魔王を倒された魔王軍は、次の魔王を決めないといけないようです

齋歳 うたかた

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なりふり構っていられない

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「とにかくっ! 私は魔王にならないと言っているでしょう!!」

 バン、と机を叩き、俺の目の前の女性はそう声を荒げた。
 やべぇ……相当怒っているよ、これ。
 普段は真面目で身嗜みもキチンとしている彼女が、今は髪を逆立てて魔力をビリビリと溢れさせている。

 次の魔王になるのは彼女しかいないことを納得してもらうべく、極めて論理的に説明したら、こうなってしまった。

 これはあれかな、一週間も前からきちんと原稿を考えてきて、彼女がこう言ってきたら、こう反論しようまで徹底的に考えてきたから、怒っちゃったのかな。真剣に考えた分、筋はある程度通っているから、逆にそれが真面目な彼女にとってかなりのストレスになってしまったのかもしれない。

「……」

 俺は、一緒に彼女を説得していた、魔王軍の幹部二人と目を合わせる。
 あ、こら、一人、目を逸らしやがった。
 これをやろうって言ったのはお前だろうが。責任取りなさい。

 ただ、もう一人の幹部、彼女と長い付き合いであるロリ巨乳の黒魔導士が動いてくれた。
 頼む、もうこの場を収めることができるのはアンタしかいない。俺が彼女に消される結末だけは回避してくれ。

「のう、シュリーナよ」
「……なんですか」

 長年の友人からの呼びかけを無視することはできず、彼女はジトリとした目で黒魔導士を見る。
 黒魔導士は一体何を言うのか。その一言で、彼女が魔王になってくれるかどうかが決まるだろう。

 計画では、基本的に俺が彼女を説得して、そのフォローを黒魔導士がするということになっている。この俺でさえ、一週間掛けて原稿を考えてきたんだ。黒魔導士なら、俺以上に考えているはず。長年の付き合いから彼女がどう怒るのかまで予想して、フォローの言葉を考えているはずだ。

 黒魔導士が口を開いて、彼女に言葉を送ろうとする。
 さぁ、言ってやりなさい、長年の友人としての言葉を!

「魔王になれば、男どもが寄ってきて、婚期が遅れているお前の悩みも解決じゃぞ?」

 あ、それ、火に油を注いでる。
 俺がそう思った瞬間、彼女は溜め込んだ魔力を一気に、感情と共に爆発させた。

「そういう問題じゃなぁぁぁい!」

 魔王城の会議室の一つが潰れました。













 魔王様が死んだ。
 聞くところによると、どうやら魔王様は、己の元に辿り着いた女勇者と話してた最中に、女勇者の必殺技を受けて死んだらしい。

 いや、不意打ちで魔王を倒すってどういうこと?
 勇者がすることじゃねぇだろ。

 とにかく、魔王はもういない。
 たった一人の女勇者によって、魔王軍は壊滅状態だ。世界の八割を支配していたというのに、今では一割以下にまで減った。
 正確には、魔王様が倒された時は、まだ世界の半分を支配していたのだが、魔王様という絶対的なリーダーを失ったせいで、人類軍に負けて、負けて、また負けて、魔王城付近の土地まで後退させられた。

 そう、今の魔王軍が抱える問題は、リーダーの不在だ。
 次の魔王になるのは、順当に行けば、魔王軍の幹部の誰かだろうが、幹部のほとんどは女勇者によって消炭にされた。
 生き残っているのは、たったの三人だけ。しかも、三人とも魔王になりたくないらしい。というか、三人とも忙しすぎて、魔王の仕事をするまでの余裕がないのが現状だ。

 その三人と俺を含めた四人でほぼ毎日、会議を行っている。ちなみに、俺が会議に参加しているのは、魔王軍の中でまともな思考能力を持っているからという理由だ。決して強いからというわけではない。魔王軍の問題は湯水のように無限に溢れてきて、俺も幹部も死にかけだ。

 だが、どんなに忙しくても、誰かが魔王にならないと魔王軍は瓦解してしまう。だから、最も実力があり、魔王の右腕とも言われていたシュリーナ様に魔王になってもらおうとしたのだ。

 今日も会議を行い、その最中に彼女に魔王になってもらうようにお願いしたのだが、彼女を怒らせてしまい、会議は終了した。

「まさか、あんなに怒るとは……」
「あやつは怒ると怖いからのぅ」
「いや、最後にトドメを刺したのが自分だって分かってます?」

 今、俺は、魔王軍の幹部の一人である黒魔導士の研究室にいた。
 俺の目の前で偉そうに座っているロリ巨乳の黒魔導士は、魔王軍最強の魔法使い、キャロラ。見た目は完全なロリ巨乳だが、年齢は2000歳であり、その頭の中にはあらゆる魔法の体系が詰め込まれている。普段は魔王城の地下の研究室に篭っており、そのおかげで女勇者に気づかれずに生き延びることができた。

「あやつの婚期が遅れているのは事実じゃろう? 誰かさんがあやつに告白をしないせいだからじゃ」

 キャロラはぶかぶかのコートを着込み、お気に入りのコーヒーを飲んでいる。ちなみに、コーヒーが入っているマグカップは、俺があげたものだ。

「何のことだが、さっぱり分かりません」
「好きなんじゃろう、あやつのことが?」

 このロリ巨乳、とんでもないことを言ってきた。
 キャロラは悪戯な笑みを浮かべて、コーヒーをずずっと飲む。

「まぁ、お主があやつのことを好きなのはしょうがない。お主はあやつに救われたからのぅ」



 キャロラの言う通り、昔、俺はシュリーナ様に救われた。
 
 魔王軍の中で唯一、俺は人間だ。いや、人間だったという方が正しい。
 俺には幼少期の記憶がない。ただ、気がつけば、どこかの研究所で実験体として生かされていた。

 その研究所が取り組んでいたのは人工的な混血を作り出す実験であり、俺は様々な魔族の血や細胞を投入された。俺以外の実験体の子供もいたが、皆、最初の実験段階で拒絶反応を起こして死んでしまった。
 俺は運良く生き延びたが、それは何度も苦痛を味わうことと同じで、実験の度に俺は痛みで叫んでいた。
 いっそ死にたいと思ったくらいだ。

 だが、そんな俺に救いが訪れた。
 研究所を魔王軍が襲ったのだ。
 魔物達が研究所の中に侵入し、研究員達が悲鳴を上げる。
 研究者達は皆殺しにされる様を見て、俺は心の底から嗤った。そんな俺の姿にどこか恐ろしいと感じたのか、魔物達は俺に近づいてこなかった。

「同胞が死ぬ姿を見て笑うのですか? 実験で狂ったようですね」

 唯一に俺に近づいたのは、その魔物達を率いてた女性。誰もが羨む体型で、腰まで長い髪を揺らし、眼鏡をかけたその瞳からは力強い意志を感じる。
 その女性こそ、シュリーナ様だった。

「同胞? 誰が?」
「貴方……!」

 俺は心底分からないという風に返事をしたのを覚えている。俺をただ苦しませていた研究者達に同情なんてできない。ましてや、同胞と思うことなんてできる訳がない。
 俺の瞳を見たシュリーナ様は、驚いたような顔をしていた。

「魔の血が混じってますね……それも、人間の血の方が薄くなるまで」

 度重なる実験で俺は変わってしまったらしい。後で気づいたのだが、瞳の色が元々黒色だったのに黄色へと変化していた。

「貴方、名前は?」
「……ロク」

 正直、己の名前さえ分からなかった。だけど、研究者達は俺のことをロクと呼んでいた。おそらく、六番目の実験体という意味だろう。
 名前を考えるのも面倒くさい。だから、別にロクで良かった。

「ロク、発言を訂正します。貴方の同胞は人間どもでは無く、我々であると」

 シュリーナ様はそう言うと、俺に近づいて手を差し伸べてきた。

「私は同胞を見捨てることはしません。さぁ、一緒にここから出ましょう?」

 その時の彼女の表情を今でも覚えている。こんな俺に慈しみを与えるように、彼女は微笑んでくれたのだった。




「つまり、シュリーナ様こそ女神である!」
「はいはい、お主がシュリーナを信仰しているのは分かった」

 キャロラに呆れた目で見られた。
 全く、俺よりもシュリーナ様と長い付き合いだというのに、この真理に気づくことができないなんて。これだから、研究室に篭っているロリ巨乳は。

「お主、今、失礼なことを考えただろう?」
「まさか」

 なんでバレたんだろう。

「あ、ここにいたのですか、ロク」

 キャロラの研究室に、資料を持ったシュリーナ様がテレポートしてきた。彼女が部屋に来た瞬間、部屋中に甘い香りがふわっと漂った。

「俺に何か用ですか?」
「ええ、貴方に少し頼みたいことがありまして。この件なんですけど」

 シュリーナ様が持ってきた資料を受け取って見てみる。

「農具の改良願い? ああ、これ、おやっさんがこの前言ってたやつか」
「今すぐお会いしたいそうです。こういうことに関して、私はからっきしなので、お願いしてもいいですか?」
「もちろんです、お任せ下さい」

 シュリーナ様にそう返事をして、俺はテレポートで移動した。
 やっぱりシュリーナ様は今日も麗しい。







「はぁ……」
「なんですか、キャロラ。盛大な溜息なんか吐いて」
「いや、なに、早くお前さんがロクに告らないかのぅと思っただけじゃ」
「なな、何を言っているんですか!」

 ロクがテレポートしてから、すぐのこと。
 私の長年の友人であるキャロラがコーヒーのおかわりを注ぎながら、とんでもないことを言ってきた。

「さっきもそうですが、婚期が遅れているとか、キャロラは失礼なことを言い過ぎです!」
「さっさとその眼鏡を取って、魅了でもすればお終いじゃろうに」
「それじゃ愛がないでしょう!」

 今日のキャロラは何故かぶっ飛んでいる。ロクとの話で何かあったのだろうか。

「お主に眼鏡は似合わんよ」
「でも、しょうがないじゃないですか」

 私はズレた眼鏡の位置を直す。
 私が眼鏡をかけているのは、私の魔眼の効力を抑えるためだ。
 私の目は魅了の魔眼と呼ばれ、見た者全てを惚れさせるという恐ろしい力がある。この力のせいで、眼鏡がなければ外を歩くことさえできない。

「愛が無いと言うが、お主はロクの事が好きなんじゃろ?」
「う、うるさいです」
「好きになったのは、女勇者から助けられたのが理由じゃったか?」
「そう、ですけど……」
「それについて詳しく教えて欲しいのう」
「なんで教えないといけないんですか!」
「教えてくれなければ、ロクがいる時にお主の眼鏡を壊すぞ」
「怖い! その脅しは怖いです!」
「それが嫌じゃったら、分かるじゃろ?」

 長年の付き合いで今まで見た中で、一番と言えるほどの悪戯な笑みでキャロラにそう言われてしまった。
 眼鏡を壊されてしまうのは本当に困る。私は諦めて、泣く泣くあの時のことを話すのだった。






 あの時、私は魔王城で女勇者と戦った。でも、女勇者の武器は凄まじい威力で、私はなす術もなく負けた。

「頼む! この人だけは殺さないでくれ!」

 女勇者に敗北して無様に倒れている私を庇うように、ロクが女勇者と対峙していた。
 私は息をしているのがやっとで、言葉を発することすらできない。できるのは、ロクと女勇者が話している様を見ることだけだ。

「貴方、まさか人間?」
「違う! もう人間じゃない!」
「そう、洗脳されているのね。可哀想に。ここで殺してあげるのが、私が貴方にできるせめてものことよ」
「ふざけるなっ! 洗脳だと!?」

 女勇者に剣先を向けられても、ロクはおじけることなく、私を庇ってくれている。彼以外の魔物はとっくの昔に、勇者を前にして逃げ出したというのに。彼だけはまだ私の側にいてくれる。

「そうよ。魔王軍のやることと言ったら、洗脳じゃない。貴方のその想いも、洗脳によって作られた偽物。死ぬまでずっと続く呪いなのよ」

 違う、そんなことはしていない。
 否定をしなければならないのに、口を動かすことができない。
 ロクの顔は見えない。彼の背中だけじゃ、彼が何を考えているのか分からない。彼は女勇者の言葉を信じて、私を憎み、罵倒し、殴ってくるだろうか。それができるということは、洗脳されていないという証明になるのだが。
 それでもいい。それで、女勇者に保護され、彼が人間達と過ごすのもまた一つの道なのだろう。彼は魔の血が混じっているとは言え、元々は人間。帰るべき場所がそこだったという話なだけだ。
 そして、彼は。

「洗脳でも構わねぇ!」
「え……?」

 女勇者にそう叫んだ。私は驚いて、彼の背中を見ることしかできなかった。
 流石の女勇者もこれにはたじろいだ。

「せ、洗脳でも良いって言うの?」
「ああ、洗脳ぐらいどうした。人間が俺にしたことに比べれば全然マシだ! 人間は俺を実験のための道具としか見なかっただろう!」
「実験ですって……?」
「でも、この人はそんな人間たちから俺を救ってくれた! たとえ、この気持ちが洗脳で作られたものでもいい! 俺は少なくとも幸せだから!」

 心が彼の言葉で満たされていく。

「だから、この人だけは殺させない!」

 女勇者は彼の顔を真剣に見る。彼はどんな顔をしているのだろうか。背中しか見えないことが、本当に惜しい。
 女勇者は彼から私の方へと目を向けてきた。

「そう、貴女、彼に愛されているのね」

 彼の本気の言葉を洗脳によって出されたものではないと思ったのだろうか、女勇者は剣を構えるのをやめた。

「誰かを想う気持ちなら、私にも分かる。それに、貴方は何処かあの人に似ている。いいわ、特別に見逃してあげる。敵としてもう二度と会わないことを願うわ」

 女勇者は凛とした態度で、魔王城の上の階へと移動していった。

「ふぅ……助かった」

 ロクが尻餅をつく。
 助けてくれたのだから、彼にお礼を言わないといけないはずなのに、それができない。

「シュリーナ様、どこか安全なところに……」

 ああ、振り向かないで。私の顔を見ないで。
 彼は途中で言葉を止めることになる。なぜならーー

「う、うぅ……」

 私が無様にも泣いていたから。
 それは死なないことに安心してせいで出た涙か、それとも、彼の言葉に心打たれた涙なのか。
 多分、両方。
 私は声を押し殺して泣くことしかできなかった。

「女勇者に先に言われてしまいましたけど……俺の口から言わせて下さい」

 大の大人が子供のように泣きじゃくってしまう。
 彼はそんな私にゆっくりと近づいてきて、私の頭を撫でてくれて

「愛してますよ、シュリーナ様……」

 と優しく告げてくれたのだった。





「って、告白されとるじゃないか、お主はぁぁ!!」
「痛ぁいっ!?」

 分厚い魔導書で思いっきりチョップされた。
 頭がジンジンする。

「何するんですか、キャロラ!」
「原因はまさかのお主じゃったのか!? ロクがヘタレでお主に告白してないと思っていたが、まさかのお主が、返事をしていないヘタレ以上のヘタレじゃったのか!!」
「あの時のロクの告白は、女勇者を騙すために流れで言ったものに決まっているじゃないですか!」
「そんなわけあるかぁぁ!!」
「いたぁい!?」

 またチョップされた。さっきよりも分厚い魔導書で。

「好きでもない女のために、命を懸けて勇者の前に立つ男がいるわけないじゃろう!」
「でも、もしかしたら……」
「いい加減認めんか! あやつの本気の言葉を、嘘だと疑うことすら最低じゃぞ!」

 それを言われて、言葉が詰まってしまった。
 確かに、もし彼が本気であの言葉を言ってくれたとしたら、本気には本気で答えないと失礼な気がする。
 というか、あの時の言葉が本気だったとしたらと考えるのであれば。
 それに対して、私は何も返事をしなくて、なのに、彼は何事もなかったかのようにいつも通り接してくれていたということになる。
 それに気づいたら、彼に対してとんでもない罪悪感を抱いた。

「キャロラ……」
「なんじゃ?」
「もしかして私って最低な女だったりします?」
「とんでもない最低な女じゃ」
「そ、そんな……!」

 やっと気が付いたかと言いたげなキャロラの肯定の言葉が、心にグサリと刺さった。

「わ、私はどうすれば……」
「そんなの決まっておるじゃろう」
「え?」
「これ以上事態を悪化させないためにも、やるべきことは一つ。なんじゃと思う?」
「……彼に、返事をする?」
「ご名答。早くしなさい、もしかしたら彼が別の女に気を向けるかもしれないからのう」

 そんな、まさか。いや、あり得る。彼はモテてもおかしくない。何もしていなかったら、他の女に取られてしまう。

「~っ! ~っ!」

 もうなりふり構っていられない!

「今から告白してきます! これ、持っていて下さいっ!」

 私がキャロラに渡したのは、魔眼を抑えるための眼鏡だ。
 受け取ったキャロラは、私に確認してくる。

「よいのか? さっき、お主は愛が無いとか言ってたじゃないか」
「いいんです! 愛は惚れさせてから育めばいいんです!」
「お、おう、そうなのかの……?」
「はい! それでは!」

 一秒でも惜しい私は、テレポートの魔法で彼の元へと飛んだ。







 その後、ロクとシュリーナは紆余曲折あって結ばれ、二人で魔王軍を再建していくのだが、それはまた別のお話。
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