平民から伯爵令嬢になりました

4.出会い

入学から3ヶ月たった今日、スイが家の緊急要請で一時帰省をしている。
その帰省も今日で最終日だから今日乗り切ったら終了！

1番苦痛な昼食時間。



｢はぁ、早くスイ帰ってこないかな｣

｢ねぇ君、1人？｣

｢……ウィリアム殿下｣



どうしてこの人は話しかけてきたのか
まぁ私のお父様繋がりってことなら不思議ではないけど、ウィリアム殿下とはなんな付き合いもなかったはずだ



｢トロフェン伯爵の娘なんだろ｣

｢はい｣

｢僕とさ契約婚約してよ｣

｢何言っているんですか？｣



ウィリアム殿下が言うには
婚約者として娘あてがいたい貴族共の相手をするのが使えた
それにちょうどいいのか国王陛下の側近の娘つまり私ということだと



｢どう？｣

｢すみませんがお断り致します｣



私はそう言いウィリアム殿下の返答を聞く前にすぐその場から離れた。



それから１週間、私はウィリアム殿下に付きまとわれた。



｢ねぇマーガレット嬢！｣

｢私なんかに構わないでください｣

｢君はさ
僕に擦り寄ってこないよね｣

｢私と殿下では釣り合わないので｣



そう、私なんかと王子様は身分が釣り合わない



今日もウィリアム殿下と話してから教室へ戻ろうとした、
ただ今日はいつもとは少し違った……。



｢ねぇ貴方ちょっといいかしら｣

｢はい｣



そう言われ私はその女子生徒の後ろを着いて行った。着いた場所は誰も使っていない講義室



｢ねぇ貴方最近ウィリアム殿下と仲がいいみたいじゃない｣

｢そんなことないです｣

｢本当、生意気ね！
貴方もうウィリアム殿下に近づかないでくれる？｣

｢私は別に……｣



そう言いかけた時
右頬に衝撃がはしった
それを理解するのに少し時間がかかったが私は目の前にいる女子生徒に叩かれた



｢君、何してるの｣

｢ウィ、ウィリアム殿下……｣



見られた
ウィリアム殿下が来て、女子生徒は直ぐにその講義室から出ていった



｢マーガレット、大丈夫？｣

｢はい、問題ないです｣

｢救護室連れていくから｣



そう言われ私はウィリアム殿下に抱き上げられた。
救護室に着き、私はウィリアム殿下に｢今度お礼をきちんとさせて下さい｣と言い
その出来事から私とウィリアム殿下の距離は近づいた