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ゴウキ・ファミリー
エンカウント
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渋るムハンの案内を受けながら、ゴウキ達は盗賊が出ないという魔物ルートでレジプスの首都を目指すことになった。
「・・・なるほど、中々歩きづらいな」
慣れない砂漠を歩き続けるゴウキはぼやく。
「これで残り40km以上だろ?何時に着くんだろ」
スミレもそうぼやきながら歩くが、忍者として修練を積んでいたのかすいすいと砂に足を取られることなく歩いていく。
「ローブ持ってないと確かに日差しが強くて駄目ですねー すぐ肌の染みがついちゃいそうです」
ローブをすっぽりかぶったリノアは、少しばかり不慣れな足取りでついていく。
「というか・・・普通はラクダとか乗り物に乗って行くんじゃ?」
デニスが疑問を呈す。
「こっちのルートじゃなければそれも出来ますけどね。この魔物ルートは動物達も魔物の気配を感じ取ってしまい、怯えて動いてくれませんよ。歩いていくしかないんです」
デニスの疑問にムハンが答えた。
「単純に魔物と戦うだけじゃなく、この砂漠の劣悪な環境とも折り合いをつけなくちゃいけないんですよ?砂漠の魔物で腕試しをするんだって聞かず、負け知らずだった高位の冒険者が、この砂漠で体力を奪われたところで魔物に襲われてあっけなく死んだーーなんてのも普通に何度もあるんですよ」
大きな荷物入れを担ぎながら、慣れた足取りで先頭を歩きながらムハンが続ける。
「砂漠を舐めないほうが良い。砂漠で体力を奪われるだけでなく、慣れてないと動きも取りづらいから、従来なら格下の魔物にだって簡単に逆転されちゃったりするんです。今からでも引き返すことをお勧めしますよ?言っておきますが、私は危なくなったら逃げますからね?」
「あぁ、そんときゃ好きにすれば良い」
警告を聞いても、進むのをやめないゴウキを見て、ムハンは諦めの溜め息をつきながら前を向いた。
「・・・ん?」
ムハンは何かを視界に捉える。
砂地が盛り上がって、徐々に近づいてきているのを見てーーー
「き、来た来た来た来た来た来たーーーっ!!」
ムハンは飛び上がってから高速でゴウキ達の後ろまで移動した。
「出ましたよ!魔物です!!」
訝しんでいたゴウキ達は、ムハンの一言で戦闘態勢を取る。
瞬間、超巨大の蛇のような魔物が地上に姿を現した。
サンドワーム・・・
超巨大なミミズに近い生き物であり、砂漠では中堅的に位置する力を持つ魔物である。
巨大な口に鋭い牙が何本もあり、咥えられてしまえば一瞬であの世行きという恐ろしい魔物だ。そのサンドワームは、現れるなり即座にゴウキに向かって口を大きく開けて突っ込んでいった。
「・・・なるほど、中々歩きづらいな」
慣れない砂漠を歩き続けるゴウキはぼやく。
「これで残り40km以上だろ?何時に着くんだろ」
スミレもそうぼやきながら歩くが、忍者として修練を積んでいたのかすいすいと砂に足を取られることなく歩いていく。
「ローブ持ってないと確かに日差しが強くて駄目ですねー すぐ肌の染みがついちゃいそうです」
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「というか・・・普通はラクダとか乗り物に乗って行くんじゃ?」
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「こっちのルートじゃなければそれも出来ますけどね。この魔物ルートは動物達も魔物の気配を感じ取ってしまい、怯えて動いてくれませんよ。歩いていくしかないんです」
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「単純に魔物と戦うだけじゃなく、この砂漠の劣悪な環境とも折り合いをつけなくちゃいけないんですよ?砂漠の魔物で腕試しをするんだって聞かず、負け知らずだった高位の冒険者が、この砂漠で体力を奪われたところで魔物に襲われてあっけなく死んだーーなんてのも普通に何度もあるんですよ」
大きな荷物入れを担ぎながら、慣れた足取りで先頭を歩きながらムハンが続ける。
「砂漠を舐めないほうが良い。砂漠で体力を奪われるだけでなく、慣れてないと動きも取りづらいから、従来なら格下の魔物にだって簡単に逆転されちゃったりするんです。今からでも引き返すことをお勧めしますよ?言っておきますが、私は危なくなったら逃げますからね?」
「あぁ、そんときゃ好きにすれば良い」
警告を聞いても、進むのをやめないゴウキを見て、ムハンは諦めの溜め息をつきながら前を向いた。
「・・・ん?」
ムハンは何かを視界に捉える。
砂地が盛り上がって、徐々に近づいてきているのを見てーーー
「き、来た来た来た来た来た来たーーーっ!!」
ムハンは飛び上がってから高速でゴウキ達の後ろまで移動した。
「出ましたよ!魔物です!!」
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瞬間、超巨大の蛇のような魔物が地上に姿を現した。
サンドワーム・・・
超巨大なミミズに近い生き物であり、砂漠では中堅的に位置する力を持つ魔物である。
巨大な口に鋭い牙が何本もあり、咥えられてしまえば一瞬であの世行きという恐ろしい魔物だ。そのサンドワームは、現れるなり即座にゴウキに向かって口を大きく開けて突っ込んでいった。
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