『濁』なる俺は『清』なる幼馴染と決別する

はにわ

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ゴウキ・ファミリー

最短攻略

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「なに?侵入者が罠を解除したり強行突破しながら進んでくるだと?」


盗賊団の団長であるハンマのところにゴウキ達についての報告がすぐに上がった。


「このアジトのことがバレていたみたいです。迎撃を何人も出してますが、どれもこれでもろくに時間稼ぎにならないうちに返り討ちにあっているみたいで・・・」


「・・・だろうな」


サンドワームに、サンドアリジゴク、これら強力な魔物を倒した相手が、ただの盗賊である自分達に後れを取るはずがないとハンマは考えていた。
ハンマ達盗賊団は、連携と戦術でレジプス国軍と遭遇しても大きな犠牲を払うことなく逃げ延びてきた。だが、個人の戦闘能力は並の冒険者程度しかない。長年に渡り、この盗賊のアジトが発見されたことがなかったのでこの場所での戦闘ではこれまでに培ってきた戦術もろくに役に立たないだろう。

つまるところ、選択肢としてはアジトを捨ててでも逃げるしかない。
幸いにして盗賊団にはこの場以外にも臨時の際に使用するアジトというのは何カ所か候補があった。


「よし、どうにか奴らに接触しないようにして、ここから脱出するぞ」


ハンマが言うと、配下達は静かに頷いた。

この盗賊団のアジトは、万が一に発見され国軍が突入したときに備え、内部は迷路のようになっており、わかりづらいようにカモフラージュされた無数のトラップに紛れ、こっそり非常口もいくつも用意してあった。時間を稼ぎ、戦わずして逃げる段取りは出来ているのだ。


「・・・とりあえず、は逃がしとくか」


ハンマは手に持った鍵を見つめる。

(最終手段としてとってはおいたが、敵が早すぎたな。もう逃げるしかなさそうだ)

ハンマがそんなことを考えていたときだった。


「だ、団長ぉ・・・」


配下の声に反応し、鍵を見つめていた目を正面に戻したときだった。


「!?」


ハンマの目の前には、見たことのない人間が4人そこに立っていた。傍らには戦闘不能にされた配下が山になって積み上げられている。
その4人こそが侵入者・・・ゴウキ達であった。


「邪魔するぜ」


ゴウキの挨拶が静寂に包まれた部屋に木霊する。



「馬鹿な・・・!」


道は迷路になっており、罠が幾重にも張り巡らせてあるので、自分達が逃げる時間くらいはあったはずだとハンマは驚愕する。
スミレの罠に対する検知能力、リノアのダンジョン構造を把握できる魔法、そしてゴウキのが、盗賊団団長であるハンマのところへと、最短タイムで彼らを導いていた。
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