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Chapter1 ー友達の作り方ー
レオニス少年
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――“運命の日”。人類の約半分が死滅した。
まだ幼い声が、空間にぽつりと零れる。
「……今から二千ほど前のことである。突如現れた巨大彗星は接近しながら厄をまき散らし、人々はそれを“天からの厄災”だと恐れた」
声の持ち主は齢七つほどだろうか。つま先でさえ床を掠ろうとしない幼い見た目に反して、しゃんと伸びた背筋に机の上に開かれた羊皮紙には沢山の文字が行儀よく並んでいる。
口から滑るように流れる言葉たちは、その流暢さに予め台本が用意されていたのかと疑ってしまう。しかし、子供の瞳は閉ざされている。記憶の中にある情報を整理し、頭の中だけで組み立て告げているのだ。その器用さに、隣で見守る女はひたすら感嘆の息を漏らすのであった。
壁一面に広がる本棚、それに敷き詰められた沢山の書物たち。赤と金の装飾の壁紙に、ベッドと机が一つずつ。敷物、カーテンから身に纏うもの、手に取って使っているものまで全て。どこをとっても上質なものばかりだということは誰の目から見ても明らかだった。
「巨大彗星と惑星アウラの衝突を予知した天才魔道士アイリーンは、騎士団を結成」
幼い横顔を見守っていた女性が満足気に頷いてみせる。
「彼らの勇敢なる行動により人類はアイリーンが予知した全滅を免れ、最低限の被害で済んだと言われている」
詰まることなく言い切った子供は、そっと息を吐きだした。
伏せ目がちながらも、ようやく姿を見せた瞳はビー玉のように澄んでいる。長い睫毛は儚げに影を作り出していた。
窓の外では、はしゃぐ子供たちの声に交じって観光客の歓声が上がっていた。街の名物である噴水から虹でも上がったのだろう。昼を告げる水と虹に、外は一層陽気さを増す。しかし子供も女もそちらを気にする様子は一切見せない。
「――素晴らしい!」
女は素早く立ち上がると、仰々しく手を打った。
「流石、最年少で王宮剣士候補となっただけありますね。素晴らしいまとめでした」
「いえ。これも、Ms.エリザベスのおかげです」
可愛らしい外見には似合わぬ大きな鞄を手に、子供は率先して扉を開ける。道を促すついでに眉は頼りなく下がった。
「それに、ぼくはまだこうほのみですので」
「まぁ、まぁまぁまぁ!」
謙遜を耳に入れて女は嬉しそうに声を上げる。その甲高い音に、一瞬だけ眉間に皺が走ったが、それもすぐ頼りなさを取り戻した。
Ms.エリザベスは身をくねらせながら赤く、照りついた口元を緩ませる。大きく、くりくりとした双眸には目の前にいる女の姿が、なぜだかとても歪な形に映った。
「そんな謙遜なさらないでくださいな、Mr.レオニス。一度は廃止された肩書が、あなたのために再び作られたのですよ。候補とはいえ、国王に腕を認められた剣士の肩書なのです。もっと誇りに感じてもいいはずですよ。あぁ、わたくしはこんなに素晴らしい生徒を持てて幸せですわ! これから一緒に沢山のことを学びましょうね! 次は何がいいかしら――」
思案することでいっぱいのようで、彼女の足は一歩も動いていない。喜びに震える女を見上げる子供は照れたような、どこか曖昧な笑顔を浮べていた。そこに、メイドが頭を下げて現れる。
門までの見送りを申し出たメイドへ素直に任せることにした子供は、手にしていた鞄を女に渡すと別れの言葉を口にした。
女は次に会える時を楽しみにする口振りだったが、子供はただ微笑んで帰路を案ずる言葉を口にするだけだった。それに気付く様子もなく、女は上機嫌な後ろ姿を小さくしてゆく。
細かな皺が入り、くたびれた皮鞄が曲がり角へ消えてゆく。階段を下りる足音さえ次第に消えてゆくのを確認して、子供は自室に戻ると扉を閉めた。
馬車に乗りこむ女へメイドが綺麗な角度でお辞儀しているのを窓から見つめる。部屋の中には今“レオニス”と呼ばれていた少年一人だけだった。
「“これもMs.エリザベスのおかげです”――ね」
部屋に溶けていく冷たい声を、鼻が笑い飛ばす。磨き抜かれた窓が映し出す幼さ残る顔は、先ほどの愛くるしさと子供らしさを一切感じさせないものだった。
綺麗な顔立ちはそのままに、冷え切った瞳が細められる。
「せいとがゆうしゅうなのはじぶんのおかげだと、そういわせたいだけだろう?」
気を取り直したレオニス少年が鼻を動かす。そろそろ待ち望んでいた時間のはずだと、甘い香りを探していたのだが途端に顔が顰められた。
むせ返るほどの甘ったるい香水が、部屋にこびり付いてしまったようだった。窓を開けながら、もっと早く切り上げるべきだったと舌打ちが鳴る。視界から消えても、苛立たせる女はある意味天才だと毒が吐かれる。
「だいたい、本にかかれているないようをそっくりそのままよみあげただけなのにそれに気づかないなんてやはりばかな女だ」
今日も無駄な時間を過ごしただけだった。一人にしてくれた方が余程タメになると鼻が鳴る。
「こんなきほん、できてあたりまえだろ」
なめられたものだとため息交じりに吐き出される言葉。
今までレオニス少年の元にやってきた家庭教師の数は果てしない。
空が闇に覆われるまでに違う人間が代わる代わる屋敷を訪れ、背丈に見合わぬ才能に手を叩いた。しかし、大体はレオニス少年にすぐ屋敷から追い出されてしまう。気まぐれに、しばらく相手をしていても本性を目の当たりにすると相手自ら辞めたいと乞うてくる。それが数年続いていた。もうとっくに数えるのも飽きていた。
今回は念入りに釘を刺されたために、猫をかぶって話を聞いてみたもののレベルの低さに反吐が出そうだった。身に着ける高級品の偽物たち。それも、使い古されてすっかりダメになっているものを尚も使い続けている。物を大切にしているというよりも、見栄を張っている。
屋敷に入った時からなめまわすような目は遠慮を知らず、挨拶から頭の悪さが滲み出ていた。
対面時から既に嫌悪を覚えていたため、気を抜けば外行き用の顔のまま毒を吐きそうでひたすら頬の内側を噛み続けていた。
天才を自分が育て上げているということに酔いしれる女の表情も、仕草も何もかも気持ち悪い。自分がクビになるとも知らず、次回の約束を取り付けようとする女。馬鹿な、女。
教育される? とんでもない。こちらのレベルが下がるだけだと、家庭教師のクビを決意し、先ほどのことを思い出す。
自室のベッドに腰掛け、ふと少年は暗記した書物に、まだ続きがあることを思い出した。
【彗星はその巨大な力を持って、徐々にアウラを呑み込もうとしていた】
誰かが気付いた時にはもう遅く、彗星は、世界中の音――音楽要素の一部を既に取り込んでいたのである。
「【事態の悪化を恐れたアイリーンは音を取り込んだ彗星を、まだ取り込まれていなかった音楽要素に自身の魔力を込めて封印する。アイリーンが彗星を封印する際に使用された音楽要素が“歌”と呼ばれるものだと言われており、そのため今日では世界中探しても“歌”を奏でられる者は存在しない】」
水差しになみなみ注がれた透明な水は、温かな日差しを受けてキラキラと輝いていた。水滴がゆっくりと垂れてゆく。――その奥で。寝かせられたヴァイオリンに埋め込まれた何かが、温かな日差しを受けて静かに光っていた。
「【又、既に彗星に呑み込まれていた音楽要素は“音符”と呼ばれるものと研究者の間で囁かれている。運命の日以降、音符を連ねた書物“楽譜”なるものを読み解ける者は激減していった】」
誰も歌を知らない。……そう、どんなに博識な少年も、今まで少年についていたどの家庭教師でさえ、歌を知らないのだ。
「うた、か――」
ヴァイオリンに埋め込まれた石が淡く灯る。それを見て僅かに表情を和らげたレオニス少年は「どんなものなのだろうか」と小さく零す。
誰も知らないという存在に、少年の好奇心が擽られた。
まだ幼い声が、空間にぽつりと零れる。
「……今から二千ほど前のことである。突如現れた巨大彗星は接近しながら厄をまき散らし、人々はそれを“天からの厄災”だと恐れた」
声の持ち主は齢七つほどだろうか。つま先でさえ床を掠ろうとしない幼い見た目に反して、しゃんと伸びた背筋に机の上に開かれた羊皮紙には沢山の文字が行儀よく並んでいる。
口から滑るように流れる言葉たちは、その流暢さに予め台本が用意されていたのかと疑ってしまう。しかし、子供の瞳は閉ざされている。記憶の中にある情報を整理し、頭の中だけで組み立て告げているのだ。その器用さに、隣で見守る女はひたすら感嘆の息を漏らすのであった。
壁一面に広がる本棚、それに敷き詰められた沢山の書物たち。赤と金の装飾の壁紙に、ベッドと机が一つずつ。敷物、カーテンから身に纏うもの、手に取って使っているものまで全て。どこをとっても上質なものばかりだということは誰の目から見ても明らかだった。
「巨大彗星と惑星アウラの衝突を予知した天才魔道士アイリーンは、騎士団を結成」
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「彼らの勇敢なる行動により人類はアイリーンが予知した全滅を免れ、最低限の被害で済んだと言われている」
詰まることなく言い切った子供は、そっと息を吐きだした。
伏せ目がちながらも、ようやく姿を見せた瞳はビー玉のように澄んでいる。長い睫毛は儚げに影を作り出していた。
窓の外では、はしゃぐ子供たちの声に交じって観光客の歓声が上がっていた。街の名物である噴水から虹でも上がったのだろう。昼を告げる水と虹に、外は一層陽気さを増す。しかし子供も女もそちらを気にする様子は一切見せない。
「――素晴らしい!」
女は素早く立ち上がると、仰々しく手を打った。
「流石、最年少で王宮剣士候補となっただけありますね。素晴らしいまとめでした」
「いえ。これも、Ms.エリザベスのおかげです」
可愛らしい外見には似合わぬ大きな鞄を手に、子供は率先して扉を開ける。道を促すついでに眉は頼りなく下がった。
「それに、ぼくはまだこうほのみですので」
「まぁ、まぁまぁまぁ!」
謙遜を耳に入れて女は嬉しそうに声を上げる。その甲高い音に、一瞬だけ眉間に皺が走ったが、それもすぐ頼りなさを取り戻した。
Ms.エリザベスは身をくねらせながら赤く、照りついた口元を緩ませる。大きく、くりくりとした双眸には目の前にいる女の姿が、なぜだかとても歪な形に映った。
「そんな謙遜なさらないでくださいな、Mr.レオニス。一度は廃止された肩書が、あなたのために再び作られたのですよ。候補とはいえ、国王に腕を認められた剣士の肩書なのです。もっと誇りに感じてもいいはずですよ。あぁ、わたくしはこんなに素晴らしい生徒を持てて幸せですわ! これから一緒に沢山のことを学びましょうね! 次は何がいいかしら――」
思案することでいっぱいのようで、彼女の足は一歩も動いていない。喜びに震える女を見上げる子供は照れたような、どこか曖昧な笑顔を浮べていた。そこに、メイドが頭を下げて現れる。
門までの見送りを申し出たメイドへ素直に任せることにした子供は、手にしていた鞄を女に渡すと別れの言葉を口にした。
女は次に会える時を楽しみにする口振りだったが、子供はただ微笑んで帰路を案ずる言葉を口にするだけだった。それに気付く様子もなく、女は上機嫌な後ろ姿を小さくしてゆく。
細かな皺が入り、くたびれた皮鞄が曲がり角へ消えてゆく。階段を下りる足音さえ次第に消えてゆくのを確認して、子供は自室に戻ると扉を閉めた。
馬車に乗りこむ女へメイドが綺麗な角度でお辞儀しているのを窓から見つめる。部屋の中には今“レオニス”と呼ばれていた少年一人だけだった。
「“これもMs.エリザベスのおかげです”――ね」
部屋に溶けていく冷たい声を、鼻が笑い飛ばす。磨き抜かれた窓が映し出す幼さ残る顔は、先ほどの愛くるしさと子供らしさを一切感じさせないものだった。
綺麗な顔立ちはそのままに、冷え切った瞳が細められる。
「せいとがゆうしゅうなのはじぶんのおかげだと、そういわせたいだけだろう?」
気を取り直したレオニス少年が鼻を動かす。そろそろ待ち望んでいた時間のはずだと、甘い香りを探していたのだが途端に顔が顰められた。
むせ返るほどの甘ったるい香水が、部屋にこびり付いてしまったようだった。窓を開けながら、もっと早く切り上げるべきだったと舌打ちが鳴る。視界から消えても、苛立たせる女はある意味天才だと毒が吐かれる。
「だいたい、本にかかれているないようをそっくりそのままよみあげただけなのにそれに気づかないなんてやはりばかな女だ」
今日も無駄な時間を過ごしただけだった。一人にしてくれた方が余程タメになると鼻が鳴る。
「こんなきほん、できてあたりまえだろ」
なめられたものだとため息交じりに吐き出される言葉。
今までレオニス少年の元にやってきた家庭教師の数は果てしない。
空が闇に覆われるまでに違う人間が代わる代わる屋敷を訪れ、背丈に見合わぬ才能に手を叩いた。しかし、大体はレオニス少年にすぐ屋敷から追い出されてしまう。気まぐれに、しばらく相手をしていても本性を目の当たりにすると相手自ら辞めたいと乞うてくる。それが数年続いていた。もうとっくに数えるのも飽きていた。
今回は念入りに釘を刺されたために、猫をかぶって話を聞いてみたもののレベルの低さに反吐が出そうだった。身に着ける高級品の偽物たち。それも、使い古されてすっかりダメになっているものを尚も使い続けている。物を大切にしているというよりも、見栄を張っている。
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対面時から既に嫌悪を覚えていたため、気を抜けば外行き用の顔のまま毒を吐きそうでひたすら頬の内側を噛み続けていた。
天才を自分が育て上げているということに酔いしれる女の表情も、仕草も何もかも気持ち悪い。自分がクビになるとも知らず、次回の約束を取り付けようとする女。馬鹿な、女。
教育される? とんでもない。こちらのレベルが下がるだけだと、家庭教師のクビを決意し、先ほどのことを思い出す。
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誰かが気付いた時にはもう遅く、彗星は、世界中の音――音楽要素の一部を既に取り込んでいたのである。
「【事態の悪化を恐れたアイリーンは音を取り込んだ彗星を、まだ取り込まれていなかった音楽要素に自身の魔力を込めて封印する。アイリーンが彗星を封印する際に使用された音楽要素が“歌”と呼ばれるものだと言われており、そのため今日では世界中探しても“歌”を奏でられる者は存在しない】」
水差しになみなみ注がれた透明な水は、温かな日差しを受けてキラキラと輝いていた。水滴がゆっくりと垂れてゆく。――その奥で。寝かせられたヴァイオリンに埋め込まれた何かが、温かな日差しを受けて静かに光っていた。
「【又、既に彗星に呑み込まれていた音楽要素は“音符”と呼ばれるものと研究者の間で囁かれている。運命の日以降、音符を連ねた書物“楽譜”なるものを読み解ける者は激減していった】」
誰も歌を知らない。……そう、どんなに博識な少年も、今まで少年についていたどの家庭教師でさえ、歌を知らないのだ。
「うた、か――」
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