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第2章 後編
最終話 ~永久と凛音の戦い・決戦の中間テスト~ その⑪
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最終話 その⑪
永久視点
「お疲れ様。永久ちゃん。良く我慢したね」
凛音さんと霧都が教室を出て行ったあと、私に桐崎さんがそう言葉をかけてくれました。
「ありがとうございます、桐崎さん。ですが、あそこまでされたら霧都が凛音さんの家に行くのを止めるなんて出来ませんからね」
「あはは……確かにそうだよね。でも、あそこまでやってくるもは思わなかったよ……」
「でも、南野さん的にも親御さんが来るのは予想外だったみたいだよ?」
そう言って会話に参加してきたのは星くんです。
「南野さんの様子を少し見てたけど、親御さんが来てるって話が出た時に、すごい驚いてたからね。あれは知っててやってたことではなかったと思うよ」
「やっぱりそうだったんだね。と言うか家族ぐるみでやってきてるってのに寒気を覚えるよ……」
「向こうもそれだけ本気ってことだね。ここまで来たら霧都を信じて待つしかないよね」
星くんのその言葉に、桐崎さんは小さく首を縦に振りました。
そして、私の方を向いて言葉を放ちました。
「もしかしたら永久ちゃんが目を覆いたくなるようなことが、桜井くんに起こるかもしれない。でもそれは彼が自分から望んで引き起こしたことじゃないってことを、永久ちゃんだけは信じてあげて欲しいかな」
「当然です。ここまで向こう側が策略をめぐらせているんです。何事もなく霧都が帰ってくる。そんなことはありえないと思ってますからね」
彼がどんなに気をつけていたとしても、きっと何かしらの『被害』にあうのは目に見えています。
つまり、私がしなければならないことは……
「どんなことがあっても霧都を信じてあげること。そして、何らかの被害にあって傷付いた彼を癒してあげること。これが私のすることですからね」
「あはは。私が言わなくても永久ちゃんはわかっててくれていたね……」
そう言ってくれた桐崎さんに、私は言葉を返しました。
「ですが、わかっていても辛くなることはあると思います……」
「永久ちゃん……」
「北島さん……」
心配そうに言葉をかけてくれた二人に、私は少しだけ笑いながら答えます。
「その時は……泣き言を言うので助けてくださいね?」
「当然だよ永久ちゃん!!」
「愚痴くらいならいくらでも付き合うし、霧都のフォローも俺の方でもするからね!!俺と雫さんは二人の味方だよ!!」
「ありがとうございます。『雫』さんに『流』さん」
二人のことを名前で呼ぶと、少しだけ驚いたような表情をしました。
そして笑いながら言葉を返してくれました。
「初めて名前で呼んでくれたね!!ありがとう永久ちゃん!!」
「あはは……何だか霧都に悪い気もするけどね……」
「お二人には感謝をしてますから。名字では他人行儀だと思ったので……」
「私は全然構わないよ!!とても嬉しいよ」
「そう思ってくれてるなら受け入れるよ。霧都も許してくれると思うかな」
「ありがとうございます、雫さんに流さん」
私はそう言って、二人に頭を下げました。
本当に頼もしい。二人が居なかったら私は不安で潰れていたと思います……
ありがとうございます……雫さんに流さん。
「それじゃあこの後はサイセリアでご飯を食べながらもう少しお話をしようか」
「雫さんはお兄さんと一緒じゃなくて平気なのかな?」
「おにぃは朱里さんと詩織さんとよろしくやるだろうから気にしないでいいと思うかな!!私たちは私たちで仲を深めようよ!!」
桐崎さんのその言葉に、私と流さんは首を縦に振って了承を示しました。
「もしかしたら霧都から何か連絡があるかもしれないからね。とりあえずご飯を食べたら、お店の迷惑にならないレベルで長居を出来るようにしようか」
「駅前にはカラオケもあるからね。私の美声を聞かせてあげようかな!!」
「あはは。それは楽しみだね。アニソンなら俺も歌えるからカラオケも悪くないね」
「わ、私は少し歌には自信が無いのですが……」
「おやおやー?もしかして永久ちゃんは『音痴』なのかな?」
「意外な欠点が北島さんにはあるのかな。まぁでも無理に歌わなくてもいいからね?」
「いえ!!多少は恥ずかしい思いはしますが、これも経験です!!カラオケに行きましょう!!」
こうして私たちは教室を出たあとは三人でサイセリアへと向かいご飯を食べて、ポテトを摘みながらドリンクバーで時間を潰しました。
そしてそのあとはカラオケへと向かい、三時間ほど歌を歌うことになりました。
雫さんは最近流行りのJPOPをとても上手に歌ってました。
流さんも今や昔のアニソンがとても上手でした。
そ、その……私は二人に比べると……恥ずかしいレベルでしたが、桐崎さんと流さんと楽しい時間を過ごせました。
……そして、夕方まで三人で過ごしましたが、霧都からの連絡はありませんでした。
永久視点
「お疲れ様。永久ちゃん。良く我慢したね」
凛音さんと霧都が教室を出て行ったあと、私に桐崎さんがそう言葉をかけてくれました。
「ありがとうございます、桐崎さん。ですが、あそこまでされたら霧都が凛音さんの家に行くのを止めるなんて出来ませんからね」
「あはは……確かにそうだよね。でも、あそこまでやってくるもは思わなかったよ……」
「でも、南野さん的にも親御さんが来るのは予想外だったみたいだよ?」
そう言って会話に参加してきたのは星くんです。
「南野さんの様子を少し見てたけど、親御さんが来てるって話が出た時に、すごい驚いてたからね。あれは知っててやってたことではなかったと思うよ」
「やっぱりそうだったんだね。と言うか家族ぐるみでやってきてるってのに寒気を覚えるよ……」
「向こうもそれだけ本気ってことだね。ここまで来たら霧都を信じて待つしかないよね」
星くんのその言葉に、桐崎さんは小さく首を縦に振りました。
そして、私の方を向いて言葉を放ちました。
「もしかしたら永久ちゃんが目を覆いたくなるようなことが、桜井くんに起こるかもしれない。でもそれは彼が自分から望んで引き起こしたことじゃないってことを、永久ちゃんだけは信じてあげて欲しいかな」
「当然です。ここまで向こう側が策略をめぐらせているんです。何事もなく霧都が帰ってくる。そんなことはありえないと思ってますからね」
彼がどんなに気をつけていたとしても、きっと何かしらの『被害』にあうのは目に見えています。
つまり、私がしなければならないことは……
「どんなことがあっても霧都を信じてあげること。そして、何らかの被害にあって傷付いた彼を癒してあげること。これが私のすることですからね」
「あはは。私が言わなくても永久ちゃんはわかっててくれていたね……」
そう言ってくれた桐崎さんに、私は言葉を返しました。
「ですが、わかっていても辛くなることはあると思います……」
「永久ちゃん……」
「北島さん……」
心配そうに言葉をかけてくれた二人に、私は少しだけ笑いながら答えます。
「その時は……泣き言を言うので助けてくださいね?」
「当然だよ永久ちゃん!!」
「愚痴くらいならいくらでも付き合うし、霧都のフォローも俺の方でもするからね!!俺と雫さんは二人の味方だよ!!」
「ありがとうございます。『雫』さんに『流』さん」
二人のことを名前で呼ぶと、少しだけ驚いたような表情をしました。
そして笑いながら言葉を返してくれました。
「初めて名前で呼んでくれたね!!ありがとう永久ちゃん!!」
「あはは……何だか霧都に悪い気もするけどね……」
「お二人には感謝をしてますから。名字では他人行儀だと思ったので……」
「私は全然構わないよ!!とても嬉しいよ」
「そう思ってくれてるなら受け入れるよ。霧都も許してくれると思うかな」
「ありがとうございます、雫さんに流さん」
私はそう言って、二人に頭を下げました。
本当に頼もしい。二人が居なかったら私は不安で潰れていたと思います……
ありがとうございます……雫さんに流さん。
「それじゃあこの後はサイセリアでご飯を食べながらもう少しお話をしようか」
「雫さんはお兄さんと一緒じゃなくて平気なのかな?」
「おにぃは朱里さんと詩織さんとよろしくやるだろうから気にしないでいいと思うかな!!私たちは私たちで仲を深めようよ!!」
桐崎さんのその言葉に、私と流さんは首を縦に振って了承を示しました。
「もしかしたら霧都から何か連絡があるかもしれないからね。とりあえずご飯を食べたら、お店の迷惑にならないレベルで長居を出来るようにしようか」
「駅前にはカラオケもあるからね。私の美声を聞かせてあげようかな!!」
「あはは。それは楽しみだね。アニソンなら俺も歌えるからカラオケも悪くないね」
「わ、私は少し歌には自信が無いのですが……」
「おやおやー?もしかして永久ちゃんは『音痴』なのかな?」
「意外な欠点が北島さんにはあるのかな。まぁでも無理に歌わなくてもいいからね?」
「いえ!!多少は恥ずかしい思いはしますが、これも経験です!!カラオケに行きましょう!!」
こうして私たちは教室を出たあとは三人でサイセリアへと向かいご飯を食べて、ポテトを摘みながらドリンクバーで時間を潰しました。
そしてそのあとはカラオケへと向かい、三時間ほど歌を歌うことになりました。
雫さんは最近流行りのJPOPをとても上手に歌ってました。
流さんも今や昔のアニソンがとても上手でした。
そ、その……私は二人に比べると……恥ずかしいレベルでしたが、桐崎さんと流さんと楽しい時間を過ごせました。
……そして、夕方まで三人で過ごしましたが、霧都からの連絡はありませんでした。
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