15 / 59
第1章
第十四話 ~自室へとやって来たリーファと俺は初めてのキスを交わした~
しおりを挟む
第十四話
コンコンという音が、俺の自室に響いた。
「この気配は……リーファだな」
彼女とツキを居間に残して時計の針が一周した頃だった。
どうやら二人の『妻』の話し合いは終わりを告げたようだった。
「今開けるから待っててくれ」
俺は扉に向けてそう言うと、読みかけの本を机の上に置いてから立ち上がる。
読んでいたのは『えっちな本』なんかでは無い。
著名な剣豪が書いている指南書だ。
扉の前まで行き、掛けていた鍵を開けると俺が扉を開けるよりも早くに外から開かれた。
「ど、どうしたんだよリーファ。ずいぶんと……っ!!??」
扉を開け放ち、俺の部屋の中へとやって来たリーファは、やや……いや、とても乱暴に俺と唇を重ね合わせた。
いや……ちょっと待ってくれ!!
どうしてこんな事態になってるのか理解が出来ない!!
『ベルフォードの一つ目の『初めて』は貰いました』
『これでリーファとキスをしても構いませんよ?私とした行為でしたら彼女としても構いませんから』
そんな話はツキからされていた。
だからこの行為は『ツキ公認』と言える。
「……ん……好きよ、ベル」
「り、リーファ……」
俺の身体を強く抱き締めながら、彼女は自分の舌を俺の中へと入れてきた。
こ、ここまではツキとはしてないんだけどな……
だが、受け入れないのは失礼だと思うし、俺も彼女を拒みたくは無い。
キス……とは言っても身体の中に互の一部分を入れる行為は、最早性行為と変わらないかもしれない……
そんなことを思いながら、リーファとのキスをした。
「……あの女とは色々と話をしてきたわ」
「そ、そうか……」
彼女とのキスを終えると、俺とリーファとの間で唾液が糸を引いた。こ、こんなのを見せられて……俺の本能の部分がとても刺激されて大変なことになっている。
正直な話。こんな姿はあまり見られたくは無いと思ってる……
「とりあえず、貴方が彼女と交した『契約』についても理解したわ。その上で言わせてもらうわね」
「あ、あぁ……」
「別に構わないわよ。ツキとした行為を私とする。そんな順番でね」
「い、良いのか……?」
二番目の女。とかいう言葉をツキは使っていた。
そんな扱いをリーファが受け入れるとは到底思えなかったからだ。
「良いか悪いかで言えば不服よ。でもね貴方から私を求めてくれるのなら話は別よ。その話はツキともしてきたわ」
「そ、そうなのか……」
俺がそう言葉を返すと、リーファは俺の身体を抱きしめてきた。
彼女の女性らしい柔らかい部分が触れて、理性が限界に近くなってきているのを感じる。
「ほら、そこにベッドがあるわね。私はしても構わないわよ?」
リーファはそう言うと、俺の事を蠱惑的な視線で見やる。
『魅了』なんて魔法があるが、そんなものを使わなくても今の彼女はとても魅力的な存在だった。
階下にツキが居なければ、今この場で彼女と一線を超えていただろう。
だが、俺はあと一歩を踏み留まってリーファの身体を自分から離した。
「あら?女に恥をかかせるつもりかしら、ベル」
「すまない。リーファのことも凄く大事だし、この場で君を抱きたい欲求に負けそうになる。でも俺にとっては同じくらいツキのことも大切なんだ」
だからこの場で彼女との『契約』を反故にすることは出来ない。
俺がそんな意志を持って彼女にそう話しをすると、リーファはわかっていたかのような感じで言葉を返してきた。
「まぁ、そう言われるとは思ってたわよ。何だかんだ言って貴方はツキのことも大切に思ってるのは知ってるわよ」
「そう言ってくれると助かるよ」
俺が少しだけ安堵の気持ちを持ちながらそう言うと、リーファはイタズラっぽく微笑みながら俺に言ってきた。
「でもね、ベル。ツキとした行為ならしても構わないということよ。ほら貴方の方から私にキスをしなさい」
「ははは……そう来るか……」
ツンと唇を差し出しながら、リーファは目を閉じる。
全く。ほんの一週間前はグリフォン討伐の為に森の中を駆けずり回っていたというのに、冒険者を引退した途端にこんなことになるなんてな。
俺はリーファの身体を抱き寄せて、彼女の耳元で囁く。
「好きだよ、リーファ。君を幸せにするという気持ちは微塵も変わってない。こんな俺だけど見捨てないでくれると嬉しい」
「……ばかね。私が貴方に愛想を尽かすときを教えてあげるわ」
貴方がツキのことも幸せにすることを諦めた時よ。
リーファ。本当に君は『良い女』だよ。
「わかった。君だけじゃなくてツキのこともしっかりも幸せにするからな」
「ふふふ。期待してるわよ、ベル」
そして、俺とリーファは自室で二回目のキスを交わした。
本当に、こんな美女二人を妻に迎え入れることが出来るなんてな。彼女達から愛想を尽かされないように精進しないと。
まずは西の大陸に向かってリーファのための指輪を手に入れよう。
ドラゴンの住処(すみか)には俺が懇意(こんい)にしているドラゴンが居る。
実力が落ちてないことを示す必要があるけど、今の自分なら大丈夫だろう。
そんなことを考えながら、俺はリーファの身体を強く抱き締めた。
コンコンという音が、俺の自室に響いた。
「この気配は……リーファだな」
彼女とツキを居間に残して時計の針が一周した頃だった。
どうやら二人の『妻』の話し合いは終わりを告げたようだった。
「今開けるから待っててくれ」
俺は扉に向けてそう言うと、読みかけの本を机の上に置いてから立ち上がる。
読んでいたのは『えっちな本』なんかでは無い。
著名な剣豪が書いている指南書だ。
扉の前まで行き、掛けていた鍵を開けると俺が扉を開けるよりも早くに外から開かれた。
「ど、どうしたんだよリーファ。ずいぶんと……っ!!??」
扉を開け放ち、俺の部屋の中へとやって来たリーファは、やや……いや、とても乱暴に俺と唇を重ね合わせた。
いや……ちょっと待ってくれ!!
どうしてこんな事態になってるのか理解が出来ない!!
『ベルフォードの一つ目の『初めて』は貰いました』
『これでリーファとキスをしても構いませんよ?私とした行為でしたら彼女としても構いませんから』
そんな話はツキからされていた。
だからこの行為は『ツキ公認』と言える。
「……ん……好きよ、ベル」
「り、リーファ……」
俺の身体を強く抱き締めながら、彼女は自分の舌を俺の中へと入れてきた。
こ、ここまではツキとはしてないんだけどな……
だが、受け入れないのは失礼だと思うし、俺も彼女を拒みたくは無い。
キス……とは言っても身体の中に互の一部分を入れる行為は、最早性行為と変わらないかもしれない……
そんなことを思いながら、リーファとのキスをした。
「……あの女とは色々と話をしてきたわ」
「そ、そうか……」
彼女とのキスを終えると、俺とリーファとの間で唾液が糸を引いた。こ、こんなのを見せられて……俺の本能の部分がとても刺激されて大変なことになっている。
正直な話。こんな姿はあまり見られたくは無いと思ってる……
「とりあえず、貴方が彼女と交した『契約』についても理解したわ。その上で言わせてもらうわね」
「あ、あぁ……」
「別に構わないわよ。ツキとした行為を私とする。そんな順番でね」
「い、良いのか……?」
二番目の女。とかいう言葉をツキは使っていた。
そんな扱いをリーファが受け入れるとは到底思えなかったからだ。
「良いか悪いかで言えば不服よ。でもね貴方から私を求めてくれるのなら話は別よ。その話はツキともしてきたわ」
「そ、そうなのか……」
俺がそう言葉を返すと、リーファは俺の身体を抱きしめてきた。
彼女の女性らしい柔らかい部分が触れて、理性が限界に近くなってきているのを感じる。
「ほら、そこにベッドがあるわね。私はしても構わないわよ?」
リーファはそう言うと、俺の事を蠱惑的な視線で見やる。
『魅了』なんて魔法があるが、そんなものを使わなくても今の彼女はとても魅力的な存在だった。
階下にツキが居なければ、今この場で彼女と一線を超えていただろう。
だが、俺はあと一歩を踏み留まってリーファの身体を自分から離した。
「あら?女に恥をかかせるつもりかしら、ベル」
「すまない。リーファのことも凄く大事だし、この場で君を抱きたい欲求に負けそうになる。でも俺にとっては同じくらいツキのことも大切なんだ」
だからこの場で彼女との『契約』を反故にすることは出来ない。
俺がそんな意志を持って彼女にそう話しをすると、リーファはわかっていたかのような感じで言葉を返してきた。
「まぁ、そう言われるとは思ってたわよ。何だかんだ言って貴方はツキのことも大切に思ってるのは知ってるわよ」
「そう言ってくれると助かるよ」
俺が少しだけ安堵の気持ちを持ちながらそう言うと、リーファはイタズラっぽく微笑みながら俺に言ってきた。
「でもね、ベル。ツキとした行為ならしても構わないということよ。ほら貴方の方から私にキスをしなさい」
「ははは……そう来るか……」
ツンと唇を差し出しながら、リーファは目を閉じる。
全く。ほんの一週間前はグリフォン討伐の為に森の中を駆けずり回っていたというのに、冒険者を引退した途端にこんなことになるなんてな。
俺はリーファの身体を抱き寄せて、彼女の耳元で囁く。
「好きだよ、リーファ。君を幸せにするという気持ちは微塵も変わってない。こんな俺だけど見捨てないでくれると嬉しい」
「……ばかね。私が貴方に愛想を尽かすときを教えてあげるわ」
貴方がツキのことも幸せにすることを諦めた時よ。
リーファ。本当に君は『良い女』だよ。
「わかった。君だけじゃなくてツキのこともしっかりも幸せにするからな」
「ふふふ。期待してるわよ、ベル」
そして、俺とリーファは自室で二回目のキスを交わした。
本当に、こんな美女二人を妻に迎え入れることが出来るなんてな。彼女達から愛想を尽かされないように精進しないと。
まずは西の大陸に向かってリーファのための指輪を手に入れよう。
ドラゴンの住処(すみか)には俺が懇意(こんい)にしているドラゴンが居る。
実力が落ちてないことを示す必要があるけど、今の自分なら大丈夫だろう。
そんなことを考えながら、俺はリーファの身体を強く抱き締めた。
80
あなたにおすすめの小説
扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。
みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。
勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。
辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。
だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
第2の人生は、『男』が希少種の世界で
赤金武蔵
ファンタジー
日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。
あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。
ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。
しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【鑑定不能】と捨てられた俺、実は《概念創造》スキルで万物創成!辺境で最強領主に成り上がる。
夏見ナイ
ファンタジー
伯爵家の三男リアムは【鑑定不能】スキル故に「無能」と追放され、辺境に捨てられた。だが、彼が覚醒させたのは神すら解析不能なユニークスキル《概念創造》! 認識した「概念」を現実に創造できる規格外の力で、リアムは快適な拠点、豊かな食料、忠実なゴーレムを生み出す。傷ついたエルフの少女ルナを救い、彼女と共に未開の地を開拓。やがて獣人ミリア、元貴族令嬢セレスなど訳ありの仲間が集い、小さな村は驚異的に発展していく。一方、リアムを捨てた王国や実家は衰退し、彼の力を奪おうと画策するが…? 無能と蔑まれた少年が最強スキルで理想郷を築き、自分を陥れた者たちに鉄槌を下す、爽快成り上がりファンタジー!
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる