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第1章 神童
品評会
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マサシは初めて作ったチョコレートを食べてもらえるのがなんとなく恥ずかしく思えて、顔に血液をだいぶん集中させてしまった。
そして、一番初めにチョコレートを口にした青井英明から、ちゃんとしたチョコレートの感想を聞いた時も、マサシを嬉しくなった。
「このチョコレートほんとに美味しいですよ!」
英明はそう言って、正直な感想を述べた。英明が最初に口にしたチョコレートは『甘えん坊ベアー』だ。
英明は続けて感想を述べる。
「食べた食感はキャラクターの形のチョコレートとか、エッグチョコレートに似ているけれど、味の深さとチョコの薄さが全然違うんですよ!こっちの方が薄くて、パリパリ崩れる感じがなんていうか楽しい!チョコがすごく薄いのに味がしっかりしていて食べた後もしばらく味が残っている感じがする!」
英明にそう誉められて、マサシは誇らしげにチョコレートを自慢した。
「そうやろ!実はそれの形を作るんすごい難しかったんやけど、幸いあけみがそういうの作るん上手いから助かったわ!」
そう言ってマサシはあけみを誉めたが、いつの間にかいなくなっていて、どうやらトイレに行っているようである。そして、
「すっきりした~!」
と言いながらトイレからあけみが帰ってくる。
マサシはもう一度誉めるかどうか迷ったが、後で二人きりの時に誉めることにした。
そうした方が良いムードになる機会があるかもしれないからだ。
青井英明が一つのチョコレートを食べて感想を言っていた間に、紺野夫婦、拓也と好子は自分達のチョコレートを全部食べてしまった。そして、好子の感想が
「私、このビターベリークレープデクリッパーが美味しかったと思うわよ。」
だった。
そして拓也は
「ウゴウゴ!ウゴ~ン!(恋のチョコレートが美味しいりょ!)。」
と言っている。
いまいち人気の無かったのは『ココアサラダ、バターカットチョコ』がベースのチョコレートだ。
このチョコレートは、糖分を控えめにしていて、油分を燃焼してくれる成分が含まれている栄養分の豊富な野菜や果物の自然な甘さを強調させたチョコレートで、いまいち味がはっきりしなくて苦いらしい。
マサシは味が気になって一口、口にしてみた。
「あっ!お兄ちゃんずるい!」
マサシはココアサラダ、バターカットチョコを食べてみて、不思議な感じがした。
確かに甘味がはっきりしなくて、苦い。少し油分や甘味料をたしてやれば美味しくなるような気がするが、そんなことしたら、健康的なダイエットチョコにならない。出来れば美味しく完成させて、千代子に食べさせてやりたかった。
「千代子、ちょっと食べてみぃ。」
「え、でもいいの?」
「大丈夫や、これはダイエットさせる為のチョコレートやから少し食べてみぃ。」
マサシがそう言うと、千代子は頷いて、『カカオサラダ、バターカットチョコ』『養命チョコ』『ベジタリアンチョコ』を一気に平らげた。
「…いまいち美味しいと言えないね。油分が少なくて、パサパサするし、苦い。」
どうやら千代子にも不評?の様である。そして、あけみにも食べてもらう。するとあけみが
「何か不思議な感じがしない?」
と言うのである。
「そうか!なんかに似てると思ったら、焼きチョコに似てるんや!」
「ああ!甘さが足りなくてわかりにくかったけれど確かにそうね!」
「確かにこんなに甘味が薄くて苦かったら美味しくないわな…。でもこれとニンニクと炒めて食べたら美味いかもな。」
「もはやチョコレートと呼べないわね。」
あけみのその最後の一言で皆が笑った。そして、チョコレートの試食会は無事に終わったのである。その後、千代子と英明の二人は宿題をする為に千代子の部屋に行き、マサシとあけみの二人は洗物や後片付けで忙しかった。また、あけみの両親、拓也と好子の二人は、コンビニにアルバイト雑誌を買いに向かった。そして応募先に電話をして…。
「ウゴーン!(だからりょ!紺野拓也と言いますりょ~!)」
「はぁ!?ウゴンって言われてもねぇ~。」
そして、一番初めにチョコレートを口にした青井英明から、ちゃんとしたチョコレートの感想を聞いた時も、マサシを嬉しくなった。
「このチョコレートほんとに美味しいですよ!」
英明はそう言って、正直な感想を述べた。英明が最初に口にしたチョコレートは『甘えん坊ベアー』だ。
英明は続けて感想を述べる。
「食べた食感はキャラクターの形のチョコレートとか、エッグチョコレートに似ているけれど、味の深さとチョコの薄さが全然違うんですよ!こっちの方が薄くて、パリパリ崩れる感じがなんていうか楽しい!チョコがすごく薄いのに味がしっかりしていて食べた後もしばらく味が残っている感じがする!」
英明にそう誉められて、マサシは誇らしげにチョコレートを自慢した。
「そうやろ!実はそれの形を作るんすごい難しかったんやけど、幸いあけみがそういうの作るん上手いから助かったわ!」
そう言ってマサシはあけみを誉めたが、いつの間にかいなくなっていて、どうやらトイレに行っているようである。そして、
「すっきりした~!」
と言いながらトイレからあけみが帰ってくる。
マサシはもう一度誉めるかどうか迷ったが、後で二人きりの時に誉めることにした。
そうした方が良いムードになる機会があるかもしれないからだ。
青井英明が一つのチョコレートを食べて感想を言っていた間に、紺野夫婦、拓也と好子は自分達のチョコレートを全部食べてしまった。そして、好子の感想が
「私、このビターベリークレープデクリッパーが美味しかったと思うわよ。」
だった。
そして拓也は
「ウゴウゴ!ウゴ~ン!(恋のチョコレートが美味しいりょ!)。」
と言っている。
いまいち人気の無かったのは『ココアサラダ、バターカットチョコ』がベースのチョコレートだ。
このチョコレートは、糖分を控えめにしていて、油分を燃焼してくれる成分が含まれている栄養分の豊富な野菜や果物の自然な甘さを強調させたチョコレートで、いまいち味がはっきりしなくて苦いらしい。
マサシは味が気になって一口、口にしてみた。
「あっ!お兄ちゃんずるい!」
マサシはココアサラダ、バターカットチョコを食べてみて、不思議な感じがした。
確かに甘味がはっきりしなくて、苦い。少し油分や甘味料をたしてやれば美味しくなるような気がするが、そんなことしたら、健康的なダイエットチョコにならない。出来れば美味しく完成させて、千代子に食べさせてやりたかった。
「千代子、ちょっと食べてみぃ。」
「え、でもいいの?」
「大丈夫や、これはダイエットさせる為のチョコレートやから少し食べてみぃ。」
マサシがそう言うと、千代子は頷いて、『カカオサラダ、バターカットチョコ』『養命チョコ』『ベジタリアンチョコ』を一気に平らげた。
「…いまいち美味しいと言えないね。油分が少なくて、パサパサするし、苦い。」
どうやら千代子にも不評?の様である。そして、あけみにも食べてもらう。するとあけみが
「何か不思議な感じがしない?」
と言うのである。
「そうか!なんかに似てると思ったら、焼きチョコに似てるんや!」
「ああ!甘さが足りなくてわかりにくかったけれど確かにそうね!」
「確かにこんなに甘味が薄くて苦かったら美味しくないわな…。でもこれとニンニクと炒めて食べたら美味いかもな。」
「もはやチョコレートと呼べないわね。」
あけみのその最後の一言で皆が笑った。そして、チョコレートの試食会は無事に終わったのである。その後、千代子と英明の二人は宿題をする為に千代子の部屋に行き、マサシとあけみの二人は洗物や後片付けで忙しかった。また、あけみの両親、拓也と好子の二人は、コンビニにアルバイト雑誌を買いに向かった。そして応募先に電話をして…。
「ウゴーン!(だからりょ!紺野拓也と言いますりょ~!)」
「はぁ!?ウゴンって言われてもねぇ~。」
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