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2章 猫の縄張りは案外広く、世間は意外と狭いもの
7話 溺れるものは藁をもつかむ
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贅を尽くしたはずの公爵邸には、もはや見る影もない澱んだ空気が満ちていた。
かつて磨き上げられていた大理石の床は埃にまみれ、壁を飾っていた名画は借金の形(かた)として剥がされ、そこには不自然な四角い空白だけが並んでいる。
「これ……っ、この請求書は何なの!? 昨日の宝石店のものでしょ! なぜ今、我が家に届くのよ!」
義母の金切り声が、主のいなくなった広間に虚しく響く。
テーブルに山積みされた紙の束。それは、彼女が「本物の聖獣の血筋」という看板を盾に遊び歩いたツケの山だった。
昨日まで愛想を振りまいていた商人たちは、リリアーヌがいなくなった――つまり「担保」が消えたことを嗅ぎつけたかのように、一斉に牙を剥き始めたのだ。
「奥様、給金が支払われないとのことで、本日また三名ほど使用人が去りました」
淡々と告げたのは、先代公爵への義理だけでこの泥舟に残っている老執事だ。彼の瞳には、目の前の女への敬意など欠片も残っていない。
「辞めたい奴は辞めさせなさい! 私は忙しいのよ!」
義母が苛立ちとともに書類を床にぶちまけた、その時。
執事が、銀のトレイに乗った一通の手紙を差し出した。
重厚な羊皮紙に、深い紺色の封蝋。そこに刻印されているのは、この国の最高権威――現王家の紋章だ。
「……王宮からの、親書にございます」
義母の指が止まる。震える手で封を切り、中身に目を通した瞬間、彼女の顔から血の気が引いた。
『――王命により、公爵令嬢リリアーヌと、帝国騎士団長アレクシスの見合いを執り行う。後日、迎えの馬車を遣わすものとする』
それは、救いの手などではなかった。死刑宣告だ。
王家は、リリアーヌという「血筋」を求めている。だが、肝心のリリアーヌはもう、この屋敷のどこにもいない。
「まずいわ……まずすぎるわよ! もしあの子がいないと知られれば、王命に背いただけでなく、『王家の血を引く娘を殺した』と疑われるのはこの私だわ……!」
義母の脳裏に、冷たい極北の監獄がよぎる。
だが、その絶望の淵で、彼女の歪んだ思考が最悪の「解決策」を導き出した。
彼女は、自分の傍らで呑気に宝石のカタログを眺めていた実の娘――公爵家とは一滴の血も繋がっていない、卑しい愛人の娘へと視線を向けた。
「……そうよ、隠せばいいの。顔を隠して、あの子の振りをさせればいい。どうせ王家だって、リリアーヌの顔をまじまじと見たことなんてないはずだわ」
それが、神聖なる王家を欺く「国家反逆」への入り口だとは、今の彼女には想像もつかなかった。
「お聞きなさい、私の可愛い娘。貴女、今日から『リリアーヌ』になるのよ」
※※※※※
「ウニャ~」
(……いろんな意味で重いわ~)
猫の姿もすっかり板についてきたこの頃だが、やはり首周りに常に何かが巻きついている状態にはなかなか慣れない。
正式にペットとなった記念のつもりか、首輪代わりとして用意されたのは、エリオットの瞳の色と全く同じ、深く澄んだ濃紺のサファイアがあしらわれたシルクのリボン。その宝石のサイズは、公爵令嬢時代に彼女が持っていたどのジュエリーよりも巨大で、質が良い。
(ちょっと……これ、本気なの? 私、ただの猫よ? 普通、猫の首輪は鈴とかでしょう……? これ一個で王都に家が建つわよ!)
だが、本人の困惑をよそに、騎士団内でのその扱いはもはや「歩く地雷」である。
「あ、リリ様! 今日も一段とサファイアがお似合いですね」
「うわー、相変わらずその首輪やばいっすね」
「団長の執着怖っ………」
「おい!あんまり近寄るなよ!万が一蹴飛ばしでもしたら首が飛ぶぞ!!」
と、騎士たちが次々と足を止め、一歩引いてから何やら拝むように見送る。
何やら気になる言葉もちらほら聞こえてくるが、その隣を歩くレオは、満足げに胸を張っていた。
「リリちゃん、見て! 僕のリボンもエリー様の瞳の色とお揃いなんだ。ベネディクト様が『お二人には最高のものを』って用意してくれたんだよ!」
エリー様に拾われてから、早いものでもう2週間。
醜態を晒したあの日、羞恥心から目覚めてすぐカーテンの中に逃げ込みながら、私は考えた。
『ここまでの恥を晒したのなら、もういっそこの人に一生養ってもらうしかないいんじゃないか?』と。
人化のコントロールはまだ練習中だし、エリー様の体質にも未だに改善は見られないし、今のところ私の正体がバレている様子はないし。
まぁバレてもリリーとしての私を猫可愛がりしているエリー様が相手なら、案外なんとかなるんじゃないかな?なーんて甘い考えで現実逃避しつつ、要は野生で生きていく自信を失った。
もうお嫁には行けそうにないしな、というのが一番の 理由だ。
それから、どこへ行くにもレオと共に同行させられる私は、エリー様が率いる王国最強騎士団の中では、すっかり周知の存在だ。
そんな私だが、この場所で初めてエリー様の身分を知った時、あやうく腰を抜かしそうになった。
『エリオット・フォレスティア』
現在の王家の従兄弟筋にあたる辺境伯爵であり、王国の栄光を示す最強の騎士。
花に群がる蝶のような令嬢達を歯牙にもかけず、笑う顔など見たこともない鋼のような人物であると、その実直さが市井でも知られる人物。
その反面、敵に対しては冷酷無比。
一切の慈悲なく屍を踏み越える姿は、その濃紺の闇のような瞳から、死神団長と恐れられるほどーーーー。
(ならず者達を相手にしてるのを見た時、ヤバイ奴が来たと思ったのは間違いじゃなかったわね)
正体バレても大丈夫じゃね?みたいに気楽に考えていた自分を殴ってやりたい。
コレ、バレたら絶対まずいヤツ!
すれ違う騎士達に「うにゃん!」と愛嬌をふりまきつつ、我が物顔で突き進む。
「まってよリリちゃん!置いていかないでぇ!」
顔見知りの騎士達に捕まっていたらしいレオが、少し距離の空いてしまった後ろを慌ててついてくる。
(そういえば、レオはエリー様の駆け落ちしたお兄さんの子だって話よね)
騎士団での情報収集を経て、少しずつ明らかになってきたのは、訳ありなフォレスティア家の内情。
エリー様は元々辺境伯家の次男で、家督を継ぐ長男は別にいたが、その長男が庶民の娘と駆け落ちし家督を放棄した為、エリー様の元にその座が回ってきた。
『優秀な弟に引け目を感じた兄が、自ら身を引き弟に家督を譲ったのではないか?』という噂もあったようだが、実際駆け落ちをしたのは間違いないらしく。
実はレオは、その兄と庶民の女性との間に生まれた、エリー様にとっての甥っ子。
なぜ駆け落ちしたはずの兄の子の面倒をエリー様が見ているのか。
そこら辺の事情に関してはまだ詳しくはわからないが、最初にレオと出会った時、レオが誘拐されかかっていた事実と合わせて、何かきな臭いものを感じるのも事実だ。
(まぁ、次に何があっても私が守ってあげるわ!)
そして、私は今日も元気に、目的地であり、いつもほんの少しだけ隙間の空いている扉へ、頭から突っ込んだ。
「うにゃーーう!!!」
(たのもーーう!!!)
かつて磨き上げられていた大理石の床は埃にまみれ、壁を飾っていた名画は借金の形(かた)として剥がされ、そこには不自然な四角い空白だけが並んでいる。
「これ……っ、この請求書は何なの!? 昨日の宝石店のものでしょ! なぜ今、我が家に届くのよ!」
義母の金切り声が、主のいなくなった広間に虚しく響く。
テーブルに山積みされた紙の束。それは、彼女が「本物の聖獣の血筋」という看板を盾に遊び歩いたツケの山だった。
昨日まで愛想を振りまいていた商人たちは、リリアーヌがいなくなった――つまり「担保」が消えたことを嗅ぎつけたかのように、一斉に牙を剥き始めたのだ。
「奥様、給金が支払われないとのことで、本日また三名ほど使用人が去りました」
淡々と告げたのは、先代公爵への義理だけでこの泥舟に残っている老執事だ。彼の瞳には、目の前の女への敬意など欠片も残っていない。
「辞めたい奴は辞めさせなさい! 私は忙しいのよ!」
義母が苛立ちとともに書類を床にぶちまけた、その時。
執事が、銀のトレイに乗った一通の手紙を差し出した。
重厚な羊皮紙に、深い紺色の封蝋。そこに刻印されているのは、この国の最高権威――現王家の紋章だ。
「……王宮からの、親書にございます」
義母の指が止まる。震える手で封を切り、中身に目を通した瞬間、彼女の顔から血の気が引いた。
『――王命により、公爵令嬢リリアーヌと、帝国騎士団長アレクシスの見合いを執り行う。後日、迎えの馬車を遣わすものとする』
それは、救いの手などではなかった。死刑宣告だ。
王家は、リリアーヌという「血筋」を求めている。だが、肝心のリリアーヌはもう、この屋敷のどこにもいない。
「まずいわ……まずすぎるわよ! もしあの子がいないと知られれば、王命に背いただけでなく、『王家の血を引く娘を殺した』と疑われるのはこの私だわ……!」
義母の脳裏に、冷たい極北の監獄がよぎる。
だが、その絶望の淵で、彼女の歪んだ思考が最悪の「解決策」を導き出した。
彼女は、自分の傍らで呑気に宝石のカタログを眺めていた実の娘――公爵家とは一滴の血も繋がっていない、卑しい愛人の娘へと視線を向けた。
「……そうよ、隠せばいいの。顔を隠して、あの子の振りをさせればいい。どうせ王家だって、リリアーヌの顔をまじまじと見たことなんてないはずだわ」
それが、神聖なる王家を欺く「国家反逆」への入り口だとは、今の彼女には想像もつかなかった。
「お聞きなさい、私の可愛い娘。貴女、今日から『リリアーヌ』になるのよ」
※※※※※
「ウニャ~」
(……いろんな意味で重いわ~)
猫の姿もすっかり板についてきたこの頃だが、やはり首周りに常に何かが巻きついている状態にはなかなか慣れない。
正式にペットとなった記念のつもりか、首輪代わりとして用意されたのは、エリオットの瞳の色と全く同じ、深く澄んだ濃紺のサファイアがあしらわれたシルクのリボン。その宝石のサイズは、公爵令嬢時代に彼女が持っていたどのジュエリーよりも巨大で、質が良い。
(ちょっと……これ、本気なの? 私、ただの猫よ? 普通、猫の首輪は鈴とかでしょう……? これ一個で王都に家が建つわよ!)
だが、本人の困惑をよそに、騎士団内でのその扱いはもはや「歩く地雷」である。
「あ、リリ様! 今日も一段とサファイアがお似合いですね」
「うわー、相変わらずその首輪やばいっすね」
「団長の執着怖っ………」
「おい!あんまり近寄るなよ!万が一蹴飛ばしでもしたら首が飛ぶぞ!!」
と、騎士たちが次々と足を止め、一歩引いてから何やら拝むように見送る。
何やら気になる言葉もちらほら聞こえてくるが、その隣を歩くレオは、満足げに胸を張っていた。
「リリちゃん、見て! 僕のリボンもエリー様の瞳の色とお揃いなんだ。ベネディクト様が『お二人には最高のものを』って用意してくれたんだよ!」
エリー様に拾われてから、早いものでもう2週間。
醜態を晒したあの日、羞恥心から目覚めてすぐカーテンの中に逃げ込みながら、私は考えた。
『ここまでの恥を晒したのなら、もういっそこの人に一生養ってもらうしかないいんじゃないか?』と。
人化のコントロールはまだ練習中だし、エリー様の体質にも未だに改善は見られないし、今のところ私の正体がバレている様子はないし。
まぁバレてもリリーとしての私を猫可愛がりしているエリー様が相手なら、案外なんとかなるんじゃないかな?なーんて甘い考えで現実逃避しつつ、要は野生で生きていく自信を失った。
もうお嫁には行けそうにないしな、というのが一番の 理由だ。
それから、どこへ行くにもレオと共に同行させられる私は、エリー様が率いる王国最強騎士団の中では、すっかり周知の存在だ。
そんな私だが、この場所で初めてエリー様の身分を知った時、あやうく腰を抜かしそうになった。
『エリオット・フォレスティア』
現在の王家の従兄弟筋にあたる辺境伯爵であり、王国の栄光を示す最強の騎士。
花に群がる蝶のような令嬢達を歯牙にもかけず、笑う顔など見たこともない鋼のような人物であると、その実直さが市井でも知られる人物。
その反面、敵に対しては冷酷無比。
一切の慈悲なく屍を踏み越える姿は、その濃紺の闇のような瞳から、死神団長と恐れられるほどーーーー。
(ならず者達を相手にしてるのを見た時、ヤバイ奴が来たと思ったのは間違いじゃなかったわね)
正体バレても大丈夫じゃね?みたいに気楽に考えていた自分を殴ってやりたい。
コレ、バレたら絶対まずいヤツ!
すれ違う騎士達に「うにゃん!」と愛嬌をふりまきつつ、我が物顔で突き進む。
「まってよリリちゃん!置いていかないでぇ!」
顔見知りの騎士達に捕まっていたらしいレオが、少し距離の空いてしまった後ろを慌ててついてくる。
(そういえば、レオはエリー様の駆け落ちしたお兄さんの子だって話よね)
騎士団での情報収集を経て、少しずつ明らかになってきたのは、訳ありなフォレスティア家の内情。
エリー様は元々辺境伯家の次男で、家督を継ぐ長男は別にいたが、その長男が庶民の娘と駆け落ちし家督を放棄した為、エリー様の元にその座が回ってきた。
『優秀な弟に引け目を感じた兄が、自ら身を引き弟に家督を譲ったのではないか?』という噂もあったようだが、実際駆け落ちをしたのは間違いないらしく。
実はレオは、その兄と庶民の女性との間に生まれた、エリー様にとっての甥っ子。
なぜ駆け落ちしたはずの兄の子の面倒をエリー様が見ているのか。
そこら辺の事情に関してはまだ詳しくはわからないが、最初にレオと出会った時、レオが誘拐されかかっていた事実と合わせて、何かきな臭いものを感じるのも事実だ。
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