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第四章 波乱の学園生活
82 訓練中
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とりあえず、とジェン公は陛下に魔石の材料を渡した。
大量だ。
どこに入れていたんだと思うくらい。
「あ?」
陛下は、少し動揺から戻っていないようだが素直に材料を受け取る。
ジェン公が説明してくれた。
今回魔石が弾けたのは僕の神力が一気に魔石に流れ込んだのが原因。
ジークハルトを何とかしようと盛大に魔石を壊したのはどうやら僕の制御ができいなかったからだった。
制御できるようになったら、魔石を壊さず発動できる。
「お前は、魔石の内職でもしてろ。訓練にもなるだろう。集中な!ラスティが壊した分とこれから壊す分を作ってくれ。訓練用の花の魔法だ。余裕があったら今日壊れた分の補充もな。」
陛下はわかったと次から次へと魔石を量産していく。
僕が時間をかけて書いている魔法陣も一瞬だ。
楽しそうなのは、モノを作るのが好きなのだろう。
「はいはい、ラスティは旦那に見惚れてないで自分の訓練な?」
ジェン公の旦那という発言に顔が赤くなる。
いや…旦那ですが。
僕は、陛下の妃なので。
陛下は僕の夫なので旦那ですが。
なんか、恥ずかしいぞ。
僕が真っ赤になるのをみて、ジェン公が苦笑している。
「そんなに不安になることないと思うんだがな…ラスティはディオ以外見てないと思うが…。」
小さく呟かれ顔が余計に熱くなる。
そんなことないぞと言いたいが自分がよくわからない。
元々『俺』の恋愛対象は女性だ。
この世界は女性がいないから、そういう世界だと理解している。
だからと言って男を好きになるとか無いよなぁと思っている反面、陛下に対しての好きだという感情は親愛のものだと思いつつもどこか違う気もするのだ。
「さて、ラスティ、今日は制御の訓練だ。ディオ、いくつか出来たか?」
陛下が作った魔石を受け取るとジェン公は、僕に握らせた。
「これは、訓練用の魔石だから効果は花の香りがするだけだ。上手くできたら香りが部屋に広がるが失敗したら少しだけという害の無いものだからまずは壊さないように制御しよう。」
頷いて、魔石を発動させる。
パリーンといい音がして砕けで霧散しました。
もちろん匂いも広がりません。
手が少しいい匂いになったけど。
僕はため息をついた。
「…僕が制御が上手く行かなかったからジークの毒が消えなかったのでしょうか。」
そこが気になっていた。
魔石が砕けるというのはうまく魔石が発動していなかったという事なのだろう。
ならば、あの時に砕けたという事はジークの毒を除去できなかったのは僕の所為だったのだろう。
「あれは発動出来ている。確かに神力が大きくて砕けているが機能には問題ない。この魔石は訓練用だからそうなっているだけだ。防毒や解呪の魔石は、どういう状態に使用者がなっているかわからない状態で使うものだから発動の魔力を感じた瞬間に効果が出ている。そのあと砕けようがどうなろうとも効果は出るように作られている。ラスティの行動は間違っていないし、ジークの毒をあそこまで抑えてくれたのはラスティのおかげだ。そんな悲しい顔をしないでくれ。あの子は元気になる。君が信じてくれることもあの子の力になる。」
ジェン公に、微笑まれて僕はいたたまれなくなる。
言葉遣いや行動は粗っぽいがジェン公は愛情にあふれている人だ。
息子のジークハルトのことを大切にしている。
それがわかる分、本当はジークハルトについていたいのに僕を気遣って訓練をしてくれているのだ。
別に僕が少々えっちい気分になるくらい死ぬわけでもないし、陛下がきちんと制御できればジークハルトの回復には問題ないだろう。
「ラスティ…そんな顔をするな。君をここで訓練するのは…俺の私のエゴなんだ。君はこれからもどういう意味でもジークハルトに…ジークの兄弟たちにもかかわってくる。今回ジークのことがあったから魔術学校へ行っていたジークのすく下の子、エンジェを君の護衛に学園に行かせようと思っている。君がここで制御を覚えて、癒しの力を制御できるようになれば…ジークとエンジェの負担が減る。」
陛下が目を丸くした。
「聞いてないが?」
ジェン公は言ってないからなと笑った。
さっきバルハルト公に休暇届を出すように頼んだ時についでに編入許可も出したという。
「だから、ラスティには悪いが…息子たちのために頑張ってくれ。」
ジェン公の言葉に僕は頷いた。
「制御を覚えたら…ジークハルトを僕も守れるようになりますよね?」
陛下とジェン公が目を丸くする。
「ああ、もちろんだ。ラスティは…誰より強くなる可能性はあるんだからな。」
可能性はだれでもあるけどなと僕は心の中で思う。
けども、確かにそうだ。
攻撃力が弱いかもしれないが…最終的に立っているものが勝者ならば…僕は最後まで立っていられるように頑張るしかない。今みたいに力の無駄遣いばかり出来ない。
「がんばります。」
まずは…魔石を壊さないようにしないとね。
大量だ。
どこに入れていたんだと思うくらい。
「あ?」
陛下は、少し動揺から戻っていないようだが素直に材料を受け取る。
ジェン公が説明してくれた。
今回魔石が弾けたのは僕の神力が一気に魔石に流れ込んだのが原因。
ジークハルトを何とかしようと盛大に魔石を壊したのはどうやら僕の制御ができいなかったからだった。
制御できるようになったら、魔石を壊さず発動できる。
「お前は、魔石の内職でもしてろ。訓練にもなるだろう。集中な!ラスティが壊した分とこれから壊す分を作ってくれ。訓練用の花の魔法だ。余裕があったら今日壊れた分の補充もな。」
陛下はわかったと次から次へと魔石を量産していく。
僕が時間をかけて書いている魔法陣も一瞬だ。
楽しそうなのは、モノを作るのが好きなのだろう。
「はいはい、ラスティは旦那に見惚れてないで自分の訓練な?」
ジェン公の旦那という発言に顔が赤くなる。
いや…旦那ですが。
僕は、陛下の妃なので。
陛下は僕の夫なので旦那ですが。
なんか、恥ずかしいぞ。
僕が真っ赤になるのをみて、ジェン公が苦笑している。
「そんなに不安になることないと思うんだがな…ラスティはディオ以外見てないと思うが…。」
小さく呟かれ顔が余計に熱くなる。
そんなことないぞと言いたいが自分がよくわからない。
元々『俺』の恋愛対象は女性だ。
この世界は女性がいないから、そういう世界だと理解している。
だからと言って男を好きになるとか無いよなぁと思っている反面、陛下に対しての好きだという感情は親愛のものだと思いつつもどこか違う気もするのだ。
「さて、ラスティ、今日は制御の訓練だ。ディオ、いくつか出来たか?」
陛下が作った魔石を受け取るとジェン公は、僕に握らせた。
「これは、訓練用の魔石だから効果は花の香りがするだけだ。上手くできたら香りが部屋に広がるが失敗したら少しだけという害の無いものだからまずは壊さないように制御しよう。」
頷いて、魔石を発動させる。
パリーンといい音がして砕けで霧散しました。
もちろん匂いも広がりません。
手が少しいい匂いになったけど。
僕はため息をついた。
「…僕が制御が上手く行かなかったからジークの毒が消えなかったのでしょうか。」
そこが気になっていた。
魔石が砕けるというのはうまく魔石が発動していなかったという事なのだろう。
ならば、あの時に砕けたという事はジークの毒を除去できなかったのは僕の所為だったのだろう。
「あれは発動出来ている。確かに神力が大きくて砕けているが機能には問題ない。この魔石は訓練用だからそうなっているだけだ。防毒や解呪の魔石は、どういう状態に使用者がなっているかわからない状態で使うものだから発動の魔力を感じた瞬間に効果が出ている。そのあと砕けようがどうなろうとも効果は出るように作られている。ラスティの行動は間違っていないし、ジークの毒をあそこまで抑えてくれたのはラスティのおかげだ。そんな悲しい顔をしないでくれ。あの子は元気になる。君が信じてくれることもあの子の力になる。」
ジェン公に、微笑まれて僕はいたたまれなくなる。
言葉遣いや行動は粗っぽいがジェン公は愛情にあふれている人だ。
息子のジークハルトのことを大切にしている。
それがわかる分、本当はジークハルトについていたいのに僕を気遣って訓練をしてくれているのだ。
別に僕が少々えっちい気分になるくらい死ぬわけでもないし、陛下がきちんと制御できればジークハルトの回復には問題ないだろう。
「ラスティ…そんな顔をするな。君をここで訓練するのは…俺の私のエゴなんだ。君はこれからもどういう意味でもジークハルトに…ジークの兄弟たちにもかかわってくる。今回ジークのことがあったから魔術学校へ行っていたジークのすく下の子、エンジェを君の護衛に学園に行かせようと思っている。君がここで制御を覚えて、癒しの力を制御できるようになれば…ジークとエンジェの負担が減る。」
陛下が目を丸くした。
「聞いてないが?」
ジェン公は言ってないからなと笑った。
さっきバルハルト公に休暇届を出すように頼んだ時についでに編入許可も出したという。
「だから、ラスティには悪いが…息子たちのために頑張ってくれ。」
ジェン公の言葉に僕は頷いた。
「制御を覚えたら…ジークハルトを僕も守れるようになりますよね?」
陛下とジェン公が目を丸くする。
「ああ、もちろんだ。ラスティは…誰より強くなる可能性はあるんだからな。」
可能性はだれでもあるけどなと僕は心の中で思う。
けども、確かにそうだ。
攻撃力が弱いかもしれないが…最終的に立っているものが勝者ならば…僕は最後まで立っていられるように頑張るしかない。今みたいに力の無駄遣いばかり出来ない。
「がんばります。」
まずは…魔石を壊さないようにしないとね。
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