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第3話・女神の祝福という廃人への道
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----2日目----
チュンチュン。
寝転がりながら目を開ける、身に覚えのない天井だ。
あ!昨日から、TRUTHの世界に閉じ込められたんだった!
起きたら夢オチとならなかった訳だし、これはいよいよ事件だと思いつつも食堂へ行く。
食堂でパンとスープを食べつつ、レイナが部屋にいなかったことを宿舎おばちゃんことイーナさんに聞くと、毎日朝早くから出かけるそうだ。健康的すぎる!
そして今日も薬草採取のクエを受けつつ、初心者の森へ赴く。
まずはLVを上げて、初心者の森に出てくるモンスターが雑魚と思えるような状況にしないとな。
薬草採取をしつつ歩いていると、前から2体のミニコボルトが歩いてくる。
初めての複数エンカウントだ。
・・・。
「これで止めだ、ファイヤーボルト!」
ミニコボルトの足が遅いため、昨日と同じ戦法で1体目を仕留め、2体目も問題なく倒した。そして体が光る。
おお!LV3に上がった!
スキルは・・・
・ファイヤーボール
・ウインドカッター
・アイスボルト
でた、風属性魔法!
俺が欲しい魔法にヘイストというものがある。
ヘイストとは、攻撃速度や移動速度の増加が見込めるスキルだ。これがあれば、採取や運搬クエストの移動時間短縮はもちろん、狩り効率をあげる優れモノ。そしてヘイストは風属性魔法かなと思っている。
支援魔法のような別系統の魔法という可能性もあるけど、なにも分からない状況なのでウインドカッターにしておこう。試し打ちをするために、木に向かって放つ。
「ウインドカッター!」
小さな風の刃らしきものが飛んでいき、木に当たるとすこし削った。弱いな・・・
ファイヤーボールはファイヤーボルトの上位版だろうし、強いんだろうなーと後ろ髪を引かれつつも、薬草採取とミニコボルト狩りを続ける。
ちなみにウインドカッターも5発与えれば、ミニコボルトを倒せるので地道にコツコツと狩っていこう。
二日目も、薬草採取とミニコボルトを倒し続けて日没だ。
今日の成果は薬草10本、ドロップ品は銅貨3枚、ボロ切れ2枚、粗悪な槍1本
槍はポーチに入らないから手で持つしかなくて、戦闘になったら地面に置いて戦闘が終わったら槍を拾ってと労力がやばい。お金にならないなら、今後は拾わない!
協会に帰り、受付嬢に精算をお願いする。
薬草10本納品でクエスト報酬の銅貨30枚、3枚引かれて27枚をもらった。
粗悪な槍は銅貨2枚でギルドが買い取ってくれるとの事。労力に見合わない、無視することにしよう。
ボロ切れは重くもなく、なにかの役に立つかもしれないから保管しておく。
本日の稼ぎはドロップした銅貨も含め32枚、所持金は銅貨40枚になった。
協会宿舎の食堂でご飯を食べ、水浴び場に人がいないかを念入りに確認してから使用して、さっぱりしたあとで部屋に戻るとレイナが寝転んでいた。
「お疲れ様です」
「・・・お疲れ様」
うーん、やはり警戒されてる。
それでも話しかけます、仲良くなりたいのです。
「レイナさん、今日の狩りはどうでしたか?」
「・・・ワイルドドッグ4体と戦って、苦戦したわ」
「ワイルドドッグってどういうモンスターなんです?」
「・・・犬よ。
コボルトより足が早いし数体で襲い掛かってくるから、LV9の私でもポーションガブ飲みでギリギリ倒せるくらいね」
「そうなんですか、どこにいるんですか?」
「・・・初心者の森の奥にいるわ。あなたが戦ったら死ぬわよ」
昨日はハプニングのせいであまり気にしなかったが、隣の女の子はもうLV9なのか。
俺よりも圧倒的に強い。
レイナは朝早くから日没まで狩りにでかける勤勉な子だから、このままレイナと同じように毎日狩りにでかけても、この子より強くなることはない。
MMOでの強さは、どれだけ時間を費やしたかだ。この事が俺をMMOにはまらせたといっても過言ではない。
世の中は才能とか環境とかのせいで努力したって報われないことのほうが多い。でも、MMOは努力しただけ全て報われるんだよ!最高なんだよ!
だが、俺とレイナにその状況を当てはめると、同じ時間しか狩りができないならレイナより強くなることはない・・・
「もう寝るわ。おやすみ」
「・・・おやすみなさい」
しまった、最強になれないことを意識してしまった。
このままではレイナと狩りにもいけないし、いつまでも弱者だ。
覆そうにも夜は真っ暗だし、寝る間を惜しんでLV上げもできない。
どうするどうする・・・夜の狩りにでかけるか?いや、暗視ゴーグル的なアイテムがなければ絶対に無理だ。
そんな事を必死に考えていると、部屋に光があふれる。
眩しッ!と手で光をさえぎっていると光が収まり、あの時の女神が現れる。
「お久しぶりですね」
「お、お久しぶりです」
いきなり出てきてびっくりしたが、なにかあったのか?
ログアウトできるようになりました的な事・・・か?
「この世界にログアウトはありませんよ」
本当にログアウトはないのかもしれない。
まあいい、女神に用件を聞くとしよう。
「本日はどのようなご用件でお越しいただいたのですか?」
「実はあなたを助けにきたのです。
あなたはこのままではLV上げが進まず、モブキャラになってしまうことに危機感を覚えていますね」
この女神、ずっと俺の事を見張ってるのか?
悔しいことに言われてることは本当の事である。
隣に寝ている女の子に追いつくことはできない。
これではカッコイイ姿を見せられないし、一緒に狩りをすることもできない。
「で・す・か・ら、あなたに多大なるご迷惑をかけた分のお詫びとして転移だけでは足りないと思っておりました。つきましては祝福を授けましょう」
「多大なるご迷惑の件をしっかりと聞かなければならないような気もするけど、今は置いておきます。祝福とは?」
「あなたに時間を授けましょう。
あなたが眠ると裏世界にいけます。裏世界は表世界の人が一人もいない世界です。
当然ですが、裏世界ではクエスト受注やアイテム購入など一切できません。
ただ、モンスターは通常通り出現しますので、寝てる間に狩りができるようになるのです。
強くなれると思いませんか?
注意点としては、裏世界で手に入れたドロップ品を表世界に持ち込むには条件があります。
あなたの部屋に保管箱がありますよね?その保管箱に裏世界で手に入れたドロップ品を入れて寝る事です。保管箱に入れないで寝た場合、ドロップ品はロストします。
そして、裏世界で寝ると表世界の朝がくるというわけです」
「・・・」
マジかっ!!!!!!!
最高じゃないか、俺のやりたかったことそのままだ!
他の人より強くなるためには、他の人より努力するしかないんだよ!
これでたくさん狩れるぞ!
「是非お願いします!俺にその力を!」
「はい、あなたに女神の祝福を」
----2日目(?)----
チュンチュン。
「んー、夢だったのか?」
俺は寝ぼけ眼で起き上がり、食堂に降りると人の気配がない。
「イーナさーん!」
宿舎全体に聞こえるように大きな声を出したが、返事はない。
・・・こ、これは!
女神の祝福なのか?
ステータスを確認する。
職業:魔法使い見習い
LV 3
女神の加護
女神の祝福
「やったー!最高だー!!!!」
と万歳する。
よし、こうなったらこっちのもんよ。
人が一人もいない協会に入り、転移陣を使って初心者の森へ来た。
ドロップ品は宿舎の保管箱にいれないとロストといってたな、要注意だ。
そして、やることはいつも通り薬草採取とミニコボルト狩りだ。
裏の世界は人がいないから薬草を採取しておいて、次の日に納品すれば稼ぎも増えるぞ。
森の中でミニコボルトを倒していると、LV4になった。
LV2に上がった時は新しいスキルはなしだったから、今回はどうかなーっと確認すると、
・ファイヤーボール
・アイスボルト
・ウインドランス
「きたー!」
ウインドカッターより火力がありそうな風属性の魔法が選択肢に。もちろん、ウインドランスを取得。
薬草探しはほっぽりだしてミニコボルトを探しまくる。
いた!それも2体だ。
人がいないので、大きな声でノリノリにスキルを名乗る。
「新しい魔法の力を見せてやるぜ!ウインドランス!」
手の平から風の槍が出現し放たれる。
風の槍は結構なスピードで飛んでいきミニコボルトに当たり、吹っ飛ぶ。
別のミニコボルトは吹っ飛んだ姿を見てびっくりしている。
もう一発!と思ったが放てないことが直観的に分かる、これはクールタイムだな。
吹っ飛んだ方のミニコボルトはヨロヨロとしながら立ち上がると、びっくりしていたミニコボルトと一緒に向かってきた。
ミニコボルトごとき敵ではないわ!とウインドカッターを使ってヒットアンドアウェイ戦法で倒した。
ウインドランスを受けていたミニコボルトはウインドカッター一発で倒れる。
魔法の考察をすると、今までは逃げながらウインドカッターを放っていたから分からなかったけど、ウインドカッターにもクールタイムは存在するようだ。
ウインドカッター2秒、ウインドランス10秒ぐらいか?時計を持ってないので正確なところは判別できないけど。
「よしよし、いい感じだ。ウインドランスが使えるようになって狩り効率が段違いだ!」
日没だ。
ミニコボルトの殲滅速度が上がったのは相当嬉しい。
成果としては薬草10本、ドロップ品は銅貨5枚、ボロ切れ3枚。粗悪な槍は拾いもしなかった。
協会宿舎に帰って薬草とドロップ品を保管箱に入れて、布団を引いて寝る。
----3日目表世界----
チュンチュン。
もう朝か~と起きる。
というかさっきまで狩りをしてたのに、もう朝だ。
レイナはいない、朝早くから狩りをしているのだろう。生活の全てを狩りに捧げる姿勢は尊敬に値するな。
ご飯をさっさと食べて薬草採取クエを受けようっと。
「おはようございます、今日も薬草採取に行きたいのですが」
「おはようございます、本日も気を付けていってらっしゃいませ」
可愛い受付嬢に受理してもらい、見送られながら初心者の森へ向かう。
今日も同じことの繰り返し~っと、
「さあさあ、ミニコボルトちゃんも薬草もいっぱいでておいでー」
と、テンションが上がって訳の分からないことを言いながら狩り続けLV5に上がった。
新しいスキルはでたかな~?
・ウインドシールド
・ファイヤーボール
・アイスボルト
「おお!!」
ウインドシールドって防御系スキルでしょ!ウインドシールド一択!
とうとう防御もできるようになった訳だ。
まずは検証ターイム!
ミニコボルトが襲ってきて、槍で突いてくる。
「グルゥ!」
「ウインドシールド!」
俺の前にウインドシールドが展開される。
ミニコボルトの槍がウインドシールドに当たると槍が跳ね返され、ミニコボルトはバランスを崩しながら後退する。
ウインドシールドが守れる範囲は高さが俺の身長ぐらい、幅は俺一人分の幅ぐらいだ。シールドの維持時間は5秒、クールタイム10秒といったところだな。検証終了!
後はウインドカッターとウインドランスでボコボコにしてやった。
日没だ。
成果は薬草11本、ドロップ品は銅貨5枚、ボロ切れ6枚。
ミニコボルトを倒す速度は早くなったけど、数があんまりいないんだよな。
もしかすると、初心者用に沸き速度と沸き数の調整がされているのかもしれない。
ひとまず協会宿舎に戻って裏世界で手に入れた薬草を回収し、ウキウキしながら冒険者協会へ。
「薬草21本納品します」
「ありがとうございます。クエスト報酬は薬草21本で銅貨63枚となりますが、仮登録のお支払いで3枚いただきますので60枚になります。それにしても、薬草の納品数がすごい増えましたね。なにかコツでも掴んだのですか?」
「そうですね・・・少し見分けられるようになったかもしれません」
寝てる間も薬草採取していたとかいったら、頭でも打ちましたか?病院紹介しましょうか?と疑われるに違いない。絶対に言わないぞ!
「これからも応援してます、がんばってくださいね」
ポーチに手を入れ所持金の確認、銅貨100枚。
順調順調~。
受付嬢さんに応援されるのはいいもんだな~と思いながら、宿舎に帰ってルーティンをこなし部屋に入る。
チュンチュン。
寝転がりながら目を開ける、身に覚えのない天井だ。
あ!昨日から、TRUTHの世界に閉じ込められたんだった!
起きたら夢オチとならなかった訳だし、これはいよいよ事件だと思いつつも食堂へ行く。
食堂でパンとスープを食べつつ、レイナが部屋にいなかったことを宿舎おばちゃんことイーナさんに聞くと、毎日朝早くから出かけるそうだ。健康的すぎる!
そして今日も薬草採取のクエを受けつつ、初心者の森へ赴く。
まずはLVを上げて、初心者の森に出てくるモンスターが雑魚と思えるような状況にしないとな。
薬草採取をしつつ歩いていると、前から2体のミニコボルトが歩いてくる。
初めての複数エンカウントだ。
・・・。
「これで止めだ、ファイヤーボルト!」
ミニコボルトの足が遅いため、昨日と同じ戦法で1体目を仕留め、2体目も問題なく倒した。そして体が光る。
おお!LV3に上がった!
スキルは・・・
・ファイヤーボール
・ウインドカッター
・アイスボルト
でた、風属性魔法!
俺が欲しい魔法にヘイストというものがある。
ヘイストとは、攻撃速度や移動速度の増加が見込めるスキルだ。これがあれば、採取や運搬クエストの移動時間短縮はもちろん、狩り効率をあげる優れモノ。そしてヘイストは風属性魔法かなと思っている。
支援魔法のような別系統の魔法という可能性もあるけど、なにも分からない状況なのでウインドカッターにしておこう。試し打ちをするために、木に向かって放つ。
「ウインドカッター!」
小さな風の刃らしきものが飛んでいき、木に当たるとすこし削った。弱いな・・・
ファイヤーボールはファイヤーボルトの上位版だろうし、強いんだろうなーと後ろ髪を引かれつつも、薬草採取とミニコボルト狩りを続ける。
ちなみにウインドカッターも5発与えれば、ミニコボルトを倒せるので地道にコツコツと狩っていこう。
二日目も、薬草採取とミニコボルトを倒し続けて日没だ。
今日の成果は薬草10本、ドロップ品は銅貨3枚、ボロ切れ2枚、粗悪な槍1本
槍はポーチに入らないから手で持つしかなくて、戦闘になったら地面に置いて戦闘が終わったら槍を拾ってと労力がやばい。お金にならないなら、今後は拾わない!
協会に帰り、受付嬢に精算をお願いする。
薬草10本納品でクエスト報酬の銅貨30枚、3枚引かれて27枚をもらった。
粗悪な槍は銅貨2枚でギルドが買い取ってくれるとの事。労力に見合わない、無視することにしよう。
ボロ切れは重くもなく、なにかの役に立つかもしれないから保管しておく。
本日の稼ぎはドロップした銅貨も含め32枚、所持金は銅貨40枚になった。
協会宿舎の食堂でご飯を食べ、水浴び場に人がいないかを念入りに確認してから使用して、さっぱりしたあとで部屋に戻るとレイナが寝転んでいた。
「お疲れ様です」
「・・・お疲れ様」
うーん、やはり警戒されてる。
それでも話しかけます、仲良くなりたいのです。
「レイナさん、今日の狩りはどうでしたか?」
「・・・ワイルドドッグ4体と戦って、苦戦したわ」
「ワイルドドッグってどういうモンスターなんです?」
「・・・犬よ。
コボルトより足が早いし数体で襲い掛かってくるから、LV9の私でもポーションガブ飲みでギリギリ倒せるくらいね」
「そうなんですか、どこにいるんですか?」
「・・・初心者の森の奥にいるわ。あなたが戦ったら死ぬわよ」
昨日はハプニングのせいであまり気にしなかったが、隣の女の子はもうLV9なのか。
俺よりも圧倒的に強い。
レイナは朝早くから日没まで狩りにでかける勤勉な子だから、このままレイナと同じように毎日狩りにでかけても、この子より強くなることはない。
MMOでの強さは、どれだけ時間を費やしたかだ。この事が俺をMMOにはまらせたといっても過言ではない。
世の中は才能とか環境とかのせいで努力したって報われないことのほうが多い。でも、MMOは努力しただけ全て報われるんだよ!最高なんだよ!
だが、俺とレイナにその状況を当てはめると、同じ時間しか狩りができないならレイナより強くなることはない・・・
「もう寝るわ。おやすみ」
「・・・おやすみなさい」
しまった、最強になれないことを意識してしまった。
このままではレイナと狩りにもいけないし、いつまでも弱者だ。
覆そうにも夜は真っ暗だし、寝る間を惜しんでLV上げもできない。
どうするどうする・・・夜の狩りにでかけるか?いや、暗視ゴーグル的なアイテムがなければ絶対に無理だ。
そんな事を必死に考えていると、部屋に光があふれる。
眩しッ!と手で光をさえぎっていると光が収まり、あの時の女神が現れる。
「お久しぶりですね」
「お、お久しぶりです」
いきなり出てきてびっくりしたが、なにかあったのか?
ログアウトできるようになりました的な事・・・か?
「この世界にログアウトはありませんよ」
本当にログアウトはないのかもしれない。
まあいい、女神に用件を聞くとしよう。
「本日はどのようなご用件でお越しいただいたのですか?」
「実はあなたを助けにきたのです。
あなたはこのままではLV上げが進まず、モブキャラになってしまうことに危機感を覚えていますね」
この女神、ずっと俺の事を見張ってるのか?
悔しいことに言われてることは本当の事である。
隣に寝ている女の子に追いつくことはできない。
これではカッコイイ姿を見せられないし、一緒に狩りをすることもできない。
「で・す・か・ら、あなたに多大なるご迷惑をかけた分のお詫びとして転移だけでは足りないと思っておりました。つきましては祝福を授けましょう」
「多大なるご迷惑の件をしっかりと聞かなければならないような気もするけど、今は置いておきます。祝福とは?」
「あなたに時間を授けましょう。
あなたが眠ると裏世界にいけます。裏世界は表世界の人が一人もいない世界です。
当然ですが、裏世界ではクエスト受注やアイテム購入など一切できません。
ただ、モンスターは通常通り出現しますので、寝てる間に狩りができるようになるのです。
強くなれると思いませんか?
注意点としては、裏世界で手に入れたドロップ品を表世界に持ち込むには条件があります。
あなたの部屋に保管箱がありますよね?その保管箱に裏世界で手に入れたドロップ品を入れて寝る事です。保管箱に入れないで寝た場合、ドロップ品はロストします。
そして、裏世界で寝ると表世界の朝がくるというわけです」
「・・・」
マジかっ!!!!!!!
最高じゃないか、俺のやりたかったことそのままだ!
他の人より強くなるためには、他の人より努力するしかないんだよ!
これでたくさん狩れるぞ!
「是非お願いします!俺にその力を!」
「はい、あなたに女神の祝福を」
----2日目(?)----
チュンチュン。
「んー、夢だったのか?」
俺は寝ぼけ眼で起き上がり、食堂に降りると人の気配がない。
「イーナさーん!」
宿舎全体に聞こえるように大きな声を出したが、返事はない。
・・・こ、これは!
女神の祝福なのか?
ステータスを確認する。
職業:魔法使い見習い
LV 3
女神の加護
女神の祝福
「やったー!最高だー!!!!」
と万歳する。
よし、こうなったらこっちのもんよ。
人が一人もいない協会に入り、転移陣を使って初心者の森へ来た。
ドロップ品は宿舎の保管箱にいれないとロストといってたな、要注意だ。
そして、やることはいつも通り薬草採取とミニコボルト狩りだ。
裏の世界は人がいないから薬草を採取しておいて、次の日に納品すれば稼ぎも増えるぞ。
森の中でミニコボルトを倒していると、LV4になった。
LV2に上がった時は新しいスキルはなしだったから、今回はどうかなーっと確認すると、
・ファイヤーボール
・アイスボルト
・ウインドランス
「きたー!」
ウインドカッターより火力がありそうな風属性の魔法が選択肢に。もちろん、ウインドランスを取得。
薬草探しはほっぽりだしてミニコボルトを探しまくる。
いた!それも2体だ。
人がいないので、大きな声でノリノリにスキルを名乗る。
「新しい魔法の力を見せてやるぜ!ウインドランス!」
手の平から風の槍が出現し放たれる。
風の槍は結構なスピードで飛んでいきミニコボルトに当たり、吹っ飛ぶ。
別のミニコボルトは吹っ飛んだ姿を見てびっくりしている。
もう一発!と思ったが放てないことが直観的に分かる、これはクールタイムだな。
吹っ飛んだ方のミニコボルトはヨロヨロとしながら立ち上がると、びっくりしていたミニコボルトと一緒に向かってきた。
ミニコボルトごとき敵ではないわ!とウインドカッターを使ってヒットアンドアウェイ戦法で倒した。
ウインドランスを受けていたミニコボルトはウインドカッター一発で倒れる。
魔法の考察をすると、今までは逃げながらウインドカッターを放っていたから分からなかったけど、ウインドカッターにもクールタイムは存在するようだ。
ウインドカッター2秒、ウインドランス10秒ぐらいか?時計を持ってないので正確なところは判別できないけど。
「よしよし、いい感じだ。ウインドランスが使えるようになって狩り効率が段違いだ!」
日没だ。
ミニコボルトの殲滅速度が上がったのは相当嬉しい。
成果としては薬草10本、ドロップ品は銅貨5枚、ボロ切れ3枚。粗悪な槍は拾いもしなかった。
協会宿舎に帰って薬草とドロップ品を保管箱に入れて、布団を引いて寝る。
----3日目表世界----
チュンチュン。
もう朝か~と起きる。
というかさっきまで狩りをしてたのに、もう朝だ。
レイナはいない、朝早くから狩りをしているのだろう。生活の全てを狩りに捧げる姿勢は尊敬に値するな。
ご飯をさっさと食べて薬草採取クエを受けようっと。
「おはようございます、今日も薬草採取に行きたいのですが」
「おはようございます、本日も気を付けていってらっしゃいませ」
可愛い受付嬢に受理してもらい、見送られながら初心者の森へ向かう。
今日も同じことの繰り返し~っと、
「さあさあ、ミニコボルトちゃんも薬草もいっぱいでておいでー」
と、テンションが上がって訳の分からないことを言いながら狩り続けLV5に上がった。
新しいスキルはでたかな~?
・ウインドシールド
・ファイヤーボール
・アイスボルト
「おお!!」
ウインドシールドって防御系スキルでしょ!ウインドシールド一択!
とうとう防御もできるようになった訳だ。
まずは検証ターイム!
ミニコボルトが襲ってきて、槍で突いてくる。
「グルゥ!」
「ウインドシールド!」
俺の前にウインドシールドが展開される。
ミニコボルトの槍がウインドシールドに当たると槍が跳ね返され、ミニコボルトはバランスを崩しながら後退する。
ウインドシールドが守れる範囲は高さが俺の身長ぐらい、幅は俺一人分の幅ぐらいだ。シールドの維持時間は5秒、クールタイム10秒といったところだな。検証終了!
後はウインドカッターとウインドランスでボコボコにしてやった。
日没だ。
成果は薬草11本、ドロップ品は銅貨5枚、ボロ切れ6枚。
ミニコボルトを倒す速度は早くなったけど、数があんまりいないんだよな。
もしかすると、初心者用に沸き速度と沸き数の調整がされているのかもしれない。
ひとまず協会宿舎に戻って裏世界で手に入れた薬草を回収し、ウキウキしながら冒険者協会へ。
「薬草21本納品します」
「ありがとうございます。クエスト報酬は薬草21本で銅貨63枚となりますが、仮登録のお支払いで3枚いただきますので60枚になります。それにしても、薬草の納品数がすごい増えましたね。なにかコツでも掴んだのですか?」
「そうですね・・・少し見分けられるようになったかもしれません」
寝てる間も薬草採取していたとかいったら、頭でも打ちましたか?病院紹介しましょうか?と疑われるに違いない。絶対に言わないぞ!
「これからも応援してます、がんばってくださいね」
ポーチに手を入れ所持金の確認、銅貨100枚。
順調順調~。
受付嬢さんに応援されるのはいいもんだな~と思いながら、宿舎に帰ってルーティンをこなし部屋に入る。
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ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
日本国 召喚獣管理省 関東庁 召喚獣総合事案即応科。
wakaba1890
ファンタジー
召喚獣。
それは向こう側とされる所から、10歳を迎えた日本人の子供の下に召喚されるモンスターのことである。
初代天皇・神武天皇が日本を建国した際に書かれた絵画には彼は金鵄と呼ばれる金色に輝く鵄(とび)と契約したのが原初となっている。
そして、縄文、弥生、古墳、飛鳥、平安、戦国時代から近代から今に至るまで、時代を動かしてきた人物の側には確かに召喚獣は介在していた。
また、奇妙な事に、日本国に限り、齢10歳を迎えた日本在住の日本人にのみ体のどこかから多種多様な紋章が発現し、当人が念じると任意の場所から召喚陣が現れ、人ならざるモンスターを召喚される。
そして、彼らモンスターは主人である当人や心を許した者に対して忠実であった。
そのため、古来の日本から、彼ら召喚獣は農耕、治水、土木、科学技術、エネルギー、政治、経済、金融、戦争など国家の基盤となる柱から、ありとあらゆる分野において、今日に至るまで日本国とアジアの繁栄に寄与してきた。
そして、建国から今まで、国益の基盤たる彼ら数万種類以上をも及ぶ召喚獣を取り締まり管理し、2600年以上と脈々と受け継がれてきた名誉ある国家職がーーーーー国家召喚獣管理官である。
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