灰色の人生は異世界(MMORPG仕様)への転移で、虹色の人生に

ぎたー

文字の大きさ
18 / 155

第18話・女三人寄れば姦しい1

しおりを挟む
「ゼロさんとは、一緒の宿に住んでいます」

「ッ!ゼロ!どういうことなの?!」

ルリさん、その情報今いらない!

「ルリさんちょっと待ってね。レイナ、一緒の宿ってだけで部屋は一緒じゃないから」

「じゃあなに、マンツーマンで指導するから同じ宿で泊ろうってことになったの?」

「そうですよ。ゼロさんには寝る間際まで、大変良くしてもらってます」

はああああ!?
この状況でなにいうとんねん!!!!

「ゼロ!!!」

「ルリさんお願いだからちょっと待ってね。レイナ、クエストで一緒の宿になっただけだし、マンツマーンの指導も依頼だから!他意はないから!」

「え?クエスト?」

「ふふ、ばれてしまいましたね。私のお父様が、一人前の冒険者として指導してくれる方をクエストとして募集したところを、ゼロさんが受けていただけたのです。もちろん宿代込みで」

「そ、そうだったの、ごめんなさい。誤解してしまって」

レイナはきちんと自分の非を認めて謝罪したようだ。
からかわれただけなのに、根が素直だから本気で謝ってるな、これは。

「いえいえ。レイナさんが怒るのも、無理のない事になるかもしれませんから」

・・・は?

「え、それってどういう・・・」

「お待たせしました。ルリさんどうぞ」

他の冒険者の精算が終わり、マリさんが声を掛けてくる。

「はい、お願いします」

ルリさんは完全な爆弾魔だな。それも優雅に投下するから質が悪い。
やっぱり最初に感じた違和感に間違いはなかったわけだ・・・とほほ。

「ゼロ、あの子とは本当になにもないの?」

「はい。全くなにもないです」

「そう、信じるわ。今はどこで狩りをしてるの?」

「今は悪魔の森ですね」

「悪魔の森!?、いや、LV的に無理じゃないの?」

「あはは、良装備で能力向上を図っているのでギリギリ狩れると言ったところです。なかったら厳しいと思いますよ」

「そうなの、私も行ってみたほうがいいかしら」

「いや、悪魔の森は奇襲モンスターが多く3方向から同時攻撃とか普通にきますから、咄嗟の回避や範囲攻撃がない場合は厳しいと思います。行かれるなら、パーティーで行ったほうが無難でしょう」

「そっか、実はソロでのLV上げが厳しくて困っているの」

「そうですよね、良装備が必要になってくるかもしれませんね。また食い逃げ犯でもペア狩りへ行きますか」

「行ってくれるの!?」

レイナがすごく喜んだ顔をしている。

「ゼロさん、終わりました。私をマンツーマンで指導してくださる件はお忘れではないですよね?」

「あー・・・すみませんレイナさん、どこかで時間を空けますので必ず行きましょう」

「ふふ、ゼロさんはお優しいですね」

レイナの顔はものすごい顔へと変貌している。
ルリさんも丁寧に発言しているように見えて、相手に刺さるような言葉選びをしている気がする。

「ゼロさん、どうぞー」

マリさんに精算を促されたことで助かった。
すこしホッとしたような気持ちでマリさんの元へ。

「ゼロさん、私はルリさんに手を出さないように口酸っぱく言ったつもりでしたが?」

「・・・いえ、俺は全く手を出していません」

「あんな風に、レイナさんへ牙を剥いておいてですか?」

そうなんだよ!だけど!俺はルリさんの指導役に徹しているだけでなにもしてない!
神に誓って!

「はぁ、手を出すなら私がいるじゃないですか。それとも幼い感じがタイプなんですか?」

「違っーう!俺は普通です!それだけは誓えます!」

「もうゼロさんはしょうがないですね」

呆れられるが、呆れられてもなんだが・・・
あ、裏世界のドロップ品を持ってくるの忘れた。

「すみません、今日は精算アイテムを保管箱に忘れたのでアイテムはなしで」

「分かりました。精算いたします、クエスト報酬が金貨1枚、ダンさんへの支払いが銅貨40枚、サティさんへの支払いが銅貨100枚になりますので銅貨40枚お支払いください」

今どれぐらいお金あるかな?ポーチの中を感じると、銅貨736枚と銀貨12枚だ。
問題なしと。
銅貨40枚をポーチから出して支払う。

支払った手を自然に握られ、引き寄せられて耳元で囁かれる。

「困ったことがあったら、私にご相談ください」

耳元で囁くのやめてもらっていいですか、ゾクゾクするんで・・・

後ろから、真っ暗な視線を感じる。
振り向くことさえ躊躇われるほど、暗く冷たいものだ。
先へ進むためにも勇気を振り絞って開きなおるんだ!
元気よく振り向いて、元気よく話す。

「じゃあルリさん帰りましょうか!レイナ、また狩りに行ける日を連絡します!」

「ちょっと!ゼロ!」

冒険者協会を急いで出て、ルリさんと宿へ向かいながら厳重注意をしておく。

「ルリさんダメですよ!レイナは純粋で、何でも本気にしちゃいますから」

「ふふ、私は嘘を申しておりませんよ?」

ぐ、ルリさんは幼い風貌なのに妖艶な雰囲気があるんだよな。
からかってないと言われてしまうと、言いようがない・・・
宿に帰ってくると一人の青年がカウンターにいた。

「おかえりなさませ。あ、姉さんもおかえり。ということは、横にいるのがゼロさんですか?」

姉さんということは、ルリさんの弟さんか。
優しそうなイケメンだ、いつの世界もイケメンは正義だもんなー。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

天城の夢幻ダンジョン攻略と無限の神空間で超絶レベリング ~ガチャスキルに目覚めた俺は無職だけどダンジョンを攻略してトップの探索士を目指す~

仮実谷 望
ファンタジー
無職になってしまった摩廻天重郎はある日ガチャを引くスキルを得る。ガチャで得た鍛錬の神鍵で無限の神空間にたどり着く。そこで色々な異世界の住人との出会いもある。神空間で色んなユニットを配置できるようになり自分自身だけレベリングが可能になりどんどんレベルが上がっていく。可愛いヒロイン多数登場予定です。ガチャから出てくるユニットも可愛くて強いキャラが出てくる中、300年の時を生きる謎の少女が暗躍していた。ダンジョンが一般に知られるようになり動き出す政府の動向を観察しつつ我先へとダンジョンに入りたいと願う一般人たちを跳ね除けて天重郎はトップの探索士を目指して生きていく。次々と美少女の探索士が天重郎のところに集まってくる。天重郎は最強の探索士を目指していく。他の雑草のような奴らを跳ね除けて天重郎は最強への道を歩み続ける。

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜

水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。 その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。 危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。 彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。 初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。 そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。 警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。 これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

俺は普通の高校生なので、

雨ノ千雨
ファンタジー
普通の高校生として生きていく。その為の手段は問わない。

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

日本国 召喚獣管理省 関東庁 召喚獣総合事案即応科。

wakaba1890
ファンタジー
召喚獣。 それは向こう側とされる所から、10歳を迎えた日本人の子供の下に召喚されるモンスターのことである。 初代天皇・神武天皇が日本を建国した際に書かれた絵画には彼は金鵄と呼ばれる金色に輝く鵄(とび)と契約したのが原初となっている。 そして、縄文、弥生、古墳、飛鳥、平安、戦国時代から近代から今に至るまで、時代を動かしてきた人物の側には確かに召喚獣は介在していた。 また、奇妙な事に、日本国に限り、齢10歳を迎えた日本在住の日本人にのみ体のどこかから多種多様な紋章が発現し、当人が念じると任意の場所から召喚陣が現れ、人ならざるモンスターを召喚される。 そして、彼らモンスターは主人である当人や心を許した者に対して忠実であった。 そのため、古来の日本から、彼ら召喚獣は農耕、治水、土木、科学技術、エネルギー、政治、経済、金融、戦争など国家の基盤となる柱から、ありとあらゆる分野において、今日に至るまで日本国とアジアの繁栄に寄与してきた。 そして、建国から今まで、国益の基盤たる彼ら数万種類以上をも及ぶ召喚獣を取り締まり管理し、2600年以上と脈々と受け継がれてきた名誉ある国家職がーーーーー国家召喚獣管理官である。

処理中です...