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第35話・戦果報告2
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「はい。ですがそれだけですよ?」
「そのことがきっかけで戦争に勝利できたと国王に報告をしたのです」
おい、レッド。
やりすぎだ。
そんなことがきっかけで、戦争に勝てるわけないだろ・・・
今回の戦争で俺がやったことはアサシン8人を倒しただけだ、他の人のほうが絶対に活躍している。
これはまずい展開じゃないのか?
「国王より褒美をとらせるとの事で、明日正午頃に城へ出向くようにとの事です」
レッド、とりあえず言いたい。
お前は大将の器じゃない!
そんな戦果で国王より褒美をとらせるって他の戦争参加者が黙ってないだろ。
また面倒な展開になった。
「分かりました」
と言わざるを得ない状況だしな。本当のところは辞退しますと言えるなら言うが。
「ゼロさん、そんなに緊張なさらないでください。王は誠実で公明な方ですから大丈夫ですよ」
マリさん、王の人柄を気にしているんじゃなくて、褒美を与えられるような理由がないのに、与えられる事に不安がっているんですよ・・・
「ありがとうございます」
「あとは、冒険者協会よりゼロさんの功績を認めDランクへ昇格といたします。クエストも、Dランクのものを受注できるようになりますので是非よろしくお願いいたします」
「今受けているEランククエはどうなりますか?」
「一応下位のクエを受注しても問題はありません、ただ下位のクエばかりやっていると注意はしますが」
う、今のところルリさん育成クエだけで十分だと思ってるけどDランククエも受けないと注意ものか・・・
「色々と了解しました。明日城へ行ってみます」
「お願いします、あとご飯の件忘れちゃだめですよ」
すんごい笑顔で言われる。
「了解です」
ルリさんとアテンを連れて冒険者協会を出る。
「ゼロさん、明日王城に行かれるんですか?」
ルリさんに聞かれる。
「そうですね、行きたくないですけど王様から誘われたら行きますよね・・・」
「そうですね」
ルリさんも大変ですね的な顔をされる。
分かってくれるのは、ルリさんだけだ。
「私も行くわよ?」
「師匠、王城に行くのですよ?本当に色々無理なのはわかりますよね?」
「私も行きたいわ」
「今回は譲ることができません、看破スキル持ちがいる可能性もあるのに師匠を連れて行ったりしたら俺が処刑されかねない!」
ルリさんは、疑問の顔で聞いている。
世の中には知らないほうがいいことのほうが多いと思う。
「う~分かったわ。ゼロが一緒にいてくれないなら明日は住処に一旦帰ることにするわ」
おお!よかった~、このまま一緒にいられると色々困りそうだったから助かる。
宿へ帰ってきたときになにか疑問が・・・ん?
「師匠、今日どこで泊るんですか?」
「ゼロと一緒に寝ますよ?」
ルリさんの暗い瞳が師匠を突き刺す。
ギンさんもカウンターから師匠を視線で突き刺す。
ルリさんはまだ分かる、ギンさんはどういうことですか!
ルリさんに興味なさそうだから、安心だって言ってたじゃないですか!
「師匠、俺の部屋は一人でしか泊まれないのです。それに、別の部屋に泊まるにしてもお金を払わないと」
「分かったわ、これでいいでしょ?」
と言ってギンさんに支払う。
ちゃんとお金を持ってるらしい、龍は世渡り上手だなと感動する。
もちろん!別部屋だが、師匠と同じ宿で泊ることになった。
いつものルーティンをこなしてもう寝よう。
明日、王城へいかないといけないから、ルリさんとギンさんに一言告げておいたほうがいいなと思いながら寝る。
----17日目裏世界----
チュンチュン。
起きたんだけど、隣にアテンがいるのか?
ドン!と扉がすごい勢いで開く。
「ゼロ!人のいない世界よ!」
「そうですね」
「さあ訓練の時間よ、明日からちょっと住処に戻るから今のうちに鍛えてあげる」
今日だけなら我慢しよう。金策とLV上げのためにモンスターを狩りにいきたいんだけどな。
西門をでた広くてなにもない場所へ来る。
「じゃあ昨日のおさらいで、魔法を相殺してみなさい。
アテンの周囲に光弾が浮かび上がる。
爆風の杖が風を纏いだす。
ウインドランス!ウインドカッター!ウインド・・・
全弾相殺した。確かに魔法の精度は上がったらしい。
「さすがゼロね、習得が早いわ。じゃあスキルについて少しだけ教えてあげるわ」
「お願いします」
ここは誠心誠意のお願いしますだ。他の時はそうでもない。
「スキルというのは自分が欲しいと思ったスキルや、スキルを使用した回数やらが具現化していくの。という事でスキル、ゼロの場合は魔法の強さを上げたいと思ったなら、魔法の強さをあげたいと思うのは当たり前として、使用している魔法の頻度によっても魔法のLVがあがったり、使用している魔法の上位版魔法が手にはいったりするの。どう?勉強になったかな?」
・・・
おい!!!そんなすごいことをこんな簡単に教えていいのか!
やばいやばい!魔法取得条件の攻略が終わったようなものじゃないか!
いや、この取得条件さえ手に入れればギルドメンバーの強さを飛躍的に伸ばせる。
「そのことがきっかけで戦争に勝利できたと国王に報告をしたのです」
おい、レッド。
やりすぎだ。
そんなことがきっかけで、戦争に勝てるわけないだろ・・・
今回の戦争で俺がやったことはアサシン8人を倒しただけだ、他の人のほうが絶対に活躍している。
これはまずい展開じゃないのか?
「国王より褒美をとらせるとの事で、明日正午頃に城へ出向くようにとの事です」
レッド、とりあえず言いたい。
お前は大将の器じゃない!
そんな戦果で国王より褒美をとらせるって他の戦争参加者が黙ってないだろ。
また面倒な展開になった。
「分かりました」
と言わざるを得ない状況だしな。本当のところは辞退しますと言えるなら言うが。
「ゼロさん、そんなに緊張なさらないでください。王は誠実で公明な方ですから大丈夫ですよ」
マリさん、王の人柄を気にしているんじゃなくて、褒美を与えられるような理由がないのに、与えられる事に不安がっているんですよ・・・
「ありがとうございます」
「あとは、冒険者協会よりゼロさんの功績を認めDランクへ昇格といたします。クエストも、Dランクのものを受注できるようになりますので是非よろしくお願いいたします」
「今受けているEランククエはどうなりますか?」
「一応下位のクエを受注しても問題はありません、ただ下位のクエばかりやっていると注意はしますが」
う、今のところルリさん育成クエだけで十分だと思ってるけどDランククエも受けないと注意ものか・・・
「色々と了解しました。明日城へ行ってみます」
「お願いします、あとご飯の件忘れちゃだめですよ」
すんごい笑顔で言われる。
「了解です」
ルリさんとアテンを連れて冒険者協会を出る。
「ゼロさん、明日王城に行かれるんですか?」
ルリさんに聞かれる。
「そうですね、行きたくないですけど王様から誘われたら行きますよね・・・」
「そうですね」
ルリさんも大変ですね的な顔をされる。
分かってくれるのは、ルリさんだけだ。
「私も行くわよ?」
「師匠、王城に行くのですよ?本当に色々無理なのはわかりますよね?」
「私も行きたいわ」
「今回は譲ることができません、看破スキル持ちがいる可能性もあるのに師匠を連れて行ったりしたら俺が処刑されかねない!」
ルリさんは、疑問の顔で聞いている。
世の中には知らないほうがいいことのほうが多いと思う。
「う~分かったわ。ゼロが一緒にいてくれないなら明日は住処に一旦帰ることにするわ」
おお!よかった~、このまま一緒にいられると色々困りそうだったから助かる。
宿へ帰ってきたときになにか疑問が・・・ん?
「師匠、今日どこで泊るんですか?」
「ゼロと一緒に寝ますよ?」
ルリさんの暗い瞳が師匠を突き刺す。
ギンさんもカウンターから師匠を視線で突き刺す。
ルリさんはまだ分かる、ギンさんはどういうことですか!
ルリさんに興味なさそうだから、安心だって言ってたじゃないですか!
「師匠、俺の部屋は一人でしか泊まれないのです。それに、別の部屋に泊まるにしてもお金を払わないと」
「分かったわ、これでいいでしょ?」
と言ってギンさんに支払う。
ちゃんとお金を持ってるらしい、龍は世渡り上手だなと感動する。
もちろん!別部屋だが、師匠と同じ宿で泊ることになった。
いつものルーティンをこなしてもう寝よう。
明日、王城へいかないといけないから、ルリさんとギンさんに一言告げておいたほうがいいなと思いながら寝る。
----17日目裏世界----
チュンチュン。
起きたんだけど、隣にアテンがいるのか?
ドン!と扉がすごい勢いで開く。
「ゼロ!人のいない世界よ!」
「そうですね」
「さあ訓練の時間よ、明日からちょっと住処に戻るから今のうちに鍛えてあげる」
今日だけなら我慢しよう。金策とLV上げのためにモンスターを狩りにいきたいんだけどな。
西門をでた広くてなにもない場所へ来る。
「じゃあ昨日のおさらいで、魔法を相殺してみなさい。
アテンの周囲に光弾が浮かび上がる。
爆風の杖が風を纏いだす。
ウインドランス!ウインドカッター!ウインド・・・
全弾相殺した。確かに魔法の精度は上がったらしい。
「さすがゼロね、習得が早いわ。じゃあスキルについて少しだけ教えてあげるわ」
「お願いします」
ここは誠心誠意のお願いしますだ。他の時はそうでもない。
「スキルというのは自分が欲しいと思ったスキルや、スキルを使用した回数やらが具現化していくの。という事でスキル、ゼロの場合は魔法の強さを上げたいと思ったなら、魔法の強さをあげたいと思うのは当たり前として、使用している魔法の頻度によっても魔法のLVがあがったり、使用している魔法の上位版魔法が手にはいったりするの。どう?勉強になったかな?」
・・・
おい!!!そんなすごいことをこんな簡単に教えていいのか!
やばいやばい!魔法取得条件の攻略が終わったようなものじゃないか!
いや、この取得条件さえ手に入れればギルドメンバーの強さを飛躍的に伸ばせる。
応援ありがとうございます!
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