灰色の人生は異世界(MMORPG仕様)への転移で、虹色の人生に

ぎたー

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第105話・最強ルーキー2

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ほー、最強ルーキーと呼ばれているだけはあるな。
アサシンへ放ったウインドランスから俺の強さを分析し、全力を出していないと確信しているようだ。
飛燕も俺の事を見ただけで見抜いていたわけだし、マユミも強者なのだろう。ただの子供と侮るわけにはいかなくなったな。
最強ルーキー3人はマユミ、飛燕、ゼロな、覚えた。
とりあえずマユミへの返答は誤魔化す。

「全然当たってない」

マユミにはあやふやにしておいたほうが効果的なはずだと直感が告げている。

「えー!当たってるでしょ!?」

「マユミ、俺達はギルドバトル後の打ち合わせがあるからまた今度な」

「ぶー、でもゼロが強いのは今日で確信したわ!私と飛燕のいるCランクまで早く上がってきなさい!」

「ああ」

マユミは言いたいことだけを言って、俺に手を振りながら冒険者協会をでていく。俺もマユミに笑顔で手を振り返す。
その光景を見てアシュレイが、ゼロはしょうがないですわと言いたげな顔をしていた。

「マリさんすみません、呼ばれていたのに話し込んでしまって」

「いいえ、でもゼロさんは最強ルーキーって呼ばれていることを知らなかったのですね」

マリさんは俺が最強ルーキーと呼ばれていることを知らないことに、びっくりしたらしい。
いや、一度も聞いたことないんですけど!?

「そうですね、聞いたことなかったです」

「ふふ、そうでしたか。では最強ルーキーについて教えてあげますね。最強ルーキーは現在、マユミ、飛燕、ゼロの3人がそう呼ばれています。昔から冒険者の間で話題になるのですが、冒険者になって1年以内のルーキーで突出した強さをもったものを最強ルーキーと呼んでいます」

飛燕も冒険者になって1年以内だったのか。
飛燕の率いる一閃はCランクギルドと言っていたが、何ヵ月で到達したのだろう?今度飛燕に聞いてみよう。

「ゼロさんはギルドバトルで戦う姿を、ほぼ見せておりません。にもかかわらずゼロさんの名前が最強ルーキーに入っているという事は、見る人が見れば強者なんだと思われているという事です。だから安心してください、ゼロさんはルーキーの中でトップクラスですよ」

「ありがとうございます」

俺は頭を下げる。
周りの人からの評価はいつも励みになる。

「さて、本題を。協会長のお言葉をお伝えします。勝利おめでとう、君たちはDランクだ。新しいギルドハウスの件はマリから聞いてくれ。との事です」

協会長、ちゃんとマリさんにランクアップの話しをしておいてくれたのか。
本当にいい人なのか、ただの変態なのか分からなくなるよな。

「これが鍵になります。場所については・・・」

マリさんから渡された鍵には猿マンション801と書いてある。
801って8階だよな・・・あの女神、この世界の景観とかをちゃんと気にしてるのか?と心配になってしまう。
でも俺のギルドがアパートからマンションへランクアップしたと思うと、認められた気がして嬉しい。
fortuneメンバーも6人に増えたから、マンションの部屋数が多いと嬉しいんだけどな。

猿マンションの場所は、鳥アパートの近くにあると。
家の設備について説明がいりますか?と聞かれたが断った。
使い方は、俺の世界のものだから分かるよ。

冒険者協会は未だ喧噪の中にあり、レイナ、ルリ、リリィ、シルはファン達に囲まれ続けていたので、ギルドマスターとして少し強引に救出させてもらった。

ふー、一仕事終わったな。
fortuneメンバーの全員で猿マンションへと向かう。
道中、メンバー達は楽しそうに話していた。素晴らしい光景だ。
ギルドを作ってよかったなと思うゼロだった。



それは唐突に現れた。文字通り唐突に。
そびえたつ鉄の塊、マンションだ。
何故唐突に現れたと表現したのかというと、近づかないとマンションが見えないようになっているらしい・・・景観を壊さないようにという女神の配慮だとは思うのだが。
あきらかにこの世界のものではないマンションをみんなで見上げる。

「大きいわね・・・」

「大きいですね・・・」

みんな大きいという言葉ばかりでてくる。
だいたい15階建てぐらいのマンションに見えるが、この世界の人達の集合住宅でこの高さは異常すぎだろう。
それも、オートロック式マンションだ。
みんなに一本ずつ鍵を渡す。

「みんなここに扉があるだろう、ここに鍵穴を挿すところがあって・・・」

俺は丁寧に全部教えた。
みんなはどういう仕組みなのかとか、ゼロはなんで知っているの?とか興味深々だったが説明できるはずもなく、協会長に教えてもらったとした。レイナにはもちろん呆れられる。
エレベーターの使い方もばっちり教える。ただその階のボタンを押すだけなのだが、みんなテンションあがりまくりだった。

「こ、これは、ど、どういう状況だ?」

リリィはエレベーターにビビっていた。
口調が男らしいわりにこういうのは怖いらしい。
可愛いところがあるよなと頷いていると、数人に睨まれる。解せぬ。

部屋の前まで行き、みんなでせーのと扉を開けるとキラキラとした廊下が現れた。
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