灰色の人生は異世界(MMORPG仕様)への転移で、虹色の人生に

ぎたー

文字の大きさ
104 / 155

第104話・最強ルーキー1

しおりを挟む
「あなたね、fortuneギルドマスターのゼロっていうのは」

アシュレイ様を撫でていたら、なにか聞こえた。
冒険者協会は喧騒に包まれており、この状況で俺が声を掛けられるのか?と思いながら振り返る。
そこには身長150cmぐらいで偉そうに威張る、金髪ロングの可愛い女の子がいた。
その女の子の装備は高級そうで冒険者ランクも高そうな、気がする。
だが子供っぽい見た目なため、威張っても威厳がないな・・・

「どうしたのかな?迷子かな?」

女の子の顔が一瞬ムカッとするが、笑顔に戻り反論してくる。

「レディに向かって失礼じゃなくて?」

「レディとはこういう人の事を言うんだ」

とゼロはアシュレイ様の両肩を掴み、女の子に見せつける。
女の子はナイスバディのアシュレイを見せつけられ、涙目になりながら抗議してくる。

「なによ!そんな脂肪の塊がレディだっていうの!?」

アシュレイ様は失礼なことを言われても、ニコニコとしているだけだ。
本当に大人の余裕があって頼れる王女様だよ、この女の子はレディにふさわしくない!

「そうやって人を貶すのは、レディじゃないと言ってるんだ」

「ムキー!なによ!そっちが子ども扱いしてきたくせに!」

「子供に子供と言って何が悪い?」

ぎぎぎっと歯を食いしばりながら、抗議の目を向けてくる。
小さな声でアシュレイがゼロに声を掛けてくる。

「ゼロ、なにかありましたの?いつもなら初対面の人に失礼な態度なんてとりませんのに」

「そうですけど、この女の子はからかったほうがいいと、俺の直感がビンビンと伝えてくるんです」

「そ、そうなんですのね。でもあんまりいじめてはダメですわ」

「優しいですね、アシュレイ様は」

俺はアシュレイ様に笑顔で答える。
本当にできた女性だ、これこそがレディだよ。
女の子がゼロとアシュレイのやり取りを見て大きな声で抗議してくる。

「そこ!私と会話している最中にいちゃつくなんて、失礼すぎない!?」

「ゼロさーん!あれ?マユミさん?」

女の子と話していると、マリさんがカウンターから俺を呼んだ。
ん?マユミさん?
マリさんからマユミと呼ばれてたよな?と女の子を見る。

「そうよ!私がマユミよ!失礼なfortuneギルドのマスターさん!」

うーんっと、とりあえず無視でいいか。
マリさんのいるカウンターへ向かう。
向かおうとしたが、すぐに女の子に回り込まれた。

「ね、ねえ?そろそろ私と、ちゃんと会話してくれない?」

涙目で懇願される。
うっ、決して嫌ってるわけじゃないんだ、可愛いし。
だけどからかいたくなる、そんななにかを持っている。
アシュレイ様が微妙な目でこちらを見ている。
や、やばい!ロリコンだと思われる!
いつもどおりちゃんと対応しよう、誠実に。

「改めまして、fortuneギルドマスターのゼロです。あなたは?」

「私は、妖精達の楽園ギルドマスターのマユミよ!」

マユミはギルドマスターだったのか~。

「・・・」

「ゼ、ゼロ、あなた、まさか私の事が分からないの?」

「え?俺達、初対面だよね?」

俺は真面目に会ったことないぞ。
こんな金髪の可愛い女の子を忘れるわけないと思うんだけど・・・

「そういうことじゃなくて!最強ルーキーといえば、マユミ、飛燕、ゼロじゃない!知らないの!?」

「な!俺って最強ルーキーって呼ばれてるのか!カッコよすぎだろ・・・そうか~、最強ルーキーか~、すごい名前がついたものだな~」

俺は最強ルーキー、いい響きだな~。

「だ・か・ら!無視しないでよ!というか、最強ルーキーは、私、飛燕に続いてゼロの順番なんだから!ゼロについてはギルドバトルで戦ってないのに、最強ルーキーに含まれているのがおかしいって言われてるぐらいなんだから!」

「そんなロクに戦ってもない、戦闘力未知数が最強ルーキーに何故か名をつらねているんだろ?」

「う、そ、そうね。私、飛燕、ゼロの順番だけどね!」

ほら~、やっぱり分かる人には分かってるんじゃないの~。
ゼロは自分が未知数だと言われているにもかかわらず、ものすごく評価されてることに顔がにやけてしょうがない。

「ま、まあ今日のギルドバトルでゼロが強いのは分かったわ」

ん?
マユミが聞き捨てならないことを言ったぞ?
俺が強いのが分かった?

「なんで俺が強いことが分かったんだ?」

「なぜってあなたアサシン2人を倒したでしょ?」

「いや、あの時の主戦場に俺はいなかったから、どうやって倒したかなんて知らないだろ?」

「いいえ、私の興味はあなただけだったもの」

「・・・」

なんか告白みたいだな。少し照れる。

「あ!ちょ!まって!違う!そういう意味じゃない!」

マユミは顔を真っ赤にしながら、金髪を振り乱して慌てる。
まあ、可愛いけど女の子をいじめすぎるのはよくないよな。

「で、どうして強いと思ったんだ。アサシン二人が魔法で倒れただけだろ?」

「ゴッホン。いいえ、あなたは二人に向けて魔法を放った。それも相当な火力を有した魔法を、事も無げに。
その魔法がすごいスピードでアサシンを貫いたところを見てたわ。あんな魔法を気軽に放っている時点で異常よ、そして気軽に放ったと言う事は全力には程遠い魔法で攻撃したとしか思えないのよ。どう?当たってる?」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

天城の夢幻ダンジョン攻略と無限の神空間で超絶レベリング ~ガチャスキルに目覚めた俺は無職だけどダンジョンを攻略してトップの探索士を目指す~

仮実谷 望
ファンタジー
無職になってしまった摩廻天重郎はある日ガチャを引くスキルを得る。ガチャで得た鍛錬の神鍵で無限の神空間にたどり着く。そこで色々な異世界の住人との出会いもある。神空間で色んなユニットを配置できるようになり自分自身だけレベリングが可能になりどんどんレベルが上がっていく。可愛いヒロイン多数登場予定です。ガチャから出てくるユニットも可愛くて強いキャラが出てくる中、300年の時を生きる謎の少女が暗躍していた。ダンジョンが一般に知られるようになり動き出す政府の動向を観察しつつ我先へとダンジョンに入りたいと願う一般人たちを跳ね除けて天重郎はトップの探索士を目指して生きていく。次々と美少女の探索士が天重郎のところに集まってくる。天重郎は最強の探索士を目指していく。他の雑草のような奴らを跳ね除けて天重郎は最強への道を歩み続ける。

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜

水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。 その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。 危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。 彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。 初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。 そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。 警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。 これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

俺は普通の高校生なので、

雨ノ千雨
ファンタジー
普通の高校生として生きていく。その為の手段は問わない。

処理中です...