灰色の人生は異世界(MMORPG仕様)への転移で、虹色の人生に

ぎたー

文字の大きさ
130 / 155

第130話・悪魔の国との戦争7

しおりを挟む
「死ねやあ!!!」

ゼロはレッドに向けて全力で叫ぶ。
爆風の剣はレッドに向かって飛んでいき、赤いオーラが薄くなっている部分へ当たった。その瞬間に、剣を中心として凶悪な黒い爆風の渦が展開し、レッドの真・爆心地を彷彿とさせるような規模で全てを破壊しつくす。

爆風の剣はゼロがLV50となった事に加え、進化した爆風の杖、大魔法使いの指輪、マジックブーストなど様々な装備アイテムの恩恵を受け強化されている。
その威力は自分さえも巻き込むと未来予測に教えられ、バーニアで瞬時に離脱した。

黒い渦は、全てを破壊尽くすような爆風が吹き荒れている。その中にレッドとサタンがいるはずだ。
黒い爆風の渦の中から生えた赤いオーラの大剣は、サタンへ振り下ろされていく途中で無事消えていった。
全てが終わると、ボロボロの状態で立っているサタンとレッドの姿が見えてきた。

「おいゼロ。お前、真剣に俺を殺そうとしたよな」

「使徒よ、我はレッドとの戦いで負けたらという条件だったのだが?」

レッドはすごい目つきで俺を睨み、サタンは感情がないような顔で話す。

「お二方とも、落ち着いて!レッドは第2戦場を破壊しそうになってたんだから止めるだろ、普通!サタン様は、レッドとの戦いで負けを認めていたのに翻すのですか!」

ゼロは内心、もの凄く焦っていた。
レッドとサタンが全力で襲ってきたら勝てないからだ・・・
このままだと本当に人生が終わってしまうため、二人を死ぬ気で説得する。いや、するしかない。

「はぁ。まあ、しゃあねえか。で、サタンは俺に負けたってことでいいのか?」

「ああ、それについては認めよう。あの攻撃を受ければ我は死んでいただろうしな。そこの使徒に負けたら仲間になれとも言われたのでな、なってやるぞ」

レッドよ、そんな簡単に殺し合ったやつと気さくに話すのは武人だからか?相手は七大悪魔だぞ?とゼロはレッドにジト目を向ける。
そんな視線を気にも留めず、レッドはサタンへ疑問を投げかける。

「おい、使徒ってなんだ?」

「使徒は使徒だろ?」

「そうか」

レッド・・・
使徒について聞いておいて、意味が分からなかったから「そうか」なんていう返事する馬鹿がいるか?
とはいえだ、サタンは俺の事を使徒と呼んだ。最初にそう呼んだのは俺の事をしっかりと見た後だったはず。
ということは女神との関わり合いが俺の姿をみれば分かるってことか?謎だ。

「ゼロ、サタンはどうするんだ?お前が悪魔共を捕虜にするとか言ってただろ?」

「あ、忘れてた。サタン様、とりあえず悪魔軍に捕虜になるようお願いできないでしょうか?悪魔軍の皆様を害したりしませんので。どうでしょう?」

「ふむ、圧倒的強さを見せつけられたのだから捕虜にはなるのは問題ないだろう。だが、軍門に下ることはないと思うがそれでいいのか?」

「はい、全く問題ありません。捕虜と言ってもイーリス王国へ連れていくとかではなく、ここに陣を作って待っていてほしいのです」

レッドもサタンもそれでどうするんだ?という顔でゼロを見る。

「その後は、リリィを王国側の悪魔軍総大将としたいのです」

「なに、リリィ様だと?ゼロよ、お前リリィ様を知っているのか」

サタンはリリィという名前が出てきたことに驚いているようだ。

「ええ、俺のギルドメンバーです。大変仲良くさせていただいております」

「そうか・・・ルシファーはそこまで。では、ゼロは我と悪魔を仲間にしたいのはそれが理由か。・・・分かった。我も加わろう」

サタンは翼を広げ、王国軍と悪魔軍が戦っている最前線へ向かって行く。
俺とレッドも王国軍に話しを通す必要があるためについていく。

「悪魔軍に次ぐ!我らは王国軍に負けた、これより王国軍の捕虜となる全員戦闘をやめよ!!!!」

「王国軍、この戦争は俺らの勝利だ!悪魔軍へこれ以上、手を出すことは俺が許さん!」

サタンもレッドもよく通るお声だこと。
万が一、悪魔軍はサタンの言うことを聞かずに戦争をやめないかとも思ったがすんなり手を引いた。サタンは人望が厚いのかもしれない。
レッドも赤いオーラを纏わせて、虹の赤ここにあり的な感じで演説したからすんなり王国軍も戦闘を止め、喜びに舞い上がっている。
王国軍を見渡すと涙しているものも多くいた。

生き残った事への涙と死んだ者への涙、どちらもありそうだ。
前線で戦った全ての同士を誇りに思わなくてはいけないなと、ゼロは改めて感じた。

第2戦場の戦争は終結したので、最前線にいるレイナを探しに行く。
王国軍をウインドアイで見ていると、王国軍第19部隊と一緒にいたレイナを発見した。
俺は、バーニアで一気にレイナの元へ。

「レイナ!無事だったか!?」

「ゼロ、私は無事よ。ゼロこそ大丈夫なの?虹の赤と一緒に敵陣の中へ切り込んでいったって、第19部隊の人から聞いてたけど」

「ああ、心配かけたな。七大悪魔の一人は、王国側についたから安心してくれ」

「あそこに見える強そうな悪魔を仲間にしたの?ゼロは本当にめちゃくちゃね」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

天城の夢幻ダンジョン攻略と無限の神空間で超絶レベリング ~ガチャスキルに目覚めた俺は無職だけどダンジョンを攻略してトップの探索士を目指す~

仮実谷 望
ファンタジー
無職になってしまった摩廻天重郎はある日ガチャを引くスキルを得る。ガチャで得た鍛錬の神鍵で無限の神空間にたどり着く。そこで色々な異世界の住人との出会いもある。神空間で色んなユニットを配置できるようになり自分自身だけレベリングが可能になりどんどんレベルが上がっていく。可愛いヒロイン多数登場予定です。ガチャから出てくるユニットも可愛くて強いキャラが出てくる中、300年の時を生きる謎の少女が暗躍していた。ダンジョンが一般に知られるようになり動き出す政府の動向を観察しつつ我先へとダンジョンに入りたいと願う一般人たちを跳ね除けて天重郎はトップの探索士を目指して生きていく。次々と美少女の探索士が天重郎のところに集まってくる。天重郎は最強の探索士を目指していく。他の雑草のような奴らを跳ね除けて天重郎は最強への道を歩み続ける。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~

桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。 交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。 そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。 その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。 だが、それが不幸の始まりだった。 世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。 彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。 さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。 金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。 面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。 本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。 ※小説家になろう・カクヨムでも更新中 ※表紙:あニキさん ※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ ※月、水、金、更新予定!

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

日本国 召喚獣管理省 関東庁 召喚獣総合事案即応科。

wakaba1890
ファンタジー
召喚獣。 それは向こう側とされる所から、10歳を迎えた日本人の子供の下に召喚されるモンスターのことである。 初代天皇・神武天皇が日本を建国した際に書かれた絵画には彼は金鵄と呼ばれる金色に輝く鵄(とび)と契約したのが原初となっている。 そして、縄文、弥生、古墳、飛鳥、平安、戦国時代から近代から今に至るまで、時代を動かしてきた人物の側には確かに召喚獣は介在していた。 また、奇妙な事に、日本国に限り、齢10歳を迎えた日本在住の日本人にのみ体のどこかから多種多様な紋章が発現し、当人が念じると任意の場所から召喚陣が現れ、人ならざるモンスターを召喚される。 そして、彼らモンスターは主人である当人や心を許した者に対して忠実であった。 そのため、古来の日本から、彼ら召喚獣は農耕、治水、土木、科学技術、エネルギー、政治、経済、金融、戦争など国家の基盤となる柱から、ありとあらゆる分野において、今日に至るまで日本国とアジアの繁栄に寄与してきた。 そして、建国から今まで、国益の基盤たる彼ら数万種類以上をも及ぶ召喚獣を取り締まり管理し、2600年以上と脈々と受け継がれてきた名誉ある国家職がーーーーー国家召喚獣管理官である。

俺は普通の高校生なので、

雨ノ千雨
ファンタジー
普通の高校生として生きていく。その為の手段は問わない。

処理中です...