灰色の人生は異世界(MMORPG仕様)への転移で、虹色の人生に

ぎたー

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第131話・悪魔の国との戦争8

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レイナにあきれ顔で見られるが、功績については正確に言っておかねば。

「いや、俺が仲間にしたんじゃない。レッドが打ち破ったから、仲間になってくれたんだ」

「虹の赤に?そんな芸当ができるわけないじゃない。打ち破ったのは虹の赤でも、ゼロが仲間にしたんでしょ?」

さすがレイナ、付き合いが一番長いだけあって俺の拙い説明でも状況を読み取れるらしい。本当に良い相棒だよ。

「さすがレイナ、よく分かるな」

「当然よ」

レイナと笑いあう。
戦争に勝利したことも嬉しいけど、お互いに無事だった事こそが一番嬉しいことだ。

「ゼロさん、やりましたね」

俺とレイナのやりとりが終わった頃を見計らい、第19部隊の隊長が話しかけてきた。

「どうでした?最前線の立て直しはできました?」

「はい!ゼロさんのヘイストをいただき苦戦している場所を我々が援護に入ることで、最前線は常に王国側が有利でしたよ」

「それはよかったです。第19部隊の皆さん、ありがとうございました」

「いえ、こちらこそ。ありがとうございました!」

第19部隊のみんなから、ありがとうございました!と言われる。
まあ率いたと言っても最前線で頑張ってね、ぐらいの作戦しか言ってないからお礼を言われるまでもないんだけど。

レッドが走って俺の元へと来た。
虹の赤が来たことに王国軍がビシッと姿勢を正す。
いや、こいつはそういうやつじゃないから気にしなくてもいいのに。
なんなら王国軍のみんなに、こいつが俺を殺そうとしたことを教えてやりたいが、そこまでは言えないか・・・

「ゼロ、悪魔軍はここに捕虜って形でおいときゃあいいんだよな?」

「ああ。ただ、雨風がしのげるようなテントは張ってあげたいな。俺の構想では悪魔とイーリス王国はいずれ手を組む予定だ、だからこそ手厚く頼みたい」

レッドはニヤっと笑う。

「はっ!女が死んで呆然としていた男が、なにを恰好つけてるんだ」

「ちょ!お前それ言うか!?」

レイナは俺を見て笑っている。
く、なにも言えねえ・・・

「任せとけ、そなへんはなんとかしてやる。だが、長くはここに滞在させることはできねえ。そこんとこは考えているんだろうな?」

「それについては任せてくれ。次に俺が来たときには色々と解決するはずだ」

「よし、お前に任せとくぜ。面倒だしな!」



一方、第1戦場では・・・

「人間の雑魚どもを殺せ!」
「悪魔ごときが侵略してきがやって!」
「弱い羽虫共は俺が喰ろうてやろう」
「悪魔共め!」

最前線は怒号が飛び交い、一進一退の攻防を繰り広げていた。
第1戦場は第2戦場とは違い王国軍と悪魔軍のどちらも大将が最前線に出てこず、部隊の配置や突撃するタイミングなどで双方が削り合っていた。まるで盤上遊戯のような戦いだ。

この戦場は大将同士の頭脳戦。
その中でも最前線で大きな戦果をあげていたのは、虹の青より遊撃と任命されていた飛燕だった。

飛燕は、Cランクギルド一閃のギルドマスター。
思わぬかたちで一閃の模擬戦にゼロが参戦し、壮絶な戦いの末に認め合った仲。
瞬動という瞬間移動のような移動術に一閃という刀で斬るスキルが強力。ちなみに最強ルーキー3人の中で一番強いと言われているのは飛燕だ。
そのような攻撃方法を持つ飛燕が遊撃になっている事が、如何に悪魔にとって脅威になっているかは言うまでもない。
手も足も出ず怯えた悪魔達を制止しながら、身長3m程度で鬼のような顔をした悪魔が出てくる。

「そいつの相手は俺がやろう。マモン様が描いている盤上にうるさい羽虫が紛れ込んだらしいからな。うるさい羽虫になれたこと、誇っていいぞ」

「そうですか。マモン様という方は盤上にいる敵を把握できないほどの無能という事でしょうか?虹の青でしたら、きちんと盤上の把握ぐらいすると思いますが」

鬼のような顔をした悪魔の言葉に飛燕がやり返す。
飛燕の言葉に悪魔は怒気を発しながら笑う。

「言うではないか、羽虫!その勇気に免じてぶち殺してやる!」

「じゃあ、僕があなたを倒して羽虫じゃないことを証明しましょう!一閃!」

飛燕は瞬動で悪魔の目の前に瞬時に立つと一閃を放つ。
悪魔は瞬動が見えていたかのように、一閃を放った飛燕に対して右の拳を放った。
一閃は悪魔の胴体をまともに斬ったが傷が浅い、対して飛燕は一閃を放った後に攻撃されたため、慌てて剣で防ぐ。

「ぐぅぅぅぅ!!!」

悪魔の拳は相当な火力を有していたため、飛燕は剣で防いだ状態で後方へと吹き飛ばされる。

王国軍の兵士達は飛燕がラッキーパンチをもらっただけのように見えた。
何故なら飛燕の一閃がまともに入ったのに対して、悪魔は"たまたま"飛燕が攻撃するタイミングに攻撃したから当っただけのように見えたからだ。そのため飛燕のほうが優勢だと思った。

だが、本当のところは違っているのだ。
確かに瞬動を使う飛燕の動きに悪魔はついていくことができていないが、飛燕の姿はしっかりと見えている。
悪魔は瞬動の動きに対応するのではなく、一閃を使用した隙を攻撃することで飛燕へ的確に当てにきていたのだった。
悪魔のほうは一閃で斬られているが軽傷、剣で防御した飛燕は重症という構図だ。
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