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第155話・悪魔の国との戦争22
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「目に見える敵は、七大悪魔ベルゼブブとアスモデウスだけか」
「そうですね、目に見える敵という点が重要だと思います。少なくとも、もう一人はいると思っていて、そいつが黒幕と思っているのですが」
「他の七大悪魔達に聞いてみたのか?」
「聞いてみましたが、同胞だから話すことはできないと」
「同胞か・・・まあ推測で考え続けてもしょうがないな。ゼロ、よくやった。
七大悪魔の半数が王国軍側についたのだ、誇っていいぞ」
ゼロはワーグナー中将から褒められる。とは言っても、仲間にできたのは俺以外の人達の功績が大きいと告げておく。
「ここから先は総力戦になるだろう。虹の青と緑に至っては、別の戦場へ向かうことになった。こちらのメイン戦力は虹の赤、ゼロ、レイナ、リリィ、サタン、レヴィアタンだな。レヴィアタンはレイナが倒したのだろう?」
「ええ。レイナはレヴィアタン戦で疲労したので休んでいますが、近いうちに復帰できると思います」
「分かった。後ほど、最強ルーキーの飛燕とマユミがメイン戦力に加わる予定だ」
「おお、飛燕とマユミが来てくれるんですね」
「嬉しそうだな」
「当然です、最強ルーキーと呼ばれている二人と共闘できるのは最高に楽しみです」
ワーグナー中将は本当に良い人だよな、この世界のお父さん的な感じがする。
「ここからの作戦だが、今まで通りリリィに悪魔を説得してもらう。ただし、ここからは物資の都合もあり、七大悪魔にも協力をしてもらいながらスピーディーに事を運んでもらいたい」
「はい」
「悪魔の国の中心へ向かう事になるため、悪魔軍が迎撃してくる可能性がある。その際は迅速に対処することとする」
「了解しました」
ゼロはワーグナー中将の作戦をリリィへ通達し、七大悪魔の協力を得る。リリィ達は各町のトップを説得し、仲間に引き入れつつ前進を続ける。
悪魔の国の中心に近づくにつれて、悪魔軍が抵抗してくると思っていたのだが、そんなことはなく順調だ。リリィの傘下は拡大し続け、3日が経った。
王国軍は遠くにぼんやりと見えていた城を目指して進軍してきたが、やっと目に見えてみるぐらいまで近づいた。
「あれがルシファーが囚われているという城か。怖すぎだろ」
ゼロは城を見て思った。
城には蝙蝠が飛び交い、霧が立ち込めている。イメージで言うならドラキュラが住んでいそうな城と言えば分かりやすいだろうか。恐ろしい悪魔が出てきそうだ、帰りたい。
「遅くなりました」
「来てあげたわよ!」
飛燕とマユミが走ってきて、ゼロに話しかけてきた。
ゼロは飛燕のほうを向いて話をする。
「お、飛燕!もう大丈夫なのか?結構大事に見えたが」
「ああ、心配をかけてすまない。もう問題ないから、任せてほしい」
「頼りにしてる、一緒にがんばろう!」
「ちょっと、ゼロ!なに人の事、無視してくれてんの!?」
まゆみがイライラしてますよ、私!みたいな表情で文句を言ってくる。
ゼロはすまし顔でまゆみを諭す。
「飛燕と話しをしているから、後にしてくれ」
「一緒に話せばいいじゃない!!!」
「それはちょっと」
「なんでちょっとなのよ!!!」
と、まゆみをからかってみたのだが、純粋に二人が来てくれたことはとても嬉しい。
こっから先は悪の親玉との最終決戦が待っているはずだ。強い味方は心強いかぎりだ。レイナもしっかりと休みをとって回復したため、全員で最終決戦に挑める。クライマックスはこうでなくちゃ!ってな感じで仲間にヘイストをばらまく。
「ゼロ、なにに浮かれているか分からないけど、敵さん来たわよ」
「お出ましか」
レイナに言われて前方を確認すると、城から10体の人形がでてくる。10体の人形は裏世界やマモンが持っていた人形とは違い、体の大きさ、性別、装備まで全部違う感じだ。
肝心の七大悪魔のアスモデウスとベルゼブブは見当たらない。
というか、人形使いが絶対にいるだろ。裏世界で見た人形は好意的だったけど、あの城から出てきて私達は味方です!なんて言わないだろうしな。マモンの人形も、なんらかの形で提供されていると思ったほうが妥当だよな。
とすると、あの色とりどりの10体が本命で最強の人形部隊なんだろう。
ゼロは楽しそうな顔をしながら、歩いて王国軍の先頭に立った。
王国軍全員がなんであいつ先頭に立ったんだ?と不思議な顔をして見る。
「では失礼して」
失礼?と王国軍は不思議がる。
「ブラストカノン!ディレイスペル解放!ブラストカノンsix!」
爆風の杖は黒い風を纏う。すぐに、大きな魔法陣7つが横並びに展開する。
そう!この戦争で、大物を食い続けて現在LV60になっております!強者の皆さんありがとう!当然、ブラストカノン7つともフル充填済みです。
という事で、7つの大きな魔法陣から黒い極太のエネルギーが放たれる。凄まじい轟音を響かせ、地面を大きくえぐりながら人形へ向かっていく。7本のブラストカノンは辺り一面を覆いつくすような一撃となっている。
ゼロは7つもブラストカノンを放つと、広範囲魔法と大差なくなるところがカッコよすぎだろ!と自画自賛しながら頷く。
「そうですね、目に見える敵という点が重要だと思います。少なくとも、もう一人はいると思っていて、そいつが黒幕と思っているのですが」
「他の七大悪魔達に聞いてみたのか?」
「聞いてみましたが、同胞だから話すことはできないと」
「同胞か・・・まあ推測で考え続けてもしょうがないな。ゼロ、よくやった。
七大悪魔の半数が王国軍側についたのだ、誇っていいぞ」
ゼロはワーグナー中将から褒められる。とは言っても、仲間にできたのは俺以外の人達の功績が大きいと告げておく。
「ここから先は総力戦になるだろう。虹の青と緑に至っては、別の戦場へ向かうことになった。こちらのメイン戦力は虹の赤、ゼロ、レイナ、リリィ、サタン、レヴィアタンだな。レヴィアタンはレイナが倒したのだろう?」
「ええ。レイナはレヴィアタン戦で疲労したので休んでいますが、近いうちに復帰できると思います」
「分かった。後ほど、最強ルーキーの飛燕とマユミがメイン戦力に加わる予定だ」
「おお、飛燕とマユミが来てくれるんですね」
「嬉しそうだな」
「当然です、最強ルーキーと呼ばれている二人と共闘できるのは最高に楽しみです」
ワーグナー中将は本当に良い人だよな、この世界のお父さん的な感じがする。
「ここからの作戦だが、今まで通りリリィに悪魔を説得してもらう。ただし、ここからは物資の都合もあり、七大悪魔にも協力をしてもらいながらスピーディーに事を運んでもらいたい」
「はい」
「悪魔の国の中心へ向かう事になるため、悪魔軍が迎撃してくる可能性がある。その際は迅速に対処することとする」
「了解しました」
ゼロはワーグナー中将の作戦をリリィへ通達し、七大悪魔の協力を得る。リリィ達は各町のトップを説得し、仲間に引き入れつつ前進を続ける。
悪魔の国の中心に近づくにつれて、悪魔軍が抵抗してくると思っていたのだが、そんなことはなく順調だ。リリィの傘下は拡大し続け、3日が経った。
王国軍は遠くにぼんやりと見えていた城を目指して進軍してきたが、やっと目に見えてみるぐらいまで近づいた。
「あれがルシファーが囚われているという城か。怖すぎだろ」
ゼロは城を見て思った。
城には蝙蝠が飛び交い、霧が立ち込めている。イメージで言うならドラキュラが住んでいそうな城と言えば分かりやすいだろうか。恐ろしい悪魔が出てきそうだ、帰りたい。
「遅くなりました」
「来てあげたわよ!」
飛燕とマユミが走ってきて、ゼロに話しかけてきた。
ゼロは飛燕のほうを向いて話をする。
「お、飛燕!もう大丈夫なのか?結構大事に見えたが」
「ああ、心配をかけてすまない。もう問題ないから、任せてほしい」
「頼りにしてる、一緒にがんばろう!」
「ちょっと、ゼロ!なに人の事、無視してくれてんの!?」
まゆみがイライラしてますよ、私!みたいな表情で文句を言ってくる。
ゼロはすまし顔でまゆみを諭す。
「飛燕と話しをしているから、後にしてくれ」
「一緒に話せばいいじゃない!!!」
「それはちょっと」
「なんでちょっとなのよ!!!」
と、まゆみをからかってみたのだが、純粋に二人が来てくれたことはとても嬉しい。
こっから先は悪の親玉との最終決戦が待っているはずだ。強い味方は心強いかぎりだ。レイナもしっかりと休みをとって回復したため、全員で最終決戦に挑める。クライマックスはこうでなくちゃ!ってな感じで仲間にヘイストをばらまく。
「ゼロ、なにに浮かれているか分からないけど、敵さん来たわよ」
「お出ましか」
レイナに言われて前方を確認すると、城から10体の人形がでてくる。10体の人形は裏世界やマモンが持っていた人形とは違い、体の大きさ、性別、装備まで全部違う感じだ。
肝心の七大悪魔のアスモデウスとベルゼブブは見当たらない。
というか、人形使いが絶対にいるだろ。裏世界で見た人形は好意的だったけど、あの城から出てきて私達は味方です!なんて言わないだろうしな。マモンの人形も、なんらかの形で提供されていると思ったほうが妥当だよな。
とすると、あの色とりどりの10体が本命で最強の人形部隊なんだろう。
ゼロは楽しそうな顔をしながら、歩いて王国軍の先頭に立った。
王国軍全員がなんであいつ先頭に立ったんだ?と不思議な顔をして見る。
「では失礼して」
失礼?と王国軍は不思議がる。
「ブラストカノン!ディレイスペル解放!ブラストカノンsix!」
爆風の杖は黒い風を纏う。すぐに、大きな魔法陣7つが横並びに展開する。
そう!この戦争で、大物を食い続けて現在LV60になっております!強者の皆さんありがとう!当然、ブラストカノン7つともフル充填済みです。
という事で、7つの大きな魔法陣から黒い極太のエネルギーが放たれる。凄まじい轟音を響かせ、地面を大きくえぐりながら人形へ向かっていく。7本のブラストカノンは辺り一面を覆いつくすような一撃となっている。
ゼロは7つもブラストカノンを放つと、広範囲魔法と大差なくなるところがカッコよすぎだろ!と自画自賛しながら頷く。
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9話と8話逆になっていますよ?
いつもお世話になっております。
現在は逆になっていた話を修正させていただきました。
ご指摘ありがとうございました!