戦鬼は無理なので

あさいゆめ

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 うわっ!
 近いっ!
 ヤバい、キレイ、かわいいっ!
「シオン様っ!大変です。」
 テリオス君の表情が突然険しくなる。
 あれ?乳白色のお湯に赤いグラデーションが…私?私の血?
「失礼致します。」
 ちょっ…えー!?お姫様抱っこ?
 いやん、テリオス君ったら見かけによらず力持ち。自分より背の高い私を軽々持ち上げて長椅子に寝かせた。
 どうやら鼻血を出してしまったらしい。
 興奮して鼻血なんて本当にあるんだ。
 恥ずかしい。
 冷やしたタオルを額に乗せながら、
「申し訳ございません、お身体も回復しておりませんのに湯船で長話などお聞かせしてしまって。のぼせられたようです…ね。」
 …その間は何?
 いや、わかってる。
 今、すっぽんぽんだし。
 ううっ、どうか見なかったことにして立ち去って。
「あの…差し出がましい事をお聞きいたしますが、その…自慰行為はなさってますか?」
 首を横に振る。
 男はそういうのはするもんだって知ってるけど、
「だって、どうしていいかわかんないんだもん。」
 ちらっと見た事はあるけれど、私が想像してたより大きいし、ぐろいし、なんかビクビクしてる変な生き物みたいで気持ち悪い。
「…そのまま、タオルを目から外されませんように。何も考えず身体を楽になさっていてください。」
 すると自分ではない自分の一部にそっと触れられた感触が、
「あっ、や…。」
「お静かに。」
 やや力を込めて握られ上下にしごかれる。
「んっ…ん…ふぅっ。」
 タオルを握りしめ声を押し殺す。
 何かが込み上げてくる、
「あっ…あ、だめ、何か出ちゃう…やあ…っだめだったらぁ…ああ…。」
 止めてくれる様子はなく、さらに強く握りしめ早さを増して動かされる。
 でも止めてほしいのに止めてほしくない。
 気持ちいい。
「あっ…あっ…あああっ!」
 快感が絶頂に達するとそれはどくどくと脈打ち自分の腹の上に生暖かい液体を撒き散らした。
 その直後のなんとも言えぬ罪悪感。
「うー…ごめんなさい。」
「恥ずかしがらずとも大丈夫です。これは生理現象なのですから。
 健康な男の身体とはこういうものなのです。  
 時々排出してやらなければなりません。
 元は女性だったとお聞きしておりましたので処理の仕方がわからないかと思い、差し出がましいかとは存じましたがお手伝いさせていただきました。」
 そう言いながら身体をきれいに拭いてくれた。
 …もう死にたい。
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