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「ちょっと!あれ、ごらんになって!」
「んっまあああ!あれって、アレクシオン様よね?」
「うそぉ!なんて…なんて…。」
「「「セクシー!!!」」」
「以前の逞しいお姿もステキでしたけど、おやつれになったお姿はなんとも言えず色っぽくございませんこと?」
「おまけにマティアス殿下がお手をお取りになられてご令嬢のように大切になさって。」
「ああああああっもうっ!攻め受けの設定変更しなきゃですわ。」
…おい、貴腐人どもよ。聞こえないように囁けよ。
まあ仕方ないか。
私も自覚してる。
以前のアレクシオンは見ていないけど、鏡の中の私は美しかった。
ほら、病んでる人って独特の色気があるじゃない?儚げな感じとか。
好奇の目にさらされながら中央に進みマティアス殿下が軽く手を挙げると、辺りは静まった。
「先日毒矢に倒れたアレクシオン・テス・セナ・アンカレナ公爵がめでたく回復した。皆で祝ってくれ。だが、全快したわけではないので個々の挨拶は控えてやってくれ。おめでとう。」
「「「おめでとうございます公爵様。」」」
静かに頭を下げた。
いや、でもなんでまだ手を繋いだまま?
これってご令嬢っぽいお辞儀になってない?
じっと手を見る。
「ああ、すまない。忘れてたよ。」
ぱっと、放すと皆が笑った。
個々の挨拶は控えると言っても高位の貴族数名とは言葉を交わした。
記憶が混濁していること、体力も回復せず近衛隊への復帰は難しい事などを伝えた。
中には涙する夫人もいたりしてアレクシオンの人望を伺えた。
疲れただろうと座る事を勧められた時だった。
「あ…あの、アンカレナ公爵。一言お礼を…。」
たしかモーリア子爵夫妻。
「すまないね、アレクシオンは疲れているから。」
マティアス殿下は遮ろうとしたが、私も一言詫びたかった。
「ご子息のヨハンはその後どうしていますか?ひどい怪我をさせてしまい申し訳ない。」
戦闘中に右腕を切断してしまったのだ。
「いいえ、公爵のおかげで命は助かったのだと申しておりました。今は領地で静養しておりますが、公爵にお会いしたら一言お礼をと。本当にありがとうございました。」
深々と頭を下げていった。
殿下に促され休憩できるソファーに座らされた。
カーテンで仕切られ顔は見えないが足元は外から見える仕組みだ。
従者や侍女は外に立つ。
各個室には魔法道具が置かれており、よほどの大声でなければ漏れないそうだ。なるほどね。ここで逢い引きしたり密談したりするわけね。
「こういう所にいると昔を思い出すよ。君たち兄妹とかくれんぼをして二人でカーテンの影に隠れてね…。」
「そう、サンディが見つけられなくて癇癪をおこしてたね。」
「…シオン?…覚えているのか?」
あれ?小説にそんな子供の頃のエピソードあったかな?
「んっまあああ!あれって、アレクシオン様よね?」
「うそぉ!なんて…なんて…。」
「「「セクシー!!!」」」
「以前の逞しいお姿もステキでしたけど、おやつれになったお姿はなんとも言えず色っぽくございませんこと?」
「おまけにマティアス殿下がお手をお取りになられてご令嬢のように大切になさって。」
「ああああああっもうっ!攻め受けの設定変更しなきゃですわ。」
…おい、貴腐人どもよ。聞こえないように囁けよ。
まあ仕方ないか。
私も自覚してる。
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ほら、病んでる人って独特の色気があるじゃない?儚げな感じとか。
好奇の目にさらされながら中央に進みマティアス殿下が軽く手を挙げると、辺りは静まった。
「先日毒矢に倒れたアレクシオン・テス・セナ・アンカレナ公爵がめでたく回復した。皆で祝ってくれ。だが、全快したわけではないので個々の挨拶は控えてやってくれ。おめでとう。」
「「「おめでとうございます公爵様。」」」
静かに頭を下げた。
いや、でもなんでまだ手を繋いだまま?
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じっと手を見る。
「ああ、すまない。忘れてたよ。」
ぱっと、放すと皆が笑った。
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中には涙する夫人もいたりしてアレクシオンの人望を伺えた。
疲れただろうと座る事を勧められた時だった。
「あ…あの、アンカレナ公爵。一言お礼を…。」
たしかモーリア子爵夫妻。
「すまないね、アレクシオンは疲れているから。」
マティアス殿下は遮ろうとしたが、私も一言詫びたかった。
「ご子息のヨハンはその後どうしていますか?ひどい怪我をさせてしまい申し訳ない。」
戦闘中に右腕を切断してしまったのだ。
「いいえ、公爵のおかげで命は助かったのだと申しておりました。今は領地で静養しておりますが、公爵にお会いしたら一言お礼をと。本当にありがとうございました。」
深々と頭を下げていった。
殿下に促され休憩できるソファーに座らされた。
カーテンで仕切られ顔は見えないが足元は外から見える仕組みだ。
従者や侍女は外に立つ。
各個室には魔法道具が置かれており、よほどの大声でなければ漏れないそうだ。なるほどね。ここで逢い引きしたり密談したりするわけね。
「こういう所にいると昔を思い出すよ。君たち兄妹とかくれんぼをして二人でカーテンの影に隠れてね…。」
「そう、サンディが見つけられなくて癇癪をおこしてたね。」
「…シオン?…覚えているのか?」
あれ?小説にそんな子供の頃のエピソードあったかな?
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