35 / 112
35
しおりを挟む
思い出した。
「あの子供はジグリア人じゃなかった。
脇腹を刺された時に、腕を掴んだら褐色に塗った塗料が取れて白くなったのを見ました。
意識が無くなる直前、あの子供は確か…嬉しそうに聖騎士に駆け寄って行ったんです。」
「なんだと?だが、それならつじつまは合う。」
大勢の人がジグリア人がアレクシオンを射たところを見ていたが実は神殿が差し向けた者だった。
それに気づいたアレクシオンを生かしてはおけないと今回の事がおきた。
神殿から外出が厳しく制限されているはずの聖女が毎日見舞いにくるのも様子を探る為。聖女か側仕えか、もしくは両方かが。
「でも、私を殺して聖女にメリットは?」
テリオス君が軽く手を挙げて、
「僕が思うに矢に当たるのはどちらでも、もしくは誰でも良かったのではないかと。ジグリア人が凱旋パレードを狙ったという事実さえあれば。
あの子供は特に訓練を受けた感じではありませんでした。
あの距離から確実に誰かを狙うのは難しいかと。
しかも、あの日は聖女も凱旋するという事で聖騎士が多く配備されていました。
元々逃げた所で始末するつもりだったのでは?」
マティアス殿下も頷くが、
「だがあくまでも推測だ。子供はもう跡形もなく始末されているだろう。確たる証拠は無い。
神殿の狙いは見えてきた。
民の反感を誘い、ジグリアの王子を処刑させ、さらに彼らを奴隷としたいのだろう。
忌々し事に、思惑どうりになりそうだ。
王子は城で保護しているが、辛い立場になっている。私がどれだけ「手厚くもてなせ」とか「王子としての尊厳を守れ」と言っても皆余計な忖度をしてくれるのだ。」
頭を抱える。
「シオンの影響力もあるだろう。皆に好かれているお前が射たれたことに怒っている。」
可愛そうに、王子には罪はないのに。
殺された子供も利用されただけなのではないの?光魔法で暗示をかける事ができるのなら。
「あっ、じゃあ私が城に行って王子と仲良くしてる所見せたらどうかな?」
「「それはダメだ!」」
なによ、二人して。
「危険です。シオン様はもう一歩も外には出しません!」
またテリオス君の過保護が、
「そうだ!どれだけ護衛をつけても完璧は無い。またお前を失うことになるくらいならいっそ城に閉じ込め…て…そうだ!そうしよう!城ほど安全場所は無い!」
「いいえ!ダメです!シオン様の事情を知る者が増えるのは良くありません、それに別の危険も…。」
口ごもり睨む。
睨まれたマティアス殿下も睨み返す。
なんなのもう。
「あの子供はジグリア人じゃなかった。
脇腹を刺された時に、腕を掴んだら褐色に塗った塗料が取れて白くなったのを見ました。
意識が無くなる直前、あの子供は確か…嬉しそうに聖騎士に駆け寄って行ったんです。」
「なんだと?だが、それならつじつまは合う。」
大勢の人がジグリア人がアレクシオンを射たところを見ていたが実は神殿が差し向けた者だった。
それに気づいたアレクシオンを生かしてはおけないと今回の事がおきた。
神殿から外出が厳しく制限されているはずの聖女が毎日見舞いにくるのも様子を探る為。聖女か側仕えか、もしくは両方かが。
「でも、私を殺して聖女にメリットは?」
テリオス君が軽く手を挙げて、
「僕が思うに矢に当たるのはどちらでも、もしくは誰でも良かったのではないかと。ジグリア人が凱旋パレードを狙ったという事実さえあれば。
あの子供は特に訓練を受けた感じではありませんでした。
あの距離から確実に誰かを狙うのは難しいかと。
しかも、あの日は聖女も凱旋するという事で聖騎士が多く配備されていました。
元々逃げた所で始末するつもりだったのでは?」
マティアス殿下も頷くが、
「だがあくまでも推測だ。子供はもう跡形もなく始末されているだろう。確たる証拠は無い。
神殿の狙いは見えてきた。
民の反感を誘い、ジグリアの王子を処刑させ、さらに彼らを奴隷としたいのだろう。
忌々し事に、思惑どうりになりそうだ。
王子は城で保護しているが、辛い立場になっている。私がどれだけ「手厚くもてなせ」とか「王子としての尊厳を守れ」と言っても皆余計な忖度をしてくれるのだ。」
頭を抱える。
「シオンの影響力もあるだろう。皆に好かれているお前が射たれたことに怒っている。」
可愛そうに、王子には罪はないのに。
殺された子供も利用されただけなのではないの?光魔法で暗示をかける事ができるのなら。
「あっ、じゃあ私が城に行って王子と仲良くしてる所見せたらどうかな?」
「「それはダメだ!」」
なによ、二人して。
「危険です。シオン様はもう一歩も外には出しません!」
またテリオス君の過保護が、
「そうだ!どれだけ護衛をつけても完璧は無い。またお前を失うことになるくらいならいっそ城に閉じ込め…て…そうだ!そうしよう!城ほど安全場所は無い!」
「いいえ!ダメです!シオン様の事情を知る者が増えるのは良くありません、それに別の危険も…。」
口ごもり睨む。
睨まれたマティアス殿下も睨み返す。
なんなのもう。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる