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聖女セレスティーナ視点
いつになったらマティアス殿下は迎えにきてくださるのかしら?
神殿は新しい大神官様が来られてから何もかもが変わってしまったわ。
侍女(?)達は居なくなってしまって、世話をするものがいないからと言って神殿の外の邸に住まいを移されてしまい、侍女(?)ではなく中年の太った下女が身の回りの世話をしてくれていますの。
邸の周りには聖騎士が見張りとして付いてますけど邸の中には入って来れないのですって。
マティアス殿下ったら嫉妬深いのですわね。わたくしは一人でも多くの方を癒して差し上げなくてはならないのに。
下女の話しではもうすぐ戴冠式が行われるそう。わたくしもきっと式では舞台に上がり皆に祝福を授けなくてはならないわね。
もしかしたらその時に結婚の発表をなさるのかも。
嫌だわ、サプライズのつもりかしら?神殿が新しいドレスの打ち合わせに来ないのはそのせいね。きっと殿下からプレゼントされるから。
なんだか騒がしいわね。若い女性の声みたいけど新しい侍女かしら?
四人の女の子が下女に連れられてサロンに入って来た。
「はい、ここがサロンです。あちらは先輩聖女様です。ご挨拶して下さい。」
「「「「よろしくお願いしまーす!」」」」
先輩聖女って何かしら?
それにしても皆平民のようだけどちゃんと教育は受けているのかしら?
髪も結えないような侍女ならいらないのですけれど。
「この方達は?」
下女はわたくしに対する態度とは大違いの笑顔で、
「新しい聖女様達ですよ。」
は?
「皆平民のようですけれど?」
「あらやだ!セレスさんも平民じゃございませんか。」
「なっ!わたくしは今は聖女の身分ですけれど男爵令嬢ですわ。それに、セレスじゃなくてセレスティーナですわ!」
下女は哀れな者を見る目で、
「ご存じないのです?神殿の方針で「聖女」は身分ではなくただの呼び名になったんですよ?
今までは聖女様は一人だけだったから聖女様って呼んでたけど、四人も増えたから名前で呼ばせていただきますね。
男爵令嬢ってのも神殿に入るまでの契約だったんでしょ?今は予算の関係でその養子縁組制度もなくなったんですよ。セレスさんはラッキーでしたね、しばらくの間だけでも貴族気分を味わえて。」
たしかにわたくしは男爵令嬢になる前は名字も無くただのセレスでしたけどもうすぐ皇后になる身ですのよ。無礼にもほどがございますわ。
「あ、それから今度の戴冠式にはこの娘達が祝福するそうです。
かわいそうにドレスはセレスさんのお古を直して着るらしいですよ。」
それを聞いた娘の一人が、
「そんなのぜんぜん構いませんよ。どうせ一回しか着てないドレスでしょ?そんなのが何着もあるんだって、もったいないよね?」
別の娘は、
「そうそう、あたしらはちょっと光らす事ができるバイトみたいなもんだからね。」
なんて事!光魔法を軽々しく、
「あなた達!尊い光魔法を使える聖女をなんだと思ってらっしゃるの?」
「おばさん知らないの?光魔法は光るだけなんだよ?おまじない効果はあるみたいだけどあたしはそんなの使えないし。」
お、おばさん?
「あたしもー、でもバイト料いいしね。」
「そうそう、戴冠式も近くで見れてラッキーだよね。」
いつになったらマティアス殿下は迎えにきてくださるのかしら?
神殿は新しい大神官様が来られてから何もかもが変わってしまったわ。
侍女(?)達は居なくなってしまって、世話をするものがいないからと言って神殿の外の邸に住まいを移されてしまい、侍女(?)ではなく中年の太った下女が身の回りの世話をしてくれていますの。
邸の周りには聖騎士が見張りとして付いてますけど邸の中には入って来れないのですって。
マティアス殿下ったら嫉妬深いのですわね。わたくしは一人でも多くの方を癒して差し上げなくてはならないのに。
下女の話しではもうすぐ戴冠式が行われるそう。わたくしもきっと式では舞台に上がり皆に祝福を授けなくてはならないわね。
もしかしたらその時に結婚の発表をなさるのかも。
嫌だわ、サプライズのつもりかしら?神殿が新しいドレスの打ち合わせに来ないのはそのせいね。きっと殿下からプレゼントされるから。
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「はい、ここがサロンです。あちらは先輩聖女様です。ご挨拶して下さい。」
「「「「よろしくお願いしまーす!」」」」
先輩聖女って何かしら?
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「この方達は?」
下女はわたくしに対する態度とは大違いの笑顔で、
「新しい聖女様達ですよ。」
は?
「皆平民のようですけれど?」
「あらやだ!セレスさんも平民じゃございませんか。」
「なっ!わたくしは今は聖女の身分ですけれど男爵令嬢ですわ。それに、セレスじゃなくてセレスティーナですわ!」
下女は哀れな者を見る目で、
「ご存じないのです?神殿の方針で「聖女」は身分ではなくただの呼び名になったんですよ?
今までは聖女様は一人だけだったから聖女様って呼んでたけど、四人も増えたから名前で呼ばせていただきますね。
男爵令嬢ってのも神殿に入るまでの契約だったんでしょ?今は予算の関係でその養子縁組制度もなくなったんですよ。セレスさんはラッキーでしたね、しばらくの間だけでも貴族気分を味わえて。」
たしかにわたくしは男爵令嬢になる前は名字も無くただのセレスでしたけどもうすぐ皇后になる身ですのよ。無礼にもほどがございますわ。
「あ、それから今度の戴冠式にはこの娘達が祝福するそうです。
かわいそうにドレスはセレスさんのお古を直して着るらしいですよ。」
それを聞いた娘の一人が、
「そんなのぜんぜん構いませんよ。どうせ一回しか着てないドレスでしょ?そんなのが何着もあるんだって、もったいないよね?」
別の娘は、
「そうそう、あたしらはちょっと光らす事ができるバイトみたいなもんだからね。」
なんて事!光魔法を軽々しく、
「あなた達!尊い光魔法を使える聖女をなんだと思ってらっしゃるの?」
「おばさん知らないの?光魔法は光るだけなんだよ?おまじない効果はあるみたいだけどあたしはそんなの使えないし。」
お、おばさん?
「あたしもー、でもバイト料いいしね。」
「そうそう、戴冠式も近くで見れてラッキーだよね。」
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