15 / 15
14. 雇用先へのあいさつは大事
しおりを挟む
「ミーツ、体調はどう?」
レストランの夜から翌々日、ミーツはルイはかいがいしく世話をされていた。
「…しばらく、顔を見たくないって昨日も言ったよね?」
「うん!今日はその見たくないが、どの程度まで見たくないになったか聞いたの」
「…会話が成り立っているのかなこれ…」
「君との会話ならどんなものでも成り立たせるよ」
とても晴れやかな笑顔でルイは答えた。
ようやくベットから出られるようになったミーツのために暖かい飲み物を準備し、朝食までセッティングがすんでいる。
焼きたての丸パンに湯気の立つスープ、カリっと焼かれたベーコンの上には黄金色の食べ御焼きが載っている。
ザ・朝食
大変おいしそうである。
「料理って、視界の暴力だよね」
「ん?それ誉め言葉?」
ルイとミーツは少し遅めの朝食を食べながら情報を整理した。
「そういえばミーツ、君これから一人歩きは禁止ね」
「なんで?」
「…狙われているからだよ」
「!」
すべて飲み込んでから言ってくれるのはありがたいと思いながら、驚くという器用な感情処理をしながらルイに話の続きを促す。
みた
「商業ギルドの捜査権限はね、捜査を依頼した人が法廷で宣言することで開始されるんだ。結構前に、捜査権限を政治利用した奴らがいてね。政敵の貴族を蹴落としたい奴がギルド加盟者を金で雇って捜査依頼を頻繁にさせたんだ。ギルドの捜査権は後ろ盾のない人間でも依頼できるし、ギルド以外に依頼した人間の情報が漏れないようになっていた。で、依頼したギルド加盟者は依頼だけしてあとは姿をくらますってことが続いてね。しかも捜査依頼の内容がでっち上げばかりだったんだ。その結果、依頼者にも責任を持たせるために捜査、逮捕を行う前に、法廷でその証言を行うことが義務図けられたんだ。これは代理をたてることはできない。」
「僕はこの1週間以内に法廷で証言する必要があるってこと?でそれをさせないためにブー子爵が俺になんかしてくると?」
「あー、子爵が何かしてくるっていうのはそう。ただ、君が証言をするのは捜査依頼日から1週間後、その日に証言する必要がある」
ミーツは口元に手を添えてうなる。
「うーん?その日限定?」
「厳密には、今は捜査権を使用していいですか?っていうのを上に通知して、許可をもらっている状態。そして捜査自体を始めるために法廷で依頼者の証言をとるっていうのが1週間後の日に当たる。法廷の日時とかも決まっているからギルドから連絡があるはずだよ。」
「ややこしいんだね」
「まあ、これを乗り切ればミーツはあとはゆっくりしていいからね」
「ん、わかった。ところで今日、外出って可能?」
コーヒーカップを持ちながら、言いづらそうにミーツは問いかけた。
「…今危険性を説明したところだよ。用事があるの?」
ルイは困った子を見つめる目で見ている。
「…借家の荷物取りに行きたい。今日が最終日だから。それで…」
コーヒーカップを机に置くと改めて頭を下げた。
「今日から、仕事をするのでよろしくお願いします。雇用主様」
ルイはポカーンとした顔ののち爆笑した。
「フハッ!今更?いや?そっか、そうだね。君ここにきてまだ、3日でほぼ僕とセックスして…」
「それを言わないで!!」
レストランの夜から翌々日、ミーツはルイはかいがいしく世話をされていた。
「…しばらく、顔を見たくないって昨日も言ったよね?」
「うん!今日はその見たくないが、どの程度まで見たくないになったか聞いたの」
「…会話が成り立っているのかなこれ…」
「君との会話ならどんなものでも成り立たせるよ」
とても晴れやかな笑顔でルイは答えた。
ようやくベットから出られるようになったミーツのために暖かい飲み物を準備し、朝食までセッティングがすんでいる。
焼きたての丸パンに湯気の立つスープ、カリっと焼かれたベーコンの上には黄金色の食べ御焼きが載っている。
ザ・朝食
大変おいしそうである。
「料理って、視界の暴力だよね」
「ん?それ誉め言葉?」
ルイとミーツは少し遅めの朝食を食べながら情報を整理した。
「そういえばミーツ、君これから一人歩きは禁止ね」
「なんで?」
「…狙われているからだよ」
「!」
すべて飲み込んでから言ってくれるのはありがたいと思いながら、驚くという器用な感情処理をしながらルイに話の続きを促す。
みた
「商業ギルドの捜査権限はね、捜査を依頼した人が法廷で宣言することで開始されるんだ。結構前に、捜査権限を政治利用した奴らがいてね。政敵の貴族を蹴落としたい奴がギルド加盟者を金で雇って捜査依頼を頻繁にさせたんだ。ギルドの捜査権は後ろ盾のない人間でも依頼できるし、ギルド以外に依頼した人間の情報が漏れないようになっていた。で、依頼したギルド加盟者は依頼だけしてあとは姿をくらますってことが続いてね。しかも捜査依頼の内容がでっち上げばかりだったんだ。その結果、依頼者にも責任を持たせるために捜査、逮捕を行う前に、法廷でその証言を行うことが義務図けられたんだ。これは代理をたてることはできない。」
「僕はこの1週間以内に法廷で証言する必要があるってこと?でそれをさせないためにブー子爵が俺になんかしてくると?」
「あー、子爵が何かしてくるっていうのはそう。ただ、君が証言をするのは捜査依頼日から1週間後、その日に証言する必要がある」
ミーツは口元に手を添えてうなる。
「うーん?その日限定?」
「厳密には、今は捜査権を使用していいですか?っていうのを上に通知して、許可をもらっている状態。そして捜査自体を始めるために法廷で依頼者の証言をとるっていうのが1週間後の日に当たる。法廷の日時とかも決まっているからギルドから連絡があるはずだよ。」
「ややこしいんだね」
「まあ、これを乗り切ればミーツはあとはゆっくりしていいからね」
「ん、わかった。ところで今日、外出って可能?」
コーヒーカップを持ちながら、言いづらそうにミーツは問いかけた。
「…今危険性を説明したところだよ。用事があるの?」
ルイは困った子を見つめる目で見ている。
「…借家の荷物取りに行きたい。今日が最終日だから。それで…」
コーヒーカップを机に置くと改めて頭を下げた。
「今日から、仕事をするのでよろしくお願いします。雇用主様」
ルイはポカーンとした顔ののち爆笑した。
「フハッ!今更?いや?そっか、そうだね。君ここにきてまだ、3日でほぼ僕とセックスして…」
「それを言わないで!!」
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
『定時後の偶然が多すぎる』
こさ
BL
定時後に残業をするたび、
なぜか必ず同じ上司が、同じフロアに残っている。
仕事ができて、無口で、社内でも一目置かれている存在。
必要以上に踏み込まず、距離を保つ人――
それが、彼の上司だった。
ただの偶然。
そう思っていたはずなのに、
声をかけられる回数が増え、
視線が重なる時間が長くなっていく。
「無理はするな」
それだけの言葉に、胸がざわつく理由を、
彼自身はまだ知らない。
これは、
気づかないふりをする上司と、
勘違いだと思い込もうとする部下が、
少しずつ“偶然”を積み重ねていく話。
静かで、逃げ場のない溺愛が、
定時後から始まる。
王様の恋
うりぼう
BL
「惚れ薬は手に入るか?」
突然王に言われた一言。
王は惚れ薬を使ってでも手に入れたい人間がいるらしい。
ずっと王を見つめてきた幼馴染の側近と王の話。
※エセ王国
※エセファンタジー
※惚れ薬
※異世界トリップ表現が少しあります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる