絶対許さない

雪猫 天

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8.復讐の準備②

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ミーツは法律士の待機部屋から出た。

ルイは出てきたミーツの顔を見てニヤニヤとしはじめた。

「どうやら、いいことがあったようだね」

「うん。商業ギルドに捜査を依頼する。あまり知られていないみたいだけどギルドにもそういう権限があったみたい。」

「フーン。それを僕に言うってことは僕のバックがいるのかな」

ルイがミーツの髪にちょっかいをかけながら隣だって歩く。

「この国にある商会は何割が貴族によって運営されてるか知ってる?」

「あー、7割だっけ?」

「残念、8割です。捜査を依頼した場合に、僕はきっともう貴族が運営する商会には入れなくなる。
だから、」

意を決したようにミーツが次の言葉を言おうとしたとき、ルイが言葉をさえぎった。

「あー、それなら心配いらないよ」

「え、どういうこと?」

ミーツは立ち止まってルイの顔をまじまじと見た。

ルイはというと変わらずニマニマとしながらミーツの髪を触っている。

「ミーツ、君はね、すごい呪術師を恋人にしているんだよ。僕が君の側につくということは、貴族連中は君の側につくってこと」

ミーツはいろいろツッコみたかった。
恋人って?まだだよね。
あれは酒と呪術のせいだったよね。
あとなんでルイが味方に付くと貴族の連中がこっちにつくの?え?
呪術師ってそんなに権限あるの?
ミーツは思考が中断しかかっていた。というかこれ以上の可能性を考えたくない。

「あはっはははっ!ミーツ、君ほんと面白い。君が今、直面している状況をとある人は「頭の中に宇宙が広がっている」って表現してたな。」

また、ルイはミーツの思考を読んでいたようだった。

「…とりあえず、僕の懸念は問題ないってことでいいの?」

「うん、君は離職証明をもらえればきっと引く手あまただから次の仕事は心配いらないよ!」

ミーツはフーと息を吐いた。知らず力が入っていたようだ。

「さて、ミーツ、ギルド職員を捕まえてさっさと捜査してもらおうか。あ、お願いされていたものはさっき仕掛けたから安心してね!」


ギルドの受付にミーツが戻ってきたときにブー子爵はいなかった。

「すみません。受付いいですか?」

ミーツがさっき話した受付のギルド職員に声をかけると、ギルド職員は待っていましたと前のめりに対応してくれた。

「はい、どうぞ!」

「ブー子爵へ離職証明の発行と未払いの給料に関してギルドで捜査をお願いできないでしょうか?」

「はい!喜んで!」

ミーツは固まった。ルイはお腹を抱えて爆笑している。

ギルド職員はミーツ達を置き去りに受付備え付けの伝声管のふたを開け声を発していた。

「こちら受付、こちら受付、被Mより豚野郎の捜査要請入りました!!ついにGETしました!!」
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