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第1章
天邪鬼少年 2(sideリュカ)
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sideリュカ
「シャローヴァ家のソフィアと申します。よろしくお願い致します」
翌朝やって来たのはソフィア・シャローヴァ。
実物は写真よりうんと可愛かった。
婚約者候補の女とは何人か会ったことがあるが、ダントツで可愛い。
栗色のふわふわの髪の毛ととろんとしたタレ目に、俺の頭2個分以上小さい身長で「守ってあげたくなる」感じだ。
「俺はリュカ・アザール。よろしく、ソフィア」
営業スマイルをかますと、ソフィアは上目遣いで色々喋りだした。
んーあざといなぁ。
もう少し隠せないもんなのか。
テキトーに相槌を打って話を合わせたが、疲れる。
これから何回も合わないといけないって考えるとしんどいなー。
「それではリュカ様。明日、また参りますね」
「おう、待ってるよ」
馬術を見せたり趣味の話をしたりしてなんとか乗り切った。
明日も来るのか、風邪ひいたことにしようかな。
長い廊下を歩いて自室に戻っている最中窓から一華が見えた。
休憩の合間を縫って魔法の練習をしているのだ。
『魔法使えるようにしとけよ』
1年前にそう命令した。
16歳になったら魔法学校に一緒に入学する計画を立てているからだ。
あと2年で一華はアザール家の使用人を解雇し、自分付きのボディーガードにするつもりだ。
そうすれば一緒に学校へ通える。
結構上達してんじゃん。
俺は一華のいる庭へ走って行った。
٭❀*
ソフィアは毎日屋敷に来るようになった。
あざといけどまあ良い奴だから、家のためにも良好な関係を築こうと思う、友達として。
今日は馬術の練習中にやって来た。
「リュカ様、格好良いですわ!」
軽く手を振った。
毎日喋ってるとさすがにボロが出てきて雑な対応や口調になるけど、ソフィアは結構気にしないみたいだから楽だ。
あっちぃ、タオル欲しいな。
そう思って遠くにいるグリゴリーに言おうと思ったけどメイドとなんか話してる。
取りに行くのめんどくせぇな。
渡り廊下に一華がいるのが見えた。
運良く、目が合った。
「 タ オ ル 」
と口を動かすと、一華は数秒程度でタオルを用意しグリゴリーに渡して去って行った。
用意したんなら持って来いよ。
馬術の稽古が終わり、テラスでソフィアと喋ることにした。
「一華さんと随分仲が良いのですね」
えっ。
飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになった。
ソフィアの口から「一華」という単語が出てくると思っていなかった。
「先程の馬術の練習中もお話ししていましたでしょう?」
「はぁ?何言ってんだよ。一華と俺が仲良いとか有り得ねぇって。あと、ソフィアの方が比べ物になんねーくらい可愛いからな」
「もぅ、恥ずかしいからやめてください」
可愛らしく頬を染めるソフィア。
ソフィアは可愛い系だもんな、そんで一華は美人系……強いて言うならな。
一華を美人て言っているわけじゃない。
「一華さんは美人だから、時々心配になるんです」
紅茶のカップを置き、表情を曇らせた。
「心配って何だよ?」
「その…リュカ様が一華さんの所に行ってしまうのではないかと」
「はあぁぁ??」
俺ってそんな風に見えるのか?
さっきから元気が無さそうだったのはそんな事を気にしていたからか。
「ごめんなさい…でも不安なんです」
まずいな、このまま帰してソフィアの父親に報告されたら。
良好な関係が……!!
俺はとびっきり優しい笑顔を作って、ソフィアの頭を撫でながら言った。
「一華はただの使用人だし、何とも思ってねぇよ」
まだ不安そうな顔をしている。
んー、嘘でも婚約をちらつかせた方が良いのか?
「それにソフィアと婚約したら出てってもらうつもりだから」
そう言うとやっと曇った顔に輝きが戻った。
嘘も方便と言うし、しょうがないよな。
残念ながら婚約する気は無いし一華を手放す気も無いけど。
「シャローヴァ家のソフィアと申します。よろしくお願い致します」
翌朝やって来たのはソフィア・シャローヴァ。
実物は写真よりうんと可愛かった。
婚約者候補の女とは何人か会ったことがあるが、ダントツで可愛い。
栗色のふわふわの髪の毛ととろんとしたタレ目に、俺の頭2個分以上小さい身長で「守ってあげたくなる」感じだ。
「俺はリュカ・アザール。よろしく、ソフィア」
営業スマイルをかますと、ソフィアは上目遣いで色々喋りだした。
んーあざといなぁ。
もう少し隠せないもんなのか。
テキトーに相槌を打って話を合わせたが、疲れる。
これから何回も合わないといけないって考えるとしんどいなー。
「それではリュカ様。明日、また参りますね」
「おう、待ってるよ」
馬術を見せたり趣味の話をしたりしてなんとか乗り切った。
明日も来るのか、風邪ひいたことにしようかな。
長い廊下を歩いて自室に戻っている最中窓から一華が見えた。
休憩の合間を縫って魔法の練習をしているのだ。
『魔法使えるようにしとけよ』
1年前にそう命令した。
16歳になったら魔法学校に一緒に入学する計画を立てているからだ。
あと2年で一華はアザール家の使用人を解雇し、自分付きのボディーガードにするつもりだ。
そうすれば一緒に学校へ通える。
結構上達してんじゃん。
俺は一華のいる庭へ走って行った。
٭❀*
ソフィアは毎日屋敷に来るようになった。
あざといけどまあ良い奴だから、家のためにも良好な関係を築こうと思う、友達として。
今日は馬術の練習中にやって来た。
「リュカ様、格好良いですわ!」
軽く手を振った。
毎日喋ってるとさすがにボロが出てきて雑な対応や口調になるけど、ソフィアは結構気にしないみたいだから楽だ。
あっちぃ、タオル欲しいな。
そう思って遠くにいるグリゴリーに言おうと思ったけどメイドとなんか話してる。
取りに行くのめんどくせぇな。
渡り廊下に一華がいるのが見えた。
運良く、目が合った。
「 タ オ ル 」
と口を動かすと、一華は数秒程度でタオルを用意しグリゴリーに渡して去って行った。
用意したんなら持って来いよ。
馬術の稽古が終わり、テラスでソフィアと喋ることにした。
「一華さんと随分仲が良いのですね」
えっ。
飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになった。
ソフィアの口から「一華」という単語が出てくると思っていなかった。
「先程の馬術の練習中もお話ししていましたでしょう?」
「はぁ?何言ってんだよ。一華と俺が仲良いとか有り得ねぇって。あと、ソフィアの方が比べ物になんねーくらい可愛いからな」
「もぅ、恥ずかしいからやめてください」
可愛らしく頬を染めるソフィア。
ソフィアは可愛い系だもんな、そんで一華は美人系……強いて言うならな。
一華を美人て言っているわけじゃない。
「一華さんは美人だから、時々心配になるんです」
紅茶のカップを置き、表情を曇らせた。
「心配って何だよ?」
「その…リュカ様が一華さんの所に行ってしまうのではないかと」
「はあぁぁ??」
俺ってそんな風に見えるのか?
さっきから元気が無さそうだったのはそんな事を気にしていたからか。
「ごめんなさい…でも不安なんです」
まずいな、このまま帰してソフィアの父親に報告されたら。
良好な関係が……!!
俺はとびっきり優しい笑顔を作って、ソフィアの頭を撫でながら言った。
「一華はただの使用人だし、何とも思ってねぇよ」
まだ不安そうな顔をしている。
んー、嘘でも婚約をちらつかせた方が良いのか?
「それにソフィアと婚約したら出てってもらうつもりだから」
そう言うとやっと曇った顔に輝きが戻った。
嘘も方便と言うし、しょうがないよな。
残念ながら婚約する気は無いし一華を手放す気も無いけど。
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