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第1章
奇跡は私の知らない間に 3
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『素敵だね、金色の髪の毛に海の色の目だ』
『はぁ?別に普通だし』
『ふふふ、このネックレスと同じだよ』
『バカ。それはアンクレットって言うんだよ、足首に付けてみろ』
『可愛いね。大切にする、ありがとう』
少年は、『別に』と言いながらそっぽを向いた。
少女は、少年の態度が照れ隠しだと分かるほど大人ではなかった。
「嫌われた」と傷付き、どうにか許してもらおうとする。
そんな健気さに、少年はもっと心を惹かれた。
そんな事に少女は気付くはずもない。
٭❀*
sideアイ
ゆっくりと目を開けた。
自分が木の下で眠っていたと理解するのには結構な時間がかかった。
ここは…。
《目が覚めたか》
少し離れた場所にいたのは、ライオン。
そうだ、私気を失って…。
《人間は本当に弱っちィよな》
「……あなたが助けてくれたの?」
《木陰に移動しただけだ》
「ありがとうございます。私失礼な事言ったのに」
明らかに体が軽い。
きっと魔力も少し分けてくれたんだろう。
《ほんとにな。オレの誘いを断って、しかもぶっ倒れるとか失礼にもほどがあんだろ》
「ごめんなさい…」
今日の体調は万全のはずだった。
どうして倒れたんだろう…。
《悪いと思ってんならオレと契約しろ》
「誰でも良いなら私じゃなくても良いじゃないですか…」
拗ねてるみたいな言い方になった。
これじゃ駄々を捏ねる子どもみたい。
ライオンさんも呆れ気味に見える。
《オレははやく「外」に出なきゃならないんだよ》
「…どうしてですか?」
ライオンさんは舌打ちをして、面倒臭そうに言った。
《『オニ』は知ってるだろ?》
「何ですか、それ?」
鬼って、角が生えてる奴か。
《違ェよ。【オニノヤガラ病】の事だ》
「病気…?」
【オニノヤガラ病】
突如体が巨大化、黄褐色化し、人々を襲う恐ろしい病気。
20年以上前からあり、ずっと原因は不明。
確か4年くらい前にぱったりと発症者がいなくなり、平和が戻ったと世間では喜びの声が上がった。
人々を『オニ』から守るための守護者という人達が存在するほど発症者が多かった。
ぶわわっと頭の中に情報が溢れる。
記憶の引き出しが一気に開いた。
何これ、何この感覚!!!!
立っていられなくなって、地面にへたりこんだ。
《おい、また倒れるのは勘弁してく…》
「分かります」
《は?》
「私、その病気についてすごく詳しいです」
あまりの衝撃に涙目になった私は、そう言った。
٭❀*
《はァ、記憶喪失になって?自分の名前も覚えてなくて?でも何故か【オニノヤガラ病】についての知識はある?》
私はこくこくこくっと高速で首を縦に振った。
「だから、今後【オニノヤガラ病】について調べることは記憶を思い出すきっかけにもなるんじゃないかなぁって思うんです」
恥ずかしいけど、言おう。
「先程あんなことを言っておいてなんですが、私と契約して下さい!!!!!」
かなり面倒な奴だと思われていると思う。
それでも、過去の自分を知るチャンスを、逃すことは出来ない。
ライオンさんは「なんだこいつ」みたいな目で私を見てくる。
当たり前だ、さっきは「私を必要としてくれる精霊を探しに行きます」とかぬかしていたのに手のひら返ししたのだから。
《まァ、良いけど………》
ライオンさんがそう言った瞬間「ありがとうございます!」と、頭を何回も下げる。
《なんか、大人しくて賢そうだと思ってたけど…結構ヤバい奴なのか??》
ライオンさんこと、権蔵は小さな小さな声で言った。
『はぁ?別に普通だし』
『ふふふ、このネックレスと同じだよ』
『バカ。それはアンクレットって言うんだよ、足首に付けてみろ』
『可愛いね。大切にする、ありがとう』
少年は、『別に』と言いながらそっぽを向いた。
少女は、少年の態度が照れ隠しだと分かるほど大人ではなかった。
「嫌われた」と傷付き、どうにか許してもらおうとする。
そんな健気さに、少年はもっと心を惹かれた。
そんな事に少女は気付くはずもない。
٭❀*
sideアイ
ゆっくりと目を開けた。
自分が木の下で眠っていたと理解するのには結構な時間がかかった。
ここは…。
《目が覚めたか》
少し離れた場所にいたのは、ライオン。
そうだ、私気を失って…。
《人間は本当に弱っちィよな》
「……あなたが助けてくれたの?」
《木陰に移動しただけだ》
「ありがとうございます。私失礼な事言ったのに」
明らかに体が軽い。
きっと魔力も少し分けてくれたんだろう。
《ほんとにな。オレの誘いを断って、しかもぶっ倒れるとか失礼にもほどがあんだろ》
「ごめんなさい…」
今日の体調は万全のはずだった。
どうして倒れたんだろう…。
《悪いと思ってんならオレと契約しろ》
「誰でも良いなら私じゃなくても良いじゃないですか…」
拗ねてるみたいな言い方になった。
これじゃ駄々を捏ねる子どもみたい。
ライオンさんも呆れ気味に見える。
《オレははやく「外」に出なきゃならないんだよ》
「…どうしてですか?」
ライオンさんは舌打ちをして、面倒臭そうに言った。
《『オニ』は知ってるだろ?》
「何ですか、それ?」
鬼って、角が生えてる奴か。
《違ェよ。【オニノヤガラ病】の事だ》
「病気…?」
【オニノヤガラ病】
突如体が巨大化、黄褐色化し、人々を襲う恐ろしい病気。
20年以上前からあり、ずっと原因は不明。
確か4年くらい前にぱったりと発症者がいなくなり、平和が戻ったと世間では喜びの声が上がった。
人々を『オニ』から守るための守護者という人達が存在するほど発症者が多かった。
ぶわわっと頭の中に情報が溢れる。
記憶の引き出しが一気に開いた。
何これ、何この感覚!!!!
立っていられなくなって、地面にへたりこんだ。
《おい、また倒れるのは勘弁してく…》
「分かります」
《は?》
「私、その病気についてすごく詳しいです」
あまりの衝撃に涙目になった私は、そう言った。
٭❀*
《はァ、記憶喪失になって?自分の名前も覚えてなくて?でも何故か【オニノヤガラ病】についての知識はある?》
私はこくこくこくっと高速で首を縦に振った。
「だから、今後【オニノヤガラ病】について調べることは記憶を思い出すきっかけにもなるんじゃないかなぁって思うんです」
恥ずかしいけど、言おう。
「先程あんなことを言っておいてなんですが、私と契約して下さい!!!!!」
かなり面倒な奴だと思われていると思う。
それでも、過去の自分を知るチャンスを、逃すことは出来ない。
ライオンさんは「なんだこいつ」みたいな目で私を見てくる。
当たり前だ、さっきは「私を必要としてくれる精霊を探しに行きます」とかぬかしていたのに手のひら返ししたのだから。
《まァ、良いけど………》
ライオンさんがそう言った瞬間「ありがとうございます!」と、頭を何回も下げる。
《なんか、大人しくて賢そうだと思ってたけど…結構ヤバい奴なのか??》
ライオンさんこと、権蔵は小さな小さな声で言った。
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