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第2章
嬉しくなんかない 4(sideリュカ)
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sideリュカ
なんかいけ好かない奴だ。
俺よりモテてたら承知しねぇからな。
そう思ったが、まあ、喋ってると悪い奴ではないみたいだ。
どこかのお坊ちゃんなのだろう、育ちの良さを感じる上品さ。
でも、適度に口調が砕けていて話しやすい。
冗談も通じる。
そんなこんなで数分話しているとノアが時計を気にしだした。
「何かあるのか?」
「ああ、友達がさっきから先生に捕まってるんだよな」
「救出してくれば?」
「ああ、そうする。じゃあまたな」
そう言って去って行った。
去り際にノアがくれた番号を通信用魔石に登録し、俺たちも帰ることにした。
帰りの列車の中だった。
アレクはゲームをしながら言った。
「ノア、良い奴だったろ?」
「まあな」
「ずっと紹介したかったんだよ。でもお前がパーティに来ないから」
「悪かったな」
「良いんだけどね、大変だったし」
アレクが言う「大変だった」には、一華が居なくなった時期で忙しかったという意味が含まれている。
「……別に」
「今日も悪かった、一華ちゃんじゃなくて」
「アレク、お前さぁ。もしかして俺がまだ一華のこと探してると思ってんなら勘違いだから。もうその名前をだすな」
俺はアレクのゲームの一時停止ボタンを押して真面目に言った。
「…………嘘つき」
アレクは小声で言った。
「今でも、好きでしょ?だってリュカはあの日からずっとつまらなそうな顔して色んな女の子ひっかけて、それも一華ちゃんのこと忘れようとするみたいに真反対のタイプの子」
図星だった。
だから腹が立った。
いや、怖かったのかもしれない。
「アレク、当分話しかけてくるな」
「良いよ。俺も話したくないから」
アレクと喧嘩したのは何年ぶりだろう。
٭❀*
家に帰ってベッドにダイブして、思った。
俺が70パーセント、いや、それ以上悪くね…?
いやいやいやいや、アレクがしつこいからいけねぇんだ。
それの繰り返し。
アレク以外に仲が良いというか、いくら一緒にいても楽な奴はいないから暇だし、とっとと謝ろっかなーと思い始めていた。
でも、謝るということは俺が一華を好きだと認めるということだ。
俺は、誰かに好きだと伝えたことが無い。
恋愛的な意味ではもちろん、家族や友人にも。
好きどころかあまり感謝の気持ちも伝えない。
だって、キャラじゃねぇもん。
アレクへの謝罪の言葉の候補をぶつぶつと唱えた。
「アレクごめん、俺が悪かった。でもお前もかなり悪いんじゃねぇか?だってよ、過去のことをねちねちと…………」
ダメだ。
どうしても憎まれ口を叩いてしまう。
根気良く唱えながら、昨日ゴミ箱に捨てそびれた一華からの手紙を拾った。
『リュカ様へ』
1年と8か月前にこれを置いて行ってしまった一華。
俺が、そんな奴のことを好き。
アレクにはそう見えていたのだろうか。
「認めるしかねぇのか」
一華が手紙を置いて行った日から、一華を探す以外何もしたくなかった。
でも、好きだから探していたのではなく、自分の所有物が奪われたから取り戻すために探しているのだと言った。
でも、今日はどうだ。
一華がいると聞いた瞬間走って、走って走って。
「会いたい……」
俺は、一華に会いたい。
意地を張って押し込めていた気持ちが溢れて来る。
『好きだ』と、一華が出て行く前に言っていたらどうなっていたんだろう。
俺の言葉に一華が傷つくことはまずなかった。
でも、今更思ってもしょうがないから。
自分が傷つきたくないから、認めたくなかったんだ。
俺はすぐにアレクに連絡した。
なんかいけ好かない奴だ。
俺よりモテてたら承知しねぇからな。
そう思ったが、まあ、喋ってると悪い奴ではないみたいだ。
どこかのお坊ちゃんなのだろう、育ちの良さを感じる上品さ。
でも、適度に口調が砕けていて話しやすい。
冗談も通じる。
そんなこんなで数分話しているとノアが時計を気にしだした。
「何かあるのか?」
「ああ、友達がさっきから先生に捕まってるんだよな」
「救出してくれば?」
「ああ、そうする。じゃあまたな」
そう言って去って行った。
去り際にノアがくれた番号を通信用魔石に登録し、俺たちも帰ることにした。
帰りの列車の中だった。
アレクはゲームをしながら言った。
「ノア、良い奴だったろ?」
「まあな」
「ずっと紹介したかったんだよ。でもお前がパーティに来ないから」
「悪かったな」
「良いんだけどね、大変だったし」
アレクが言う「大変だった」には、一華が居なくなった時期で忙しかったという意味が含まれている。
「……別に」
「今日も悪かった、一華ちゃんじゃなくて」
「アレク、お前さぁ。もしかして俺がまだ一華のこと探してると思ってんなら勘違いだから。もうその名前をだすな」
俺はアレクのゲームの一時停止ボタンを押して真面目に言った。
「…………嘘つき」
アレクは小声で言った。
「今でも、好きでしょ?だってリュカはあの日からずっとつまらなそうな顔して色んな女の子ひっかけて、それも一華ちゃんのこと忘れようとするみたいに真反対のタイプの子」
図星だった。
だから腹が立った。
いや、怖かったのかもしれない。
「アレク、当分話しかけてくるな」
「良いよ。俺も話したくないから」
アレクと喧嘩したのは何年ぶりだろう。
٭❀*
家に帰ってベッドにダイブして、思った。
俺が70パーセント、いや、それ以上悪くね…?
いやいやいやいや、アレクがしつこいからいけねぇんだ。
それの繰り返し。
アレク以外に仲が良いというか、いくら一緒にいても楽な奴はいないから暇だし、とっとと謝ろっかなーと思い始めていた。
でも、謝るということは俺が一華を好きだと認めるということだ。
俺は、誰かに好きだと伝えたことが無い。
恋愛的な意味ではもちろん、家族や友人にも。
好きどころかあまり感謝の気持ちも伝えない。
だって、キャラじゃねぇもん。
アレクへの謝罪の言葉の候補をぶつぶつと唱えた。
「アレクごめん、俺が悪かった。でもお前もかなり悪いんじゃねぇか?だってよ、過去のことをねちねちと…………」
ダメだ。
どうしても憎まれ口を叩いてしまう。
根気良く唱えながら、昨日ゴミ箱に捨てそびれた一華からの手紙を拾った。
『リュカ様へ』
1年と8か月前にこれを置いて行ってしまった一華。
俺が、そんな奴のことを好き。
アレクにはそう見えていたのだろうか。
「認めるしかねぇのか」
一華が手紙を置いて行った日から、一華を探す以外何もしたくなかった。
でも、好きだから探していたのではなく、自分の所有物が奪われたから取り戻すために探しているのだと言った。
でも、今日はどうだ。
一華がいると聞いた瞬間走って、走って走って。
「会いたい……」
俺は、一華に会いたい。
意地を張って押し込めていた気持ちが溢れて来る。
『好きだ』と、一華が出て行く前に言っていたらどうなっていたんだろう。
俺の言葉に一華が傷つくことはまずなかった。
でも、今更思ってもしょうがないから。
自分が傷つきたくないから、認めたくなかったんだ。
俺はすぐにアレクに連絡した。
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