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第2章
嬉しくなんかない 6(sideリュカ)
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sideリュカ
ズ ダ ァ ン !!!
多分、人生で1番乱暴にドアを閉めた。
廊下に響き渡る爆発音に似た音。
通行人が俺を「何あの人?」みたいな目で見てくるが、今の俺はそんな視線気にならない。
何だ?
え、今の人って、
ええええ???
見間違え、見間違えか。
混乱しすぎた俺はドアを少しだけ開けてもう一度中にいる女子生徒を確認する。
ブルーグレージュのストレートヘアを肩まで伸ばして、端正な横顔は何かの資料を読んでいるようだった。
間違いなく一華だ。
もう一度、ドアを閉めて深呼吸をする。
あれ、でもどうして一華は無反応だったんだ?
資料で俺の顔が隠れて見えなかったのか?
しかし逆に好都合かもしれない。
一華に驚いて馬鹿でかい音を立ててドアを閉めたなんて、格好悪いじゃないか。
次は偶然を装って入室し、「お前、一華か…!?」とまるで初めて見たかのように演じよう。
俺の演技力が試される時だ!
バッコンバッコンと、身体に悪い影響を及ぼしそうなくらい心臓がなっている。
落ち着け、落ち着け…。
ガラッ
ドアを開けると、一華は不思議そうな顔をしてこちらを向いた。
俺の顔を見た途端に立ち上がった。
「どうしてここにいるの?」と、俺に言いたげな表情に見える。
「よぉ、久しぶりだな」
俺は出来るだけ落ち着いたトーンで言った。
ゆっくりと一華の隣まで歩く。
俺を見上げる青みがかった黒の瞳が懐かしい。
懐かしくて、
それから、愛しかった。
ずっと会いたかった一華が今目の前にいる。
それで、舞い上がっていたんだろう。
気付いたら、抱き締めていた。
٭❀*
「今までどこにいたんだよ………?」
「どこって、ずっと資料室にいましたよ、急にどうしたんですか。具合でも悪いんですか?と言うか、どうしてここにいるんですか!?」
一華は俺をゆっくりと押し剥がした。
「違う、どこで暮らしてたかって意味だよ馬鹿じゃねぇの?取り敢えず、まあ、元気なら良いけどさ」
「はぁ?どこって、家ですよ。本当にどうしたんですか?」
一華は眉をひそめてそう言った。
なんだ?
会話がいまいち噛み合ってねぇような気がする。
「ルーベルの制服なんて着て何してるんですか。もうコスプレですよ?」
やっぱりおかしい。
聞きたいことが沢山あったのに、一華の反応が予想外すぎてわけが分からない。
唐突なハグも完全にスルーだし。
「お、おい?久しぶりに会ってその反応はどうなんだ」
「その反応とは?」
「なんの感動もなさそうなその反応だよ!」
「感動……ですか。そうですねぇ、お久しぶりです。お元気でしたか?」
一華は面倒臭そうに言った。
駄目だこりゃ。
2年も経たないうちにこいつに何があったんだよ。
俺への尊敬の気持ちとか、控えめな態度とかが全く無い。
一体どうしてしまったんだ。
「なんか変ですよ?どうしたんですか」
変なのはお前だよ…。
「サシャさん」
一華の口から出てきたのは、俺の兄の名前だった。
ズ ダ ァ ン !!!
多分、人生で1番乱暴にドアを閉めた。
廊下に響き渡る爆発音に似た音。
通行人が俺を「何あの人?」みたいな目で見てくるが、今の俺はそんな視線気にならない。
何だ?
え、今の人って、
ええええ???
見間違え、見間違えか。
混乱しすぎた俺はドアを少しだけ開けてもう一度中にいる女子生徒を確認する。
ブルーグレージュのストレートヘアを肩まで伸ばして、端正な横顔は何かの資料を読んでいるようだった。
間違いなく一華だ。
もう一度、ドアを閉めて深呼吸をする。
あれ、でもどうして一華は無反応だったんだ?
資料で俺の顔が隠れて見えなかったのか?
しかし逆に好都合かもしれない。
一華に驚いて馬鹿でかい音を立ててドアを閉めたなんて、格好悪いじゃないか。
次は偶然を装って入室し、「お前、一華か…!?」とまるで初めて見たかのように演じよう。
俺の演技力が試される時だ!
バッコンバッコンと、身体に悪い影響を及ぼしそうなくらい心臓がなっている。
落ち着け、落ち着け…。
ガラッ
ドアを開けると、一華は不思議そうな顔をしてこちらを向いた。
俺の顔を見た途端に立ち上がった。
「どうしてここにいるの?」と、俺に言いたげな表情に見える。
「よぉ、久しぶりだな」
俺は出来るだけ落ち着いたトーンで言った。
ゆっくりと一華の隣まで歩く。
俺を見上げる青みがかった黒の瞳が懐かしい。
懐かしくて、
それから、愛しかった。
ずっと会いたかった一華が今目の前にいる。
それで、舞い上がっていたんだろう。
気付いたら、抱き締めていた。
٭❀*
「今までどこにいたんだよ………?」
「どこって、ずっと資料室にいましたよ、急にどうしたんですか。具合でも悪いんですか?と言うか、どうしてここにいるんですか!?」
一華は俺をゆっくりと押し剥がした。
「違う、どこで暮らしてたかって意味だよ馬鹿じゃねぇの?取り敢えず、まあ、元気なら良いけどさ」
「はぁ?どこって、家ですよ。本当にどうしたんですか?」
一華は眉をひそめてそう言った。
なんだ?
会話がいまいち噛み合ってねぇような気がする。
「ルーベルの制服なんて着て何してるんですか。もうコスプレですよ?」
やっぱりおかしい。
聞きたいことが沢山あったのに、一華の反応が予想外すぎてわけが分からない。
唐突なハグも完全にスルーだし。
「お、おい?久しぶりに会ってその反応はどうなんだ」
「その反応とは?」
「なんの感動もなさそうなその反応だよ!」
「感動……ですか。そうですねぇ、お久しぶりです。お元気でしたか?」
一華は面倒臭そうに言った。
駄目だこりゃ。
2年も経たないうちにこいつに何があったんだよ。
俺への尊敬の気持ちとか、控えめな態度とかが全く無い。
一体どうしてしまったんだ。
「なんか変ですよ?どうしたんですか」
変なのはお前だよ…。
「サシャさん」
一華の口から出てきたのは、俺の兄の名前だった。
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