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第2章
懐かしい笑顔
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少し前からのsideアイです( ¨̮ )
-----------------------------------------------
sideアイ
ノアの部屋の前で、はっとした。
両手でケーキが乗ったお盆を持っている。
ドアが開けられない!
「開けて~」
助けを求めると、中にいたルークくんがすぐにドアを開けてくれた。
部屋に入ると、リュカくん、アレクくん、それに紅花ちゃん。
「ルークくんありがと~。あ!もう皆来てたんだね。見て見て、ケーキ焼いてみたんだ!」
勉強会のために焼いたケーキ。
是非とも、紅花ちゃんに食べて欲しかった。
今日を機にもっと仲良くなりたい。
そして、一緒に守護者研修生希望者合宿に行きたーーい!!!(まだ諦めてなかった)
ケーキへの反応は、意外にもリュカくんが一番良かった。
お盆をじっと見つめ、食べたそうにしている。
お坊ちゃんだから舌が肥えているだろうけど、今日のケーキは自信作。
いつも意地悪言ってるリュカくんが私を尊敬する日が遂に来たのね……!
得意げに「美味しそうでしょ?」とケーキを見せた。
リュカくんはケーキに手を伸ばした─────と思いきや、彼の両手はいつの間にか私の顔を挟んでいた。
……………はい?
なんか、近くない?
リュカくんの両手で包まれた顔は、動かせない。
すぐ近くに宝石のような青い瞳。
サラッサラの金色の前髪。
なんか、男の子なのにいい匂いする。
別にリュカくんだからと言うワケじゃないけど、顔が赤くなるのを感じた。
男の子とこんなに顔を近付ける機会はそうそう無い。
私はせめて、目を逸らした。
「お前、化粧してんのか?」
してないし。
質問の意図が分からない。
ずいずいと近付いてくる綺麗な顔に、言葉が出なかった。
「あはははっ、すげぇ間抜けな顔してんぞ」
笑った。
リュカくんの笑顔を見るのは、もしかしてこれが初めてかな。
サシャさんに、よく似ている。
─────とても、懐かしい笑顔だった。
٭❀*
今日のリュカくんは、様子がおかしい。
いや、いつもおかしいけど。
一段と変なのだ。
「そうだね、俺も驚いてるよ。多分俺以外で友達の家に呼ばれるの初めてだから、はしゃいでるんだと思う」
リュカくんと大の仲良しのアレクくんが言った。
丁度リュカくんは御手洗で部屋にはいない。
その隙に皆に聞いてみたのだ。
「今日のリュカくん、何か変じゃない?」と。
「リュカがまともな日なんて無い」
紅花ちゃんは厳しい事をスパッと言うと、ペンを置いて伸びをした。
そんな紅花ちゃんは、さっきからちらちらと私を見ている気がする。
「紅花ちゃん、私の顔になんかついてる?」
気になったので聞いてみると、紅花ちゃんは考え込むように口に手を当てた。
暫く唸った後、口を開いた。
「……………試験受けられなかったの、あたしのせいだって先生に言わなかったの?」
予想外の質問だ。
試験というのは、この前の実技試験の事だろう。
今日の勉強会はその試験を最後まで受けなかったペナルティである課題を終わらせるために行われている。
「えーと、紅花ちゃんのせいじゃないから気にしないで?」
「いや、どう考えてもあたしのせいでしょ?」
「ちが…」
「違わない」
キュートなお顔とは裏腹に、強気な性格の紅花ちゃん。
言い始めたら折れないんだろうな……。
「………お詫びに、行くよ」
紅花ちゃんはそっぽを向きながら言った。
「行くよ」?
一体なんの話をしているのだろう。
私が首を傾げると、紅花ちゃんは甘い色の毛先を弄りながら言った。
「…アイがいっつも、勧誘してきてた合宿………」
「………ほんと!?!?」
遂に、この時が来たーーー!!!!!!
まさかまさか、紅花ちゃんの方から言ってくれるなんて。
私は興奮のあまり立ち上がり、紅花ちゃんの手を取った。
「ありがとう!」
「……別に、借りを返すだけ」
「それでもありがとう、一緒に頑張ろうね!」
ああ、なんて良い日なんだろう。
私は紅花ちゃんの手をブンブン振り回した。
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sideアイ
ノアの部屋の前で、はっとした。
両手でケーキが乗ったお盆を持っている。
ドアが開けられない!
「開けて~」
助けを求めると、中にいたルークくんがすぐにドアを開けてくれた。
部屋に入ると、リュカくん、アレクくん、それに紅花ちゃん。
「ルークくんありがと~。あ!もう皆来てたんだね。見て見て、ケーキ焼いてみたんだ!」
勉強会のために焼いたケーキ。
是非とも、紅花ちゃんに食べて欲しかった。
今日を機にもっと仲良くなりたい。
そして、一緒に守護者研修生希望者合宿に行きたーーい!!!(まだ諦めてなかった)
ケーキへの反応は、意外にもリュカくんが一番良かった。
お盆をじっと見つめ、食べたそうにしている。
お坊ちゃんだから舌が肥えているだろうけど、今日のケーキは自信作。
いつも意地悪言ってるリュカくんが私を尊敬する日が遂に来たのね……!
得意げに「美味しそうでしょ?」とケーキを見せた。
リュカくんはケーキに手を伸ばした─────と思いきや、彼の両手はいつの間にか私の顔を挟んでいた。
……………はい?
なんか、近くない?
リュカくんの両手で包まれた顔は、動かせない。
すぐ近くに宝石のような青い瞳。
サラッサラの金色の前髪。
なんか、男の子なのにいい匂いする。
別にリュカくんだからと言うワケじゃないけど、顔が赤くなるのを感じた。
男の子とこんなに顔を近付ける機会はそうそう無い。
私はせめて、目を逸らした。
「お前、化粧してんのか?」
してないし。
質問の意図が分からない。
ずいずいと近付いてくる綺麗な顔に、言葉が出なかった。
「あはははっ、すげぇ間抜けな顔してんぞ」
笑った。
リュカくんの笑顔を見るのは、もしかしてこれが初めてかな。
サシャさんに、よく似ている。
─────とても、懐かしい笑顔だった。
٭❀*
今日のリュカくんは、様子がおかしい。
いや、いつもおかしいけど。
一段と変なのだ。
「そうだね、俺も驚いてるよ。多分俺以外で友達の家に呼ばれるの初めてだから、はしゃいでるんだと思う」
リュカくんと大の仲良しのアレクくんが言った。
丁度リュカくんは御手洗で部屋にはいない。
その隙に皆に聞いてみたのだ。
「今日のリュカくん、何か変じゃない?」と。
「リュカがまともな日なんて無い」
紅花ちゃんは厳しい事をスパッと言うと、ペンを置いて伸びをした。
そんな紅花ちゃんは、さっきからちらちらと私を見ている気がする。
「紅花ちゃん、私の顔になんかついてる?」
気になったので聞いてみると、紅花ちゃんは考え込むように口に手を当てた。
暫く唸った後、口を開いた。
「……………試験受けられなかったの、あたしのせいだって先生に言わなかったの?」
予想外の質問だ。
試験というのは、この前の実技試験の事だろう。
今日の勉強会はその試験を最後まで受けなかったペナルティである課題を終わらせるために行われている。
「えーと、紅花ちゃんのせいじゃないから気にしないで?」
「いや、どう考えてもあたしのせいでしょ?」
「ちが…」
「違わない」
キュートなお顔とは裏腹に、強気な性格の紅花ちゃん。
言い始めたら折れないんだろうな……。
「………お詫びに、行くよ」
紅花ちゃんはそっぽを向きながら言った。
「行くよ」?
一体なんの話をしているのだろう。
私が首を傾げると、紅花ちゃんは甘い色の毛先を弄りながら言った。
「…アイがいっつも、勧誘してきてた合宿………」
「………ほんと!?!?」
遂に、この時が来たーーー!!!!!!
まさかまさか、紅花ちゃんの方から言ってくれるなんて。
私は興奮のあまり立ち上がり、紅花ちゃんの手を取った。
「ありがとう!」
「……別に、借りを返すだけ」
「それでもありがとう、一緒に頑張ろうね!」
ああ、なんて良い日なんだろう。
私は紅花ちゃんの手をブンブン振り回した。
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