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第6話 寄付審査の日、計算が狂う③
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審査団が出ていったあと、応接室には、私とセドリック様だけが残された。
どっと、全身から力が抜ける。
「……つ、疲れました……」
椅子の背にもたれこんで、天井を仰ぐ。
「お疲れさまです」
静かな声が返ってきた。
「よく、頑張りましたね」
「……あの、私、変なこと言ってませんでしたか?」
恐る恐る尋ねると、セドリック様は、ほんの少しだけ目を見開いた。
「変なこと、ですか」
「“借りてる景色”とか、“一緒に作る景色”とか……。
あれ、想定問答集には書いてなかった気がするんですけど」
「書いていませんね」
あっさり認められた。
「ですが、あれでよかったと思いますよ」
「本当に……?」
「はい」
迷いなく頷く。
「少なくとも、“学長代理が作文した綺麗な文章”より、ずっと説得力がありました」
「せ、先生が作文した文章って……」
「想定問答集の三分の二は、私の作文です」
さらっと暴露された。
「君がそこから外れて、自分の言葉を話した瞬間、審査団の表情が変わりましたよ」
「変わりました?」
「ええ。“観察対象”から、“会話相手”を見る目に」
そんなふうに言われても、うまくイメージが掴めない。
「……とにかく、助かりました。ありがとうございます」
「た、助かったならよかったです」
胸を撫でおろしたそのとき。
「ただ、一点だけ」
セドリック様が、少しだけ眉を寄せた。
「“学院のために婚約を手放す覚悟があるか”という問いに、あそこまで即答するとは、想定外でした」
「え……」
「一瞬、心臓が止まるかと思いました」
さらりと、とんでもないことを言う。
「ご、ごめんなさい!」
私は思わず立ち上がりかけて、椅子の足をきぃっと鳴らしてしまった。
「私、ちゃんと断ったほうがよかったですか?
“絶対に手放しません”って言ったほうが、よかったですか?」
「それはそれで、別の意味で心臓に悪いですね」
苦笑されてしまった。
「君らしい答えではありました。
“自分の居場所より先に、支えてくれている人たちを優先しようとする”ところも含めて」
少しだけ視線を伏せる。
「……それを聞いた瞬間に、私の中で何かが“計算外”の動きをしました」
「計算外……?」
「ええ」
セドリック様は、椅子の背に軽くもたれかかり、天井を見上げた。
「私は常に、いくつかのパターンを想定します。
寄付審査団がどう反応するか、質問がどこへ飛ぶか、そのときどう返すか」
淡々とした口調。
「今日も、実は二十七通りほどのシナリオを、事前に用意していました」
「に、二十七……」
桁が違う。
「しかし、“君が自分から身を引く覚悟をきっぱりと口にする”展開だけは、なぜか、きちんと想定していませんでした」
「そんなに意外でしたか……?」
「意外というより――」
少し言葉を探してから、ぽつりと続ける。
「――不愉快、でした」
「えっ」
思わず固まる。
「君がそこまであっさりと、自分を手放す未来を受け入れる姿を見て。
胸のあたりに、刺のついた何かが引っかかったような感覚がしました」
右手を、胸元にそっと置く。
「“学院のため”と言われると、君はなんでも譲ってしまうのか、と」
「そんな、なんでもってわけじゃ……」
「“学院のため”に、君の昼休みや睡眠時間を削らせてもらっている立場の人間として、あまり気分のいいものではありませんでしたね」
そう言って、少しだけ目を細めた。
「だから、思わず――“それは私の責任だ”などと、計画にない言葉が出てしまったわけです」
「……」
胸の奥が、じん、とあたたかくなる。
「計画に、なかったんですね」
「ええ。あの場で、そこまで言うつもりはありませんでした」
はっきりと言われてしまった。
「でも、言ってしまった」
「そうですね」
自分でも不思議そうに、彼は小さく笑う。
「“婚約を解消するかどうかは、当事者の意思で決める”――などと、随分と個人的なことまで」
「……」
「おかげで、私の長期計画表は、少々組み直しが必要になりました」
肩をすくめる仕草が、珍しく人間くさい。
私は、思わず聞いてしまった。
「……先生の長期計画に、私、入ってたんですか」
「入っていなければ、婚約の話を持ちかけたりしませんよ」
即答だった。
心臓が、どきん、と跳ねる。
「ただ、当初の計画では、“一定期間の仮婚約”でした。
寄付者が落ち着いた頃合いを見計らって、穏やかに解消し、学院の運営に支障がない形で――という」
「……」
「しかし、今日、自分の口から“当事者の意思”などと言ってしまった以上。
簡単には引っ込められませんね」
そう言って、少しだけ困ったような笑みを浮かべる。
「計画書を書き換える必要がありそうです」
「ど、どんなふうに、ですか?」
「そうですね……」
少し考えてから、彼は静かに言った。
「“リラ・フェンネル嬢が、自分で自分の居場所を“借り物ではない”と言えるまで”」
「え?」
「そのときまでは、少なくとも、私のほうからこの婚約を解消するつもりはありません」
さらりと。
でも、とても重たい言葉。
「それが、今日新たに追加された計画です」
胸の奥で、何かが静かにほどけていく感覚がした。
「……それって」
言葉を探す。
「ずいぶん、勝手な計画じゃないですか?」
「そうですね。君の同意を得ていない時点で、だいぶ一方的です」
自覚はあるらしい。
「ただ――」
そっと視線を落とし、机の上にあった想定問答集のノートを指先で叩く。
「君が自分の居場所を狭める言葉を使うたびに、私の胸のあたりで“計画外のざわめき”が起きますので」
「ざわめき……」
「それを“嫉妬”と呼ぶのか、“保護欲”と呼ぶのか、“単なる頑固さ”と呼ぶのかは、さておき」
小さく肩をすくめる。
「そのざわめきを無視した計画は、どうやら長続きしないようです」
――計画が、感情に追いつかない。
策士らしからぬ告白だった。
「……セドリック様」
気づけば、名前を呼んでいた。
「はい」
「あの、さっき、私、“身を引く覚悟があります”って言ったの、本音です」
ちゃんと言っておかなきゃ、と思った。
「学院にとって、本当に良くないことになるのなら……。
私のせいで誰かの居場所がなくなるのなら、嫌だから」
「……」
「でも、さっきみたいに、先生が“それは私の責任だ”って言ってくれたら――」
少しだけ、笑ってみせる。
「そのぶん、私は“ここにいていい”って思う時間を、増やしてもいいですか」
セドリック様は、一瞬だけ目を丸くして、それから静かに笑った。
「ええ。――それは、歓迎すべき誤差ですね」
「誤差……」
「計画の“許容範囲”を、少し広げましょう」
その言い方が、なんだかおかしくて。
笑いながら、胸の奥がじんわりと温かくなった。
「じゃあ、私も」
「君も?」
「先生の“計画外のざわめき”が起きたときは、ちゃんと教えてください」
「教えて、ですか?」
「はい。
“今、ざわざわしてます”って言ってくれたら、私も自分の言葉を少し考え直せるので」
そう言うと、彼は珍しく、言葉をなくしたように固まった。
数秒の沈黙のあと――諦めたように、息を吐く。
「……わかりました」
静かに頷く。
「では、今一つだけ、報告しておきましょうか」
「い、いま?」
「ええ。さきほど、君が“ここにいていい時間を増やしてもいいですか”と言った瞬間に」
視線が、まっすぐにこちらを射抜く。
「かなり大きめの“ざわめき”がありました」
胸の奥が、どくん、と跳ねた。
「……それは、その」
「“計算が狂う”という表現のほうが、近いかもしれません」
そう言って、少しだけ口元を緩める。
「ですが――悪くない狂い方です」
その言葉に、私も、つい笑ってしまった。
寄付審査の日。
策士の計算は、少しだけ狂って。
その狂い方が、これからの“借景の婚約”を、また少し違う色に変えていくのだろう――と、なんとなく思った。
どっと、全身から力が抜ける。
「……つ、疲れました……」
椅子の背にもたれこんで、天井を仰ぐ。
「お疲れさまです」
静かな声が返ってきた。
「よく、頑張りましたね」
「……あの、私、変なこと言ってませんでしたか?」
恐る恐る尋ねると、セドリック様は、ほんの少しだけ目を見開いた。
「変なこと、ですか」
「“借りてる景色”とか、“一緒に作る景色”とか……。
あれ、想定問答集には書いてなかった気がするんですけど」
「書いていませんね」
あっさり認められた。
「ですが、あれでよかったと思いますよ」
「本当に……?」
「はい」
迷いなく頷く。
「少なくとも、“学長代理が作文した綺麗な文章”より、ずっと説得力がありました」
「せ、先生が作文した文章って……」
「想定問答集の三分の二は、私の作文です」
さらっと暴露された。
「君がそこから外れて、自分の言葉を話した瞬間、審査団の表情が変わりましたよ」
「変わりました?」
「ええ。“観察対象”から、“会話相手”を見る目に」
そんなふうに言われても、うまくイメージが掴めない。
「……とにかく、助かりました。ありがとうございます」
「た、助かったならよかったです」
胸を撫でおろしたそのとき。
「ただ、一点だけ」
セドリック様が、少しだけ眉を寄せた。
「“学院のために婚約を手放す覚悟があるか”という問いに、あそこまで即答するとは、想定外でした」
「え……」
「一瞬、心臓が止まるかと思いました」
さらりと、とんでもないことを言う。
「ご、ごめんなさい!」
私は思わず立ち上がりかけて、椅子の足をきぃっと鳴らしてしまった。
「私、ちゃんと断ったほうがよかったですか?
“絶対に手放しません”って言ったほうが、よかったですか?」
「それはそれで、別の意味で心臓に悪いですね」
苦笑されてしまった。
「君らしい答えではありました。
“自分の居場所より先に、支えてくれている人たちを優先しようとする”ところも含めて」
少しだけ視線を伏せる。
「……それを聞いた瞬間に、私の中で何かが“計算外”の動きをしました」
「計算外……?」
「ええ」
セドリック様は、椅子の背に軽くもたれかかり、天井を見上げた。
「私は常に、いくつかのパターンを想定します。
寄付審査団がどう反応するか、質問がどこへ飛ぶか、そのときどう返すか」
淡々とした口調。
「今日も、実は二十七通りほどのシナリオを、事前に用意していました」
「に、二十七……」
桁が違う。
「しかし、“君が自分から身を引く覚悟をきっぱりと口にする”展開だけは、なぜか、きちんと想定していませんでした」
「そんなに意外でしたか……?」
「意外というより――」
少し言葉を探してから、ぽつりと続ける。
「――不愉快、でした」
「えっ」
思わず固まる。
「君がそこまであっさりと、自分を手放す未来を受け入れる姿を見て。
胸のあたりに、刺のついた何かが引っかかったような感覚がしました」
右手を、胸元にそっと置く。
「“学院のため”と言われると、君はなんでも譲ってしまうのか、と」
「そんな、なんでもってわけじゃ……」
「“学院のため”に、君の昼休みや睡眠時間を削らせてもらっている立場の人間として、あまり気分のいいものではありませんでしたね」
そう言って、少しだけ目を細めた。
「だから、思わず――“それは私の責任だ”などと、計画にない言葉が出てしまったわけです」
「……」
胸の奥が、じん、とあたたかくなる。
「計画に、なかったんですね」
「ええ。あの場で、そこまで言うつもりはありませんでした」
はっきりと言われてしまった。
「でも、言ってしまった」
「そうですね」
自分でも不思議そうに、彼は小さく笑う。
「“婚約を解消するかどうかは、当事者の意思で決める”――などと、随分と個人的なことまで」
「……」
「おかげで、私の長期計画表は、少々組み直しが必要になりました」
肩をすくめる仕草が、珍しく人間くさい。
私は、思わず聞いてしまった。
「……先生の長期計画に、私、入ってたんですか」
「入っていなければ、婚約の話を持ちかけたりしませんよ」
即答だった。
心臓が、どきん、と跳ねる。
「ただ、当初の計画では、“一定期間の仮婚約”でした。
寄付者が落ち着いた頃合いを見計らって、穏やかに解消し、学院の運営に支障がない形で――という」
「……」
「しかし、今日、自分の口から“当事者の意思”などと言ってしまった以上。
簡単には引っ込められませんね」
そう言って、少しだけ困ったような笑みを浮かべる。
「計画書を書き換える必要がありそうです」
「ど、どんなふうに、ですか?」
「そうですね……」
少し考えてから、彼は静かに言った。
「“リラ・フェンネル嬢が、自分で自分の居場所を“借り物ではない”と言えるまで”」
「え?」
「そのときまでは、少なくとも、私のほうからこの婚約を解消するつもりはありません」
さらりと。
でも、とても重たい言葉。
「それが、今日新たに追加された計画です」
胸の奥で、何かが静かにほどけていく感覚がした。
「……それって」
言葉を探す。
「ずいぶん、勝手な計画じゃないですか?」
「そうですね。君の同意を得ていない時点で、だいぶ一方的です」
自覚はあるらしい。
「ただ――」
そっと視線を落とし、机の上にあった想定問答集のノートを指先で叩く。
「君が自分の居場所を狭める言葉を使うたびに、私の胸のあたりで“計画外のざわめき”が起きますので」
「ざわめき……」
「それを“嫉妬”と呼ぶのか、“保護欲”と呼ぶのか、“単なる頑固さ”と呼ぶのかは、さておき」
小さく肩をすくめる。
「そのざわめきを無視した計画は、どうやら長続きしないようです」
――計画が、感情に追いつかない。
策士らしからぬ告白だった。
「……セドリック様」
気づけば、名前を呼んでいた。
「はい」
「あの、さっき、私、“身を引く覚悟があります”って言ったの、本音です」
ちゃんと言っておかなきゃ、と思った。
「学院にとって、本当に良くないことになるのなら……。
私のせいで誰かの居場所がなくなるのなら、嫌だから」
「……」
「でも、さっきみたいに、先生が“それは私の責任だ”って言ってくれたら――」
少しだけ、笑ってみせる。
「そのぶん、私は“ここにいていい”って思う時間を、増やしてもいいですか」
セドリック様は、一瞬だけ目を丸くして、それから静かに笑った。
「ええ。――それは、歓迎すべき誤差ですね」
「誤差……」
「計画の“許容範囲”を、少し広げましょう」
その言い方が、なんだかおかしくて。
笑いながら、胸の奥がじんわりと温かくなった。
「じゃあ、私も」
「君も?」
「先生の“計画外のざわめき”が起きたときは、ちゃんと教えてください」
「教えて、ですか?」
「はい。
“今、ざわざわしてます”って言ってくれたら、私も自分の言葉を少し考え直せるので」
そう言うと、彼は珍しく、言葉をなくしたように固まった。
数秒の沈黙のあと――諦めたように、息を吐く。
「……わかりました」
静かに頷く。
「では、今一つだけ、報告しておきましょうか」
「い、いま?」
「ええ。さきほど、君が“ここにいていい時間を増やしてもいいですか”と言った瞬間に」
視線が、まっすぐにこちらを射抜く。
「かなり大きめの“ざわめき”がありました」
胸の奥が、どくん、と跳ねた。
「……それは、その」
「“計算が狂う”という表現のほうが、近いかもしれません」
そう言って、少しだけ口元を緩める。
「ですが――悪くない狂い方です」
その言葉に、私も、つい笑ってしまった。
寄付審査の日。
策士の計算は、少しだけ狂って。
その狂い方が、これからの“借景の婚約”を、また少し違う色に変えていくのだろう――と、なんとなく思った。
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