9 / 25
第8話『「猫みたいに甘えたい」発言を、執事が“猫導入計画”として採用してしまう』
しおりを挟む
午後の廊下は、光がやわらかい。
窓から落ちる日だまりの中で、屋敷猫が――とろけるように丸くなっていた。
ふわ、ふわ、ふわ。
丸い。
そして、優雅に当然の顔で、エマ(お嬢様)の膝の上にいる。
(……いいなあ)
エマは微笑みながら、内心で小さくため息をついた。
猫はいい。
欲しいものを欲しい顔で要求して、当然のように受け取って、眠る。
しかも、誰も「わがまま」と言わない。
むしろ「可愛い」と言う。
――ずるい。
エマは猫の背中を撫でる。
猫は目を細め、喉を鳴らす。
(私も、こんなふうに……)
ふと、視線の先に執事レオンがいた。
書類を整え、花瓶の位置を微調整し、ティータイムの準備を“いつも通り”に進めている。
完璧。無駄がない。温度一定。
でも、猫だけは別だ。
猫が気まぐれに彼の足元を横切ると、レオンはほんの少しだけ動きを緩める。
――猫には甘い。
(……ずるい、第二弾)
エマは、猫が膝の上で丸くなる重みを感じながら、ぽろっと漏らした。
「……猫みたいに、甘えたい」
比喩だ。
もちろん比喩。
“猫みたいに素直に、安心して、近くにいたい”という意味の――
しかし。
「承知しました」
背後から、真顔の声が返ってきた。
エマの背筋が、すっと伸びる。
(え、今……誰に、何を、承知……?)
振り返るとレオンがいた。
いつの間に。執事は気配として存在しない。
レオンは手帳を開き、淡々と言った。
「お嬢様の“甘え”のニーズを把握しました。対応します」
「待って、レオン。今のは……」
「比喩ではありませんか」
エマは固まった。
(比喩って分かってるのに、対応するの!?)
そしてレオンは、いつもの十八度で言い切った。
「猫は“甘え”の象徴です。よって、猫環境を最適化します」
嫌な予感が、完璧な形で当たった。
・♢ー♢ー♢・
翌朝。
エマがサロンに足を踏み入れた瞬間、世界が変わっていた。
猫用クッション(複数、ふわふわ)。
爪研ぎ(木製、上品)。
猫じゃらし(なぜか銀の持ち手)。
猫用の小さな階段(ソファへ昇るため)。
そして、テーブルの上に――紙の束。
『譲渡会情報(近隣)』
『猫の多頭飼育における衛生管理』
『猫の嗜好と幸福度の相関』
(やめて……増やす気……!?)
エマは優雅な顔のまま、内心で崩れ落ちた。
そこへ、メイド長マリアが腕を組んで現れる。
顔がすでに「やりましたね?」だ。
「……お嬢様。お察しの通りよ。レオンが“解決”を始めたわ」
「解決じゃないの。これ……違うの」
「知ってる。あなたが言いたいのは――“猫じゃなくて私が甘えたい”でしょ?」
マリアの直球が、胸に刺さる。
刺さるから、エマは視線を逸らす。
「……言わないで」
「言わないと、猫が増えるわよ」
恐怖。
そこへ当の本人――レオンが入ってきた。
真顔、手帳、そして静かな使命感。
「お嬢様。猫環境は本日中に整います。
現在の屋敷猫一匹では“甘え”の供給が不足する可能性があります」
「供給って……」
「よって、候補を増やします」
(候補って何……猫の候補……)
マリアが額に手を当てた。
「レオン。あなた、昨日お嬢様が“猫みたいに甘えたい”って言ったの、比喩よ」
「把握しています」
「把握しててこれ?」
「比喩は“方向性”を示します。
方向性=猫。よって猫を増やします」
「論理が強い!」
エマは胸の奥がきゅっとして、でも言えない。
言えないから、優雅に逃げる。
「……いいわ。好きにして」
(好きにしないでほしい)
レオンは頷いた。
「承知しました」
(好きにした)
・♢ー♢ー♢・
そして十五時。
ティールームはいつも通りの香り。
テーブルクロス、花、スコーン、紅茶。
完璧。死守。
ただ一つ、いつもと違うのは――
屋敷猫が、レオンの膝の上にいたことだ。
乗っている。
当然の顔で。
そして、どや顔で。
レオンは真顔のまま、猫を落とさないように片手を添えている。
猫の勝ち誇った顔が、妙に腹立つ。
(……なんで、そこは許すの)
エマはカップを持ち上げ、微笑みを保ちながら、内心の乙女をむくれさせた。
(私は比喩って言ったのに。
私は我慢してるのに。
猫は当然みたいに……)
胸が、ちくっとした。
――嫉妬だ。
自分が嫉妬していることに気づいて、さらに恥ずかしくなる。
でも止まらない。乙女は矛盾でできている。
「お嬢様。紅茶はいかがでしょう」
レオンが注ごうとする。
その膝の上で、猫がさらに丸くなり、喉を鳴らした。
(……猫、仕事してないのに)
エマはにこやかに答えた。
「……いただくわ」
そして、スコーンを小さく割りながら、つい口が滑る。
「……猫、楽しそうね」
言い方は優雅。
中身は拗ね。
わかる人にはわかる。
マリアが扉の外で「出たわね」という気配を出した。
レオンは、わからない。
わからないが、何かを検知する。
「猫は安定しています」
「そう」
「お嬢様も安定していますか」
「……してるわ」
(してない)
エマはカップを口に運び、紅茶の温かさで心を落ち着かせようとした。
でも視界の端で、猫がレオンの膝を占領している。
(……そこ、私の席)
心の中の猫が、しっぽをぶんぶん振り始めた。
その時、レオンが猫を見下ろし、短く言った。
「下りなさい」
猫は「え?」という顔をした。
だが、レオンの声はいつもより低い。
猫は渋々、膝から下りて床へ着地した。
エマは息を止めた。
(……え、今の言い方、ちょっと……ずるい)
レオンは、猫を下ろしたまま椅子を引き――
そして、エマの近くへ、半歩寄せた。
隣。
隣の距離。
昨日と同じ、世界が一センチ広がるやつ。
「お嬢様」
「なあに」
「猫環境は整備しました。
しかし、お嬢様の“甘え”は猫では満たされない可能性があります」
エマの心臓が、跳ねた。
(気づいた……?)
レオンは真顔で続ける。
「よって、代替案を提示します。
お嬢様が猫のように膝で丸くなることは、椅子の構造上――」
「そこじゃない!」
エマは思わず声を出し、すぐに口元を押さえた。
猫被りの仮面が一瞬ずれた。
レオンが止まる。
彼の目が、初めて“困った”の形になる。
「……では、どこでしょうか」
エマの喉が熱くなる。
言いたい。
言いたいのに、恥ずかしい。
でもこのままでは、また猫が増える。
エマは小さく息を吸って、勇気を出す。
声は、ほとんど聞こえないくらい小さく。
「……猫より、上手に撫でて」
沈黙。
レオンが、完全に停止した。
フリーズ。
手帳も開かない。
資料も出ない。
世界の時間だけが、カチ、と進む。
エマは顔が熱くなって、でも視線は逸らさないようにした。
逃げたら負けだ。乙女の戦いだ。
屋敷猫が床でこちらを見上げ、まるで「言ったね?」という顔をしている。
どや顔、第二弾。
マリアが扉の外で、息を呑んだ気配がした。
そしてたぶん、笑いをこらえている。
レオンは、数秒かけて動き出した。
まるで新しい言語を読み込むみたいに。
「……撫でる、とは」
「そのままの意味よ」
「……許可をいただけますか」
「……許可してるでしょう」
エマの声は震えた。
恥ずかしさで。
でも、嬉しさでも。
レオンの手が、ゆっくりと動く。
空中で止まり、距離を測り、温度を測り――
(測らなくていいの)
そして、そっと。
エマの髪に触れた。
指先が、軽く、優しく、撫でる。
猫の背中を撫でるみたいに。
でも、それより慎重で――それより大事そうだった。
エマの胸の穴が、ふっと小さくなる。
「……どうでしょうか」
レオンの声は、いつもより少しだけ低かった。
エマは、猫被りの仮面の奥で、小さくうなずいた。
「……うん。猫より、上手」
その瞬間、屋敷猫が「負けた」みたいに尻尾を振って、窓辺へ去っていった。
十五時。
ティータイムは死守された。
猫導入計画は――たぶん、保留になった。
そしてエマの乙女心は、初めて“比喩じゃない甘え”を、少しだけ手に入れた。
窓から落ちる日だまりの中で、屋敷猫が――とろけるように丸くなっていた。
ふわ、ふわ、ふわ。
丸い。
そして、優雅に当然の顔で、エマ(お嬢様)の膝の上にいる。
(……いいなあ)
エマは微笑みながら、内心で小さくため息をついた。
猫はいい。
欲しいものを欲しい顔で要求して、当然のように受け取って、眠る。
しかも、誰も「わがまま」と言わない。
むしろ「可愛い」と言う。
――ずるい。
エマは猫の背中を撫でる。
猫は目を細め、喉を鳴らす。
(私も、こんなふうに……)
ふと、視線の先に執事レオンがいた。
書類を整え、花瓶の位置を微調整し、ティータイムの準備を“いつも通り”に進めている。
完璧。無駄がない。温度一定。
でも、猫だけは別だ。
猫が気まぐれに彼の足元を横切ると、レオンはほんの少しだけ動きを緩める。
――猫には甘い。
(……ずるい、第二弾)
エマは、猫が膝の上で丸くなる重みを感じながら、ぽろっと漏らした。
「……猫みたいに、甘えたい」
比喩だ。
もちろん比喩。
“猫みたいに素直に、安心して、近くにいたい”という意味の――
しかし。
「承知しました」
背後から、真顔の声が返ってきた。
エマの背筋が、すっと伸びる。
(え、今……誰に、何を、承知……?)
振り返るとレオンがいた。
いつの間に。執事は気配として存在しない。
レオンは手帳を開き、淡々と言った。
「お嬢様の“甘え”のニーズを把握しました。対応します」
「待って、レオン。今のは……」
「比喩ではありませんか」
エマは固まった。
(比喩って分かってるのに、対応するの!?)
そしてレオンは、いつもの十八度で言い切った。
「猫は“甘え”の象徴です。よって、猫環境を最適化します」
嫌な予感が、完璧な形で当たった。
・♢ー♢ー♢・
翌朝。
エマがサロンに足を踏み入れた瞬間、世界が変わっていた。
猫用クッション(複数、ふわふわ)。
爪研ぎ(木製、上品)。
猫じゃらし(なぜか銀の持ち手)。
猫用の小さな階段(ソファへ昇るため)。
そして、テーブルの上に――紙の束。
『譲渡会情報(近隣)』
『猫の多頭飼育における衛生管理』
『猫の嗜好と幸福度の相関』
(やめて……増やす気……!?)
エマは優雅な顔のまま、内心で崩れ落ちた。
そこへ、メイド長マリアが腕を組んで現れる。
顔がすでに「やりましたね?」だ。
「……お嬢様。お察しの通りよ。レオンが“解決”を始めたわ」
「解決じゃないの。これ……違うの」
「知ってる。あなたが言いたいのは――“猫じゃなくて私が甘えたい”でしょ?」
マリアの直球が、胸に刺さる。
刺さるから、エマは視線を逸らす。
「……言わないで」
「言わないと、猫が増えるわよ」
恐怖。
そこへ当の本人――レオンが入ってきた。
真顔、手帳、そして静かな使命感。
「お嬢様。猫環境は本日中に整います。
現在の屋敷猫一匹では“甘え”の供給が不足する可能性があります」
「供給って……」
「よって、候補を増やします」
(候補って何……猫の候補……)
マリアが額に手を当てた。
「レオン。あなた、昨日お嬢様が“猫みたいに甘えたい”って言ったの、比喩よ」
「把握しています」
「把握しててこれ?」
「比喩は“方向性”を示します。
方向性=猫。よって猫を増やします」
「論理が強い!」
エマは胸の奥がきゅっとして、でも言えない。
言えないから、優雅に逃げる。
「……いいわ。好きにして」
(好きにしないでほしい)
レオンは頷いた。
「承知しました」
(好きにした)
・♢ー♢ー♢・
そして十五時。
ティールームはいつも通りの香り。
テーブルクロス、花、スコーン、紅茶。
完璧。死守。
ただ一つ、いつもと違うのは――
屋敷猫が、レオンの膝の上にいたことだ。
乗っている。
当然の顔で。
そして、どや顔で。
レオンは真顔のまま、猫を落とさないように片手を添えている。
猫の勝ち誇った顔が、妙に腹立つ。
(……なんで、そこは許すの)
エマはカップを持ち上げ、微笑みを保ちながら、内心の乙女をむくれさせた。
(私は比喩って言ったのに。
私は我慢してるのに。
猫は当然みたいに……)
胸が、ちくっとした。
――嫉妬だ。
自分が嫉妬していることに気づいて、さらに恥ずかしくなる。
でも止まらない。乙女は矛盾でできている。
「お嬢様。紅茶はいかがでしょう」
レオンが注ごうとする。
その膝の上で、猫がさらに丸くなり、喉を鳴らした。
(……猫、仕事してないのに)
エマはにこやかに答えた。
「……いただくわ」
そして、スコーンを小さく割りながら、つい口が滑る。
「……猫、楽しそうね」
言い方は優雅。
中身は拗ね。
わかる人にはわかる。
マリアが扉の外で「出たわね」という気配を出した。
レオンは、わからない。
わからないが、何かを検知する。
「猫は安定しています」
「そう」
「お嬢様も安定していますか」
「……してるわ」
(してない)
エマはカップを口に運び、紅茶の温かさで心を落ち着かせようとした。
でも視界の端で、猫がレオンの膝を占領している。
(……そこ、私の席)
心の中の猫が、しっぽをぶんぶん振り始めた。
その時、レオンが猫を見下ろし、短く言った。
「下りなさい」
猫は「え?」という顔をした。
だが、レオンの声はいつもより低い。
猫は渋々、膝から下りて床へ着地した。
エマは息を止めた。
(……え、今の言い方、ちょっと……ずるい)
レオンは、猫を下ろしたまま椅子を引き――
そして、エマの近くへ、半歩寄せた。
隣。
隣の距離。
昨日と同じ、世界が一センチ広がるやつ。
「お嬢様」
「なあに」
「猫環境は整備しました。
しかし、お嬢様の“甘え”は猫では満たされない可能性があります」
エマの心臓が、跳ねた。
(気づいた……?)
レオンは真顔で続ける。
「よって、代替案を提示します。
お嬢様が猫のように膝で丸くなることは、椅子の構造上――」
「そこじゃない!」
エマは思わず声を出し、すぐに口元を押さえた。
猫被りの仮面が一瞬ずれた。
レオンが止まる。
彼の目が、初めて“困った”の形になる。
「……では、どこでしょうか」
エマの喉が熱くなる。
言いたい。
言いたいのに、恥ずかしい。
でもこのままでは、また猫が増える。
エマは小さく息を吸って、勇気を出す。
声は、ほとんど聞こえないくらい小さく。
「……猫より、上手に撫でて」
沈黙。
レオンが、完全に停止した。
フリーズ。
手帳も開かない。
資料も出ない。
世界の時間だけが、カチ、と進む。
エマは顔が熱くなって、でも視線は逸らさないようにした。
逃げたら負けだ。乙女の戦いだ。
屋敷猫が床でこちらを見上げ、まるで「言ったね?」という顔をしている。
どや顔、第二弾。
マリアが扉の外で、息を呑んだ気配がした。
そしてたぶん、笑いをこらえている。
レオンは、数秒かけて動き出した。
まるで新しい言語を読み込むみたいに。
「……撫でる、とは」
「そのままの意味よ」
「……許可をいただけますか」
「……許可してるでしょう」
エマの声は震えた。
恥ずかしさで。
でも、嬉しさでも。
レオンの手が、ゆっくりと動く。
空中で止まり、距離を測り、温度を測り――
(測らなくていいの)
そして、そっと。
エマの髪に触れた。
指先が、軽く、優しく、撫でる。
猫の背中を撫でるみたいに。
でも、それより慎重で――それより大事そうだった。
エマの胸の穴が、ふっと小さくなる。
「……どうでしょうか」
レオンの声は、いつもより少しだけ低かった。
エマは、猫被りの仮面の奥で、小さくうなずいた。
「……うん。猫より、上手」
その瞬間、屋敷猫が「負けた」みたいに尻尾を振って、窓辺へ去っていった。
十五時。
ティータイムは死守された。
猫導入計画は――たぶん、保留になった。
そしてエマの乙女心は、初めて“比喩じゃない甘え”を、少しだけ手に入れた。
0
あなたにおすすめの小説
虚弱姫はコワモテ将軍の筋肉に触りたい
隙間ちほ
恋愛
◼︎無骨な英雄×病弱な筋肉フェチ姫
◼︎辺境伯の末娘エルナは、領軍の英雄マテウスとの結婚が決まった。政略結婚――のはずが、実は姫は将軍の熱烈なファン。姫がノリノリで嫁ぐ一方、当のマテウスは「か弱い姫君に嫌われている」と思い込み、距離を取ってしまう……。
◼︎筋肉と鼻血とすれ違いラブコメ。
◼︎超高速展開、サクッと読めます。
醜女の私と政略結婚した旦那様の様子がおかしい
サトウミ
恋愛
この国一番の醜女である私と結婚したイバン様。眉目秀麗で数多の女性と浮き名を流した彼は、不祥事を起こしたせいで私なんかと結婚することになってしまった。それでも真面目な彼は、必死に私を愛そうと努力してくださる。
──無駄な努力だ。
こんな色白で目と胸の大きい女を、愛せるはずがない。
悪役令嬢と誤解され冷遇されていたのに、目覚めたら夫が豹変して求愛してくるのですが?
いりん
恋愛
初恋の人と結婚できたーー
これから幸せに2人で暮らしていける…そう思ったのに。
「私は夫としての務めを果たすつもりはない。」
「君を好きになることはない。必要以上に話し掛けないでくれ」
冷たく拒絶され、離婚届けを取り寄せた。
あと2週間で届くーーそうしたら、解放してあげよう。
ショックで熱をだし寝込むこと1週間。
目覚めると夫がなぜか豹変していて…!?
「君から話し掛けてくれないのか?」
「もう君が隣にいないのは考えられない」
無口不器用夫×優しい鈍感妻
すれ違いから始まる両片思いストーリー
強面夫の裏の顔は妻以外には見せられません!
ましろ
恋愛
「誰がこんなことをしろと言った?」
それは夫のいる騎士団へ差し入れを届けに行った私への彼からの冷たい言葉。
挙げ句の果てに、
「用が済んだなら早く帰れっ!」
と追い返されてしまいました。
そして夜、屋敷に戻って来た夫は───
✻ゆるふわ設定です。
気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【完結】旦那様!単身赴任だけは勘弁して下さい!
たまこ
恋愛
エミリーの大好きな夫、アランは王宮騎士団の副団長。ある日、栄転の為に辺境へ異動することになり、エミリーはてっきり夫婦で引っ越すものだと思い込み、いそいそと荷造りを始める。
だが、アランの部下に「副団長は単身赴任すると言っていた」と聞き、エミリーは呆然としてしまう。アランが大好きで離れたくないエミリーが取った行動とは。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる