鈴守ヒロインに過保護ロックされました ーー不器用な愛が、転ばない世界を導く

星乃和花

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第8話 「本心の音」と、鈴守たちの恋バナ相談

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 王都の政庁から、少し離れた丘の上に、神殿がある。

 白い石段が、ゆるやかに空へ向かって伸びていて、
 昇りきった先には、青い屋根と鈴の塔。

 何度か通った道のはずなのに、
 今日は一段一段が、やけに重かった。

(“聞き取り”か……)

 イリアさんに告げられた通り、
 山から戻って数日後、
 正式に「神殿本殿への出頭」が命じられた。

 名目は、「守護の輪の異常についての報告と検証」。

 鈴を胸に抱えながら、
 私は最後の段を踏みしめる。

 しゃん……。

 鈴が、ほんの少しだけ、小さく鳴いた。

 それは、「ここまでは大丈夫」とでも言いたげな、
 落ち着いた音だった。



 神殿の廊下は、
 政庁とは違う静けさを持っている。

 紙の擦れる音よりも、
 布の衣擦れと、遠くの読経の声。
 それから、ときどき、誰かの鈴の音。

「お待ちしていました、アサ」

 案内された小部屋で待っていたのは、
 イリアさんと、もうひとり――

「神殿記録官、リュシエルです。
 あなたの鈴の記録を、今回担当することになりました」

 淡い灰の神官服をまとった、
 薄い金縁眼鏡の女性だった。

 年はイリアさんより少し上だろうか。
 落ち着いた琥珀色の瞳で、じっとこちらを見つめてくる。

「き、記録官……」

「怖がらなくていいわよ」

 イリアさんが笑って肩を叩く。

「リュシエルはね、“鈴の暴走史”と“恋と加護の関係”を研究してる、ちょっと変わり者なの」

「余計な紹介はしないでください」

 リュシエルさんは、眼鏡の位置を指で直した。

「暴走、と一括りにするのは本来正確ではありません。
 “本心の優先誤差”とでも呼ぶべき現象です」

「はい……?」

 難しい言葉が飛んできて、思わず固まる。

「硬い話はあと。
 まずは、アサの見たものと、感じたことを聞かせてちょうだい」

 イリアさんが、椅子を勧めた。
 小さな机を挟んで、三角形。

 私は鈴を両手で包んだまま、そっと腰を下ろした。



「では、順を追って」

 リュシエルさんは、薄い羊皮紙とペンを取り出す。

「山の作戦については、政庁からの報告書も届いています。
 ただ、鈴守本人の“音の記憶”は、本人にしかわからない。
 そこを記録したいのです」

「音の、記憶……」

「ええ。
 あなたが、鈴を鳴らす瞬間に何を感じ、
 誰の名を、どんな風に呼んだのか」

 胸がちくりと痛む。
 それが今日の本題だというのは、
 分かっていた。

「……矢が、飛んできたのが見えました」

 ゆっくりと言葉を紡ぐ。

「崖の上に、シグレさんが前に出ていて。
 その背中に向かって、矢が……」

 喉の奥が、きゅっと詰まる。
 鈴が、手の中で小さく震えた。

「そのとき、何を考えましたか?」

 リュシエルさんの声は、淡々としているのに、
 どこか柔らかい。

「“みんなを守らなきゃ”って思ったけど……」

 自分で口にしながら、首を振った。

「違います。
 そんな余裕、なかったです」

 あの瞬間、頭の中にあったのは――

「“やだ”って、思いました」

 ことばにした途端、
 胸の奥がじん、と熱くなる。

「“シグレさんにだけは、当たらないで”って。
 それだけで、頭がいっぱいでした」

 イリアさんが、そっと息を飲む気配がした。

 リュシエルさんは、表情を変えないままペンを走らせる。

「名前を、呼んだのですね」

「……はい」

「“参謀殿”ではなく、“シグレさん”と」

「……はい」

 声が小さくなる。
 部屋の空気が、少しだけ濃くなった気がした。

 鈴が、胸の中でひとつ、澄んだ音を立てる。

 しゃん。

 まるで、「そうだったね」と肯定するみたいに。

「なるほど」

 リュシエルさんは頷いた。

「あなたの鈴が輪を固定したのも、無理はありません」

「無理、は……ない?」

「ええ」

 彼女は羊皮紙を一枚めくり、
 棚から分厚い書物を一冊取り出した。

「古い記録ですが――
 鈴守の鈴は、“もっとも深く鳴らされた名前”の周りに、輪を重ねる性質があります」

 書物のページに、古びた文字が並んでいる。

「“国”や“民”といった大きな言葉は、
 広く浅く響く。
 でも、具体的な名前――
 例えば、“ただひとりの子ども”や、“伴侶”、“主君”――
 そういうものは、深く、狭く響く」

「……」

「今回、あなたは“国”ではなく、
 “ユキシロ・シグレ”を、
 いちばん深く呼んだ」

 ゆっくりとした口調で言われて、
 逃げ場がなくなる。

 分かっていたこと。
 でも、こうして誰かに整理されると、
 改めて、その重さが迫ってくる。

「だから、輪は彼から離れなくなった。
 “暴走”というより、“優先順位が固定された”状態と言えるでしょう」

「優先順位……」

「鈴は、持ち主の“本心の音”に忠実ですから」

 リュシエルさんは、さらりと言いながら、
 ふと眼鏡の奥の目を細めた。

「それに――」

「それに?」

「どうせ誰かひとりを最優先するなら、
 あの人でよかったと思いますけれどね」

 あまりにも意外な一言に、
 思わず顔を上げた。

「えっ」

「何百年も鈴の記録を読んでいると、
 “守らせてはいけない相手”というものも見えてくるんです」

 眉をひとつだけ上げる。

「己の欲のために他者を平然と切り捨てる者。
 守られることを当然だと思い、
 感謝も責任も持たない者。
 そういう対象に輪が固定されてしまった例も、
 決して少なくありません」

 言葉のひとつひとつが、静かに部屋に落ちていく。

「ユキシロ参謀は、少なくともそういう人間ではない。
 “自分のために”守られることを、あの人は好まないでしょう」

 それは、よく知っている。

 だからこそ、彼は
 「作戦が台無しになったのは自分の責任だ」と言い切ったのだ。

「そんな相手を、
 あなたの鈴は“最優先保護対象”に選んだ。
 私個人としては、悪くない選択だと思いますよ」

 リュシエルさんは、少しだけ口元を緩めた。

「……」

 何と返せばいいのか、分からなかった。

 褒められているのか、呆れられているのか、
 判断がつかない。

 ただ、胸の奥で
 少しだけ固まっていた氷が溶ける音がした。



「さて」

 ひととおり“聞き取り”を終えると、
 イリアさんがぱん、と手を叩いた。

「堅い話はここまで。
 アサ、ちょっと付き合ってくれる?」

「え?」

「鈴守たちのお茶会。
 どうせ今日、あなたが来るって聞きつけて、
 みんな集まってるんだから」

「みんな……?」

 廊下を挟んだ隣の部屋から、
 ざわざわ、と小さな気配が漏れている。

 戸が開くと、
 中には数人の巫女服や神官服の女性たちが、
 小さな円卓を囲んでいた。

「あっ、アサちゃんだ!」

「おかえり~!」

 年の近い鈴守たちが、
 一斉に立ち上がって手を振る。

 湯気の立つポット。
 焼き菓子。
 そして、それぞれの手元には、小さな鈴。

「……なんだか、逃げられない気配がします」

「逃がすつもりもないわ」

 イリアさんに背中を押され、
 私は半ば引きずられるように席へと着いた。



「でさでさ!」

 開口一番、
 末っ子格の鈴守・ミナが身を乗り出してきた。

「参謀殿一点ロックって、本当なの!?」

「ミナ、いきなり核心に突っ込まないの」

 隣の落ち着いた巫女・サラがたしなめる。

「だって気になるじゃん~!
 “影の参謀、過保護鈴付き”って、
 もう神殿の噂板で大騒ぎだよ?」

「噂板なんてものがあるんですか……」

「ある。正式には“鈴守情報共有札”って言うけど」

 どこが正式なのか分からない。

「ほら、まずはお茶、お茶」

 イリアさんがカップを配り、
 テーブルの中央に焼き菓子の皿を置いた。

 ふんわりと甘い香りが漂う。

「アサ。
 あなた、“怖いけど鈴を手放したくない”って言ってたわね」

「はい……」

「それから、“誰を一番守りたいのか”も認めなさいって言ったら、
 すごい勢いで顔が赤くなったわよね」

「イリアさんまで……!」

 顔が再び熱くなる。
 ミナが「やっぱり~~!」と机を叩いた。

「ねえ、ねえ、“本心の音”ってさ」

 彼女は自分の鈴を弄びながら言う。

「だいたい“好き”の音じゃない?」

「乱暴なまとめ方をしないで」

 サラが苦笑する。

「でも、まったく的外れでもないのよねえ」

 イリアさんが、頬杖をつきながら私を見る。

「アサ。
 崖の上で、あなたが名前を呼んだとき」

 その視線は優しいのに、逃げ道を塞ぐようでもある。

「それは、“任務上必要だから”じゃなかったでしょう?」

「……はい」

「“この人が死んだら困るから”でもなかったはず」

 言葉に詰まる。
 その通りだから。

 困る、なんて言葉では足りない。

 胸の奥がひっくり返るような、
 あの冷たい感覚。

『やだ』

 その一音は、
 失うことを想像した瞬間の痛みだった。

「じゃあ、どうして?」

 イリアさんの問いに、
 私は言葉を探す。

 でも、うまく形にならない。

「……」

 黙っていると、
 ミナが身を乗り出した。

「ねえ、アサちゃん。
 参謀殿のこと、“かっこいい”って思ったことある?」

「かっ……」

 いきなり投げられた言葉に、
 肺の空気が止まる。

 かっこいいか、と聞かれたら――

「……あります」

 小さく、正直に答えてしまっていた。

 戦場で。
 作戦会議で。
 彼が冷静に状況を捌いていく姿。

 自分の判断で誰かを救い、
 自分の責任で失敗を飲み込む背中。

 何度も、何度も、
 “かっこいい”と思ってしまった。

「怖い、だけじゃないんだね?」

 サラの穏やかな声。

「怖いけど、信頼できる。
 怖いけど、隣に立ちたい。
 怖いけど――」

「その“怖いけど”のあとに続く気持ちが、
 だいたい“好き”の正体だよね~」

 ミナが無邪気に笑う。

「ミナ」

「え~? でもさあ」

 彼女は自分の鈴を指先で転がしながら続けた。

「私も昔、あったもん。
 “仕事の上司”だと思ってた人のこと、
 崖で名前で呼んじゃったとき」

「崖の話多くないですか、神殿」

「現場ってだいたい崖なんだよね~」

 笑いが起こる。

「そのときさ、鈴がすっごい鳴って。
 あとでイリアさんに、『それ多分恋だね』って言われたの」

「……」

「で、自分でもよくよく考えたら、
 その人のこと、
 “頼りになる上司”以上に見てたんだって気づいた」

 ミナは、少しだけ照れたような顔をした。

「“この人のそばにいたい”とか、
 “この人が笑ってると嬉しい”とか。
 そういうの、全部まとめて」

「……アサも、ない?」

 サラが、やさしく尋ねる。

「参謀殿のこと考えると、
 胸のあたりがきゅっとしたり、
 顔が熱くなったり」

 ある。
 ある、と言いたくなくて、
 でも、ない、とも言えない。

 沈黙が、それ自体答えみたいに
 テーブルの上に広がっていく。

 鈴が、胸の中でちり、と鳴った。
 「あるよね?」と、からかうみたいに。

「……参謀殿が、
 仕事を台無しにされても、
 私のことを“必要だ”って言ってくれたって聞いたとき」

 ぽつりと、言葉がこぼれた。

「嬉しかったです」

 喉の奥が熱くなる。
 目の奥も、じん、とする。

「嬉しくて、
 苦しかったです」

 その感情に、
 名前をつけるのが怖かった。

 でも、目の前の人たちは、
 とうの昔に同じ場所を通ってきたみたいな顔をしている。

「それね」

 イリアさんが、静かに微笑んだ。

「わたしたちの言葉だと、“恋の音”って呼ぶの」

「こ、い……」

「恋って言葉がしっくりこなかったら、
 “深い好き”とか、“特別な大事”でもいい」

 サラが優しく補う。

「でも、その音はたぶん、
 あなただけのものじゃない」

「え……?」

「ユキシロ参謀の鈴――
 あの輪の厚さ。
 あれ、アサの音だけじゃ鳴らないわ」

 イリアさんの言葉に、
 胸がどくんと鳴る。

「“守りたい”と“守られたくない”が、
 あの人の中で綱引きしてる音が、
 こっちまで聞こえてくるもの」

 そんなもの、
 聞こえてしまっているのか。

 顔から火が出そうだった。



「さて、まとめると」

 リュシエルさんが、いつの間にかお茶会に合流していて、
 冷静に話を締めにかかった。

「あなたの鈴が輪を固定したのは、
 “本心の音”がはっきりしたことへの、
 ある種の祝福でもある」

「しゅ、祝福……」

「恋にせよ、敬意にせよ。
 誰かを強く思う気持ちは、鈴にとっては“よき燃料”です。
 問題は、それをどう広げるか」

「広げる……」

「ユキシロ参謀だけを守るのではなく、
 “ユキシロ参謀が守りたいもの”にも輪を伸ばせるように、
 あなたが鈴に教えていくこと」

 それは、
 シグレさんに言われたことと、
 同じだった。

「“この人を一番守りたい”と、
 “みんなも守りたい”は、
 両立させていいのよ、アサ」

 イリアさんが、そっとカップを差し出す。

「それを欲張りって言って、
 自分で潰してしまう人も多いけど」

「わたしたちの仕事はね」

 サラが続ける。

「“誰かの欲張りな願いを、
 どうにか安全な形に変える”ことでもあるの」

「自分の願いも、含めてね~」

 ミナが笑う。

「アサちゃんが、
 “参謀殿を一番守りたい”って鈴に言うの、
 私はすごくいいと思うな」

「みんなも一緒に守ってって、
 ちゃんとお願いした上で、ね」

 胸の奥に、
 じわじわと、あたたかいものが広がる。

 怖い。
 でも、どこかほっとする。

 この気持ちに名前をつけても、
 鈴は壊れない。
 世界も壊れない。

 そう言われているみたいだった。



 神殿を出る頃には、
 空はすっかり茜色に染まっていた。

 石段を降りながら、
 私は胸の鈴にそっと話しかける。

「……聞いてたよね」

 返事代わりに、
 鈴が小さく鳴いた。

 しゃらん。

「怖いけど、やっぱり……
 シグレさんのこと、一番守りたいみたいです、私」

 言ってしまった。

 夕風が、頬を撫でる。

「でも、それだけじゃ嫌です」

 言葉を継ぐ。

「シグレさんが守りたい人たちも、
 私の村みたいに、
 転ばないように見ていたい」

 あの日、
 石につまずきそうになった子ども。
 荷車を押す老人。
 うっかり階段を踏み外しかけた参謀。

 その全部をひとつに並べる。

「欲張りですかね」

 鈴が、少し長く震えた。

 しゃらら……。

 それは「いいね」と笑っているようで、
 「やっと本音を言ったね」と喜んでいるようでもあった。

「……じゃあ、一緒に欲張りましょうか」

 小さく笑いながら、
 私は鈴を撫でた。

 石段の下には、
 王都の街並みが広がっている。

 そのどこかに、
 彼がいる。

 その周りに、
 今日も過保護な輪が浮かんでいるだろう。

(次に会ったとき、
 ちゃんと言えるかな)

 “怖いけど、手放したくない”。

 “あなたを一番守りたい”。

 そのわがままを抱えたまま、
 私は神殿の坂道を下っていった。

 鈴が、胸元で軽く鳴る。

 しゃん。

 その音は、「大丈夫」と
 背中を押してくれているように感じられた。
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