まちがい解呪屋と黒曜の宰相

星乃和花

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第六章 まちがい解呪屋のいちばん大きなまちがい

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 黒曜の塔のいちばん上には、ちいさな台所がある。

 夜更け、政務がひと区切りついたあと。
 塔の石壁が静かに冷えていく時間帯。
 そこだけは、魔法ではなく、湯気と匂いであたたまる場所だった。

「……ここ、落ち着きますねえ」

 ポポは、マグカップを両手で包みながら、木の椅子に腰を下ろした。

 カップの中身は、蜂蜜を少しだけ落とした薄い茶。
 星型の砂糖菓子が、底の方でゆっくりと溶けている。

「宰相さまが、自分でお湯わかしてるの、なんか不思議です」

「人を怪物扱いするなら、せめて自分で湯くらいは沸かせる怪物だと思え」

「いい怪物だ……」

「褒めているのか、それは」

 オルガは、隣のコンロにやかんを戻しながら、半眼でポポを見やった。

 宰相専用の小さな台所は、質素だが清潔だった。
 棚には、最低限の茶葉と乾燥ハーブ、簡単な料理道具。
 壁には、誰が描いたのか、猫の落書きがひとつ。黒曜石の塔には似つかわしくない、丸っこい線。

 ポポは、その落書きを眺めているだけで、心の中の棘が少し丸くなる気がした。

「……で、何の話だ」

 オルガが、自分のカップを手にして椅子に座る。
 夜着ではなく執務服のままだが、外套を脱いでいるぶん、いつもより少しだけ近く感じる。

 ポポは、マグカップの縁を指でなぞった。

「この前、言いましたよね。
 私も、“どうせ私が関わると”って呪い持ちなんですって」

「言っていたな」

「……あれの、元になった“まちがい”の話、してもいいですか」

 オルガの指が、かすかに止まる。

「私に話して支障はないのか」

「宰相さま、口かたいじゃないですか」

「怪物は秘密を墓まで持っていく生き物だ」

「……いい怪物だ」

「その言い方はやめろ」

 軽口のやりとりをひとつ交わしたあと、ポポは小さく息を吸い込んだ。

 カップの中で溶けかけた砂糖が、底でカランと微かな音を立てる。

 * * *

「まだ、まちがい解呪屋って名乗る前の話なんです」

 ポポの声は、ふだんより少しだけ低かった。

「ただの、“文字が変に見える人”でした。
 誰かの書いた言葉が、棘に見えたり、泣いてる顔に見えたりする、厄介な目」

「厄介、か」

「はい。
 たとえば、家族の喧嘩の手紙が、“本当は寂しいのに”って泣いてたり。
 お客さんへの文句を書いた帳簿が、“わかってほしかっただけなのに”って赤く熱を持ってたり」

 誰も、そんなものを見たがらない。
 書いた本人でさえ、見ようとしない「本当の言葉」。

「でも、あるとき……それを“便利だ”って言ってくれた人がいたんです」

 ポポは、ふっと笑った。

「とある町の、有名なお医者さまです。
 病気だけじゃなくて、“心の疲れ”も診るって評判の」

 その医者は、ポポの不思議な目の話を聞くと、こう言った。

 ――手紙の“本当の言葉”を教えてやってほしい。
 ――言えないままこじれてる人が多すぎるから、と。

「その町で、私は“まちがい解呪屋”って名前をもらいました。
 “本当はこう書きたかったんじゃないかな”って、ふわっと直す役目」

 最初は、小さな仕事ばかりだった。

 すれ違った恋人同士の手紙を、
 「もういい」が「本当は謝りたい」に変わるように。
 「二度と会わない」が「このままじゃ会えない」に変わるように。

 可愛い置換の魔法は、その頃から、すでに顔を出していた。

「“嫉妬”って書いた手紙が、“ひがんでごめん”っていう猫に変わったり。
 “怒り”って書いた報告書が、“悲しかった”っていう綿あめになったり」

「……その町は騒がしかっただろうな」

「はい。猫と綿あめだらけでした」

 ポポは少し照れたように笑った。

「でも、みんな、だいたい、うまくいってました。
 言えなかった本音が可愛い形で転がって、拾う人も笑いながら受け取ってくれて」

 その積み重ねが、ポポに一つの「思い込み」を与えた。

 ――私が関われば、きっと、まちがいは可愛く直る。
 ――可愛く直れば、きっと、世界も少し優しくなる。

 それは、甘くて、危うい呪文だった。

「そんな時に、少し大きなお仕事を頼まれたんです」

 ポポは、視線をマグカップに落とした。

「ある貴族のお屋敷から。
 “弟の呪いを解いてほしい”って」

「弟?」

「はい。
 長男である兄は優秀で、家の期待を一身に背負っていて。
 弟くんは、その影に隠れて、“どうせ自分なんて”って、いろんなものから逃げてたそうです」

 弟は、ある日ぽつりと言った。

 ――自分なんて、生まれてこなければよかった。

 その言葉を聞いた兄は、恐ろしくなって、医者とポポを呼んだのだという。

「その子が書いた手紙には、たくさんの“どうせ”が詰まってました」

 “どうせ、兄さんみたいにはなれない”
 “どうせ、誰も本当の自分なんていらない”
 “どうせ、努力しても笑われるだけ”

 灰色の文字たちは、手紙の上で、ぐるぐると自分を締め付ける鎖になっていた。

「私は、思ったんです。“可愛く直そう”って」

 ポポは、両手を膝の上でぎゅっと組んだ。

「“どうせ”を、“本当はこうなりたい”に全部変えちゃえばいいって。
 “どうせ兄さんみたいにはなれない”を、“本当は自分の好きで勝負したい”に。
 “どうせ誰も必要としない”を、“本当は手を伸ばしてほしい”に」

「……悪くない変換だ」

「その時は、そう思いました。
 可愛い置換も、ちゃんと働きました。
 “どうせ”って棘の言葉が、ひとつずつ、星型のキャンディみたいにキラキラになっていって」

 弟は、その手紙を読み返して、ぽろぽろと涙をこぼした。

 ――俺、本当は、こんなこと思ってたのか。
 ――こんなふうに、助けてほしかったのか。

 その姿を見て、兄も泣いた。
 両親も泣いた。
 医者も、少し涙ぐんでいた。

「その夜は、“うまくいった”って思って帰りました」

 ポポは、かすかに笑う。それは、今となっては苦味を含んだ笑いだ。

「でも、そのあとが……」

 弟は、手紙のおかげで「本音」を知った。
 家族は、弟の涙を見て、抱きしめてくれた。

 けれど――家の空気は、急には変わらなかった。

 兄に向けられていた「期待」は、そのまま兄に。
 弟に向けられていた「大丈夫だろう」という曖昧な安心もまた、そのまま弟に。

 翌日からすぐに生活が変わるわけではない。
 支えるには、時間も、具体的な手立ても必要だった。

「その子は、“本当の気持ち”を知ったことで、逆に苦しくなってしまったんです」

 ――こんなふうに助けてほしかった。
 ――でも、みんな、忙しい。
 ――自分だけが、欲張りみたいだ。

 書き換えた呪文は、確かに棘を丸くした。
 でも、現実との距離は、そのぶんくっきりと浮かび上がった。

「手紙の“可愛い本音”が、現実の“まだそこまでいけてない家族”とのギャップを、逆に強く見せちゃったんですね」

 ポポの指が、マグカップの取っ手をぎゅっと掴む。

「数日後……弟くんは、部屋を飛び出して、いなくなりました」

 オルガの瞳が、かすかに細くなる。

「……いなくなった?」

「行き先は、あの子の手紙が教えてくれました。
 “本当は、自分の好きで勝負したい”って書き換えたところの隣に、小さく、“海が見たい”って書いてあったから」

 弟は、家から数日の距離にある港町に向かっていた。

 見知らぬ街で、とうとう力尽きて座り込んでいたところを、医者からの連絡で動いた人たちが見つけた。

 命は、無事だった。

 けれど――。

「家族は、怖がりました。
 “本音を知ることなんて、あの子には重すぎたんだ”って。
 “あんな手紙を書かせるから”って」

 家族は、ポポを責めなかった。
 少なくとも、言葉にはしなかった。

 けれど、弟の部屋の机の上で、書き換えた手紙を見たとき――ポポ自身の中で、ある言葉が立ち上がった。

 ――どうせ、私が関わると余計まちがえる。

「その町を出るとき、私は“可愛い置換なんて、もう二度と使わない”って思いました」

 ポポは、苦笑する。

「でも、やめられなかった。
 目には、ずっと“本当の言葉”が見え続けるから。
 それに、あの子、港町でね……」

 弟は、港で出会った船乗りの手伝いをするようになった。
 家族といっしょに暮らす代わりに、町と家を行ったり来たりしながら、少しずつ自分の足で立とうとしていた。

 ポポの魔法が、すべてを壊したわけではない。

 それでも――そこに至るまでの「危うい橋」を作ってしまったのは、自分だと思えてしまった。

「だから、宰相さま。私は、怖いんです」

 ポポは、静かに言った。

「私が“本当の言葉”を暴いて、可愛く直したせいで、誰かの心が、“もう戻れないところ”まで行ってしまうのが」

 その言葉には、呪詛の色がこびりついていた。

 オルガの目には、ポポの胸元あたりに、薄い灰色の文字が見える気がした。

 ――どうせ、私が関わると余計まちがえる。
 ――どうせ、私の可愛い置換は、どこかで誰かを傷つける。

 それは、彼自身の“愛されない”呪文とよく似た、自己呪詛だった。

 * * *

「……それで、黒曜の塔まで逃げてきたのか」

 オルガの声は、いつになく遠慮がちだった。

「逃げてきたというか、巻き込まれたというか……」

 ポポは、肩をすくめる。

「まちがい解呪屋を続けてたら、“黒曜宰相が呪詛網を崩せる人材を探している”って。
 “どうせ私なんて、怖がられて終わりだろうな”って思いつつ、でも、“どうせ”って思ってる自分も嫌で」

「だから、来た」

「はい。
 “どうせ”を一個くらい、まちがいにしてやろうと思って」

 その結果が――子猫と綿あめの戦場であり、
 恐怖戦略の崩壊であり、
 黒曜の塔の台所で、今こうしてマグカップを両手で抱えている夜だった。

 オルガは、しばらく何も言わなかった。

 ただ、湯気の向こうで、ポポの横顔を見つめていた。

 彼女の目は、泣いてはいなかった。
 泣いてはいないが、何かをぎりぎりで堪えている光があった。

(“どうせ余計まちがえる”か)

 それは、彼の“どうせ愛されない”と同じ質の呪文。
 自分を先に諦めておけば、誰かに見捨てられたときの痛みが少しは減る、という計算。

 だが――そんな計算は、たいてい外れる。

「……ポポ」

 オルガは、少しだけ声を低くした。

「その弟とやらは、今も生きているのだな」

「はい。
 港町の人たちに、しっかり見守られながら、“自分の好き”を探してます。
 兄さんたちとも、たまに会ってるみたいです」

「なら、その仕事は、“最悪のまちがい”ではなかった」

「でも――」

「お前が関わらなければ、その少年は“本当の気持ち”を知らないまま、“どうせ”だけを胸に抱えていたかもしれん」

 オルガの目が、静かに光る。

「知らなかった痛みは、確かに楽だ。
 だが、“知らないまま死ぬ”ことが、必ずしも正しいとは限らん」

 ポポは、目を瞬いた。

(“知らないまま死ぬ”)

 それは、オルガ自身の奥底にある何かにも触れている言葉なのだろう。
 黒曜の指輪が、わずかに熱を帯びる。

「……それに」

 オルガは、マグカップを机に置いた。

「お前がいなければ、戦地の呪詛網は、今もあの丘を覆っていた。
 兵も、民も、誰かを憎むことでしか自分を支えられなかったかもしれん」

「それは、たまたま……」

「たまたまでもだ」

 珍しく、言葉が鋭く割り込んだ。

「“たまたま救われた命”を、軽んじるな」

 ポポの喉が、ひくりと震えた。

「……宰相さま」

「私の“恐怖の怪物”という呪文は、おそらく、お前が思っているよりずっと幼稚なものだ。
 “こうしておけば安心だろう”と、誰かに言ってほしくて、自分で自分に刻んだ」

 オルガは、自分の手首に視線を落とした。

 ――愛されぬことを選べ。
 ――恐れをまとうことで、皆を遠ざけよ。

 その文字の輪郭が、ポポの話を聞いているうちに、ほんの少しだけ薄くなっている。

「お前の呪文も、似たようなものだ。
 “どうせ余計まちがえる”と言っておけば、誰かに本気で頼られたときに怖くならずに済むと思っている」

「……図星すぎて、何も言えない」

「怪物は解呪もする」

「いい怪物だ……」

 また、その言い方、と思いながら。

 オルガは、自分でも意外な言葉を口にしていた。

「お前が関わったことで、私の戦略は崩れた。
 だが、それを“余計なまちがい”だと、本気で思っているわけではない」

 ポポの肩が、ぴくりと揺れる。

「……じゃあ、何だと思ってるんですか」

「“まだ途中の書きかけ”だ」

 静かに答えた。

「戦略という本の、半分まで読んだところで、いきなり別のペンで落書きをされたようなものだ。
 猫と綿あめという、ふざけた挿絵つきでな」

「ふざけてないです」

「……だが、その落書きが、次の章を少しだけ読みやすくした可能性もある」

 オルガの視線が、ポポとまっすぐに結ばれる。

「だから私は、“どうせ余計まちがえる”ではなく、“まだ判断保留だ”と書き換えておく」

 胸の奥で、何かが小さく弾けた気がした。

 ポポの目に、ぱっと涙の光が浮かぶ。

 それは、可愛い置換が発動したサインでもある。
 だが、今度は外には何も生まれない。

 ポポの中の“どうせ”が、ほんの少しだけ“たぶん”に変わっただけだ。

「……ズルいです」

「何がだ」

「そんなふうに書き換えられたら、私の自己呪詛、立つ瀬がないじゃないですか」

「自己呪詛に立つ瀬は要らん」

「正論だ……」

 笑いながら、ポポは目元を指でこすった。

 オルガは、その様子から目を逸らしたくなった。
 胸の中の“自分は愛されない”という呪文が、ひどく居心地悪そうに身じろぎする。

(……この女が、泣くのは、あまり好きではないな)

 好悪という言葉で片づけるには、まだうまく言えない。
 ただ、目の前でしょんぼりされると、指輪の文字がざわつくのだ。

 ――愛されぬことを選べ。
 ――遠ざけよ。

 それなのに、手が勝手に動く。

 気づけば、オルガは、ポポの前髪の端をそっとつまんでいた。

「……?」

「涙で濡れている」

 それだけ言って離そうとしたのに、ポポはきょとんと目を瞬き、それからふにゃっと笑った。

「宰相さま、優しい」

「違う。視界に入るのが鬱陶しいだけだ」

「はいはい、“どうせ私なんか好きになるわけない”って顔してますもんね」

「……」

 図星すぎて、今度はオルガのほうが言葉を失った。

 ポポには、彼の心の文字も見えているのかもしれない。
 “自分は愛されない”の呪文の輪郭が、急に恥ずかしく感じられた。

「宰相さま」

 ポポは、マグカップを両手で持ち直した。

「私のいちばん大きな“まちがい”は、たぶん、“可愛い置換で全部救おうとしたこと”です」

 ゆっくりと続ける。

「猫と綿あめじゃ届かない場所があるって、あの弟くんが教えてくれました。
 だから、これからは、“全部救う”んじゃなくて、“一緒に後始末する”つもりで、魔法を使いたいです」

 その言葉は、自分自身への、新しい呪文でもある。

「……一緒に、か」

「はい。
 宰相さまの恐怖戦略の後始末も、自己呪詛の後始末も、ぜんぶまとめて」

「勝手にまとめるな」

「まとめて“黒曜の塔・まちがい後始末課”です」

「そんな課は存在しない」

「今、できました。課長は宰相さまです」

「断る」

「じゃあ、共同代表で」

「……」

 どれだけ否定しても、ポポの口元の笑みは崩れない。

 黒曜の塔の夜は、まだ長い。
 けれど、その長さを、以前ほど苦痛だとは感じなくなっている自分に、オルガは薄々気づき始めていた。

 彼の中の“自分は愛されない”という自己呪詛は、まだ強固だ。
 指輪の文字は、相変わらず肌に食い込んでいる。

 それでも――。

 “どうせ誰にも必要とされない怪物”という一文の横に、
 ちいさく、“まちがい後始末課長に任命された怪物”という落書きが書き足されてしまったことを。

 その落書きが、いつか可愛い置換の対象になる日が来るのかどうか――
 それはまだ、誰にもわからない。

 ただひとつ確かなのは。

 黒曜の塔の最上階で、
 まちがい解呪屋と黒曜の宰相が、同じ湯気を眺めながら、
 互いの“いちばん大きなまちがい”を、少しずつ笑い話に変えつつあるということだった。
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