契約妻のはずが、毎日“構って”条項で抱きしめられています

星乃和花

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エピローグ(短い後日談)

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翌朝。

朝食の席で、フィアは当然のようにチェックシートを見つけた。

トン。

フィアは無言でそれを破いた。

ビリビリビリ。

執事が静かに息を呑む。
使用人たちも固まる。

レオンハルトだけが、落ち着いていた。

「なぜ破る」
「もう契約じゃないので」
「では」
「では?」
「口頭で申告する」

フィアは目を見開いた。

「やめてください」
「必要です」
「またそれ!!」

レオンハルトは真顔で、フィアの前に立つ。

「フィア」
「……何ですか」
「構ってほしい」
「……やれやれ」
「ありがとう」
「……でも」

フィアは少しだけ照れて、ぽつりと言う。

「……構う」

レオンハルトが静かに壊れた。

「……死ぬ」
「死なないでください!!」

屋敷の廊下から、今日も拍手が聞こえた。

パチパチパチ。

――平和だった。

甘くて、うるさくて、幸せな日々は、
契約じゃなくても続いていく。



(ご愛読ありがとうございました)
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