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第4話 読書の囲い込み(距離が“当たり前”になる)
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昼下がりの光は、優しい。
屋敷の窓から差し込む陽射しは、床に薄い模様を描き、空気にほんの少しだけ温度を与えていた。
ミレアは書庫の扉を開けて、静かに息を吸った。
——紙の匂い。
この匂いは、人を落ち着かせる。
呼吸を深くする。
世界を少しだけ、ゆっくりにする。
(書庫は、帰れる場所になる)
当主レオニスは、基本的に“書斎”に沈む人だ。
けれど書斎は、仕事のための部屋であって、休むための場所ではない。
だから作る。
休んでもいい場所。
何も生まなくていい場所。
ただ“いる”だけが許される場所。
その名目は、簡単だ。
——読書。
誰も文句を言わない。
誰も咎めない。
真面目な人ほど、許可があれば休める。
ミレアは棚の間を歩きながら、当主の好みを思い出す。
難しい商談の資料に囲まれているくせに、息抜きに読むのは古い物語や随筆。
現実を戦っている人ほど、夢に触れたがる。
(当主さま。あなた、癒されたいのよね)
ミレアは一本の本を抜き取り、表紙を撫でた。
それは長く愛されている物語。
硬すぎず、軽すぎず、最後にちゃんと温かいものが残る。
(これで、導線を変える)
◆
夕方。
当主の書斎にお茶を運ぶと、レオニスは机に向かったまま、やはり眠そうだった。
それなのに、目だけはちゃんと働いている。
気配を見ている。
ミレアが近づくと、ほんの少しだけ肩の力が抜ける。
(もう“当たり前”になってる)
嬉しい。
でも少しだけ——危ない。
当主にとって、ミレアが当たり前になることは、救いだ。
しかし“当たり前”は、失った時に痛い。
優しい人は、痛みを嫌う。
だから、抱え込む。
ミレアはまた、救いと痛みの境界線を踏むことになる。
それでも、今日は踏む。
彼女はカップを置き、静かに言った。
「当主さま。本日は書庫を少し整えました」
当主が、ペンを止めた。
「……書庫?」
「はい。お仕事の合間に、少しだけ休めるように」
「……休む、ように」
当主の声が、少しだけ小さくなる。
自分が休むことを言われると、どう反応していいか分からなくなる人の声。
ミレアは笑った。
「命令ではございません。提案です」
「……提案なら、断ってもいい?」
「はい。もちろん」
逃げ道を用意した瞬間、当主は断れなくなる。
それが、ミレアのやり方だ。
当主はしばらく考えるように黙り、そしてぽやぽやした顔のまま呟いた。
「……行く」
ミレアは心の中で、そっと頷いた。
(罠、成功)
◆
書庫。
薄いカーテン越しの光が柔らかく、室内は静かで、空気が澄んでいる。
整えられた棚は、すこしだけ“人がいていい”顔をしている。
レオニスはその場に立ったまま、ぼんやりと周りを見た。
「……ここ、こんなに広かったんだね」
「広いですよ。屋敷ですので」
「……なんか、僕の屋敷じゃないみたい」
ミレアは、その言葉に、少しだけ胸が締まった。
(分かる。あなた、この屋敷に“住んで”ない)
彼はここで働いている。
管理している。
責任を背負っている。
でも、休んでいない。
ミレアは、本を一冊差し出した。
「こちらを。読みやすいものを選びました」
当主は本を受け取って、表紙を撫でた。
その仕草がとても丁寧で、ミレアは目を瞬いた。
「……君、僕の好み、分かってるね」
「メイドですので」
「……策士」
ぽやぽやした声で、当主が言う。
ミレアは、微笑みを崩さないまま内心で小さく驚いた。
(気づいてる)
当主はぼんやりしているようで、観察眼だけは鋭い。
要点だけは外さない。
だからこそ、豹変した時が怖い。
レオニスは本を持ったまま、窓際の椅子に座った。
ミレアも少し離れた椅子に座り、自分の本を開く。
同じ部屋で、別々の本。
同じ灯りで、別々の世界。
——でも、同じ時間。
ページをめくる音だけが、部屋に落ちる。
当主が、少しだけ深く呼吸をした。
「……ここ、落ち着く」
ミレアは本を見たまま答える。
「そうであれば、良かったです」
「……君が整えたから?」
「はい」
「……僕のために?」
ミレアの指先が、ページの端で止まった。
“僕のために”
その言葉は、受け取る練習をしている人の、少し勇気のいる問いだ。
だからミレアは、嘘をつかない。
「はい。当主さまのために」
当主が、黙る。
その沈黙は嫌な沈黙ではなく、
“受け取っていいのか”を確認している沈黙だった。
そして、レオニスはぽやぽやのまま、少しだけ視線を落として言った。
「……困る」
ミレアは静かに目を上げる。
「何がでしょう」
「……僕、君に甘えたこと、ない」
ミレアの胸の奥が、少しだけ熱くなった。
(甘えたこと、ない)
それは、彼の弱点だ。
そして、恋の入り口だ。
ミレアは声を柔らかくする。
「今から覚えれば良いのです」
「……覚えたら、どうなる?」
ぽやぽやした顔で、当主が聞く。
ミレアは一秒だけ悩み、そして笑った。
「きっと、楽になります」
「……僕が?」
「はい。当主さまが」
当主は本を閉じた。
そして、こちらをじっと見た。
その目は眠そうなのに、
ほんの少しだけ鋭くて、
刺すように真っ直ぐだった。
「……ミレアさん」
「はい」
「君、僕を囲ってるでしょ」
ミレアの心臓が、軽く跳ねた。
(バレてる)
彼女は笑顔を崩さずに答える。
「はい。囲っております」
「……なんで?」
ミレアは、すぐに答えられなかった。
孤独は悪化するから。
放置厳禁だから。
生活導線を整えれば、心が戻るから。
全部、本当だ。
でも。
(それだけじゃなくなってる)
当主の袖をつまむ指先。
灯りが好きと言った声。
毛布を求めた言葉。
それらはミレアの中で、少しずつ“作戦”ではない場所へ溜まっていく。
ミレアは、逃げ道のある答えを選んだ。
「……当主さまが、ひとりで冷えていくのが、嫌だからです」
当主の目が、すこしだけ丸くなる。
そして、ぽやぽやとした声で言った。
「……それ、好きってこと?」
ミレアは一瞬、呼吸を忘れた。
(早い!)
当主さま。あなた、眠そうなのに急所を刺してくるのやめてください。
ミレアは咳払いをしそうになり、なんとか平静を保つ。
「……そういう意味ではございません」
「……じゃあ、どういう意味?」
ミレアは、今日初めて軽く負けた気がした。
策士なのに。
導線を整えて、空気を作る側なのに。
彼の問いが、まっすぐすぎて、逃げ道がない。
ミレアは本を持ち直し、少しだけ視線をそらして答えた。
「当主さまが、安心できるなら、それで良いという意味です」
「……僕が安心できたら、君は満足?」
また刺してくる。
ミレアは、微笑みながら降参した。
「はい。満足です」
当主はまた本を開いて、ページをめくった。
そして、ぽつりと落とす。
「……じゃあ僕、君を安心させる」
ミレアは、思わず本から顔を上げた。
「え?」
当主はぽやぽやのまま、淡々と言った。
「君だって、安心したいでしょ」
その言葉は、柔らかいのに鋭い。
——優しい人が、優しさを返そうとするときの真剣さ。
ミレアは、胸が少しだけ痛くなった。
(この人……本当に優しい)
優しいからこそ、危ない。
優しいからこそ、抱え込みやすい。
そして優しい人は、
好きになったら“決める”のが早い。
ミレアは、ほんの少しだけ笑った。
「当主さま。今はまず、当主さまが休む練習を」
「……うん」
当主は素直に頷く。
その素直さが、今日のミレアには少しだけ怖かった。
◆
夜。
ミレアは書斎の灯りをまた一つ落とし、ランプだけを残した。
当主は机に向かい、仕事をしながら、時々こちらを見た。
ミレアはその視線を、気づかないふりで受け取る。
同じ部屋。
同じ灯り。
いつの間にか、それが“当たり前”になっている。
当主が小さく呟いた。
「……ここ、好き」
「どちらですか」
「……君がいるところ」
ミレアは、心の中で静かに頭を抱えた。
(当主さま。あなた、ぽやぽやのくせに直球すぎます)
けれど顔は笑っている。
「それなら、良かったです」
当主は満足げに頷いた。
そして、毛布を求めるように肩を少しだけ預ける。
ミレアは毛布を掛ける。
当主の手が、袖をつまむ。
もう、これが日常だ。
“囲い込み”は完成しつつある。
そしてミレアは気づいてしまう。
(私……囲ってるつもりで、囲われ始めてる)
静かな書斎。
柔らかい灯り。
ページをめくる音。
その中で当主の指先だけが、確かに離さない。
——当たり前の顔で。
屋敷の窓から差し込む陽射しは、床に薄い模様を描き、空気にほんの少しだけ温度を与えていた。
ミレアは書庫の扉を開けて、静かに息を吸った。
——紙の匂い。
この匂いは、人を落ち着かせる。
呼吸を深くする。
世界を少しだけ、ゆっくりにする。
(書庫は、帰れる場所になる)
当主レオニスは、基本的に“書斎”に沈む人だ。
けれど書斎は、仕事のための部屋であって、休むための場所ではない。
だから作る。
休んでもいい場所。
何も生まなくていい場所。
ただ“いる”だけが許される場所。
その名目は、簡単だ。
——読書。
誰も文句を言わない。
誰も咎めない。
真面目な人ほど、許可があれば休める。
ミレアは棚の間を歩きながら、当主の好みを思い出す。
難しい商談の資料に囲まれているくせに、息抜きに読むのは古い物語や随筆。
現実を戦っている人ほど、夢に触れたがる。
(当主さま。あなた、癒されたいのよね)
ミレアは一本の本を抜き取り、表紙を撫でた。
それは長く愛されている物語。
硬すぎず、軽すぎず、最後にちゃんと温かいものが残る。
(これで、導線を変える)
◆
夕方。
当主の書斎にお茶を運ぶと、レオニスは机に向かったまま、やはり眠そうだった。
それなのに、目だけはちゃんと働いている。
気配を見ている。
ミレアが近づくと、ほんの少しだけ肩の力が抜ける。
(もう“当たり前”になってる)
嬉しい。
でも少しだけ——危ない。
当主にとって、ミレアが当たり前になることは、救いだ。
しかし“当たり前”は、失った時に痛い。
優しい人は、痛みを嫌う。
だから、抱え込む。
ミレアはまた、救いと痛みの境界線を踏むことになる。
それでも、今日は踏む。
彼女はカップを置き、静かに言った。
「当主さま。本日は書庫を少し整えました」
当主が、ペンを止めた。
「……書庫?」
「はい。お仕事の合間に、少しだけ休めるように」
「……休む、ように」
当主の声が、少しだけ小さくなる。
自分が休むことを言われると、どう反応していいか分からなくなる人の声。
ミレアは笑った。
「命令ではございません。提案です」
「……提案なら、断ってもいい?」
「はい。もちろん」
逃げ道を用意した瞬間、当主は断れなくなる。
それが、ミレアのやり方だ。
当主はしばらく考えるように黙り、そしてぽやぽやした顔のまま呟いた。
「……行く」
ミレアは心の中で、そっと頷いた。
(罠、成功)
◆
書庫。
薄いカーテン越しの光が柔らかく、室内は静かで、空気が澄んでいる。
整えられた棚は、すこしだけ“人がいていい”顔をしている。
レオニスはその場に立ったまま、ぼんやりと周りを見た。
「……ここ、こんなに広かったんだね」
「広いですよ。屋敷ですので」
「……なんか、僕の屋敷じゃないみたい」
ミレアは、その言葉に、少しだけ胸が締まった。
(分かる。あなた、この屋敷に“住んで”ない)
彼はここで働いている。
管理している。
責任を背負っている。
でも、休んでいない。
ミレアは、本を一冊差し出した。
「こちらを。読みやすいものを選びました」
当主は本を受け取って、表紙を撫でた。
その仕草がとても丁寧で、ミレアは目を瞬いた。
「……君、僕の好み、分かってるね」
「メイドですので」
「……策士」
ぽやぽやした声で、当主が言う。
ミレアは、微笑みを崩さないまま内心で小さく驚いた。
(気づいてる)
当主はぼんやりしているようで、観察眼だけは鋭い。
要点だけは外さない。
だからこそ、豹変した時が怖い。
レオニスは本を持ったまま、窓際の椅子に座った。
ミレアも少し離れた椅子に座り、自分の本を開く。
同じ部屋で、別々の本。
同じ灯りで、別々の世界。
——でも、同じ時間。
ページをめくる音だけが、部屋に落ちる。
当主が、少しだけ深く呼吸をした。
「……ここ、落ち着く」
ミレアは本を見たまま答える。
「そうであれば、良かったです」
「……君が整えたから?」
「はい」
「……僕のために?」
ミレアの指先が、ページの端で止まった。
“僕のために”
その言葉は、受け取る練習をしている人の、少し勇気のいる問いだ。
だからミレアは、嘘をつかない。
「はい。当主さまのために」
当主が、黙る。
その沈黙は嫌な沈黙ではなく、
“受け取っていいのか”を確認している沈黙だった。
そして、レオニスはぽやぽやのまま、少しだけ視線を落として言った。
「……困る」
ミレアは静かに目を上げる。
「何がでしょう」
「……僕、君に甘えたこと、ない」
ミレアの胸の奥が、少しだけ熱くなった。
(甘えたこと、ない)
それは、彼の弱点だ。
そして、恋の入り口だ。
ミレアは声を柔らかくする。
「今から覚えれば良いのです」
「……覚えたら、どうなる?」
ぽやぽやした顔で、当主が聞く。
ミレアは一秒だけ悩み、そして笑った。
「きっと、楽になります」
「……僕が?」
「はい。当主さまが」
当主は本を閉じた。
そして、こちらをじっと見た。
その目は眠そうなのに、
ほんの少しだけ鋭くて、
刺すように真っ直ぐだった。
「……ミレアさん」
「はい」
「君、僕を囲ってるでしょ」
ミレアの心臓が、軽く跳ねた。
(バレてる)
彼女は笑顔を崩さずに答える。
「はい。囲っております」
「……なんで?」
ミレアは、すぐに答えられなかった。
孤独は悪化するから。
放置厳禁だから。
生活導線を整えれば、心が戻るから。
全部、本当だ。
でも。
(それだけじゃなくなってる)
当主の袖をつまむ指先。
灯りが好きと言った声。
毛布を求めた言葉。
それらはミレアの中で、少しずつ“作戦”ではない場所へ溜まっていく。
ミレアは、逃げ道のある答えを選んだ。
「……当主さまが、ひとりで冷えていくのが、嫌だからです」
当主の目が、すこしだけ丸くなる。
そして、ぽやぽやとした声で言った。
「……それ、好きってこと?」
ミレアは一瞬、呼吸を忘れた。
(早い!)
当主さま。あなた、眠そうなのに急所を刺してくるのやめてください。
ミレアは咳払いをしそうになり、なんとか平静を保つ。
「……そういう意味ではございません」
「……じゃあ、どういう意味?」
ミレアは、今日初めて軽く負けた気がした。
策士なのに。
導線を整えて、空気を作る側なのに。
彼の問いが、まっすぐすぎて、逃げ道がない。
ミレアは本を持ち直し、少しだけ視線をそらして答えた。
「当主さまが、安心できるなら、それで良いという意味です」
「……僕が安心できたら、君は満足?」
また刺してくる。
ミレアは、微笑みながら降参した。
「はい。満足です」
当主はまた本を開いて、ページをめくった。
そして、ぽつりと落とす。
「……じゃあ僕、君を安心させる」
ミレアは、思わず本から顔を上げた。
「え?」
当主はぽやぽやのまま、淡々と言った。
「君だって、安心したいでしょ」
その言葉は、柔らかいのに鋭い。
——優しい人が、優しさを返そうとするときの真剣さ。
ミレアは、胸が少しだけ痛くなった。
(この人……本当に優しい)
優しいからこそ、危ない。
優しいからこそ、抱え込みやすい。
そして優しい人は、
好きになったら“決める”のが早い。
ミレアは、ほんの少しだけ笑った。
「当主さま。今はまず、当主さまが休む練習を」
「……うん」
当主は素直に頷く。
その素直さが、今日のミレアには少しだけ怖かった。
◆
夜。
ミレアは書斎の灯りをまた一つ落とし、ランプだけを残した。
当主は机に向かい、仕事をしながら、時々こちらを見た。
ミレアはその視線を、気づかないふりで受け取る。
同じ部屋。
同じ灯り。
いつの間にか、それが“当たり前”になっている。
当主が小さく呟いた。
「……ここ、好き」
「どちらですか」
「……君がいるところ」
ミレアは、心の中で静かに頭を抱えた。
(当主さま。あなた、ぽやぽやのくせに直球すぎます)
けれど顔は笑っている。
「それなら、良かったです」
当主は満足げに頷いた。
そして、毛布を求めるように肩を少しだけ預ける。
ミレアは毛布を掛ける。
当主の手が、袖をつまむ。
もう、これが日常だ。
“囲い込み”は完成しつつある。
そしてミレアは気づいてしまう。
(私……囲ってるつもりで、囲われ始めてる)
静かな書斎。
柔らかい灯り。
ページをめくる音。
その中で当主の指先だけが、確かに離さない。
——当たり前の顔で。
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