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④
しおりを挟むヴァ―レンの部屋にはでかでかとしたベッドがあった。
いや、ユイカに負けたその日までは一人寝にふさわしい大きさのベッドであったのが、優秀な部下によって男二人が寝入って、そのうえで激しい運動をしても耐えうるような大きさのベッドに差し替えられたのだ。
「……もう体治ってんの?」
「9割がたは」
「あと1割は?」
「心臓は修復しないからな」
言えばユイカはそうだった、と眉を下げる。
「あぁごめんな……スペアの心臓残したままじゃ、勝ったとはいえないからな……」
「別に……気にしない」
「ヴァ―レンの身体って人間と造り同じ?」
「同じじゃないか? しらんな」
「前立腺とかある?」
「ぜんりつせん…? そこまで詳しくないからわからない」
「……お尻でちゃんと気持ちよくなれる?」
「それは大丈夫じゃないか、魔族は普通に同性同士で番ったりするしな」
「へぇ……」
そんなことも知らずに結婚結婚言っていたのかとヴァ―レンは呆れる。
「ほら、契約するんだろ?」
ヴァ―レンはユイカをベッドに引き入れて、潔く上半身の服を脱いだ。
「ほんとだ、治ってる」
ユイカはちょうどえぐれていた腹の部分をそうっと撫で上げ、笑みを作る。
一丁前に心配してくれていたらしい。
ユイカはヴァーレンの身体のそこかしこを見分して満足してうん、と頷く。
「じゃぁ手加減なしでいいよな」などと言い、ヴァ―レンの胸元に目をやる。
「あ、ピンクのきれいな乳首……」
それも人間と同じなんだぁなどと顔をにやけさせながら、ピンクの頂の周りをそそ、と辿る。
「てか、いまヴァ―レンって俺に発情してる?」
「……まぁ……」
ヴァ―レンは言葉少なにそれを肯定した。口にするとなんとも言えない苦々しい気持ちになる。
「えへ、そうなんだ、そうなんだ。それってめっちゃ嬉しいなぁ! 俺もヴァ―レンに会うと毎回めちゃくちゃ発情してるもんな」
言いながら、ユイカは指でいじくっていた乳首に顔を近づけると何の躊躇もなく口に含み、ころころとそれを口の中で転がして味わいもう一つの乳首をきゅうと軽く摘まみしこしこと指でもむ。
それが硬くなってしこってくると、押しつぶして執拗に乳頭をかりかりと指の腹で擦る。
ヴァ―レンは人間の性交はこういうことをするのかと、じ、っと鈍色の瞳でユイカを見ている。ユイカの体温が常より上昇していることからユイカはすでに発情状態なのだろうと検討をつける。
押し倒されてユイカにのしかかられているが、別段動けないわけではない。
確認のためにユイカの下半身の膨らみでも確認するかと手を伸ばす。
「! ヴァっ!」
カチカチに膨らんだものをぎゅ、と形を確認するようにつかんだだけだが、ユイカはびくんと跳ねあがり顔を上げた。
ヴァ―レンの乳首をしゃぶっていた口の周りはてかてかと唾液で汚れている。
よく見ればその目ははっきりとした情欲のにじむものに変化している。
「脱げ」
ヴァ―レンが言うとユイカは「え、でも」などと言ってもじもじしだしたので、ヴァ―レンは、そのズボンを下着もろとも引きずりおろした。
「アッ!」
ぼろんとはじけるように飛び出してきたのは、太く反り返ったがちがちの性器で、期待が大きすぎるのか、こらえ性がないのか、すでに先っぽの穴からたらたらと先走りの体液が零れ落ちている。
「ふぅん、立派じゃないか」
ヴァ―レンは、早くも血管の浮いたユイカの性器をじろじろと品定めするように見て、その立派に育ち頭をもたげたかり首に賞賛を送る。
「う、恥ずかしい……」
まだ始まったばかりだというのに早くも大きく育ってしまっている。
「何を恥じることがあるのかまったくわからん……」
ヴァ―レンは着たままだった自分の服をすべて取り払う。
元より人間に寄せてきているだけのものだ、服を着ていないことに対してヴァ―レンにはさしたる羞恥はない。
顔を赤くしてヴァ―レンの裸を凝視しているユイカがおかしくて、ヴァ―レンは足を立てて、足を開く。
「ほら、ここに……入れるんだろ?」
良く見えるようにとご丁寧に尻の肉をも手で左右に開き、ユイカが犯すべき穴を示す。
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