朝になれば同級生なんか他人だからさ

染西 乱

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池内がズボンを下ろすと、股の間、縫い目の間の布を押し上げていたものが、飛び出すように姿を現した。
ぶるんとかぼろんとかそういう擬音で表されているのを見たことがあるが、まさにそういった感じだ。
まだ触ってもいないのに反り返っているし、赤黒いと言うよりは、どす茶色い。
想像通りのぬるい逆三角形に、きゅっとしまったくびれがあり狩首というのはあそこなんだろうなといくらか読んだことのある官能小説に出てきた単語を当てはめる。
よく見てみれば亀頭の割れ目からはじんわりとなんらかの汁が滲み出ている。

「おぉ……」

全然えっちな気分にならない。
未知との遭遇というか、急にちんこぼろんされてもな……あ、これがそうですか、という気持ちでしかない。

間抜けな声が漏れてしまい、池内は困ったように眉を下げている。

「……めっちゃ勃ってる、ねぇ……」

口から出たのはただの感想でしかない。見たままをただ言葉にしただけの感情がまったく乗っていない空虚な言葉である。

しかしそれをどう受け取ったのか、ネガティヴそうな顔して心中かなりハッピーポジティブボーイなのか、期待したように先端にぷっくりと出来た体液が、こぼれて竿を伝っていく。

池内ははぁーはぁーと息を荒く吐き、我慢しているからか顔が赤らんでいる。薄茶色の瞳の真ん中で丸く拡張した瞳孔が真っ黒になっている。
池内の瞳の中に映り込む私の姿を見ることになる。

下半身は脱がされているが、上半身はまだ服を着たまらまだ。

「服脱ぐ……」

のっそりと身体を起こして、たくしあげられていた服を一旦元に戻してから服を脱いで、どこに置けばいいのか迷ってからベッドのすぐ横の床に置く。

「う……ぁ……俺も、脱ぐ、ね」

痛いほどの視線を受けて、私は身の置き場に困りつつ肌寒さを感じる。暖房が弱い。

池内は半袖と半ズボンをおどろくほどの早さで脱いで、床に放り投げた。

服を着ているときから細身だと思っていたが、服を脱ぐとそうでもない。細いなりにきちんと筋肉がついている。ひょろがりだじゃないだけ気分は持ち直された。

池内は再度私の体を布団に横たわらせると足の間に陣取り、ツンとおすまししている乳首をぱっくりと咥え込んで舌で舐めたり硬さを確かめるようにこりこりと転がしたりしている。
初めのうちは乳房を揉んでいた手が濡れた下腹部に伸びて、入り口付近をゆっくりと確認するように辿る。

そうこうしている間にまた指が入り込んで来た。

自慰行為ぐらいはしたことはあるが、中に指を入れたのは数度程度だ。

狭く閉じた穴にじりじりと指を咥え込ませた池内は、人差し指を根本まで入れ切り、膣壁をこねはじめた。

いつのまにか顔を上げた池内がじっと顔を覗き込んでくる。反応を見られているんだろう。

じくじくとした熱が埋もれた膣のなかを、池内の指日本がくちくちと音を立てて出入りしている。


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