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第9話:聖夜の告白、決別の言葉
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12月24日。今日はクリスマス。私はユエンとジンリャンが一緒に登校している姿を目撃してしまった。ユエンはマフラー、手袋と防寒対策していて、ジンリャンはユエンの片腕をがっしりと掴んでいた。ユエンは歩きづらいだろうに。すると、遠くから見ていたジンリャンが私に気付いて
「ゆっきー、ちょっと来て!」
と。猫のような可愛い声で私の前に来た。ユエンは黙って、ジンリャンについて行く。すると、ジンリャンは
「ミリって、日本語下手だよねー! 何話してるか分かんない!」
と。言った。
《ニホンゴ……ソンナニ下手?》
私はニホンゴをユエンに教えらながら、勉強したのに、全て無駄だったってこと?
「あと、そのヘアピン! ミリには合ってない!」
ジンリャンは私の頭に付けているヘアピンをバカにする。赤色に中国の国旗にある星が1つ付いたどこにでもあるデザインだと思うけど。
「似合わないから……取ってあげる!」
ジンリャンが私に手を伸ばし、私の頭に付いている赤の星付きヘアピンを取ろうとすると
「……もう我慢できない」
ユエンがジンリャンが掴んでいた腕を振り解く。
「ゆっきー?」
ジンリャンが、首を傾げる。
「島崎……今日で絶交だ」
ユエンが言った。
《ゼッコウ? ドウイウ意味?》
「なんで! 私はゆっきーを1年間助けたじゃん!」
「それは感謝している……でも、今のは見てみぬふりはできない……」
「そんなの……じょーだんだよ」
「俺は本音と冗談の区別出来ねぇんだ……最初から冗談って言えば冗談だって分かるけど……」
ユエンは続けて
「俺は人を傷つける冗談は嫌いなんだ……そしてそれで反省しない人間も嫌いだ! 俺とミリに金輪際、話しかけるな! そして視界に入ってくるな!」
ユエンはそう言って、
「7月27日と11月6日……ミリになんて言った?」
と。言っていた。
「7月は『あんたがゆっきーを誘惑したんでしょ!』って言った……11月はLINE交換をさせないようにした……」
ジンリャンは、私にやったことを白状した。
「これまでの行いと今日の発言で俺は、お前と絶交する……2度と俺とミリには関わるな……視界に入ってくるな!」
ユエンはそう言って
「ミリ……少し離れて教室に向かうぞ」
ユエンは私に言って校舎に入っていく。ジンリャンを見ると、膝から崩れ落ちて泣いていた。
「ユエン……ゼッコウって何?」
「今までの交友関係を断ち切ることだ……」
ユエンは説明した。ユエンは、制服のポケットから、オレンジ色のパッケージの物を取り出した。
「これ……ミリに1個やるよ」
ユエンがくれたのは、カイロと呼ばれるものだった。
「カイロ?」
「中に白い袋があるから、それを手でゴシゴシとかしたら熱くなるか」
ユエンは、そう言って教室に再び向かった。
昼食時間。私は両手をユエンから貰ったカイロで温めていた。5時間目は、日本史Bの授業。私が机の中から教材を出そうとすると小さく折られた紙が出てきた。
「ナニ……コレ?」
私は誰が入れたのか聞きたかったが、ある程度分かったため広げて内容を確認した。
『おくじょうにきて 源行弘』
と。名前にはご丁寧に拼音を付けていた。これは、ユエンしかしない。私に日本語を教えてくれたのはユエンだけだし、漢字使っていないから。私は手紙をスカートのポケットに入れて、おくじょうに向かった。
「ゆっきー、ちょっと来て!」
と。猫のような可愛い声で私の前に来た。ユエンは黙って、ジンリャンについて行く。すると、ジンリャンは
「ミリって、日本語下手だよねー! 何話してるか分かんない!」
と。言った。
《ニホンゴ……ソンナニ下手?》
私はニホンゴをユエンに教えらながら、勉強したのに、全て無駄だったってこと?
「あと、そのヘアピン! ミリには合ってない!」
ジンリャンは私の頭に付けているヘアピンをバカにする。赤色に中国の国旗にある星が1つ付いたどこにでもあるデザインだと思うけど。
「似合わないから……取ってあげる!」
ジンリャンが私に手を伸ばし、私の頭に付いている赤の星付きヘアピンを取ろうとすると
「……もう我慢できない」
ユエンがジンリャンが掴んでいた腕を振り解く。
「ゆっきー?」
ジンリャンが、首を傾げる。
「島崎……今日で絶交だ」
ユエンが言った。
《ゼッコウ? ドウイウ意味?》
「なんで! 私はゆっきーを1年間助けたじゃん!」
「それは感謝している……でも、今のは見てみぬふりはできない……」
「そんなの……じょーだんだよ」
「俺は本音と冗談の区別出来ねぇんだ……最初から冗談って言えば冗談だって分かるけど……」
ユエンは続けて
「俺は人を傷つける冗談は嫌いなんだ……そしてそれで反省しない人間も嫌いだ! 俺とミリに金輪際、話しかけるな! そして視界に入ってくるな!」
ユエンはそう言って、
「7月27日と11月6日……ミリになんて言った?」
と。言っていた。
「7月は『あんたがゆっきーを誘惑したんでしょ!』って言った……11月はLINE交換をさせないようにした……」
ジンリャンは、私にやったことを白状した。
「これまでの行いと今日の発言で俺は、お前と絶交する……2度と俺とミリには関わるな……視界に入ってくるな!」
ユエンはそう言って
「ミリ……少し離れて教室に向かうぞ」
ユエンは私に言って校舎に入っていく。ジンリャンを見ると、膝から崩れ落ちて泣いていた。
「ユエン……ゼッコウって何?」
「今までの交友関係を断ち切ることだ……」
ユエンは説明した。ユエンは、制服のポケットから、オレンジ色のパッケージの物を取り出した。
「これ……ミリに1個やるよ」
ユエンがくれたのは、カイロと呼ばれるものだった。
「カイロ?」
「中に白い袋があるから、それを手でゴシゴシとかしたら熱くなるか」
ユエンは、そう言って教室に再び向かった。
昼食時間。私は両手をユエンから貰ったカイロで温めていた。5時間目は、日本史Bの授業。私が机の中から教材を出そうとすると小さく折られた紙が出てきた。
「ナニ……コレ?」
私は誰が入れたのか聞きたかったが、ある程度分かったため広げて内容を確認した。
『おくじょうにきて 源行弘』
と。名前にはご丁寧に拼音を付けていた。これは、ユエンしかしない。私に日本語を教えてくれたのはユエンだけだし、漢字使っていないから。私は手紙をスカートのポケットに入れて、おくじょうに向かった。
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