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第11話:新たな生活、家族の温もり
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1年と3ヶ月後。私とゆっきーは無事、琉球国際大学に合格した。私もゆっきーも指定校推薦で合格した。私は日本で使う漢字やひらがな、カタカナを読めるように猛勉強して放課後は図書室で過去問をゆっきーと一緒に解いて、面接練習もした。通訳者なしで受けれるように。ゆっきーは王老师、王先生の中国語Aの講義で中国語を勉強。私は3年次に受講できる日本の歴史や日本の文法を受けるから、まだ保留。私も同じく中国語Aを受講した。でも、王先生の顔はどこか見覚えがある。母と駆け落ちした義父、云岚に似ている。でも、直接王先生に
「父デスカ?」
とは聞けなかった。そのモヤモヤの中、夏休みになった。
「メイリン……俺たち付き合っているからさ、将来結婚もすると思うんだ」
ゆっきーが将来のことについて話す。なんか言いづらい雰囲気だ。
「ウン……付キ合ッテイル……ソレデ?」
「メイリンの親に挨拶したいんだ……」
「マダ先ダヨ?」
私とゆっきーはまだ大学1年生。結婚するのは早すぎる。
「俺の親にも合わせたいから、まずメイリンの親に挨拶したい」
「我ノ親ワ……我ヲ捨テタ……」
私はゆっきーに言う。
「え? 捨てた?」
「ソウ……妈妈ワ、再婚シタ爸爸ト駆ケ落チシタ……」
「最低な親じゃねぇか……」
ゆっきーが怒りを露わにしている。
「ケド……探シテクル……電話デ挨拶シテ……」
私は提案する。
「俺も一緒に中国に行った方が?」
「我ダケデ行ク……ユッキー ワ日本デ待ッテテ」
私はゆっきーの同行を拒否して、母を探すため中国に戻った。
中国、武汉市。私は道行く人に
「你知道吗?」
と。言って母の写真を見せる。『あなたは知ってますか?』と。しかし、みんな無視か
「我不知道」
『私は知らない』と答えるだけだった。何時間も訪ね探したが、母は見つからなかった。
解放公园(解放公園)。私は木の周りに座れるスペースのあるベンチに腰を下ろす。
「妈妈......在哪儿?」
私は色褪せた母の写真を眺めていた。すると
「魅凜?」
女性の声が聞こえた。顔を上げると、痩せ細ったボロボロな服装の女性がいた。その女性は私の母、黄雨桐だった。
「妈妈⁉︎」
私はびっくりした。
「想见......一直,对魅凜」
と言って、私を抱きしめる。
「说起来、我有一个想让妈妈见的人……」
私は抱きしめる母に『そう言えば、お母さんに合わせたい人がいるの……』と言った。
「谁、谁?」
母は『だ、誰?』って問う。
「是我的男朋友……」
私は『私の彼氏』と言ってスマホを取り出し、ゆっきーにLINE通話にする。
『もしもし?』
ゆっきーが電話に出た。
「我ノ妈妈……見ツカッタ」
と。私は言った。
「電話代われる?」
ゆっきーが言う。私はスピーカーにして、母に手渡す。
「是?」
母が声を掛けると。
『把自己的孩子丢掉、是什么样的思维啊!』
ゆっきーは、母に『自分の子どもを捨てるってどういう思考をしてるんだ!』と言ってたはず。拼音が無くて何言ってるか分からない。
「男朋友、你说什么了?」
母は『彼氏さん、なんて言った?』と私に問いた。ゆっきーは拼音つけずに怒鳴ったから分からないんだ。
「Bǎ zìjǐ de háizi diū diào, shì shénme yàng de sīwéi a!」
私が通訳した。すると母は、
「我也被那个男人骗了、才第一次意识到女儿有多么重要」
と。言った。『私もあの男に騙されて初めて娘の大切さに気づきました』って。だから、私に抱きついてくれたんだ。
「以后请多关照我的女儿」
母の言葉に私はビックリした。母は『これからも、娘をよろしく頼みます』と言ったんだ。結婚をOKしているような言葉だ。そして、母は私にスマホを返す。
『母親は、なんて言ってたんだ?』
ゆっきーが問う。
「『コレカラモ、娘ヲヨロシク頼ミマス』ッテ……」
私が日本語に訳して答えると
『結婚を了承しているようなもんじゃん……』
ゆっきーが笑う。
「アト、ユッキー……王先生、妈妈ノ金奪ッタ人ダカラ、警察ニ」
私が言うと
『分かった……ありがとう』
「再见」
『またね』と言って、LINE通話を終えた。すると、母は消えてしまった。母はどこに行ったのだろう。
その後、日本のニュースで王云岚は詐欺で捕まって中国に強制送還された。
「父デスカ?」
とは聞けなかった。そのモヤモヤの中、夏休みになった。
「メイリン……俺たち付き合っているからさ、将来結婚もすると思うんだ」
ゆっきーが将来のことについて話す。なんか言いづらい雰囲気だ。
「ウン……付キ合ッテイル……ソレデ?」
「メイリンの親に挨拶したいんだ……」
「マダ先ダヨ?」
私とゆっきーはまだ大学1年生。結婚するのは早すぎる。
「俺の親にも合わせたいから、まずメイリンの親に挨拶したい」
「我ノ親ワ……我ヲ捨テタ……」
私はゆっきーに言う。
「え? 捨てた?」
「ソウ……妈妈ワ、再婚シタ爸爸ト駆ケ落チシタ……」
「最低な親じゃねぇか……」
ゆっきーが怒りを露わにしている。
「ケド……探シテクル……電話デ挨拶シテ……」
私は提案する。
「俺も一緒に中国に行った方が?」
「我ダケデ行ク……ユッキー ワ日本デ待ッテテ」
私はゆっきーの同行を拒否して、母を探すため中国に戻った。
中国、武汉市。私は道行く人に
「你知道吗?」
と。言って母の写真を見せる。『あなたは知ってますか?』と。しかし、みんな無視か
「我不知道」
『私は知らない』と答えるだけだった。何時間も訪ね探したが、母は見つからなかった。
解放公园(解放公園)。私は木の周りに座れるスペースのあるベンチに腰を下ろす。
「妈妈......在哪儿?」
私は色褪せた母の写真を眺めていた。すると
「魅凜?」
女性の声が聞こえた。顔を上げると、痩せ細ったボロボロな服装の女性がいた。その女性は私の母、黄雨桐だった。
「妈妈⁉︎」
私はびっくりした。
「想见......一直,对魅凜」
と言って、私を抱きしめる。
「说起来、我有一个想让妈妈见的人……」
私は抱きしめる母に『そう言えば、お母さんに合わせたい人がいるの……』と言った。
「谁、谁?」
母は『だ、誰?』って問う。
「是我的男朋友……」
私は『私の彼氏』と言ってスマホを取り出し、ゆっきーにLINE通話にする。
『もしもし?』
ゆっきーが電話に出た。
「我ノ妈妈……見ツカッタ」
と。私は言った。
「電話代われる?」
ゆっきーが言う。私はスピーカーにして、母に手渡す。
「是?」
母が声を掛けると。
『把自己的孩子丢掉、是什么样的思维啊!』
ゆっきーは、母に『自分の子どもを捨てるってどういう思考をしてるんだ!』と言ってたはず。拼音が無くて何言ってるか分からない。
「男朋友、你说什么了?」
母は『彼氏さん、なんて言った?』と私に問いた。ゆっきーは拼音つけずに怒鳴ったから分からないんだ。
「Bǎ zìjǐ de háizi diū diào, shì shénme yàng de sīwéi a!」
私が通訳した。すると母は、
「我也被那个男人骗了、才第一次意识到女儿有多么重要」
と。言った。『私もあの男に騙されて初めて娘の大切さに気づきました』って。だから、私に抱きついてくれたんだ。
「以后请多关照我的女儿」
母の言葉に私はビックリした。母は『これからも、娘をよろしく頼みます』と言ったんだ。結婚をOKしているような言葉だ。そして、母は私にスマホを返す。
『母親は、なんて言ってたんだ?』
ゆっきーが問う。
「『コレカラモ、娘ヲヨロシク頼ミマス』ッテ……」
私が日本語に訳して答えると
『結婚を了承しているようなもんじゃん……』
ゆっきーが笑う。
「アト、ユッキー……王先生、妈妈ノ金奪ッタ人ダカラ、警察ニ」
私が言うと
『分かった……ありがとう』
「再见」
『またね』と言って、LINE通話を終えた。すると、母は消えてしまった。母はどこに行ったのだろう。
その後、日本のニュースで王云岚は詐欺で捕まって中国に強制送還された。
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