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第4章:崩壊と新たな幕開け
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被害届が受理されてから数日間、警察官は水面下での捜査に踏み切った。俺や、美咲、翔太、高橋、生徒会長、他の生徒の聞き込みもし、救急搬送されて意識が戻った生徒、精神的ストレスから退学し回復した生徒、そして井上の理不尽校則に反対し、辞めさせられた教職員たちに学園外で聞き込み調査をした。
水面下捜査から数日後、男子生徒専用校舎。昼下がり、静かな授業中にパトカーのサイレンが響き渡る。
「なんの音?」
生徒たちが立ち上がり、学園の外を見た。女子生徒専用校舎からも窓に顔を出している生徒が沢山いた。校門には数十台の警察車両が止まっている。そして数十人の警察官がズカズカと校内に上がり込んでいく。数十人の警察官は男子生徒専用校舎に入っていく。
校長室。
「最近、生徒数が減ってないか?」
「気のせいですよ……校長先生」
井上と校長が来客用のソファに座り、談笑していた。すると、豪華な調度品で飾られた校長室のドアがノックもせずに開かれた。
「な、何だ君たちは! 無礼千万だぞ!」
校長が数十人の警察官に怒鳴りつける。数十人の警察官が校長に目掛けて銃口を突きつける。
「警察だ! 井上厳という者はどこだ?」
と。警察手帳を提示した警察官が問いかける。
「お……俺様ですが?」
井上が自ら名乗り出た。校長に銃口を向けていた警察官たちは、井上を囲むように銃口を突きつける。
「井上厳ですか?」
警察手帳を提示した警察官が問う。
「はい……」
井上が本人だと答えると
「井上厳、お前を貴校の児童への人権侵害、強制わいせつ、監禁、性的姿態撮影等処罰法違反、器物損壊……多数の犯行により現行犯逮捕する!」
警察手帳を提示した警察官が、井上に手錠をかける。
「な…何のことだ!?私にそんな心当たりは…!」
校長は真っ青になり、椅子から半身を乗り出した。
「ば、馬鹿な!そのようなことは断じて…!我が学園は優良校だぞ!口コミサイトを見ればわかるだろう!生徒たちは皆、規律正しく、教師陣も優秀だ!」
刑事は冷たく言い放った。
「口コミサイトは、そちらが留年をちらつかせ、生徒に脅迫して書かせたサクラの書き込みだと、生徒からの証言と証拠で把握している。貴校の内部から提供された資料もな。」
その言葉に、井上は目を見開いた。顔面が蒼白になり、足がガクガクと震え始める。生徒たちの告発が、まさかここまで具体的な証拠となって突きつけられるとは、想像だにしていなかったのだ。
「そんな…!まさか…っ!あいつらが…!」
井上が、半狂乱になったように、恨みがましくつぶやいた。その口から出た『あいつら』という言葉は、彼が生徒たちを人間として見ていなかったことを雄弁に物語っていた。校長は、井上のこの言葉を聞き、さらに血の気を失った。
「い、井上!何を言っているんだ!?」
校長は井上を咎めようとするが、刑事は一切聞き入れない。井上が複数の警察により警察車両に乗ろうとするが、手錠をかけられているくせに抵抗し始める。
「井上厳、大人しくしろ。抵抗すれば公務執行妨害も追加されるぞ。」
井上は、恐怖と怒りが入り混じった目で、ただ茫然と立ち尽くすしかなかった。彼の脳裏には、いじめられた過去の記憶と、今まさに自分が受けようとしている『報い』が、走馬灯のように駆け巡っていた。校長の顔には、学園の評判が崩壊していくことへの絶望と、自身の保身への焦りが露わになっていた。
「い、いやだ!私の学園が…!こんなことになれば…!」
校長は、警察官に取り押さえられる井上を尻目に、自身の地位と名誉が地に落ちる未来を悟り、ただ震えるしかなかった。
数日後。井上の犯行による裁判が行われた。俺と美咲が証人として呼ばれた。傍聴席には被害を受けた生徒たちと、辞めされられた教諭たちも。俺は声を振るわせながら、はっきりと
「僕たちは、美咲と話すことさえ許されませんでした。0.1秒の遅刻で何時間も居残りさせられ、トイレも行かせてもらえず……」
一瞬美咲を見て
「こいつのせいで、僕の高校生活はめちゃくちゃになりました」
と証言した。美咲は涙をこらえながら
「はい……女子トイレの監視カメラは、本当に気持ち悪かったです……そして、下着の色が違うだけで、その場で脱ぐように言われました……トイレ禁止で漏らした子もいます……私たちは人間扱いされていませんでした……っ!」
傍聴席から嗚咽が漏れる。すると井上の弁護人が
「証人……あなた方は、校則が『法律違反』だと判断したとのことですが、それはあくまで生徒側の主観的な判断ではありませんか? また、被告人の指導が、生徒の安全を守るための一環だった可能性は考慮できませんか?」
と。美咲に向かって言った。
「安全のため? それが人前で下着脱がしたり、トイレを我慢させたりすることですか? 私たちは、先生の顔色を伺って毎日を過ごしました……あれは『支配』です……安全とは違います!」
美咲は弁護人に強く言い返す。そして判決が下された。
「被告人、井上厳に対し、禁錮刑に処します」
裁判官は、井上を禁錮刑に処した。
水面下捜査から数日後、男子生徒専用校舎。昼下がり、静かな授業中にパトカーのサイレンが響き渡る。
「なんの音?」
生徒たちが立ち上がり、学園の外を見た。女子生徒専用校舎からも窓に顔を出している生徒が沢山いた。校門には数十台の警察車両が止まっている。そして数十人の警察官がズカズカと校内に上がり込んでいく。数十人の警察官は男子生徒専用校舎に入っていく。
校長室。
「最近、生徒数が減ってないか?」
「気のせいですよ……校長先生」
井上と校長が来客用のソファに座り、談笑していた。すると、豪華な調度品で飾られた校長室のドアがノックもせずに開かれた。
「な、何だ君たちは! 無礼千万だぞ!」
校長が数十人の警察官に怒鳴りつける。数十人の警察官が校長に目掛けて銃口を突きつける。
「警察だ! 井上厳という者はどこだ?」
と。警察手帳を提示した警察官が問いかける。
「お……俺様ですが?」
井上が自ら名乗り出た。校長に銃口を向けていた警察官たちは、井上を囲むように銃口を突きつける。
「井上厳ですか?」
警察手帳を提示した警察官が問う。
「はい……」
井上が本人だと答えると
「井上厳、お前を貴校の児童への人権侵害、強制わいせつ、監禁、性的姿態撮影等処罰法違反、器物損壊……多数の犯行により現行犯逮捕する!」
警察手帳を提示した警察官が、井上に手錠をかける。
「な…何のことだ!?私にそんな心当たりは…!」
校長は真っ青になり、椅子から半身を乗り出した。
「ば、馬鹿な!そのようなことは断じて…!我が学園は優良校だぞ!口コミサイトを見ればわかるだろう!生徒たちは皆、規律正しく、教師陣も優秀だ!」
刑事は冷たく言い放った。
「口コミサイトは、そちらが留年をちらつかせ、生徒に脅迫して書かせたサクラの書き込みだと、生徒からの証言と証拠で把握している。貴校の内部から提供された資料もな。」
その言葉に、井上は目を見開いた。顔面が蒼白になり、足がガクガクと震え始める。生徒たちの告発が、まさかここまで具体的な証拠となって突きつけられるとは、想像だにしていなかったのだ。
「そんな…!まさか…っ!あいつらが…!」
井上が、半狂乱になったように、恨みがましくつぶやいた。その口から出た『あいつら』という言葉は、彼が生徒たちを人間として見ていなかったことを雄弁に物語っていた。校長は、井上のこの言葉を聞き、さらに血の気を失った。
「い、井上!何を言っているんだ!?」
校長は井上を咎めようとするが、刑事は一切聞き入れない。井上が複数の警察により警察車両に乗ろうとするが、手錠をかけられているくせに抵抗し始める。
「井上厳、大人しくしろ。抵抗すれば公務執行妨害も追加されるぞ。」
井上は、恐怖と怒りが入り混じった目で、ただ茫然と立ち尽くすしかなかった。彼の脳裏には、いじめられた過去の記憶と、今まさに自分が受けようとしている『報い』が、走馬灯のように駆け巡っていた。校長の顔には、学園の評判が崩壊していくことへの絶望と、自身の保身への焦りが露わになっていた。
「い、いやだ!私の学園が…!こんなことになれば…!」
校長は、警察官に取り押さえられる井上を尻目に、自身の地位と名誉が地に落ちる未来を悟り、ただ震えるしかなかった。
数日後。井上の犯行による裁判が行われた。俺と美咲が証人として呼ばれた。傍聴席には被害を受けた生徒たちと、辞めされられた教諭たちも。俺は声を振るわせながら、はっきりと
「僕たちは、美咲と話すことさえ許されませんでした。0.1秒の遅刻で何時間も居残りさせられ、トイレも行かせてもらえず……」
一瞬美咲を見て
「こいつのせいで、僕の高校生活はめちゃくちゃになりました」
と証言した。美咲は涙をこらえながら
「はい……女子トイレの監視カメラは、本当に気持ち悪かったです……そして、下着の色が違うだけで、その場で脱ぐように言われました……トイレ禁止で漏らした子もいます……私たちは人間扱いされていませんでした……っ!」
傍聴席から嗚咽が漏れる。すると井上の弁護人が
「証人……あなた方は、校則が『法律違反』だと判断したとのことですが、それはあくまで生徒側の主観的な判断ではありませんか? また、被告人の指導が、生徒の安全を守るための一環だった可能性は考慮できませんか?」
と。美咲に向かって言った。
「安全のため? それが人前で下着脱がしたり、トイレを我慢させたりすることですか? 私たちは、先生の顔色を伺って毎日を過ごしました……あれは『支配』です……安全とは違います!」
美咲は弁護人に強く言い返す。そして判決が下された。
「被告人、井上厳に対し、禁錮刑に処します」
裁判官は、井上を禁錮刑に処した。
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