〜比嘉一維の事件簿〜 『宜野湾女児監禁事件編』

古波蔵くう

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本章

事件当日

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 バス停、第一佐真下だいいちさました。彼は借りたわナンバーの車レンタカーから、スプーンを取り出す。彼はナイフを買う金が無かったため、せめて金属具を凶器にしようと思った。今は下校時刻、授業も終わって帰る小学生も少なからずいる。すると、幸先良く、赤いランドセルにピンクのシャツ着た女児、脇川月那を見つけた。彼は、わナンバーの車をバッグさせて、彼女の前で停車する。そして車から降りて胸元目掛けてスプーンを突きつける。
「止まれ、動くな」
と言う。そのまま後部座席の扉まで誘導して車に乗せる。彼女にガムテープと丈夫な縄で拘束して、わナンバーの車を走らせて自宅に連れ込む。
 仁一真家。彼は彼女を縄で拘束したまま狭いクローゼットに監禁する。彼女はダンボールの中に猫用トイレの尿吸収シートの上に立たされた。彼は、彼女の持ち物、ランドセルを確認する。そして教科書から名前と学年を見つけた。
「小6のワキガワ……ツキナか? 調べるか……」
仁一真は『月那』の読み仮名を調べる。
「これでルナって呼ぶのかよ……最近の名前って読みずれぇ……」
彼は、彼女を無視したまま、去っていく。
 クローゼット監禁から、数時間後。月那は喉が渇いていた。それで声が出なかった。しかも手足が拘束されているため身動きが取れない。だから、出られない。そして監禁されてから膀胱と腹痛を我慢していたが、もう限界を迎えていた。
《もう……我慢できない……》
彼女はついに、我慢できなくなり漏らしてしまう。彼女の穿いていた下の下着は黄色く染まり、後ろは茶色く汚れた。足にも気持ち悪い違和感があり、迷彩柄のスカートも濡れた。ただ声を殺して泣くことしか出来なかった。もし、声を上げたら外て突き出された凶器で殺されると思ったから。
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