女装男子と私

メタボ戦士

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147話 GW㉒2日目

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〈ドスッ…ドカッ…ボコッ……〉

 ……ん?何この工事現場みたいな音。
  
 さっきまでプールサイドで亜樹にオイルマッサージをしてもらっていたはずな……!

「ちょっと…2人共何やってるの!?喧嘩はやめなさいよ!!」

「「み、美月…上、モロ出ちゃってる。隠して。」」

「そんなの今はどうでもいいわ。2人の喧嘩を止めるのが先よ。」

「「もうやめるから早く上…着て。」」

「わかったわよ。」
     
 そう言ってビーチチェア横に置いてあったビキニを着た。

「「はぁ…やっと見れる。」」

「2人共、初心ね…フッ……w」

「逆に美月の羞恥心はどうなってんの?」

「俺達に見られて恥ずかしくないん?」

「恥ずかしいけど、2人なら別に。それに私、貧乳だし…」

「美月がこんな痴女になったのは夏樹君のせいだよ。」

「は?なんで俺のせいなんだよ。」

「だってよく貧乳イジリをするから。僕達に見せても平気だと思うようになっちゃったんだよきっと…」

「そんなわけないだろ。亜樹が美月に変態なことをするから痴女になったんだよきっと…」

「違うし。」

「俺だって。」

「2人共、私が痴女という前提で話しているけど全然痴女じゃないからね。」

「「痴女でしょ。上半身見せて来たんだから。」」

「あれは喧嘩を止めないとって思ったからしょうがなくよ。普段はやらないから。」

「ホントかな~」

「怪しい。このままだと将来、全裸トレンチコートの露出狂になって逮捕されそうだな。」

「ないわよ!何よ2人共、その疑いの目は……」

「「別に…」」

「そんな痴女扱いするならホントになろうかしら。」

 そう言って水着の紐を解き、地面に置いた。

「ちょっ…駄目だよ。」

「俺達が悪かったから。」

「何よ。男みたいな体だし、どうせここには3人しかいないんだから問題ないでしょ。」

「問題あるから。」

「俺と亜樹は男だよ。美月のそんな姿を見ていたら何をするかわからないよ。」

「へぇーいつもは貧乳って馬鹿にするくせにこういうときは女の子扱いしてくれるんだw」

「ホントごめんって俺が悪かったから。ちゃんと水着を着よう。」

「わかったわよ。着ればいいんでしょ…」

 地面に置いたビキニをさっと着た。

「ほらこれで問題ないでしょ。だから3人でウォータースライダーで遊びましょう。」

「僕…ちょっとトイレに行くから先に行ってて。」

「俺も…ちょっとトイレ。」

「何?頻尿?」

「まぁそんなとこだよ。」

「だから1人で行け。」

「はいはい…2人共、すぐ来てよ。」

「「了解。」」

「じゃあ行って来るね。」

「「行ってら。」」

「フフッ……」

 ……あの2人絶対抜きに行くなw

 ホント男の子だなw
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