異世界大家族〜お母さんは大変です

メタボ戦士

文字の大きさ
4 / 251

第4話 子供視点①

しおりを挟む
ナーダ 「アンタ達ー朝食出来たわよぉー。早く降りて来なさーい」

 ·····あー今日もうるさいな。
 そんな大声出さなくても聞こえるつーの。

 そんなことを思いつつ、表面では「はい、お母さん。」と優等生を演じている僕の名前はアインス·ヌーヴァ(7)、7つ子の長男。

 性格は真面目だが頭は普通だからクラスメイトに薄い優等生と揶揄やゆされている。
 
 ぴったりだと自分でも思っているから否定しない。

 ····朝から心の中で自分のことを語ってしまった、恥ずかしい。

 切り替えて朝食を食べに行きますか。
 
 僕は他のきょうだいを引き連れてダイニングに向かう。
 
 別々でもいいがなんとなくいつもこうなる。
 7つ子だからだろうか。

 朝食を食べ終わったら身支度、そして学校に向かう。

 学校にはワイバーンで通う。
 
 このワイバーン達は僕達が生まれるよりも前に死んだお父さんが卵から孵化させて育てたワイバーンなのできょうだい
のようものだ。
 だから仲はいい。

「オワゾ(僕が乗るワイバーンの名前)、今日もよろしくな。」

「ギャウギャ」

 よろしくと言っているような気がした。
 
〈ビュー······バサ········バサ········〉

 
 数時間後。

アインス 「オワゾ、放課後によろしく」

オワゾ 「ギャッ」


 オワゾを学校の隣の馬屋に預けた後、学校に入った。

 ······僕達の教室、距離遠くて歩くのダルいな·····貴族のクラスみたいに魔法移動を許可してくれればいいのに。

 僕達は初等部の1-Cのクラス。

 実は通っている魔法騎士学校はランク制でAからZまであるAとBは貴族のみだから平民の中ではトップ。
 それは少し自慢出来るところだ。

 ·······ふぅ····やっと着いた。

〈ガラガラ〉

7つ子 「おはよう。」

他 「おはよう。」

 クラスメイトはほとんど気が良い奴ばかり。

 少数、性根の悪いのもいるけど。

〈スッ····ドサッ〉

 ······授業の準備をしないとな····

 1時限は魔法生物学。
 とても眠くなる授業か····
 
 しかしこの前お母さんに怒られたので眠れない。
 だから最近は目の周りにスカッとする薬を塗りたくり寝ないようにしている。
 他のきょうだいもそうしている。
 
〈キンコンカンコーン······〉

    ······よし!今日も目の周りに薬を塗っているから眠くない。
 耐えるぞ。

 1時間後。
 
 ······ふぅ······今日も寝なかった·····偉い僕達。
 まぁ他のクラスメイトは半分寝ていたけどw
 
 2時間後。

 ······やっとお昼だ。
 食堂に行こう!
 
 お昼はランクごとに場所と食べれるものが変わる。

 平民の中では上なのでわりと豪勢なものが食べれる。

 今日はコカトリスのステーキ、ミックスサラダ、人面きのこのスープ、ライ麦パン。

 1時間後。

アインス 「ご馳走様でした。」

 ····これが無料で食べれるのはお得だな。

 ランクが上だと無料でランチが食べれる特典がある。

 それはランクC以上の特典なので本当にCになれて良かったと思う。

 数時間後。

 放課後。

 放課後はクラスメイト達と遊ぶ。

 最近は魔法実技で習ったほうきでの飛行を使ったほうきレースがブームだ。

 大怪我をしないように低空でおこなう。

 ほうきレースは奥が深い。
 初めは体重が軽い小柄な子が強かったが、徐々に関係なくなった。

 魔法で体重を軽くしたり、速度を上げたりで何でもありになったからだ。

 そんな無差別レースになってから強いのはCクラスの学級委員長のクラウス。
 彼の両親はS級冒険者だ。
 だからサラブレッドの凄い血筋だ。

 僕達の母さんもA級冒険者だから負けてないと思うけど、S級にはかなわない。

 しかし今回そんなクラウスとレースをすることになった。

 胸を借りる気持ちでレースに挑む。

 レースは100メートルの直線の距離でおこなう。

 するメンバーは5人、僕、クラウス、他3人。

 軽量、加速魔法を付与してほうきにまたがり準備万端。

 スターターはドゥーエ。

ドゥーエ 「位置についてよーい······どん!」

〈ビュ······〉

 ·····始まった。

 始めから僕とクラウスの一騎打ちだった。

 しかし徐々にクラウスとの距離が出来て2位だった。 

アインス 「負けたよ。〈スッ〉」

クラウス 「前やったより距離が近くて焦ったよ。いいバトルだった。〈ニギッ〉」

アインス 「クラウス君はホント強い。どんな魔法使っているの?」

クラウス 「君はライバルだから教えたくないな★」
 

アインス 「そうか、残念······」

 その後も何レースかして夕方になったので解散した。

〈ビューバサ·····バサ······〉

 ····今日はカレーか。

〈ガチャッ〉

7つ子 「ただいま。」

ナーダ 「おかえり。今日はミノタウロスカレーよ。さっさと風呂に入りなさい。」

7つ子 「はーい。」

 数十分後

ナーダ 「手を合わせて·······。」

全員 「いただきます。」

 数十分後。

全員 「ご馳走様でした。」

ナーダ 「歯をよく磨いてからねなさいね。」

7つ子 「はーい。」

 数分後。

7つ子 「寝るね、おやすみ。」

ナーダ 「おやすみ。」

〈ガチャ〉

 ······宿題をやらないと。
 今日はいつもより多いから大変だな······まぁ頑張ろう。

 2時間後。

 終わった····寝·······zzz
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!

ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。 ※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!

ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。 退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた! 私を陥れようとする兄から逃れ、 不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。 逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋? 異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。 この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

0才児平民からの成り上がり 貴族になりました

にゃんすき
ファンタジー
0才児 平民からの成り上がりの2部です。 貴族になった後の事のお話しです。

【書籍化決定】ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者

哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。 何も成し遂げることなく35年…… ついに前世の年齢を超えた。 ※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。 ※この小説は他サイトにも投稿しています。

処理中です...