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第七章 〜雪国の天使〜④
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夜も更けたころ。
静まり返った教会北支部の一室で、イーネはふと寒気を感じて目を覚ました。
「?」
イーネが辺りを見回したその瞬間―――窓が割れ、黒い影が部屋に舞い込んできたのだ。
「……っ!」
彼女は咄嗟に身を起こし、影の主を見る。
月明りに照らされ、その姿をはっきりと見せた人物は―――エルクたちが東のスラム街ラムダルで対峙した女だったのだ。
「やっと見つけたわ」
女は冷たい笑みを浮かべ、イーネに向けてゆっくりと足を踏み出す。
その目は月明りの下でも不気味に光り、狙いを定めた獲物ににじり寄る蛇そのもののようだ。
「あなたには『役目』があるの。ほら…こっちにいらっしゃい」
「こ、来ないで……っ!」
イーネはすぐさま立ち上がり、両手を前に出した。
そして、胸の奥に意識を向け、呼びかける。
「お願い、ラミエル……!」
その瞬間、イーネの周囲に冷気が走った。
空気が凍り、窓から吹き込む風が白く結晶して舞う。
「チッ……!面倒なこと」
女が舌打ちした刹那、床からいくつもの氷柱が立ち上がり、動きを阻むように周囲を覆う。
氷の気配はイーネの感情と、まっすぐに繋がっていたのだ。
「氷のラミエル……なるほどね、素敵。―――でも、止められると思わないことね」
女は腰を落とし、再び構える。
―――そのときだった。
「イーネ!!」
扉を乱暴に押し開け、エルクとフィール、ライナス、そしてゴードンが駆け込んできたのだ。
「あの女……!ラムダルのときの―――!」
フィールの目が、鋭く光る。
「またお前か」
エルクはすぐさま大剣を引き抜き、突進した。
鋭い一閃が部屋を裂くものの、女はまるで身体を溶かすようにうねらせて避ける。
「ふふ、相変わらず直線的ね」
くすくすと笑いながらも、女の視線はイーネから離れない。
「その子ね、私のために必要なの。だから…ちょっとだけ借りるわね」
その瞬間、フィールとライナスがあいだに割って立つ。
「お断りだねっ」
「お前なんかにイーネは渡さない!」
フィールは鉤爪に風を纏わせ、ライナスもまた大鎚を構える。
そんななか、エルクは女に向かって一歩踏み出した。
「一体、どういうつもりだ!大罪の悪魔の復活に美徳の天使の『死』が必要なら、なぜすぐに殺さない!?なぜ連れ去ろうとする!?」
その言葉に、女の口元がわずかに歪んだ。
「ふふ、よく調べたじゃない。そうね―――特別に教えてあげる。知らないまま死ぬのはかわいそうだしね」
そう言うと、女は不気味なほど静かな声で語りだした。
「美徳の天使たちは、私たち『大罪の悪魔』にとって『枷』。だから、直接手を下すことはできないの。捕まえて、ほかの悪魔や小悪魔たちに殺させる―――ゆっくり、丁寧に……ね」
その言葉に、空気が凍りつくような気配が走った。
「だからって……そんなことが許されるわけ―――」
「話は終わり。聞いたからには生かして帰さないわ」
フィールの言葉を遮り、女は身体をぐにゃりと歪ませた。
みるみるうちに巨大な蛇へと姿を変え、その空間を占拠していく。
「私は―――嫉妬の悪魔『レヴィアタン』。その娘、人徳のラミエルの『対』となる存在よ」
地響きとともに建物の屋根が崩れ落ち、怒声のような咆哮が夜空を震わせる。
「チッ……!でかすぎるだろ……!」
エルクはレーヴァティンを構えるものの、その巨体から放たれる一撃を受け止めるだけで精一杯だ。
「くっ……!ロキ、来い!!」
そう叫ぶものの、黒雷は空を裂かない。
ロキの気配は感じるものの、なぜか―――応答がない。
「くそっ……!またかよ!!」
焦りを滲ませながらも、エルクは斬撃を放つ。
だがレヴィアタンの鱗は硬く、火花を散らすだけで浅い傷しか残せないでいた。
「だったらこっちで援護するよっ!」
フィールが風を纏わせた鉤爪でレヴィアタンの身体に飛びかかり、ライナスもまた雷撃を大鎚に纏わせて突進する。
「くらえっ……!」
大鎚は唸りをあげ、重力を裂く勢いで振り下ろされた。
レヴィアタンの腹へ叩き込まれた瞬間、ゴンッッ!!と、轟音が夜空に響く。
一帯の地面がひび割れ、凄まじい衝撃波が四方に弾け飛ぶなか雪と土が煙のように舞い上がった。
巨躯がたわみ、レヴィアタンの身体が一瞬揺れる―――だが。
「……ちっ、浅いか……!」
分厚い鱗が邪魔をし、傷口が浅くとどまってしまっていた。
ライナスはもう一撃くわえようと、大鎚を振り上げる。
しかしその瞬間―――
「―――っ!!」
レヴィアタンの尾が唸りをあげて跳ね上がり、まるで獲物を捕らえるようにライナスの身体を絡め取った。
そして、弾くようにライナスの巨体が弧を描いて吹き飛ばされてしまったのだ。
「フン、……甘いわね」
冷ややかに笑うレヴィアタンは、その巨体をくねらせ、エルクたちに再び襲いかかる。
牙を剥き、巨大な身体を軋ませながら地を這うように突進してくるさまは、まさに圧倒的な破壊そのものだ。
「くそっ、避けろ!!」
エルクが叫び、フィールが風を纏って跳躍する。
空中で身を翻したフィールは、旋風とともに鋭い鉤爪を振るった。
しかし、これもまたレヴィアタンには浅い傷しか刻めない。
「一体、どうすりゃ勝てるっていうんだよ……っ!!」
地面を這うようなうねりとともに、レヴィアタンの巨体が旋回する。
その尾が地を薙ぎ払うたび、地面が砕け瓦礫が宙を舞った。
ライナスは吹き飛ばされた身体を引きずりながら歯を食いしばって立ち上がり、大鎚に再び雷を纏わせる。
闘志を燃やすその目がレヴィアタンを捉えたそのとき―――
「…遅れてすまん」
そう言って戦場に足を踏み入れたのは、ゴードンだった。
彼は、冷徹な視線をレヴィアタンに向け、静かに呟く。
「イーネを安全な場所に避難させてきた。そして―――相手がレヴィアタンなら……手はある」
そう言うとゴードンは腕を高く掲げた。
途端に空気中の温度が一気に下がり、世界が白く染まりはじめる。
「―――ウル。来い」
彼の言葉とともに、氷の気配が空間を満たしていく。
それと同時に、空が裂けるようにして神が降臨した。
銀と蒼を基調とした重厚な鎧を身にまとい、その全身からは絶対的な静寂と威圧感が漂っている。
胸元には雪の結晶を象った紋章があり、氷でできたマントが風にたなびいていた。
その姿は、まさに氷の騎士―――否、『氷の王』だ。
「なっ……!」
レヴィアタンの動きが、明らかに鈍くなる。
分厚い鱗の隙間に入り込んだ水分が、瞬く間に凍りついていったのだ。
「フン……凍らされるとはね」
レヴィアタンが悔しげに呻くが、もう巨体は動かなくなりつつあった。
ゴードンは静かにレヴィアタンの頭部に跳び移り、氷の剣を構える。
その瞳には―――一切の迷いもない。
「言い残すことは?」
凍てついた巨体の上で問うと、レヴィアタンはわずかに口角を歪めた。
「私は……最弱よ」
その言葉を最後に―――
「終わりだ」
氷剣が唸りをあげて振り下ろされ、レヴィアタンの頭部を深々と貫いた。
次の瞬間、レヴィアタンの巨体はがくりと崩れ落ちたのだ。
そして、静かに―――静かに氷解しはじめる。
「勝った……のか」
エルクは、そう呟きながらその光景を見つめていた。
あまりにも壮絶で、あまりにも静かな終焉に、誰も声を発さない。
「終わった…ね」
フィールがぽつりと吐いたその声は、白い吐息とともに空へと消えていく。
そのとき、氷を踏みしめながらゴードンが戻ってきた。
彼は無言のままにエルクたちの前に立ち、言葉よりも雄弁に表情で語る。
エルクはそれに、小さく頷き返した。
「……イーネを迎えにいこう」
エルクたちは武器を収め、イーネが避難している教会北支部の一室へと向かう。
レヴィアタンが破壊した建物の隙間からは、朝陽が昇りはじめる様子が見え隠れしていた。
戦いの終わりを告げるかのように冷たい風が吹き抜け、瓦礫のそばを雪が転がっていく。
そして、その一室の扉をノックすると、すぐに中から不安げな表情を浮かべたイーネが顔を出した。
彼女の赤い瞳がエルクたちを認めた瞬間―――ぱっと花が咲くように輝いたのだ。
「よかった……!みんな無事だったんだね!」
イーネはほっとしたように胸に手をあてて微笑んだ。
その姿を見て、エルクたちも自然と表情を緩める。
「なんとか、な」
ゴードンはイーネのそばに歩み寄り、静かに肩に手を置く。
それは、多くを語らない男の、最大限の安堵の表現だった。
「さぁ、行こう。もうここに長居はできない」
エルクの言葉に、イーネは力強く頷く。
そして、一行は瓦礫だらけとなった北支部の教会内を抜け、駅へと急いだ。
吹雪に閉ざされた北の都市ノーディルの静寂を背に―――彼らは再びアースヘルムの地を目指すのだった。
静まり返った教会北支部の一室で、イーネはふと寒気を感じて目を覚ました。
「?」
イーネが辺りを見回したその瞬間―――窓が割れ、黒い影が部屋に舞い込んできたのだ。
「……っ!」
彼女は咄嗟に身を起こし、影の主を見る。
月明りに照らされ、その姿をはっきりと見せた人物は―――エルクたちが東のスラム街ラムダルで対峙した女だったのだ。
「やっと見つけたわ」
女は冷たい笑みを浮かべ、イーネに向けてゆっくりと足を踏み出す。
その目は月明りの下でも不気味に光り、狙いを定めた獲物ににじり寄る蛇そのもののようだ。
「あなたには『役目』があるの。ほら…こっちにいらっしゃい」
「こ、来ないで……っ!」
イーネはすぐさま立ち上がり、両手を前に出した。
そして、胸の奥に意識を向け、呼びかける。
「お願い、ラミエル……!」
その瞬間、イーネの周囲に冷気が走った。
空気が凍り、窓から吹き込む風が白く結晶して舞う。
「チッ……!面倒なこと」
女が舌打ちした刹那、床からいくつもの氷柱が立ち上がり、動きを阻むように周囲を覆う。
氷の気配はイーネの感情と、まっすぐに繋がっていたのだ。
「氷のラミエル……なるほどね、素敵。―――でも、止められると思わないことね」
女は腰を落とし、再び構える。
―――そのときだった。
「イーネ!!」
扉を乱暴に押し開け、エルクとフィール、ライナス、そしてゴードンが駆け込んできたのだ。
「あの女……!ラムダルのときの―――!」
フィールの目が、鋭く光る。
「またお前か」
エルクはすぐさま大剣を引き抜き、突進した。
鋭い一閃が部屋を裂くものの、女はまるで身体を溶かすようにうねらせて避ける。
「ふふ、相変わらず直線的ね」
くすくすと笑いながらも、女の視線はイーネから離れない。
「その子ね、私のために必要なの。だから…ちょっとだけ借りるわね」
その瞬間、フィールとライナスがあいだに割って立つ。
「お断りだねっ」
「お前なんかにイーネは渡さない!」
フィールは鉤爪に風を纏わせ、ライナスもまた大鎚を構える。
そんななか、エルクは女に向かって一歩踏み出した。
「一体、どういうつもりだ!大罪の悪魔の復活に美徳の天使の『死』が必要なら、なぜすぐに殺さない!?なぜ連れ去ろうとする!?」
その言葉に、女の口元がわずかに歪んだ。
「ふふ、よく調べたじゃない。そうね―――特別に教えてあげる。知らないまま死ぬのはかわいそうだしね」
そう言うと、女は不気味なほど静かな声で語りだした。
「美徳の天使たちは、私たち『大罪の悪魔』にとって『枷』。だから、直接手を下すことはできないの。捕まえて、ほかの悪魔や小悪魔たちに殺させる―――ゆっくり、丁寧に……ね」
その言葉に、空気が凍りつくような気配が走った。
「だからって……そんなことが許されるわけ―――」
「話は終わり。聞いたからには生かして帰さないわ」
フィールの言葉を遮り、女は身体をぐにゃりと歪ませた。
みるみるうちに巨大な蛇へと姿を変え、その空間を占拠していく。
「私は―――嫉妬の悪魔『レヴィアタン』。その娘、人徳のラミエルの『対』となる存在よ」
地響きとともに建物の屋根が崩れ落ち、怒声のような咆哮が夜空を震わせる。
「チッ……!でかすぎるだろ……!」
エルクはレーヴァティンを構えるものの、その巨体から放たれる一撃を受け止めるだけで精一杯だ。
「くっ……!ロキ、来い!!」
そう叫ぶものの、黒雷は空を裂かない。
ロキの気配は感じるものの、なぜか―――応答がない。
「くそっ……!またかよ!!」
焦りを滲ませながらも、エルクは斬撃を放つ。
だがレヴィアタンの鱗は硬く、火花を散らすだけで浅い傷しか残せないでいた。
「だったらこっちで援護するよっ!」
フィールが風を纏わせた鉤爪でレヴィアタンの身体に飛びかかり、ライナスもまた雷撃を大鎚に纏わせて突進する。
「くらえっ……!」
大鎚は唸りをあげ、重力を裂く勢いで振り下ろされた。
レヴィアタンの腹へ叩き込まれた瞬間、ゴンッッ!!と、轟音が夜空に響く。
一帯の地面がひび割れ、凄まじい衝撃波が四方に弾け飛ぶなか雪と土が煙のように舞い上がった。
巨躯がたわみ、レヴィアタンの身体が一瞬揺れる―――だが。
「……ちっ、浅いか……!」
分厚い鱗が邪魔をし、傷口が浅くとどまってしまっていた。
ライナスはもう一撃くわえようと、大鎚を振り上げる。
しかしその瞬間―――
「―――っ!!」
レヴィアタンの尾が唸りをあげて跳ね上がり、まるで獲物を捕らえるようにライナスの身体を絡め取った。
そして、弾くようにライナスの巨体が弧を描いて吹き飛ばされてしまったのだ。
「フン、……甘いわね」
冷ややかに笑うレヴィアタンは、その巨体をくねらせ、エルクたちに再び襲いかかる。
牙を剥き、巨大な身体を軋ませながら地を這うように突進してくるさまは、まさに圧倒的な破壊そのものだ。
「くそっ、避けろ!!」
エルクが叫び、フィールが風を纏って跳躍する。
空中で身を翻したフィールは、旋風とともに鋭い鉤爪を振るった。
しかし、これもまたレヴィアタンには浅い傷しか刻めない。
「一体、どうすりゃ勝てるっていうんだよ……っ!!」
地面を這うようなうねりとともに、レヴィアタンの巨体が旋回する。
その尾が地を薙ぎ払うたび、地面が砕け瓦礫が宙を舞った。
ライナスは吹き飛ばされた身体を引きずりながら歯を食いしばって立ち上がり、大鎚に再び雷を纏わせる。
闘志を燃やすその目がレヴィアタンを捉えたそのとき―――
「…遅れてすまん」
そう言って戦場に足を踏み入れたのは、ゴードンだった。
彼は、冷徹な視線をレヴィアタンに向け、静かに呟く。
「イーネを安全な場所に避難させてきた。そして―――相手がレヴィアタンなら……手はある」
そう言うとゴードンは腕を高く掲げた。
途端に空気中の温度が一気に下がり、世界が白く染まりはじめる。
「―――ウル。来い」
彼の言葉とともに、氷の気配が空間を満たしていく。
それと同時に、空が裂けるようにして神が降臨した。
銀と蒼を基調とした重厚な鎧を身にまとい、その全身からは絶対的な静寂と威圧感が漂っている。
胸元には雪の結晶を象った紋章があり、氷でできたマントが風にたなびいていた。
その姿は、まさに氷の騎士―――否、『氷の王』だ。
「なっ……!」
レヴィアタンの動きが、明らかに鈍くなる。
分厚い鱗の隙間に入り込んだ水分が、瞬く間に凍りついていったのだ。
「フン……凍らされるとはね」
レヴィアタンが悔しげに呻くが、もう巨体は動かなくなりつつあった。
ゴードンは静かにレヴィアタンの頭部に跳び移り、氷の剣を構える。
その瞳には―――一切の迷いもない。
「言い残すことは?」
凍てついた巨体の上で問うと、レヴィアタンはわずかに口角を歪めた。
「私は……最弱よ」
その言葉を最後に―――
「終わりだ」
氷剣が唸りをあげて振り下ろされ、レヴィアタンの頭部を深々と貫いた。
次の瞬間、レヴィアタンの巨体はがくりと崩れ落ちたのだ。
そして、静かに―――静かに氷解しはじめる。
「勝った……のか」
エルクは、そう呟きながらその光景を見つめていた。
あまりにも壮絶で、あまりにも静かな終焉に、誰も声を発さない。
「終わった…ね」
フィールがぽつりと吐いたその声は、白い吐息とともに空へと消えていく。
そのとき、氷を踏みしめながらゴードンが戻ってきた。
彼は無言のままにエルクたちの前に立ち、言葉よりも雄弁に表情で語る。
エルクはそれに、小さく頷き返した。
「……イーネを迎えにいこう」
エルクたちは武器を収め、イーネが避難している教会北支部の一室へと向かう。
レヴィアタンが破壊した建物の隙間からは、朝陽が昇りはじめる様子が見え隠れしていた。
戦いの終わりを告げるかのように冷たい風が吹き抜け、瓦礫のそばを雪が転がっていく。
そして、その一室の扉をノックすると、すぐに中から不安げな表情を浮かべたイーネが顔を出した。
彼女の赤い瞳がエルクたちを認めた瞬間―――ぱっと花が咲くように輝いたのだ。
「よかった……!みんな無事だったんだね!」
イーネはほっとしたように胸に手をあてて微笑んだ。
その姿を見て、エルクたちも自然と表情を緩める。
「なんとか、な」
ゴードンはイーネのそばに歩み寄り、静かに肩に手を置く。
それは、多くを語らない男の、最大限の安堵の表現だった。
「さぁ、行こう。もうここに長居はできない」
エルクの言葉に、イーネは力強く頷く。
そして、一行は瓦礫だらけとなった北支部の教会内を抜け、駅へと急いだ。
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