10 / 30
10話
しおりを挟む
朝の光が、寝室の遮光カーテンの隙間から細い矢のように差し込んでいた。
その光の筋の中で、微かな埃が躍っている。
旭は、昨夜から一ミリも動いていないのではないかと思えるほど強張った体を引きずり、シーツの海から這い出した。
(……終わった。一睡もできなかった。いや、正確には意識が数分飛んだ気がするけれど、その度に隣にいる一条さんの寝息……あの、録音して全人類に配布したいレベルの、規則正しくも艶やかな呼吸音が耳に届いて、その度に脳内がスタンディングオベーションを始めてしまった。……今日、俺、生きていける気がしない)
鏡の中の自分は、もはや淑やかな女性(偽)ではなく、徹夜明けの修羅場を越えた漫画家のようだった。
酷い隈。カサついた唇。
「……おはよう、あゆみさん」
背後から届いたのは、寝起きの、いつもより低く掠れたバリトンボイス。
旭は、首の骨が軋むような音を立てて振り返った。
そこには、乱れた髪を無造作にかき上げ、パジャマのボタンを上二つ外したままの蓮が立っていた。
鎖骨。
雑誌の特集で「世界で最も美しい鎖骨」に選ばれた、あの、完璧なライン。
そこに、朝日が当たって、微かな汗の粒が光っている。
(……無理。朝からそのビジュアルは、全俺の視神経がショートする。これ、有料コンテンツでしょ。なんで無料で、しかも至近距離で浴びてるの。前世でどれだけ世界を救えば、この光景に出会えるんだ)
「お、おはようございます……。一条様……」
旭の声は、枯れた芝生のように掠れていた。
蓮は、旭の顔をじっと、一秒、二秒と見つめる。
その灰色の瞳が、僅かに細められた。
「顔色が、最悪だ」
「……っ、そんなことは! 寝具が素晴らしすぎて、つい、夢見心地で……」
「嘘をつけ。……君の瞳の毛細血管が、疲労を叫んでいる。……景のことが、それほど不安だったのか」
蓮は、旭の肩に手を置いた。
大きな手のひらの熱が、薄い寝巻き越しに旭の冷えた肌に染み込んでいく。
「……いい。効率的にリカバリーをしよう。……あゆみさん、風呂を沸かした」
「あ、ありがとうございます。……後ほど、ゆっくり入らせていただきますね」
「いや、今すぐだ。……それも、ただの入浴ではない。……一条家が所有する、炭酸泉と酸素バスをフル活用した『温冷交代浴』を私が行う」
(……え?)
旭の脳内CPUが、本日一回目のオーバーヒートを記録した。
「あ、あの、一条様? 私、一人で、大丈夫ですので……!」
「君は今、立っているのもやっとだろう。……もし浴槽で寝て、溺れでもしたら契約の遂行に支障が出る。……私が責任を持って、君をケアする」
蓮はそう言うと、旭の肘を支え、強引にバスルームへと誘導し始めた。
一条邸のバスルームは、もはや「風呂」と呼ぶには広すぎた。
高級ホテルのスパのような、黒い大理石の空間。
ユーカリとベルガモットの香りが立ち込め、天井からは柔らかな霧状のミストが降り注いでいる。
そして、何よりの問題は。
広い、あまりにも広いジャグジーに、乳白色の湯がなみなみと湛えられていることだ。
「さあ、服を脱げ。……私は先に、炭酸泉の濃度を調整してくる」
蓮は、パジャマのシャツを脱ぎ捨てた。
(……っ!?)
旭の視界に飛び込んできたのは、無駄な脂肪が一切なく、しなやかな筋肉の筋が走る、蓮の背中。
逆三角形の、彫刻のような造形。
広背筋が、彼の動きに合わせて美しく波打つ。
(背中! 推しの背中! 脊柱起立筋の溝が、深すぎる! ……じゃなくて! 脱げ!? 脱げって言ったのか!? ここで!?)
旭は、必死に胸元を押さえた。
当然だが、今の彼は「あゆみ」を演じるために、入念な偽装を施している。
服を脱げば、その瞬間に「男」であることが露呈する。
あるいは、露呈しなかったとしても。
(推しと、一緒にお風呂!? 同じ湯船に浸かって、裸の付き合い!? ……死ぬ。これ、物理的に死ぬ。心臓が沸騰して、ジャグジーの中で爆発する!)
旭は、壁際に張り付き、震える声で叫んだ。
「一条様! 畏れ多いです! 私、その、実は、日光アレルギーで……!」
「……ここは室内だ。……それに、ミストサウナの湿度は完璧に管理されている」
「そうではなくて! その、私、誰かと一緒に入るのが、その、宗教上の理由で禁止されておりまして……!」
蓮が、調整していたノブから手を離し、ゆっくりと振り返った。
上半身裸のまま。
水滴が、彼の胸板を滑り、腹筋の割れ目を伝って落ちていく。
蓮は、無表情なまま、一歩、また一歩と旭に近づいてきた。
逃げ場はない。
背中には、冷たい大理石の壁。
目の前には、世界が恋する美貌の、剥き出しの肉体。
「あゆみさん。……君は、なぜそうやって、いつも私から逃げようとする」
蓮の手が、旭の頬のすぐ横の壁を叩いた。
ドン、と。
低い音が、ミストの中に響く。
いわゆる「壁ドン」の形だが、蓮の瞳にあるのは甘い情動ではない。
それは、自分の「善意」が受け入れられないことに対する、純粋な、そして少しだけ悲しげな困惑だった。
「私は、君を助けたいと言っている。……私の契約相手として、最良のコンディションでいてほしい。……それとも、私の体を見て、不快だと言うのか?」
(不快なわけないだろ! むしろ、拝観料として一千万円払わせてください! でも、脱げないんだ! 物理的に、社会的に、そしてファンとしてのプライド的に!)
「不快では……ありません。……ただ、あまりにも、尊すぎて……」
「尊い……?」
蓮が、不思議そうに首を傾げた。
その拍子に、彼の濡れた髪から一滴の雫が、旭の鎖骨の上に落ちた。
熱い。
その小さな雫の熱が、導火線に火をつけたように、旭の全身を駆け抜ける。
「一条様、あの、私……。……自分で、やります。……だから、あちらを向いていていただけますか」
「……分かった。……だが、五分だ。……五分以上経っても入ってこない場合は、私が迎えに行く」
蓮は、潔く背を向けた。
旭は、激しく上下する胸を押さえ、ミストで曇った空間の中で、必死に「正体を隠しつつ、入浴を回避、あるいは最小限の露出で切り抜ける」ための、人生最大の作戦会議を脳内で開始した。
外では、炭酸泉の泡が弾ける、パチパチという静かな音が響いている。
身代わりの結婚生活、十日目の朝。
限界オタク・瀬戸旭は、かつてない「全裸バレ」の危機と、推しとの「混浴」という究極の二択を前に、ついにその理性が臨界点を突破しようとしていた。
その光の筋の中で、微かな埃が躍っている。
旭は、昨夜から一ミリも動いていないのではないかと思えるほど強張った体を引きずり、シーツの海から這い出した。
(……終わった。一睡もできなかった。いや、正確には意識が数分飛んだ気がするけれど、その度に隣にいる一条さんの寝息……あの、録音して全人類に配布したいレベルの、規則正しくも艶やかな呼吸音が耳に届いて、その度に脳内がスタンディングオベーションを始めてしまった。……今日、俺、生きていける気がしない)
鏡の中の自分は、もはや淑やかな女性(偽)ではなく、徹夜明けの修羅場を越えた漫画家のようだった。
酷い隈。カサついた唇。
「……おはよう、あゆみさん」
背後から届いたのは、寝起きの、いつもより低く掠れたバリトンボイス。
旭は、首の骨が軋むような音を立てて振り返った。
そこには、乱れた髪を無造作にかき上げ、パジャマのボタンを上二つ外したままの蓮が立っていた。
鎖骨。
雑誌の特集で「世界で最も美しい鎖骨」に選ばれた、あの、完璧なライン。
そこに、朝日が当たって、微かな汗の粒が光っている。
(……無理。朝からそのビジュアルは、全俺の視神経がショートする。これ、有料コンテンツでしょ。なんで無料で、しかも至近距離で浴びてるの。前世でどれだけ世界を救えば、この光景に出会えるんだ)
「お、おはようございます……。一条様……」
旭の声は、枯れた芝生のように掠れていた。
蓮は、旭の顔をじっと、一秒、二秒と見つめる。
その灰色の瞳が、僅かに細められた。
「顔色が、最悪だ」
「……っ、そんなことは! 寝具が素晴らしすぎて、つい、夢見心地で……」
「嘘をつけ。……君の瞳の毛細血管が、疲労を叫んでいる。……景のことが、それほど不安だったのか」
蓮は、旭の肩に手を置いた。
大きな手のひらの熱が、薄い寝巻き越しに旭の冷えた肌に染み込んでいく。
「……いい。効率的にリカバリーをしよう。……あゆみさん、風呂を沸かした」
「あ、ありがとうございます。……後ほど、ゆっくり入らせていただきますね」
「いや、今すぐだ。……それも、ただの入浴ではない。……一条家が所有する、炭酸泉と酸素バスをフル活用した『温冷交代浴』を私が行う」
(……え?)
旭の脳内CPUが、本日一回目のオーバーヒートを記録した。
「あ、あの、一条様? 私、一人で、大丈夫ですので……!」
「君は今、立っているのもやっとだろう。……もし浴槽で寝て、溺れでもしたら契約の遂行に支障が出る。……私が責任を持って、君をケアする」
蓮はそう言うと、旭の肘を支え、強引にバスルームへと誘導し始めた。
一条邸のバスルームは、もはや「風呂」と呼ぶには広すぎた。
高級ホテルのスパのような、黒い大理石の空間。
ユーカリとベルガモットの香りが立ち込め、天井からは柔らかな霧状のミストが降り注いでいる。
そして、何よりの問題は。
広い、あまりにも広いジャグジーに、乳白色の湯がなみなみと湛えられていることだ。
「さあ、服を脱げ。……私は先に、炭酸泉の濃度を調整してくる」
蓮は、パジャマのシャツを脱ぎ捨てた。
(……っ!?)
旭の視界に飛び込んできたのは、無駄な脂肪が一切なく、しなやかな筋肉の筋が走る、蓮の背中。
逆三角形の、彫刻のような造形。
広背筋が、彼の動きに合わせて美しく波打つ。
(背中! 推しの背中! 脊柱起立筋の溝が、深すぎる! ……じゃなくて! 脱げ!? 脱げって言ったのか!? ここで!?)
旭は、必死に胸元を押さえた。
当然だが、今の彼は「あゆみ」を演じるために、入念な偽装を施している。
服を脱げば、その瞬間に「男」であることが露呈する。
あるいは、露呈しなかったとしても。
(推しと、一緒にお風呂!? 同じ湯船に浸かって、裸の付き合い!? ……死ぬ。これ、物理的に死ぬ。心臓が沸騰して、ジャグジーの中で爆発する!)
旭は、壁際に張り付き、震える声で叫んだ。
「一条様! 畏れ多いです! 私、その、実は、日光アレルギーで……!」
「……ここは室内だ。……それに、ミストサウナの湿度は完璧に管理されている」
「そうではなくて! その、私、誰かと一緒に入るのが、その、宗教上の理由で禁止されておりまして……!」
蓮が、調整していたノブから手を離し、ゆっくりと振り返った。
上半身裸のまま。
水滴が、彼の胸板を滑り、腹筋の割れ目を伝って落ちていく。
蓮は、無表情なまま、一歩、また一歩と旭に近づいてきた。
逃げ場はない。
背中には、冷たい大理石の壁。
目の前には、世界が恋する美貌の、剥き出しの肉体。
「あゆみさん。……君は、なぜそうやって、いつも私から逃げようとする」
蓮の手が、旭の頬のすぐ横の壁を叩いた。
ドン、と。
低い音が、ミストの中に響く。
いわゆる「壁ドン」の形だが、蓮の瞳にあるのは甘い情動ではない。
それは、自分の「善意」が受け入れられないことに対する、純粋な、そして少しだけ悲しげな困惑だった。
「私は、君を助けたいと言っている。……私の契約相手として、最良のコンディションでいてほしい。……それとも、私の体を見て、不快だと言うのか?」
(不快なわけないだろ! むしろ、拝観料として一千万円払わせてください! でも、脱げないんだ! 物理的に、社会的に、そしてファンとしてのプライド的に!)
「不快では……ありません。……ただ、あまりにも、尊すぎて……」
「尊い……?」
蓮が、不思議そうに首を傾げた。
その拍子に、彼の濡れた髪から一滴の雫が、旭の鎖骨の上に落ちた。
熱い。
その小さな雫の熱が、導火線に火をつけたように、旭の全身を駆け抜ける。
「一条様、あの、私……。……自分で、やります。……だから、あちらを向いていていただけますか」
「……分かった。……だが、五分だ。……五分以上経っても入ってこない場合は、私が迎えに行く」
蓮は、潔く背を向けた。
旭は、激しく上下する胸を押さえ、ミストで曇った空間の中で、必死に「正体を隠しつつ、入浴を回避、あるいは最小限の露出で切り抜ける」ための、人生最大の作戦会議を脳内で開始した。
外では、炭酸泉の泡が弾ける、パチパチという静かな音が響いている。
身代わりの結婚生活、十日目の朝。
限界オタク・瀬戸旭は、かつてない「全裸バレ」の危機と、推しとの「混浴」という究極の二択を前に、ついにその理性が臨界点を突破しようとしていた。
19
あなたにおすすめの小説
【本編完結】才色兼備の幼馴染♂に振り回されるくらいなら、いっそ赤い糸で縛って欲しい。
ホマレ
BL
才色兼備で『氷の王子』と呼ばれる幼なじみ、藍と俺は気づけばいつも一緒にいた。
その関係が当たり前すぎて、壊れるなんて思ってなかった——藍が「彼女作ってもいい?」なんて言い出すまでは。
胸の奥がざわつき、藍が他の誰かに取られる想像だけで苦しくなる。
それでも「友達」のままでいられるならと思っていたのに、藍の言葉に行動に振り回されていく。
運命の赤い糸が見えていれば、この関係を紐解けるのに。
王命で第二王子と婚姻だそうです(王子目線追加)
かのこkanoko
BL
第二王子と婚姻せよ。
はい?
自分、末端貴族の冴えない魔法使いですが?
しかも、男なんですが?
BL初挑戦!
ヌルイです。
王子目線追加しました。
沢山の方に読んでいただき、感謝します!!
6月3日、BL部門日間1位になりました。
ありがとうございます!!!
バイト先に元カレがいるんだが、どうすりゃいい?
cheeery
BL
サークルに一人暮らしと、完璧なキャンパスライフが始まった俺……広瀬 陽(ひろせ あき)
ひとつ問題があるとすれば金欠であるということだけ。
「そうだ、バイトをしよう!」
一人暮らしをしている近くのカフェでバイトをすることが決まり、初めてのバイトの日。
教育係として現れたのは……なんと高二の冬に俺を振った元カレ、三上 隼人(みかみ はやと)だった!
なんで元カレがここにいるんだよ!
俺の気持ちを弄んでフッた最低な元カレだったのに……。
「あんまり隙見せない方がいいよ。遠慮なくつけこむから」
「ねぇ、今どっちにドキドキしてる?」
なんか、俺……ずっと心臓が落ち着かねぇ!
もう一度期待したら、また傷つく?
あの時、俺たちが別れた本当の理由は──?
「そろそろ我慢の限界かも」
寂しいを分け与えた
こじらせた処女
BL
いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。
昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。
『アルファ拒食症』のオメガですが、運命の番に出会いました
小池 月
BL
大学一年の半田壱兎<はんだ いちと>は男性オメガ。壱兎は生涯ひとりを貫くことを決めた『アルファ拒食症』のバース性診断をうけている。
壱兎は過去に、オメガであるために男子の輪に入れず、女子からは異端として避けられ、孤独を経験している。
加えてベータ男子からの性的からかいを受けて不登校も経験した。そんな経緯から徹底してオメガ性を抑えベータとして生きる『アルファ拒食症』の道を選んだ。
大学に入り壱兎は初めてアルファと出会う。
そのアルファ男性が、壱兎とは違う学部の相川弘夢<あいかわ ひろむ>だった。壱兎と弘夢はすぐに仲良くなるが、弘夢のアルファフェロモンの影響で壱兎に発情期が来てしまう。そこから壱兎のオメガ性との向き合い、弘夢との関係への向き合いが始まるーー。
☆BLです。全年齢対応作品です☆
僕を惑わせるのは素直な君
秋元智也
BL
父と妹、そして兄の家族3人で暮らして来た。
なんの不自由もない。
5年前に病気で母親を亡くしてから家事一切は兄の歩夢が
全てやって居た。
そこへいきなり父親からも唐突なカミングアウト。
「俺、再婚しようと思うんだけど……」
この言葉に驚きと迷い、そして一縷の不安が過ぎる。
だが、好きになってしまったになら仕方がない。
反対する事なく母親になる人と会う事に……。
そこには兄になる青年がついていて…。
いきなりの兄の存在に戸惑いながらも興味もあった。
だが、兄の心の声がどうにもおかしくて。
自然と聞こえて来てしまう本音に戸惑うながら惹かれて
いってしまうが……。
それは兄弟で、そして家族で……同性な訳で……。
何もかも不幸にする恋愛などお互い苦しみしかなく……。
姉の代わりに舞踏会に行ったら呪われた第三王子の初恋を奪ってしまった
近井とお
BL
幼少期、ユーリは姉によく似ていることから彼女の代わりに社交の場に出席することが多々あった。ある舞踏会の夜、中庭に姿を眩ませたユーリに誰かがぶつかってくる。その正体は呪われていると噂の第三王子であったが、ぶつかられたことに腹を立てたユーリは強気に接し、ダンスを踊った後、彼を捜している気配を感じてからかいながら立ち去る。
それから数年後、第三王子は初恋の令嬢を探し始めたが、それはユーリに違いなく……。
初恋の相手を捜す第三王子×軽口令息
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる