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6話
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天幕の隙間から差し込む朝光が、フィノの瞼を白く叩いた。
意識が浮上するよりも先に、鼻腔をくすぐったのは、冷たい雪の匂いと、それに相反するような、ひどく濃厚な男の体温だ。
昨夜の記憶が、熱を帯びた映像となって脳裏に蘇る。
凍える自分を大きなマントごと抱き寄せ、朝まで離さなかった、鉄のような腕。
「……ん」
フィノが身じろぎをすると、すぐ耳元で、重厚な地響きのような唸り声が聞こえた。
見上げれば、そこにはまだ微睡みの中にいるウォルターの寝顔があった。
普段の厳しい表情は鳴りを潜め、眉間の深い皺も少しだけ和らいでいる。
銀髪が少し乱れて額にかかっており、その隙間から覗く睫毛が意外なほど長くて繊細なことに、フィノは今更ながら気づいた。
(団長さん、寝ている時は、強そうな熊さんみたい……)
そんなことを考えて見惚れていると、ウォルターの瞼が震え、灰色の瞳がゆっくりと開いた。
至近距離で視線がぶつかる。
一秒、二秒。
ウォルターの瞳にみるみるうちに驚愕と、それから猛烈な動揺が走るのを、フィノは間近で観察した。
「……っ!」
ウォルターは弾かれたように跳ね起き、フィノを抱きしめていた腕を素早く引き抜いた。
あまりの勢いに、フィノは毛布の上をごろりと一回転してしまう。
「だ、団長さん?」
「……朝だ。いつまで寝ている」
「ええっ、ついさっきまで団長さんの方がぐっすり……あ、耳が赤い」
「黙れ。撤収準備をしろ。一刻も早く出発する」
ウォルターは背中を向けたまま、乱暴に甲冑を身につけ始めた。
その動作の端々に、隠しきれない動揺が滲み出ている。
フィノは、昨夜の「大好きです」という自分の告白(のようなもの)を思い出して、今更ながら顔から火が出そうになった。
けれど、彼がこうして照れてくれるのを見ると、なんだか誇らしいような、嬉しいような気持ちが勝ってしまう。
天幕の外へ出ると、すでに騎士たちが慌ただしく動いていた。
冷たい空気の中に、昨晩フィノが「収納」から出した大鍋で温められた、薄いスープの匂いが漂っている。
「おはよう、二人とも!よく眠れたみたいだね」
カミルが意味深な笑みを浮かべて近づいてきた。
ウォルターは彼を無視して、鋭い声で全体の撤収指示を出し始める。
しかし、そんな活気溢れる朝の空気を切り裂くように、一人の騎士が焦燥した声を上げた。
「……ない!ないんだ、銀の匙が!」
「どうした、騒がしいぞ」
ウォルターが歩み寄る。
声を上げていたのは、騎士団の調理補助を担当している若い団員だった。
彼は真っ青な顔で、食器箱の中をひっくり返している。
「団長、申し訳ありません!団長が大切にされていた、あの『王家から賜った銀の匙』が……見当たらないんです!」
その言葉に、カミルまで顔色を変えた。
銀の匙。それはウォルターが先代の王から、北方の守護を称えて授けられた、名誉の象徴とも言える品だった。
実用性は低いが、氷壁騎士団にとっては精神的な支柱でもある。
「最後に使ったのはいつだ」
「昨日の夕食時、団長がフィノ殿にスープを飲ませるために……。その後、洗って箱に仕舞ったはずなのですが……」
騎士たちは顔を見合わせ、雪の上を這いずり回るようにして捜索を始めた。
しかし、昨夜は激しい吹雪だった。雪の下に埋もれてしまえば、見つけ出すのは至難の業だ。
ウォルターは無表情のままだったが、その周囲の空気は、今朝の雪解けを否定するかのように凍てついていった。
「団長、すみません……。僕がもっとちゃんと確認していれば」
「……構わん。形あるものはいつか失われる。捜索は十五分で切り上げろ。行軍に遅れが出る」
冷徹な決断。
けれど、カミルは小声でフィノに囁いた。
「団長、あんなこと言ってるけど、あの匙、実は亡くなったお母様の形見でもあるんだよ。王家に一度献上されたものを、功績で取り戻したっていう、執念の品なんだ」
それを聞いた瞬間、フィノの胸の奥がキュッと痛んだ。
昨夜、自分を温めてくれたあの人の、大切なもの。
自分がスープを貰ったから、なくなったのだとしたら。
「……中身を確認します」
フィノは、自分のリュック、すなわち体内空間へと意識を深く沈めた。
昨日の夜、自分が何を「収納」したか。
騎士たちが返してきた食器。空になった鍋。拭いた後の布。
フィノの空間は、今や広大な図書館のように整理されている。
目的の棚を、一気にスキャンするように探っていく。
(食器箱、食器箱……。あった。お皿が三十二枚、スプーンが三十一本。……やっぱり、一本足りない)
外に落ちているのか。
フィノは目を閉じ、さらに感覚を研ぎ澄ませた。
自分の空間は、単なる荷物入れではない。
「主」の魔力が宿ったもの、自分が「大切だ」と感じたものに対しては、特殊な探知が働く。
(温かくて、銀色の……ウォルターさんの匂いがするもの)
フィノの指先が、雪の表面をなぞる。
その時、天幕の跡地から数メートル離れた、大きな岩の割れ目から、微かな「反射」を感じた。
風で飛ばされ、雪の重みに沈んでいる。
「……見つけた!」
フィノは駆け出し、膝をついて雪を掘り返した。
かじかむ指先が冷たい雪を掻き分けると、そこから鈍い光を放つ銀色の柄が現れる。
雪の結晶を模した、美しい装飾の銀匙だ。
「ウォルターさん!ありました!」
フィノが頭上にそれを掲げると、騎士たちから歓喜の声が上がった。
ウォルターは、大股でフィノのもとへ歩み寄ると、匙を受け取るよりも先に、雪まみれになったフィノの手を握り締めた。
「……バカ者が。手袋もせずに雪を掘るな」
「だって、大事なものだって聞いたから……。見つかってよかったです」
フィノがへらりと笑うと、ウォルターは大きな溜息を吐き、自分のポケットから清潔な布を取り出して、フィノの指先を丁寧に拭い始めた。
匙は、その隣にそっと置かれている。
「……感謝する、フィノ」
「えへへ」
「だが、次からは俺に言え。お前の手の方が、こんな銀の棒切れよりも、ずっと価値がある」
不器用な言葉。
けれど、その灰色の瞳には、今朝の気まずさなど消え失せ、真っ直ぐな信頼が宿っていた。
ウォルターは銀匙を自分の懐ではなく、フィノの前に差し出した。
「お前に預ける。俺の最も大切なものを収納しておけ。……なくすなよ」
「いいんですか? これ、すごく大事なものなのに」
「お前の空間が、一番安全だ」
フィノは、恭しくその銀匙を受け取り、自分の空間の「特等席」――昨夜のドライフルーツの小瓶のすぐ隣へと、大切に収納した。
主の大切なものを、自分が守る。
その責任感と喜びが、フィノの小さな胸を誇らしげに膨らませた。
「はい!一生、離しませんから!」
フィノの元気な声に、周囲の騎士たちがニヤニヤとしながら「やっぱり団長のお気に入りだなぁ」と冷やかす。
ウォルターは再び無表情を装い、「出発だ!」と大声を上げたが、その歩幅は、フィノが遅れないように、いつもよりずっとゆっくりと刻まれていた。
意識が浮上するよりも先に、鼻腔をくすぐったのは、冷たい雪の匂いと、それに相反するような、ひどく濃厚な男の体温だ。
昨夜の記憶が、熱を帯びた映像となって脳裏に蘇る。
凍える自分を大きなマントごと抱き寄せ、朝まで離さなかった、鉄のような腕。
「……ん」
フィノが身じろぎをすると、すぐ耳元で、重厚な地響きのような唸り声が聞こえた。
見上げれば、そこにはまだ微睡みの中にいるウォルターの寝顔があった。
普段の厳しい表情は鳴りを潜め、眉間の深い皺も少しだけ和らいでいる。
銀髪が少し乱れて額にかかっており、その隙間から覗く睫毛が意外なほど長くて繊細なことに、フィノは今更ながら気づいた。
(団長さん、寝ている時は、強そうな熊さんみたい……)
そんなことを考えて見惚れていると、ウォルターの瞼が震え、灰色の瞳がゆっくりと開いた。
至近距離で視線がぶつかる。
一秒、二秒。
ウォルターの瞳にみるみるうちに驚愕と、それから猛烈な動揺が走るのを、フィノは間近で観察した。
「……っ!」
ウォルターは弾かれたように跳ね起き、フィノを抱きしめていた腕を素早く引き抜いた。
あまりの勢いに、フィノは毛布の上をごろりと一回転してしまう。
「だ、団長さん?」
「……朝だ。いつまで寝ている」
「ええっ、ついさっきまで団長さんの方がぐっすり……あ、耳が赤い」
「黙れ。撤収準備をしろ。一刻も早く出発する」
ウォルターは背中を向けたまま、乱暴に甲冑を身につけ始めた。
その動作の端々に、隠しきれない動揺が滲み出ている。
フィノは、昨夜の「大好きです」という自分の告白(のようなもの)を思い出して、今更ながら顔から火が出そうになった。
けれど、彼がこうして照れてくれるのを見ると、なんだか誇らしいような、嬉しいような気持ちが勝ってしまう。
天幕の外へ出ると、すでに騎士たちが慌ただしく動いていた。
冷たい空気の中に、昨晩フィノが「収納」から出した大鍋で温められた、薄いスープの匂いが漂っている。
「おはよう、二人とも!よく眠れたみたいだね」
カミルが意味深な笑みを浮かべて近づいてきた。
ウォルターは彼を無視して、鋭い声で全体の撤収指示を出し始める。
しかし、そんな活気溢れる朝の空気を切り裂くように、一人の騎士が焦燥した声を上げた。
「……ない!ないんだ、銀の匙が!」
「どうした、騒がしいぞ」
ウォルターが歩み寄る。
声を上げていたのは、騎士団の調理補助を担当している若い団員だった。
彼は真っ青な顔で、食器箱の中をひっくり返している。
「団長、申し訳ありません!団長が大切にされていた、あの『王家から賜った銀の匙』が……見当たらないんです!」
その言葉に、カミルまで顔色を変えた。
銀の匙。それはウォルターが先代の王から、北方の守護を称えて授けられた、名誉の象徴とも言える品だった。
実用性は低いが、氷壁騎士団にとっては精神的な支柱でもある。
「最後に使ったのはいつだ」
「昨日の夕食時、団長がフィノ殿にスープを飲ませるために……。その後、洗って箱に仕舞ったはずなのですが……」
騎士たちは顔を見合わせ、雪の上を這いずり回るようにして捜索を始めた。
しかし、昨夜は激しい吹雪だった。雪の下に埋もれてしまえば、見つけ出すのは至難の業だ。
ウォルターは無表情のままだったが、その周囲の空気は、今朝の雪解けを否定するかのように凍てついていった。
「団長、すみません……。僕がもっとちゃんと確認していれば」
「……構わん。形あるものはいつか失われる。捜索は十五分で切り上げろ。行軍に遅れが出る」
冷徹な決断。
けれど、カミルは小声でフィノに囁いた。
「団長、あんなこと言ってるけど、あの匙、実は亡くなったお母様の形見でもあるんだよ。王家に一度献上されたものを、功績で取り戻したっていう、執念の品なんだ」
それを聞いた瞬間、フィノの胸の奥がキュッと痛んだ。
昨夜、自分を温めてくれたあの人の、大切なもの。
自分がスープを貰ったから、なくなったのだとしたら。
「……中身を確認します」
フィノは、自分のリュック、すなわち体内空間へと意識を深く沈めた。
昨日の夜、自分が何を「収納」したか。
騎士たちが返してきた食器。空になった鍋。拭いた後の布。
フィノの空間は、今や広大な図書館のように整理されている。
目的の棚を、一気にスキャンするように探っていく。
(食器箱、食器箱……。あった。お皿が三十二枚、スプーンが三十一本。……やっぱり、一本足りない)
外に落ちているのか。
フィノは目を閉じ、さらに感覚を研ぎ澄ませた。
自分の空間は、単なる荷物入れではない。
「主」の魔力が宿ったもの、自分が「大切だ」と感じたものに対しては、特殊な探知が働く。
(温かくて、銀色の……ウォルターさんの匂いがするもの)
フィノの指先が、雪の表面をなぞる。
その時、天幕の跡地から数メートル離れた、大きな岩の割れ目から、微かな「反射」を感じた。
風で飛ばされ、雪の重みに沈んでいる。
「……見つけた!」
フィノは駆け出し、膝をついて雪を掘り返した。
かじかむ指先が冷たい雪を掻き分けると、そこから鈍い光を放つ銀色の柄が現れる。
雪の結晶を模した、美しい装飾の銀匙だ。
「ウォルターさん!ありました!」
フィノが頭上にそれを掲げると、騎士たちから歓喜の声が上がった。
ウォルターは、大股でフィノのもとへ歩み寄ると、匙を受け取るよりも先に、雪まみれになったフィノの手を握り締めた。
「……バカ者が。手袋もせずに雪を掘るな」
「だって、大事なものだって聞いたから……。見つかってよかったです」
フィノがへらりと笑うと、ウォルターは大きな溜息を吐き、自分のポケットから清潔な布を取り出して、フィノの指先を丁寧に拭い始めた。
匙は、その隣にそっと置かれている。
「……感謝する、フィノ」
「えへへ」
「だが、次からは俺に言え。お前の手の方が、こんな銀の棒切れよりも、ずっと価値がある」
不器用な言葉。
けれど、その灰色の瞳には、今朝の気まずさなど消え失せ、真っ直ぐな信頼が宿っていた。
ウォルターは銀匙を自分の懐ではなく、フィノの前に差し出した。
「お前に預ける。俺の最も大切なものを収納しておけ。……なくすなよ」
「いいんですか? これ、すごく大事なものなのに」
「お前の空間が、一番安全だ」
フィノは、恭しくその銀匙を受け取り、自分の空間の「特等席」――昨夜のドライフルーツの小瓶のすぐ隣へと、大切に収納した。
主の大切なものを、自分が守る。
その責任感と喜びが、フィノの小さな胸を誇らしげに膨らませた。
「はい!一生、離しませんから!」
フィノの元気な声に、周囲の騎士たちがニヤニヤとしながら「やっぱり団長のお気に入りだなぁ」と冷やかす。
ウォルターは再び無表情を装い、「出発だ!」と大声を上げたが、その歩幅は、フィノが遅れないように、いつもよりずっとゆっくりと刻まれていた。
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