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7話
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「チリン……チリン……」
静まり返った魔王ゼノスの執務室に、軽やかで、どこか間の抜けた鈴の音が響き渡る。
僕、エルヴィンは、先日ゼノス様が無理やり作らせた「供給特化型(という名の露出狂仕様)」の衣装を身につけ、執務机のすぐ横にあるソファに小さくなって座っていた。
この服、本当にひどい。
背中が腰のあたりまで大胆に開き、胸元は薄い絹地が肌に張り付いて、乳首の形がうっすら浮いている。そして極めつけは、首筋や腕、足首に結ばれたリボンの先に付いている金色の小さな鈴だ。
少しでも身じろぎすれば「自分はここにいます」と主張するように鳴り響く。
(……恥ずかしすぎて、死ぬ。魔王城の皆さんに、変な性癖があるって思われたらどうしよう……!)
僕が顔を真っ赤にして膝を抱えていると、執務室の重厚な扉がノックされた。
「陛下、カインです。午後の軍事予算の資料をお持ちしました」
入ってきたのは、眼鏡の奥で常に「疲労」の二文字を漂わせている側近のカインさんだ。
カインさんは部屋に入るなり、僕の姿を一瞥した。
「チリン……ッ」
緊張のあまり僕の体がビクッと跳ね、鈴が一度だけ鳴る。
カインさんは一瞬だけ無表情のままフリーズしたが、すぐに深いため息をつくと、手に持っていた書類で顔を半分隠した。
「……陛下。エルヴィン様にそのような……その、機能的すぎる装いをさせるのは、せめてプライベートな空間だけにしていただけませんか。私の胃に穴が空く前に」
「何を言う、カイン。エルヴィンは俺の魔力を安定させるための重要な『装置』だ。常に手元に置き、いつでも供給を受けられるようにしておくのは、統治者として当然の義務だろう」
ゼノス様は、真面目な顔をしてとんでもない理屈を吐き散らしている。
執務机に向かう彼は、いつも通り冷酷で隙のない「最強の魔王」に見えるが、その視線は書類ではなく、ずっと僕の太腿のあたりを執拗に舐めまわしているのだ。
「陛下、それは義務ではなく『趣味』と呼びます。……エルヴィン様、どうか陛下をあまり甘やかさないでください。このままだと、明日には城中のカーテンを全部、エルヴィン様の寝衣に作り替えかねません」
「カイン、貴様……いいアイデアを出すじゃないか」
「褒めてません! 皮肉です!」
カインさんは天を仰ぐと、逃げるように書類を置いて部屋を出て行った。
バタン、と扉が閉まった瞬間、ゼノス様が音もなく席を立ち、僕の元へと歩み寄ってきた。
「チリン……チリン、チリン!」
逃げようとした僕の肩を、ゼノス様の大きな手がガッシリと掴む。
そのままソファに押し倒されると、僕の全身で鈴が狂ったように鳴り響いた。
「ゼ、ゼノス様、お仕事は!? まだ予算がどうのってカインさんが……」
「そんなものは後回しだ。……エルヴィン、鈴の音がうるさくて集中できん。お前が俺を誘うのが悪い」
「僕のせいですか!? この服を着せたのはゼノス様じゃないですか!」
抗議する僕の口を、熱い唇が強引に塞いだ。
深く、喉の奥まで探り当てるようなキス。
同時に、ゼノス様の手が僕の背中の開いた部分に滑り込み、熱い皮膚を直接なぞり上げる。
「ん、ふぁ……っ、はぁ……」
供給体としての本能が、ゼノス様の愛撫に反応してしまう。
背中をなぞられるたびに、体内の魔力が熱を持って溶け出し、彼の指先へと吸い寄せられていく。
ゼノス様は、僕の胸元の薄い生地を乱暴に捲り上げると、そこにある「淀み」を解消するように、熱い舌で丁寧に、執拗に転がし始めた。
「チリン、チリン、チリン……ッ!」
僕が悶えるたびに鈴が鳴り、それがさらにゼノス様の独占欲を煽るらしい。
彼は僕の耳元で、低く、愉悦に満ちた声で囁いた。
「……いい音だ、エルヴィン。この鈴が鳴るたびに、お前が俺に犯され、魔力を吸い尽くされていることを城中に知らせているようなものだな」
「変態……っ、この、ド変態魔王……っ!」
「褒め言葉として受け取っておこう」
ゼノス様は不敵に笑うと、僕の細い足を自分の肩に担ぎ上げた。
その体勢では、鈴が鳴るどころか、僕の最も恥ずかしい場所がゼノス様の視界に完全に晒されることになる。
「待っ、ゼノス様、本当に誰か来たら……っ」
「来させん。……今日はこれから、お前という最高の食事を存分に堪能する。会議も、予算も、すべてこの部屋の鈴の音の中に消えてしまえばいい」
もはや公務など微塵も頭にない魔王様。
僕は、鳴り止まない鈴の音の中で、今日という日が(腰的な意味で)終わったことを悟った。
静まり返った魔王ゼノスの執務室に、軽やかで、どこか間の抜けた鈴の音が響き渡る。
僕、エルヴィンは、先日ゼノス様が無理やり作らせた「供給特化型(という名の露出狂仕様)」の衣装を身につけ、執務机のすぐ横にあるソファに小さくなって座っていた。
この服、本当にひどい。
背中が腰のあたりまで大胆に開き、胸元は薄い絹地が肌に張り付いて、乳首の形がうっすら浮いている。そして極めつけは、首筋や腕、足首に結ばれたリボンの先に付いている金色の小さな鈴だ。
少しでも身じろぎすれば「自分はここにいます」と主張するように鳴り響く。
(……恥ずかしすぎて、死ぬ。魔王城の皆さんに、変な性癖があるって思われたらどうしよう……!)
僕が顔を真っ赤にして膝を抱えていると、執務室の重厚な扉がノックされた。
「陛下、カインです。午後の軍事予算の資料をお持ちしました」
入ってきたのは、眼鏡の奥で常に「疲労」の二文字を漂わせている側近のカインさんだ。
カインさんは部屋に入るなり、僕の姿を一瞥した。
「チリン……ッ」
緊張のあまり僕の体がビクッと跳ね、鈴が一度だけ鳴る。
カインさんは一瞬だけ無表情のままフリーズしたが、すぐに深いため息をつくと、手に持っていた書類で顔を半分隠した。
「……陛下。エルヴィン様にそのような……その、機能的すぎる装いをさせるのは、せめてプライベートな空間だけにしていただけませんか。私の胃に穴が空く前に」
「何を言う、カイン。エルヴィンは俺の魔力を安定させるための重要な『装置』だ。常に手元に置き、いつでも供給を受けられるようにしておくのは、統治者として当然の義務だろう」
ゼノス様は、真面目な顔をしてとんでもない理屈を吐き散らしている。
執務机に向かう彼は、いつも通り冷酷で隙のない「最強の魔王」に見えるが、その視線は書類ではなく、ずっと僕の太腿のあたりを執拗に舐めまわしているのだ。
「陛下、それは義務ではなく『趣味』と呼びます。……エルヴィン様、どうか陛下をあまり甘やかさないでください。このままだと、明日には城中のカーテンを全部、エルヴィン様の寝衣に作り替えかねません」
「カイン、貴様……いいアイデアを出すじゃないか」
「褒めてません! 皮肉です!」
カインさんは天を仰ぐと、逃げるように書類を置いて部屋を出て行った。
バタン、と扉が閉まった瞬間、ゼノス様が音もなく席を立ち、僕の元へと歩み寄ってきた。
「チリン……チリン、チリン!」
逃げようとした僕の肩を、ゼノス様の大きな手がガッシリと掴む。
そのままソファに押し倒されると、僕の全身で鈴が狂ったように鳴り響いた。
「ゼ、ゼノス様、お仕事は!? まだ予算がどうのってカインさんが……」
「そんなものは後回しだ。……エルヴィン、鈴の音がうるさくて集中できん。お前が俺を誘うのが悪い」
「僕のせいですか!? この服を着せたのはゼノス様じゃないですか!」
抗議する僕の口を、熱い唇が強引に塞いだ。
深く、喉の奥まで探り当てるようなキス。
同時に、ゼノス様の手が僕の背中の開いた部分に滑り込み、熱い皮膚を直接なぞり上げる。
「ん、ふぁ……っ、はぁ……」
供給体としての本能が、ゼノス様の愛撫に反応してしまう。
背中をなぞられるたびに、体内の魔力が熱を持って溶け出し、彼の指先へと吸い寄せられていく。
ゼノス様は、僕の胸元の薄い生地を乱暴に捲り上げると、そこにある「淀み」を解消するように、熱い舌で丁寧に、執拗に転がし始めた。
「チリン、チリン、チリン……ッ!」
僕が悶えるたびに鈴が鳴り、それがさらにゼノス様の独占欲を煽るらしい。
彼は僕の耳元で、低く、愉悦に満ちた声で囁いた。
「……いい音だ、エルヴィン。この鈴が鳴るたびに、お前が俺に犯され、魔力を吸い尽くされていることを城中に知らせているようなものだな」
「変態……っ、この、ド変態魔王……っ!」
「褒め言葉として受け取っておこう」
ゼノス様は不敵に笑うと、僕の細い足を自分の肩に担ぎ上げた。
その体勢では、鈴が鳴るどころか、僕の最も恥ずかしい場所がゼノス様の視界に完全に晒されることになる。
「待っ、ゼノス様、本当に誰か来たら……っ」
「来させん。……今日はこれから、お前という最高の食事を存分に堪能する。会議も、予算も、すべてこの部屋の鈴の音の中に消えてしまえばいい」
もはや公務など微塵も頭にない魔王様。
僕は、鳴り止まない鈴の音の中で、今日という日が(腰的な意味で)終わったことを悟った。
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