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淫語理解らせ済雑魚インキュバス産卵ショー

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【今回の内容】
産卵プレイ

今日まで気づかなかったくらいなのでそんな頻発してるものでもないのだろうか。
イリアはたまに胸から少量ミルクがでてしまうらしい。

大丈夫か、とか色々聞いたけどなんか思い当たる節でもあったのか雑に大丈夫と言われて話を切り上げられた。

「とりあえず体調悪くなるようなもんなら言えよ、一応心配してるし」

「…どうも」

汚した床やらをシャワーで流してしまい、また湯に浸かる。

イリアがでかいため息をついていたので、気にしてるのかとまとわりついて聞いたら、黙れと手で口を塞いでそのまま抱き寄せられた。

モゴモゴ言って手を舐めてた俺が大人しくなるのを確認するまで手を離してくれなかった。
離してからはまた飲み直している、さっきも思ったけどそれを見て素直に「なんかカッコいいな」と言ってみたらちょっとだけ照れたように鼻を鳴らして無視された。

====

「…あ、二人とも、遅かったね」

それからどれくらい時間が経ったのだろう。

イリアは結構な時間風呂に浸かり、のぼせた俺が倒れて水面に浮いたので俺を担ぎ風呂から上がった。

全裸のまま、タオルを敷いた床に転がされ、すぐ近くにあった送風機を頭の方に持ってきてくれる。

…前は俺がこれしたんだっけ、涼しくてちょっと気分が悪いのがマシになった。

パジャマとして薄手のバスローブと半パンみたいなものが用意されていたが、帯がないので締め方がわからなかったらしいイリアは諦めたように羽織るだけにしていて厚い胸板や腹筋を晒してしまっている。

「…夜、お腹冷えない?」

「レインはちゃんと着れたんだな」

「うん、この、手前の紐を内側のここと結んで…」

「あぁ、これで閉じるのか」

二人は慣れない服に四苦八苦して、でもうまく着れたらしく「涼しいね」とか感想を言い合っていた。

その頃になると俺もだいぶ気分がマシになったのでパンツだけいそいそ履きに行って、その服(じんべえと言うらしい、入れてあるカゴに書いてた)は当然のようにレインに着せて貰ったのだった。

====

翌朝、あまりに何も嫌なイベントが起きなくて、朝スッキリ目が覚めたのに逆にこれが夢じゃないか不安になる。

イリアの頬を何も言わずにつねったら耳を千切れるかと思うくらい引っ張り返されて、ぼやくとレインに「もしちぎれたらもらってもいい?」と聞かれたので丁重にお断りをした。

「船って…頼めばすぐに乗れるものなんですか?」

「往復の定期便ならいくらでもありそうだがな、そこに看板もでている」

「…ふぅ、ま、ここは俺に任せといてよ」

二人が一般人どもの乗る小型船を探そうと船着場へ向かったので、俺はこれだから…とそれを止めた。

それから、昨日の晩こっそり便りを出しといた奴らとの合流地点に向かう。


「お!坊ちゃん!元気してました!」

「本当に行くんですねぇ!ウケる~!」

そこにいたのは5人のメイドや執事、あとでかい船。

「お前、また」

「あ!違う!これは実家の持ち船!!!貿易とかたまに観光に使ってんの!!!!」

イリアがメイドオプションまで1時間弱の船旅のためにつけたのか、と困っていたので弁解した。

執事Aは笑いながら俺と肩を組む。

「そうなんすよ!一応坊ちゃんのご実家で俺たち働いてて!船出せって言われて慌てて準備したんですよ!」

「ほんと、旦那様にバレて説得大変だったんですよぉ?
最終的には坊ちゃんに逆らうと全員実家燃やされるで乗り切りました!」

「なんでそんなひどいことするの?」

笑いながら背中を叩かれる。

俺は親しみやすいので使用人が全員タメ口だし、一部のやつらはたまに「後で行くから待ってて!」とか呼んでも来てくれないほど打ち解けている。

…親しみやすいからであって、けして舐められているわけではない。

「いやぁ、でもまさかついに追放までされるとは…」

「いや、ほんとついに…ねぇ…」

「……」

さっきまでヘラヘラしてたのに、急に深刻そうにそいつらは押し黙ってお通夜の空気になった。

一部涙目になってる奴までいる。

「だから近場で食うなって言ったのに…!」と嗚咽を漏らされ、内容はともかく本当に慕われてたんだと初めて知った。

なんでその親しみをちゃんと敬意として表してくれなかったのかちょっと不思議。

「川の向こうの一帯は女神リリアの熱心な教徒だらけです坊ちゃん、信仰の侮辱だけは絶対にダメですよ…」

「しないわ」

「聖騎士団が近くの教会を駐屯所にする時期もあるそうです、ほんと、ほんと粗相は控えて…」

「俺お前ら嫌い」

信用が無さすぎてびっくりする。
他に性病にはネギが効くとかよくわからない嘘っぽい蘊蓄まで聞かされた。

「あんたらが、坊ちゃんの愉快な仲間たちなんですね…」

「えっ、あ、あぁ?」

蚊帳の外だったイリアが、泣いている成人男性に急に声をかけられた時の一般的なリアクションみたいな困り方をしつつ、返事をする。

「話は手紙で聞いてます、…堅気でいい兄貴分みたいな方がイリアさん、
ちょっと天然だけど、素直で可愛いのがレイ」「ちょっと何言ってんのおぉおおお!!!??」

バラすな、二度と手紙の内容を口外するな。

必死で蝉の鳴き真似をして誤魔化したけどもう手遅れで、ガッツリと全部聞こえてたので二人は照れたような、「こいつそんなふうに思ってたんだ…」みたいな微笑ましい目で俺を見てる。

もう最悪だ、威厳0になった。

「坊ちゃんを…お願いします…!」

「こちらこそ、義両親にもよろしくお願いします」

ご機嫌になり珍しく他人と話してるレインがなぜか俺の両親への挨拶をメイドへ託し、俺は友達と親の邂逅のような地獄の空気感に耐えきれず二人の背を押して、さっさと頼んでたデカくて立派な船に乗り込んだ。

「…あ、そうだアンタら、お土産何がいい?」

一応聞く。

「いりません…、レオ坊ちゃんが無事に帰って来ればそれで…!」

涙ながらに言われてなんで俺、今までこんなに慕われてるのにちゃんと気づけなかったんだろうってもはやちょっと申し訳なくなった。

…しばらくして、名残惜しそうなそいつらに手を振り出向、

「そして到着!!!!!」

「うわっ」

1時間…、正確には荷運びの時間とかを抜いたら45分以内。

ちょっとでかい川なんか爆速で渡り終わる。
向こう岸の港町で思わず叫ぶと横でイリアが驚いてた。

「まだお昼だね」

「な?とりあえずこの辺の地理だけ調べて、明日出発にする?」

つまり、また宿を取って今日は一泊し、明日出発するのだ。

結構地元から遠出はしてるし、この辺の治安や魔物事情も知っておきたいので仕方ない提案ではあるのだがあまりに旅の内容が緩いので宿を決めると早々にイリアは路銀でも稼ぐとか言ってギルドを探しに行ってしまった。

………。

「…あれ?」

気がつくと、俺は寂れた教会に立ってた。

確か夜、満足に身体を動かせたらしいイリアが晴れ晴れとした顔で帰ってきて、レインがそれを撮影したりふざけてから寝て……
なんで教会にいるのか、なんで一人なのか、まったくわからない。

首を傾げていると、後ろから声がした。

「はぁ、やっと気が付いたんだ」

「…キュ太郎」

「…なに、その呼び方」

振り返るといつぞやのインキュバス。

それが教会の少し塗装の崩れた女神像の足元に腰掛け、ニヤニヤ不敵に笑っている。

「まぁいいや。
この間の復讐をしにきたんだ、ほら、これを見て」

インキュバスが手をかざすと、複数の火の玉が彼の周りを飛ぶ。

その内二つが従うよう手の平の上に着地し、輝きを失ってガラス玉のように大人しくなった。

「…それは?」

「魂、オマエに前教えてもらった方法で、たくさん取らせてもらった」

「おぉ」

…淫行の教唆って罪になるかな。

気にしてる間にインキュバスは蠱惑的に俺に詰め寄り、魂の一つをわざと落として踏みつけ、砕く。

「今日はオマエも、もう魂まで搾らせてもらうかなって。
…ちゃんと、前みたいに色々教えてね?先生ぇ?」



あれからしばらく。
…やっぱり、ダメでした。

「……」

「お゛っ♡もうし、申し訳、ございませんっ♡
あっ、なまいき、言って♡すいませんでしたっ♡
先生、に、勝てるわけ、はぁ、ない、っ、です♡ど、どうか、バカな豚、にっ♡お、お仕置き、…ふっ♡ふー♡してくださいっ♡」

先に言っておく、俺からは何もしてない。
今回はもうキュ太郎は最初から負ける前提で来てた。

前回俺がダメ出しした全部を、成長してる気配も見せずまた再現してやった。
しかも、前回よりも何倍もやる気ない感じで。

また股間踏まれたけど、ものすごいソフトタッチでちょっと素足で撫でられたとかそんな次元だったし、その時点でインキュバスが何故か興奮して勃ってた。

足舐める時なんてちんぐり返しポーズで俺が舐めやすいようにキュ太郎が足裏を晒してたしちょっと舌先触れただけで痙攣したから多分イッてたと思う。

わざと自分が負けるようなクソムーブをしまくって、勝手に「あ♡どうしよっ♡負けちゃうっ♡」とか涙目で喘ぎ、最終的に間違って(わざとだろ)自分の太ももに蝋燭垂らしたあたりでインキュバスは服を脱いで全裸で土下座までしてさっきの敗北宣言をしたのだ。

なんか発情してるけど、もう魂がクソザコメスに堕ちたというか変な快感に目覚めたとしか思えない。

「…あれ、からっ♡お゛っ♡
いっ、いろんな、人間様にっ、お…おちんぽ様で♡お、おまんこっ犯して、も、貰いましたっ…♡
僕が♡クソザコメスだと知れたのは先生のおかげです♡
今までイキってたのに本当の姿を教えてくれてありがとうございます♡
おねが、せんせいっ♡ぼ、ぼくを、犯してくださいぃ…♡先生の精力♡クソザコメスインキュバスは見ただけでイっちゃうくらいおいしそうなんです♡
魂取らないです♡ちょっとだけおちんぽ味見させてください♡♡」

これまでを思い出しているのか、インキュバスは犬の服従のポーズみたいなのをして転がって、触れてもないそこはもうまた射精してた。

「うーん…」

長い尻尾で自分の孔を犯しながら、ビンビンに尖った乳首を捏ねてインキュバスは俺を誘ってる。

これなぁ、同じことイリアとかレインが…というか好みの“成人”がやってたらめちゃくちゃ興奮したと思うんだけどさぁ。
俺、流石にこの年代(の外見)に興奮する趣味はないらしい。

自分の分別を知って、なんか申し訳ない。

インキュバスが雑魚ムーブしてるけど性癖の問題で全然勃たない。
けど、こんな懇願してる「インキュバス」という種族になにもしないのも失礼な気がする。

どうしようか、と悩んで、とりあえず近くに落ちてた魂とやらをインキュバスの孔に突っ込んでみた。

「お゛っ!?ほ、おぉお♡♡!?」

子供の拳くらいあるそれがすんなり挿入る。
インキュバスともなると排泄器官も立派な性器として成り立つのか、すごいな。

あとマジでなにをどう遊んだんだろう、アナルが子供のそれじゃなくて商売女とかみたいなぱっくり土手付き縦割れアナルなんだけど。

「…イキって一個踏んでるけどさぁ、犯してくれた挙句魂くれたんだろ、その人。粗末にしたこと謝ったら?」

「…ひっ、
ごめ、ごめんなさい…っ、おじさん♡ごめんなさい、犯してくれたのに、ごめんなさい…っ!
おじさんのネトネトガチ太臭チンすごい良かったです♡嗅ぐだけで3回脳イキしましたぁ♡お゛っ♡臭い♡思い出しただけでぇ♡♡」

インキュバスはカクカク腰を振っている。
可憐な顔からよだれを垂らしてずっと淫語を喚いてるのを横目に、また近くに落ちてる魂を見る。

…なんかぼんやり、おじさんの顔が見えた気がする…。

魂の主だろうか、どこか満ち足りた顔の彼らが「やれ」と口を動かしているので、それも拾ってインキュバスの中に突っ込んだ。

「おぉお…っ!?お゛っ♡おく、いっちゃう、でな、やっ♡」

「インキュバスだから大丈夫だって」

多分こう…異物突っ込んでも最後には取り出せるノウハウがインキュバスならあるはずだ。

無責任に期待しながら一つ、また一つと魂を拾って突っ込んで、6個全部をつめるとインキュバスの腹はちょっと心なし膨らんでしまった。

「おー、タトゥー伸びてる」

「ひっ…!?淫紋、な、なでにゃいでぇ…っ!♡」

また射精。
壊れた蛇口か、ちょっと心配になる。

けど彼らにテレパシーで続きを促されたので腹の上を押さえると、中でぶつかった魂同士がコロコロを音を立てていた。

「…っ、が!?あ゛ぁああっ♡♡!」

かと思ったら、急にインキュバスは甲高い声で叫んで、跳ねたあと床に前を擦り付けて、強めの自慰を始める。

「お゛っ♡やっ、たましい、うご、うごいて…!♡うごかないで、っ…!ご、ごめん、ごめんなさい♡♡!あ、ぎゃっ♡ごめんなさいいっ…!ぶるぶるやめでぇええ♡♡♡ケツマン壊れる♡一生アクメするようになるっ♡♡」

あー…、なんか振動音が鈍く聞こえる。

魂おじさん(仮)達は、気に入ったインキュバスを辱める最後のチャンスに張り切っているのだろう。

その球体となった自身を小刻みに振動させているらしく、キュ太郎はひぃひぃと泣きながら尻に指を突っ込んであまりの快感にそれを掻き出そうとしていた。

「おねがっ♡おがじ、あ゛、おがしく、なるんです♡はぁ、あぁっ!
やべ、やべて、でていっでぇ…っ!こわさないで、おねが、お゛っ♡しょこ♡そんな♡……~~っ♡」

腰を無様に振って狂ったようにのたうちまわり、前はずっと勃ち上がってるのに刺激が強すぎるのか失禁までしてしまってる。

涙とか自分の粗相で、ぐちゃぐちゃに顔を汚したインキュバスは血が出るほど強く自分の乳首を摘んで、力んで必死に潰れた蛙みたいなポーズで床に陰茎擦り付けつつ魂を排泄しようとしていた。

「お゛っ、ご♡が、あっ…♡お、おぉ゛おぉおお♡たましっ♡ぶりゅって、出っ…♡!ん゛お゛ぉおおおおっ♡♡!?」

そして括約筋が限界まで開き、1個目の魂をキュ太郎は獣のような絶叫と一緒に産卵する。
粘液まみれになったそれは勢いよく尻から飛び出すと、
転がって壁にぶつかって、やがて寂しそうに振動をやめた。

「ひぃっ、い、…あひっ♡ひぃっ」

ひとつ、また一つとインキュバスは勢いのままぽこぽこ白目で魂を産卵する。

「あ゛っ、あど、いっこ…♡ひっ、ひぃ、あぁ…お尻、塞がってな…♡ででいっでよぉ…♡お゛ぉおお゛っ♡最後の一個♡あ゛っ♡僕のクソザコまんの弱点で止まらないで♡でていっ…♡お゛ぉおおお゛ぉっ♡♡♡」

ようやく終わるらしい。
息も絶え絶えにそれを俺に見せつけようと両足を抱えてインキュバスはひり出そうと力むが、

「誰だ!…こんなところで……何をしている!?」

あれだけ声を出してたら、近くに人がいたらバレるし誰か見に来るか。

教会の扉が開いて、月光を背に誰かが立っていた。
そいつがこっちに駆けつけてくるのでやば、と思って振り返ったらなんとキュ太郎はもういなかった。

魂もちゃんと消えていて、あいつ逃げやがったな、と気づく。

「…今の少女…、いや、少年は…?」

声の主はどう見ても聖騎士団の腕章をつけてて、こっちを見て怪訝な顔をしてるから俺は今人生で一番焦って脂汗が止まらないのだった。
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