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Episode 14 / 悲劇の終了へ向けて
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生存者5人 脱落者10人
side Mirai
J「さあて、次のゲームが最後のゲームよ。今回は、2グループに別れて貰うわ。第2ゲームのポイントで割り振らせて頂いたわ。Aチーム、井内考、山本未来。 Bチームが残りの仲野悠理、山下海斗、そして桜葉渚よ。 …今日はもう部屋に戻って休んでいいわ。明日の朝、Aチームは10時にホール。Bチームは12時に脱落者部屋の奥……支配人室に来なさい。…もう二度と、会えなくなるかもしれないんだから最後の挨拶ぐらいしときなさいよ。じゃあ、アディオス!♡」
最初に口を開いたのは桜葉渚だった。
渚「…“最終GAME”か…」
海斗「あぁ…」
悠理「……未来ちゃん。ここから出て、絶対もう一度会おうね」
未来「…当たり前」
考「オレは?!」
皆「…………」
考「ひどくね!?」
皆「…………」
私達は、恐らく最後になるから、と皆揃って食事を摂った。
そして、お互いの検討を祈り、部屋へと戻った。
……朝。
私は正直自分の死を覚悟していた。
覚悟というか、予知というべきか。
“何か”を感じていたのだ。
だけど、聖汰の、実羽の、皆の敵をとるまでは………。
私はここに来た時に座らされていたソファーに座った。何故だか心地よい。
…私も変わったな。なんて考えていると、そのまま眠りそうになってしまった。…ダメだ、食堂へ向かおう………
時計は8時半、皆揃っていた。
悠理「あ、未来ちゃん!おはよー!」
そう言った悠理の後ろに、聖汰と実羽が見えた。驚いたが、すぐに幻覚だと気付く。
渚「どうした?大丈夫か?」
未来「いや……うん。ごめん大丈夫、なんでもない」
居るはずも無いのに。2人とも、私が。………頭がひどく痛んだ。耳鳴りが起こって、やまない。
悠理「…2人が死んじゃったのは、未来ちゃんのせいじゃないよ。大丈夫。」
未来「……」
悠理「今自分のこと責めてたでしょ。大丈夫だよ。未来ちゃんのせいじゃない。私達だって……うん。」
海斗「悪いのはこのゲームとJだけど、俺たちにも重いのはのしかかってる。」
渚「…やからそ、俺たちで背負って、みんなの分も生きていこうや。」
“大丈夫” その一言だけで、こんなに楽になれるんだと初めて知った。いつの間にか耳鳴りも消えていた。
未来「ありがとう…」
私は3人に礼を告げ、悠理が用意してくれたらしい朝食を食べ、私たちはお喋りを楽しんだ。なぜだかとても、久しぶりの事のように感じた。
そして10時、私たちは別れを告げ、井内と二人でホールへと向かった。
side Mirai
J「さあて、次のゲームが最後のゲームよ。今回は、2グループに別れて貰うわ。第2ゲームのポイントで割り振らせて頂いたわ。Aチーム、井内考、山本未来。 Bチームが残りの仲野悠理、山下海斗、そして桜葉渚よ。 …今日はもう部屋に戻って休んでいいわ。明日の朝、Aチームは10時にホール。Bチームは12時に脱落者部屋の奥……支配人室に来なさい。…もう二度と、会えなくなるかもしれないんだから最後の挨拶ぐらいしときなさいよ。じゃあ、アディオス!♡」
最初に口を開いたのは桜葉渚だった。
渚「…“最終GAME”か…」
海斗「あぁ…」
悠理「……未来ちゃん。ここから出て、絶対もう一度会おうね」
未来「…当たり前」
考「オレは?!」
皆「…………」
考「ひどくね!?」
皆「…………」
私達は、恐らく最後になるから、と皆揃って食事を摂った。
そして、お互いの検討を祈り、部屋へと戻った。
……朝。
私は正直自分の死を覚悟していた。
覚悟というか、予知というべきか。
“何か”を感じていたのだ。
だけど、聖汰の、実羽の、皆の敵をとるまでは………。
私はここに来た時に座らされていたソファーに座った。何故だか心地よい。
…私も変わったな。なんて考えていると、そのまま眠りそうになってしまった。…ダメだ、食堂へ向かおう………
時計は8時半、皆揃っていた。
悠理「あ、未来ちゃん!おはよー!」
そう言った悠理の後ろに、聖汰と実羽が見えた。驚いたが、すぐに幻覚だと気付く。
渚「どうした?大丈夫か?」
未来「いや……うん。ごめん大丈夫、なんでもない」
居るはずも無いのに。2人とも、私が。………頭がひどく痛んだ。耳鳴りが起こって、やまない。
悠理「…2人が死んじゃったのは、未来ちゃんのせいじゃないよ。大丈夫。」
未来「……」
悠理「今自分のこと責めてたでしょ。大丈夫だよ。未来ちゃんのせいじゃない。私達だって……うん。」
海斗「悪いのはこのゲームとJだけど、俺たちにも重いのはのしかかってる。」
渚「…やからそ、俺たちで背負って、みんなの分も生きていこうや。」
“大丈夫” その一言だけで、こんなに楽になれるんだと初めて知った。いつの間にか耳鳴りも消えていた。
未来「ありがとう…」
私は3人に礼を告げ、悠理が用意してくれたらしい朝食を食べ、私たちはお喋りを楽しんだ。なぜだかとても、久しぶりの事のように感じた。
そして10時、私たちは別れを告げ、井内と二人でホールへと向かった。
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