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第八章 国家エスカルド
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ジョンは宿の外で待って居たカーナ達と合流し強盗団のアジトについて教えていた。
「奴等は此処から西にある樹海にアジトを持っているらしい、行くぞ」
「本当にあのおじさんが私達を騙してたんですか?」
「アジトの場所を知ってたんだからそうなるな」
「……信じられないよ」
「信じなくても良いから、さっさと先を急ぐぞ」
とジョンが先行して村を出て行き、樹海に向かった。
村と樹海までの距離はそれ程遠く無く十分程で着く
目の前には木の海が広がっている
木と木の間は狭く樹海の数十メートル先も見通せない
まだ日は沈んでいないのに光も薄く不気味な雰囲気を醸し出している
「まぁ、秘密のアジトを置くには良い場所かもな」
ジョンは視界を塞ぐ木々を見渡す。
その後ろから五人の少女達もついて来ている
「お前達がついて来るのは良いが絶対にメイヴィスから離れるなよ」
「はい、分かっています」
ジョンは最初自分とメイヴィスだけでアジトに乗り込もうとしていたがカーナ達が無理を言ってついて来たのだ。
「さ、行くぞ、日が高い内に終わらせたいからな」
ジョンが先行して樹海の中に入る
中は青々しさと不気味さが融合した樹海の中、カーナ達は何も無くてもそこに居るだけで不安になって居た。
「あ、あの詳しい場所までは分からないんですよね……? こんな広い所でそんな簡単に見つからないんじゃ……」
「心配は要らない、別に無闇矢鱈に歩いている訳じゃねぇよ、そこの木を見てみな」
ジョンが一本の木の幹を指差す。
そこを凝視する四人、すると幹に切り傷の様なものが有るのを発見した。
「熊でも居るんでしょうか……?」
野生動物の仕業だと推測したカーナ
「それは野生動物が付けたものじゃないぞ」
しかしジョンにすぐに否定されてしまう
「何で分かるのよ」
セルフィがジョンに聞く
「その傷は動物の爪では絶対に付かない、まず間違いなく刃物で付けられた傷だからだ」
「刃物を使える魔物だって居るわ! 分からないじゃない!」
(そんなの居るのかよ……)
想定外のセルフィの反論だったが
「道具を使う魔物も居るがまずここら辺には生息していないぞ」
セルフィの最後の抵抗もメイヴィスに崩される
「……それでその傷が何なのよ」
「傷が付いている木はそれだけじゃない、あそこにもそっちにも同じ様な傷が有る木がある、恐らくこれは目印だろう、強盗共が迷わないようにな」
「確かなんですか?」
「間違いないだろうよ、こんな所にこんな傷を残す理由はそれか、訪問者を貶める為の罠ぐらいのものだろうな」
「わ、罠?」
「この傷を追えば罠だらけのトラップゾーンに突入していた何てことも有り得ると言ったんだ。どうだ? ビビったか? クククッ」
青ざめる四人を見て悪趣味に笑うジョンを冷やかに見るメイヴィス
「強盗の手口の拙さからいってそれは罠など考えられる程余裕は無いだろう、安心して良いぞ、四人共」
「なんだよ、詰まらねぇな」
「全く……本当に子供だなお前は」
「奴等は此処から西にある樹海にアジトを持っているらしい、行くぞ」
「本当にあのおじさんが私達を騙してたんですか?」
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「……信じられないよ」
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「お前達がついて来るのは良いが絶対にメイヴィスから離れるなよ」
「はい、分かっています」
ジョンは最初自分とメイヴィスだけでアジトに乗り込もうとしていたがカーナ達が無理を言ってついて来たのだ。
「さ、行くぞ、日が高い内に終わらせたいからな」
ジョンが先行して樹海の中に入る
中は青々しさと不気味さが融合した樹海の中、カーナ達は何も無くてもそこに居るだけで不安になって居た。
「あ、あの詳しい場所までは分からないんですよね……? こんな広い所でそんな簡単に見つからないんじゃ……」
「心配は要らない、別に無闇矢鱈に歩いている訳じゃねぇよ、そこの木を見てみな」
ジョンが一本の木の幹を指差す。
そこを凝視する四人、すると幹に切り傷の様なものが有るのを発見した。
「熊でも居るんでしょうか……?」
野生動物の仕業だと推測したカーナ
「それは野生動物が付けたものじゃないぞ」
しかしジョンにすぐに否定されてしまう
「何で分かるのよ」
セルフィがジョンに聞く
「その傷は動物の爪では絶対に付かない、まず間違いなく刃物で付けられた傷だからだ」
「刃物を使える魔物だって居るわ! 分からないじゃない!」
(そんなの居るのかよ……)
想定外のセルフィの反論だったが
「道具を使う魔物も居るがまずここら辺には生息していないぞ」
セルフィの最後の抵抗もメイヴィスに崩される
「……それでその傷が何なのよ」
「傷が付いている木はそれだけじゃない、あそこにもそっちにも同じ様な傷が有る木がある、恐らくこれは目印だろう、強盗共が迷わないようにな」
「確かなんですか?」
「間違いないだろうよ、こんな所にこんな傷を残す理由はそれか、訪問者を貶める為の罠ぐらいのものだろうな」
「わ、罠?」
「この傷を追えば罠だらけのトラップゾーンに突入していた何てことも有り得ると言ったんだ。どうだ? ビビったか? クククッ」
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「強盗の手口の拙さからいってそれは罠など考えられる程余裕は無いだろう、安心して良いぞ、四人共」
「なんだよ、詰まらねぇな」
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